ペットハラスメントとはペットにまつわる嫌がらせ・迷惑行為のことです。
日本でペットを飼っている人は約3割。飼ったことがある人も含めるとその割合は約6割を占めます。(参考:ペットとの生活に関する調査(第7回)/アンケートデータベース(MyEL))
このようにペットは私たちの生活に身近なものとなっているのです。
そして身近な存在だからこそ、誰もがペットハラスメントの加害者/被害者になってしまう可能性があります。そうなる前にペットハラスメントの意味・具体例・対策方法を理解して、対処していきましょう。
目次
ペットハラスメントとは
ペットハラスメントとは、ペットにまつわる嫌がらせ・迷惑行為のこと。ペットを通しての嫌がらせ行為とされることが多いですが、広義の意味でペットに対する嫌がらせ行為も含まれるようです。
ここでのペットとは犬や猫だけでなく、鳥やうさぎ、爬虫類などペットとして飼われている全ての動物が該当します。
このような問題は昔からありましたが、さまざまな「〇〇ハラスメント」が定着したことで「ペットハラスメント」と定義されるようになりました。
ペットハラスメントは近隣トラブルに繋がることも多く、ペットに対する嫌がらせの場合、動物愛護法違反で罰せられる可能性もあります。
ペットハラスメントの具体例
では、ペットハラスメントにはどのような行為が当たるのでしょうか。ペットハラスメントの具体例を紹介します。
長すぎるリードやリードなしで散歩をする
ペットをのびのびと散歩させてあげたい気持ちは分かりますが、他者の迷惑になる長すぎるリードでの散歩や、リードを付けない散歩はペットハラスメントになり得ます。
動物が苦手な人は、散歩中のリードが長すぎたり放し飼いだったりすると、「自分に襲い掛かってくるのではないか」と不安になるのです。
また動物アレルギーの人は近くに動物が来るだけで症状が出てしまう人もいるでしょう。
ペットのトイレマナーを守らない
ペットの排泄物を処理しなかったり、他人の家の目の前でさせたりする行為はペットハラスメントです。
動物の好き嫌い関わらず、排泄物のにおいや跡は人を不快にさせます。
ペットとのコミュニケーションを強要する
自分のペットが可愛いあまりに他人に「触ってみて」や「抱っこしてみる?」などと、ペットとのコミュニケーションを強要することもペットハラスメントに該当します。
動物が苦手な人にとっては苦痛でしかありませんが、相手が可愛がっているのが分かるだけにはっきりと断ることができず、ストレスが溜まっていくのです。
鳥や爬虫類などは写真を見せられるだけで嫌な思いをする人も。相手の気持ちを考えず自分のペットの話ばかりするのも、ハラスメントになる可能性があります。
ペットが吠えても叱らない
他人の迷惑になるほど吠えているのにも関わらず、そのままにしておくのもペットハラスメントに当たります。
番犬としての役割が犬にあるように多少吠えるのは当たり前のことですが、無駄吠えは騒音問題として近隣トラブルにも発展しかねません。
野良犬や野良猫へエサをあげる
野良犬や野良猫、その他野生の動物への餌付けもペットハラスメントの1つ。エサをあげることで繁殖し数が増え、その地域を荒らしたり、鳴き声など騒音問題に発展したりするのです。
また野良犬・野良猫の中には凶暴なものも存在し、強い恐怖感を抱くひともいるでしょう。感染病が流行しやすくなる可能性もあり、衛生的にも良くありません。
ペットに対して暴力を与える
これは飼い主が飼い主としての責任を果たさず、ペットにストレスや暴力を与える行為を指します。
例えば・・・
・エサを与えない
・言うことを聞かないから殴る・蹴る
・散歩をしない
・捨てる
・服を無理やり着せる
これらの動物虐待とも言える行為は動物愛護管理法で罰せられる可能性も高いでしょう。
ペットハラスメントの対策方法
ペットを飼っていると「みんなうちの子は可愛がってくれるに違いない」と思い込み、無意識のうちにペットハラスメントをしてしまう可能性があります。
ペットハラスメントの加害者にならないために、対策方法を知っておきましょう。
動物が苦手な人もいることを理解する
動物が苦手な人はもちろん、幼少期に噛まれたなどの辛い経験があってトラウマがある人もいることをしっかりと理解しましょう。
理解するだけで、その人たちへの配慮ができるようになります。また「ペットハラスメント」への理解を深めることも大切。
自分がペットを飼っているとペットがいる生活が当たり前になり忘れてしまいがちですが、ペットで不快な思いをする人もいるのです。
