TV番組でも取り上げられ話題になった、グルメハラスメント。食に関する嫌がらせ行為全般を指し、食へのこだわりが強い人や、料理が上手な人が加害者になりやすいハラスメントです。
グルメハラスメントは無意識のうちにやってしまい、人間関係を悪化させてしまう可能性もあります。
グルメハラスメントの意味・具体例・対策を理解して、加害者/被害者にならないように対処していきましょう。
目次
グルメハラスメントとは
グルメハラスメント、通称グルハラは食に関するハラスメント。
食事へのこだわりが強い人が「〇〇は塩で食べるべき」と自分のこだわりを人に押し付けたり、「そこのお弁当はイマイチだよね」と相手が食べているものに対していちいち干渉したりすることを言います。
グルメに関する知識を長々と語り、相手を不快にさせることも含まれるようです。
せっかく会社のメンバーと食事に行っても、グルハラをする人がいると美味しいものも不味くなり、場の空気も一気に冷めてしまいます。
また食事の場は、上司や部下、メンバーとコミュニケーションを取る大切な場所。グルハラをする人が部署・チーム内にいると、みんなで食事に行くことも次第に減っていき、人間関係が悪化する可能性もあるのです。
このグルハラはTV番組で取り上げられたことで、SNS上で話題になりました。
グルメハラスメントの具体例
では、具体的にどのような行為がグルメハラスメントに当たるのでしょうか。グルハラの具体例を紹介します。
食のこだわりを押し付ける
自分の食へのこだわりを他人にも押しつけ、不快にさせる行為はグルハラになります。
「これはこの食べ方がおすすめだよ」と勧めるなら良いですが、「わさびは醤油に混ぜず、刺身の上にのせて食べるべき」「焼肉を裏返すのは絶対に1回」と強引に押し付けるのはグルハラです。
美味しいと感じる食べ方は人それぞれ。それを強制されてしまったら、美味しいものも美味しくなくなってしまいます。
相手が食べているものについて干渉する
「その食べ方は間違っている」「よくそんなもの食べられるね」と相手が好きで食べているものを批判したり、干渉したりすることもグルハラです。
価値観を否定されたように感じ、その一言で食事が楽しくなくなってしまいます。
グルメに関する知識を長々と語り、相手を不快にさせる
「焼肉だったら、銀座の〇〇」「良いお店とは・・・・」と自分のグルメに関する知識を自慢げに長々と語ることもグルハラです。これも食のこだわりを他人に押し付ける行為に。
食事の時間は目の前の食事に集中したいですよね。
食事のマナーを守らず周りの人を不快にする
食事の場にきつい香水をつけてきたり、音を立てて食事をしたり、食事のマナーを守らずに周りの人を不快にさせたりするのもグルハラです。
麺をすするのは日本では一般的ですが、場所によってはマナー違反になることもあります。
食事は味・食感・見た目・音・香り、五感全てで楽しむことができるもの。それを邪魔するような行為もハラスメントになるのです。
関連【ヌードルハラスメントとは】賛否両論!意味・対策・賛成/反対意見無理やり食べさせる
「焼肉で上司が次々に肉をさらに載せてくるので、断れず気持ち悪くなるまで食べた」「奢りなのに、食べられないのか」と無理やり食べさせるのもグルハラです。
食べられる量やペースは人それぞれ。無理強いするものではありません。無理に食べさせられて体調を壊すこともあります。パワハラにもなり得る危険な行為です。
お店側に無理な注文を強いる
飲食店にて「裏メニューを出してほしい」「猫舌だから完全に冷まして持ってきてほしい」など無理な注文を強いる迷惑行為もグルハラです。
お店側はベストな状態のものをお客様に提供するためにメニューを考えています。
自分の好みに合わせてメニューに希望を言える店舗も増えきましたが、そこにさらに無理な要望をするのはお店に対しての嫌がらせ行為に当たるのです。
グルメハラスメントの加害者にならないために
グルハラは無意識のうちにやってしまう可能性もあるハラスメント。
グルメな人・料理が上手な人・食に関して好き嫌いが多い人が加害者になりやすいようです。
グルハラの加害者にならないための対策方法を紹介します。
人によって好みが違うことを理解する
食の好みは人それぞれ。まずはそれを理解し受け入れます。そして、自分と同じことを他人に強要しないようにしましょう。
お店や食べ方を勧めるときは「絶対〇〇」「××すべき」と言うのではなく、「〇〇もおすすめだから機会があればぜひ」「××で食べても美味しいよ」などと言い方に気を付けましょう。
良かれと思って食べ方やお店を勧めることが、相手を不快にすることもあるのです。
食事のマナーを守る
食事の場では香水や柔軟剤の匂いがきつくないか確認したり、話す声のボリュームに気を付けたり、音を立てて食事をしないようにしたり最低限のマナーを守りましょう。
味・食感・見た目・音・香り、五感全てで食事を楽しめるように、マナーは存在します。マナーを守って、自分だけでなく周りの人もみんなが快適に食事を楽しめるようにしましょう。
グルメハラスメントの被害者になってしまったら
もし万が一グルハラの被害者になってしまったら、どうすればいいのか紹介します。
第三者に注意してもらう
自分から直接「やめてください」と伝えるのは勇気がいること。そこで上司や先輩、友人などの第三者に相談して、さりげなく注意してもらいましょう。
例えば上司のグルハラに悩んでいるときは自分よりも上司と仲の良い先輩に相談して、食事の場で「〇〇さん、それグルハラですよ~」と冗談っぽく注意してもらいます。
1人で抱え込まず「これグルハラかも?」と感じた段階で第三者に相談することで、社内の人間関係も悪化させずにグルハラを無くすことができるはずです。
グルメハラスメント以外にも!あなたはいくつ知ってる?職場で起こり得るハラスメント
グルメハラスメント以外にも、職場ではさまざまな種類のハラスメントが起こり得ます。例えば以下のハラスメントを知っていますか?
・パワーハラスメント(パワハラ)
・ブラッドタイプハラスメント
・カスタマーハラスメント
・マリッジハラスメント(マリハラ)
・SOGIハラスメント(ソジハラ)
「自分は大丈夫」と思っていても、知識不足だと被害者にも加害者にもなる可能性が高まります。被害者、そして加害者にならないように、以下の記事をぜひチェックしてみてください。
関連【ハラスメント大全2022】職場で起こる40種類のハラスメント一覧職場環境の悩みで辛いなら退職代行の利用も検討してみよう
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