「フォトハラスメント」とは、写真の無断撮影・公開などで苦痛を与えるハラスメントです。
近年1人1台スマホは当たり前になり、いくつものSNSを利用する人も増えてきました。そこで問題になっているのが、フォトハラスメント。気軽に写真を投稿できるあまり、「個人情報の漏洩」「第三者による無断転載」など危険性を理解していない人が多いのです。
そんな身近なようで実は危険が多いフォトハラスメント。意味・具体例・危険性・対策・対処法からフォトハラスメントの概要を理解して、被害を受けない/作らないようにしましょう。
目次
フォトハラスメントとは
フォトハラスメントとは、無断撮影・写真の無断公開などで苦痛を与えるハラスメントです。
スマホの画質向上や、SNSの普及により気軽になった写真撮影。インスタグラムのストーリーズなどを利用して、毎日写真・動画を投稿する人も多いでしょう。
そこで問題となっているのが、フォトハラスメント。「仲が良いから」「みんなやっているから」などと許可をとらずに軽い気持ちで写真を載せてしまうのです。
実際に写真を勝手に載せられたくない人は76%にものぼります。写真の悪用やプライバシーの侵害、身元の特定などが原因だそう。
プライベートでも仕事でも写真を公開する機会は多くあるので、誰もが注意すべきハラスメントです。
参考:日本法規情報株式会社 フォトハラスメントに関するアンケート調査
フォトハラスメントの危険性
多くの人が不快に感じる写真の無断撮影・公開ですが、以下のような危険が潜んでいます。
・アダルトサイトへの転用
・第三者による写真の無断使用
・スクリーンショットを撮られている場合もあり、完全に削除不可能
・個人情報の漏洩
・人間関係、信頼関係の悪化
軽はずみに公開した写真で上記のような被害にあったら、責任をとることは誰にとっても難しいですよね。「写真くらい良いじゃん」と軽く扱うべきではありません。
フォトハラスメントの具体例
フォトハラスメントの具体例は、以下の通りです。
・許可なしに撮影する
・許可なしにSNSに写真を投稿する
・個人情報がバレる写真を許可なく公開する
・自分の映りが悪い写真を投稿される
これまでフォトハラスメントにあたるとは知らずに、やってしまった人もいるかもしれません。SNSが身近だからこそ、気軽にやってしまうでしょう。しかしこれらの行動には前述した危険性が潜んでいるのです。
あなたの投稿は、想像するよりも多くの人が見ています。アカウントに鍵をかけていたとしても、スクリーンショットなどで拡散されるかもしれません。これらの行動がフォトハラスメントにあたると覚えておきましょう。
フォトハラスメントへの対策
フォトハラスメントでは、何か被害があっては遅いことがほとんど。対策をしておきましょう。
必ず許可をとる
写真を公開する際、友人でも同僚でも必ず許可を取りましょう。
特に職場で気を付けたいのが、広報としてSNSや企業サイトで使用する際。「会社に所属しているなら、自由に使用して良い」というわけではありません。
確認する際は、なるべく個別で聞くようにしましょう。大勢の前で聞かれると「自分だけ断りづらい…」と思ってしまうことも。言いやすいように、配慮を心がけましょう。
むやみやたらに写真を撮らない
人物が被写体になる場合には、相手の意向を無視してやたらと写真を撮らないようにしましょう。偶然映り込んでしまった場合はしょうがないですが、ハッキリと映した場合には肖像権があります。
前述したようなトラブルを起こさないためにも、人物を撮る際は一言かけるなどして気を付けましょう。
タグ付けに注意する
写真を載せない以外にもSNSで特に注意したいのが、タグ付け。Facebookはタグ付けすると自分の投稿が相手のタイムラインに乗りますし、インスタでは個人のページからタグ付けされた投稿を見れます。
「この人にはバレたくない」
「海外旅行と言わずに有給を取った」
「仕事に不利益が生じる」
このようにそれぞれの事情があるため、念のためタグ付けして良いか聞くようにしましょう。
フォトハラスメントへの対処法
万が一フォトハラスメントをされた際の対処法を紹介します。
削除をお願いする
これ以上広がらないために、まずは削除をお願いしましょう。相手の反応が怖いかもしれませんが、何よりあなたへの被害が起こらないことが大事です。
その際は「なぜ削除してほしいのか」「どんなことが起こり得るのか」をしっかりと話せばわかってくれるはず。丁寧な姿勢で臨みましょう。
社内・社外相談窓口を利用する
ハラスメントの相談窓口を利用して、フォトハラスメントへ対処しましょう。専門家があなたの話をじっくり聞いて、適切な対処法を教えてくれます。
前述した削除のお願いが不安な場合、事前に「どう話せば良いか」相談してみても良いでしょう。不安が軽減されるはずです。
オンライン会議中の写真の無断掲載に注意!
Zoomやスカイプ、Wherebyなどオンライン会議ツールの発展により、通常の会議をWebで行うことや、オンライン飲み会が増えてきました。
盛り上がってオンライン会議・飲み会中の写真を撮り、SNSに載せることもあるでしょう。しかしここにもフォトハラスメントの危険が。写真に写った壁から住んでいる場所が特定され、何らかの被害にあってしまうこともあるのです。
どうしても載せたい場合、
・バーチャル背景が設定されているか確認する
・加工でぼかす
このような工夫をして、第三者に身元が特定されないように注意しましょう。
フォトハラスメント以外にも!あなたはいくつ知ってる?職場で起こり得るハラスメント
フォトハラスメント以外にも、職場ではさまざまな種類のハラスメントが起こり得ます。例えば以下のハラスメントを知っていますか?
・パワーハラスメント(パワハラ)
・モラルハラスメント(モラハラ)
・ソジハラスメント(ソジハラ)
・ラブハラスメント(ラブハラ)
・マリッジハラスメント(マリハラ)
・ハラスメントハラスメント(ハラハラ)
「自分は大丈夫」と思っていても、知識不足だと被害者にも加害者にもなる可能性が高まります。被害者、そして加害者にならないように、以下の記事をぜひチェックしてみてください。
関連【ハラスメント大全2022】職場で起こる40種類のハラスメント一覧職場環境の悩みで辛いなら退職代行の利用も検討してみよう
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