マナーを再確認する
トイレのマナーや散歩する時の適正なリードの長さなど、ペットを飼う際のマナーを改めて確認しましょう。知っているつもりが知らないこともあるかもしれません。
マナーはみんなが快適に過ごすために作られるもの。マナーを守るだけでペットハラスメントは防ぐことができます。
ペットをしつける
ペットを飼うなら、責任をもって噛み癖や吠え癖、飛びつき癖をつけないようにしつけをしましょう。
自分の愛するペットが他人に不快な思いをさせるのは悲しいこと。相手だけじゃなく、飼い主本人とペットが悲しい思いをしないためにもしつけは非常に大切。
もしやり方が分からず自分でできない場合は、トレーニングスクールに通うのもおすすめです。
ペットを飼う覚悟を持つ
ペットも大切な1つの命。最後まで責任を持って世話をする覚悟を持ちましょう。覚悟がないのなら、ペットを飼う資格はありません。
覚悟があれば、ペットを愛情をもって育てるのでそのペットが他人を不快にさせたり、嫌がらせをしたり、捨てたりすることはないはず。
覚悟がある人とない人では、ペットハラスメントを起こす可能性も違ってくるのです。ペットを飼うときは自分にその覚悟があるのかしっかり自分に問いかけて決断しましょう。
ペットハラスメントの対処法
もしペットハラスメントにあったときの対処法を紹介します。
飼い主に気持ちを伝える
ペットとのコミュニケーションの強要や、鳴き声による騒音で悩まされているのなら飼い主に直接伝えましょう。
ペットハラスメントは無意識でやってしまっていることが多いので、優しく飼い主に気づかせてあげるだけで無くなる可能性も高いのです。
更なるトラブルへの発展を防ぐため「あなたのペットが悪いのではなく、私が苦手だから」と、相手が可愛がるペットを批判する言葉はなるべく避けましょう。
通報する
虐待や捨てたりしているところを目撃したら、近くの警察や保健所、衛生課、動物愛護センターにすぐに通報しましょう。
動物虐待やむやみに捨てることは動物愛護管理法で罰せられます。通報するときは「どんな動物が、誰に、いつ、どこで、なにをされているのか」を明確に伝えることが重要です。
また「匿名にしてほしい」と要望することで近隣トラブルを防ぐことができます。
おまけ ペット好きを仕事に活かすことも!
ペットを飼っていることを活かせる副業も存在します。
・ペット関連のブログを運営する
→広告で稼ぐ&集客手段にする
・ペット関連の人気Twitterアカウント/人気インスタグラマーになる
→ファンづくりが必要。企業から商品紹介依頼が届くことも
・ペット関連のノウハウを販売
→スキルシェアサービスで自由に販売できる
・ペット関連の関連ライターになる
→クラウドソーシングで仕事を探す
ペットが好きで、その思いを仕事にもぶつけたい方にはおすすめです。ぜひ検討してみて下さい。合わせて好きなことを仕事にするのが難しい理由&対策も確認しておきましょう。
関連ペットの魅力・評価・メリット/デメリット・副業方法【趣味一覧】ペットハラスメント以外にも!あなたはいくつ知ってる?職場で起こり得るハラスメント
ペットハラスメント以外にも、職場ではさまざまな種類のハラスメントが起こり得ます。例えば以下のハラスメントを知っていますか?
・パワーハラスメント(パワハラ)
・セクシュアルハラスメント(セクハラ)
・スイーツハラスメント
・ゼクシィハラスメント(ゼクハラ)
・テクスチュアルハラスメント(テクハラ)
「自分は大丈夫」と思っていても、知識不足だと被害者にも加害者にもなる可能性が高まります。被害者、そして加害者にならないように、以下の記事をぜひチェックしてみてください。
職場環境の悩みで辛いなら退職代行の利用も検討してみよう
職場環境の悩みに耐えられず会社を辞めたいと思っても「周りに迷惑がかかる」と辞められない人も多いでしょう。そんな人には退職代行がおすすめ。あなたの代わりに会社に退職の意思を伝えてくれるので、気まずい思いをせずにすみます。
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不安な場合は、まずは退職代行サービスに相談してみましょう。 安全に利用できるおすすめの退職代行は「【2022年徹底比較】退職代行おすすめ人気ランキング29選」の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。