【告白ハラスメントとは】押しつけNG!意味・具体例・対策・対処法

告白ハラスメント

告白ハラスメントとは、告白によって精神的な苦痛を与えること。

 

特に職場では働きやすさに関わることから、「好きだから告白する」だけでは解決できない問題があります。

 

そこで、相手の気持ちを想像して「どうしたらOKしてくれるか」「相手は職場で気まずいと感じないか」を考えずに、気持ちを押し付ける告白ハラスメントが起こっているのです。

 

今回は職場で起こりそうな告白ハラスメントの意味・具体例・賛成/反対意見・対処法を紹介していきます。被害者/加害者にならないように確認しておきましょう。

目次

告白ハラスメントとは

告白ハラスメントとは、告白によって精神的な苦痛を与えることです。

 

会社は仕事をする場。とはいえ一緒に働いて価値観を知るうちに、好意を持つことは十分ありえます。実際に28.2%のカップルが出会った場は、職場だそう。

参考:国立社会保障・人口問題研究所 2015年 社会保障・人口問題基本調査 現代日本の結婚と出産

 

しかし告白がうまくいかなかった場合、「断られたから評価を下げる」「告白された人とは一緒に働きづらい」などあらゆるトラブルを生みます。そのため、そのように感じさせてしまう相手に配慮の欠けた告白が「ハラスメント」として相手に苦痛を与えてしまうのでしょう。

告白ハラスメントの具体例

告白ハラスメントの具体例は、こちら。

・同じ部署、上司・部下の関係など今後の仕事に支障が出る可能性があることを考えずに告白してくる
・こちらがどう思うかを考えずに、自分の気持ちを身勝手な形でぶつけてくる

ただでさえ難しい告白。告白する側も恐らくたくさん悩んで告白しているでしょう。

 

職場だとその後の人間関係・働きやすさが関わり、さらに複雑。だからこそ告白される側は今後の関係が気になり、ハッキリと断りづらいのです。

 

そのような告白された側の戸惑いを気にせず、「好きだから言うしかない!」「立場なんて関係ない」と自分の気持ちを押し付けると、ハラスメントと感じさせてしまいます。

 

「告白は相手の評判にも関わるから、広がったら困るし相談しづらい」
「相手の方が立場が上なので、相談しても周りに信じてもらえないかもしれない」

このように告白を押し付けられた、と感じる側は「告白」という問題の性質上「仕事に行きづらい」「誰にも相談できない」と1人で抱え込んでしまうでしょう。

告白ハラスメントは賛否両論

告白ハラスメントには賛否両論があります。両方の意見をまとめました。

賛成意見

「職場での立場を気にせず告白は迷惑。断ったら気まずくなるし、どうしたら良いかわからない。」
「相手へ配慮せず気持ちを押し付けられても迷惑。」

反対意見

「告白してハラスメントって言われるなんて。」

「みんながみんな自分のことを好きな人にハラスメントをするわけではない。」

このように意見が割れました。

 

しかし賛成意見は全ての告白が迷惑と言っているわけではありません。「相手がどう思うか」を想像せずに押し付けることが迷惑、と言っているのです。

 

職場では毎日顔を合わせます。上下関係があれば仕事の評価に響きそうで、食事の誘いや告白などをハッキリ断りづらいですよね。その反応から相手の気持ちを察しずに告白し、いざ断ると「相手だって悪い反応はしなかった」と逆上してしまうケースもあるでしょう。

 

とはいえ告白したい側も、どこまで配慮すれば良いかわからない悩みもあります。告白ハラスメントは上下関係やその後の働きやすさも関わり、「告白をしない」では片づけられない問題です。

告白ハラスメントへの対処法

告白ハラスメントに遭ってしまった際の対処法を紹介します。

同僚に相談する

職場に味方を作る意味でも、同僚に相談しましょう。その時は口が軽い人に相談しないように注意!バラされたら、告白した人に対してハラスメントになってしまうかもしれません。

 

普段から話を聴いてくれるか、口が堅いかどうかを吟味しましょう。

社内・社外相談窓口を利用する

もし告白で「付き合わなかったらどうなるかわかってるよね?」などと言われた場合や、断った後の気まずさなどで精神的苦痛を感じる場合、速やかに第三者の意見を求めましょう。「バラされたら怖いから相談できない」と抱え込んでいると、さらに自分を追い詰めてしまいます。

 

社内だと気まずければ社外の相談窓口も可。適切なアドバイスを求めましょう。

相手に合わせてハッキリと断る

人によってはハッキリ断らないと、「諦めなくて良いかも」とアピールが続いてしまうかもしれません。

・ハッキリ言っても理解してくれる人か?
・逆恨みしてこないか?

判断してハッキリと伝えましょう。しかし普段は温和な人でも人格が変わって…ということもあるため、注意が必要です。

告白ハラスメントへの対策

告白ハラスメントの加害者にならないよう、対策を覚えておきましょう。

「なぜ告白したいのか?」を考える

そもそもあなたはなぜ告白したいのでしょうか。

ただ思いを知ってほしいのか?
付き合いたいのか?

どちらかによって、告白方法が異なるはず。

 

例えば付き合いたいなら、告白はゴールではありません。告白の仕方でも「あなたと付き合うかどうか」相手は判断するでしょう。

 

押し付けてしまうと、「付き合っても自分のことしか考えないんだろうな」と思われてしまいます。

 

ただ思いを知ってほしい場合も、「思いを知っていると相手は一緒に働きづらいと感じないか?」など考える余地はたくさんあるでしょう。

 

「なぜ告白したいのか」からより良い方法を考えることで、押しつけにならない告白ができるはずです。

相手の状況を想像する

気持ちの押しつけにならないように、また自分が相手にとってどんな存在かを整理するために、「自分が告白したらどう思うのか」を想像しましょう。

・自分はあの人の上司。「断ったら仕事に関わるのでは?」と考えるかもしれない
・断ったことで会社に変な噂を流されるかも、と恐れるかもしれない
・ご飯に誘ったら「そうですね」と言われたけど、いつもの雰囲気から察すると濁しているだけかもしれない

あらゆる状況を想像すると、「どう伝えるべきか」「今伝えるべきか」見えてくるでしょう。

告ハラ以外にも!あなたはいくつ知ってる?職場で起こり得るハラスメント

告ハラ以外にも、職場ではさまざまな種類のハラスメントが起こり得ます。例えば以下のハラスメントを知っていますか?

・パワーハラスメント(パワハラ)
・モラルハラスメント(モラハラ)
・ソジハラスメント(ソジハラ)
・ラブハラスメント(ラブハラ)
・マリッジハラスメント(マリハラ)
・ハラスメントハラスメント(ハラハラ)

「自分は大丈夫」と思っていても、知識不足だと被害者にも加害者にもなる可能性が高まります。被害者、そして加害者にならないように、以下の記事をぜひチェックしてみてください。

関連【ハラスメント大全2022】職場で起こる40種類のハラスメント一覧

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