最近よく耳にする「ドリブン」とは一体なんなのでしょうか?
「データ」や「テクノロジー」などの言葉と一緒に使われることの多い言葉ですが、ITやマーケティングの専門用語としてだけではなく、自分の生き方を表す言葉としても使うことができるのです。
話題の「ドリブン」の意味と用法を紹介します。「ドリブン」の意味を理解し自分が何ドリブンなのかを明確にして、自分らしい働き方・生き方を手に入れましょう。
目次
ドリブンとは
ドリブン(driven)とはドライブ(drive)の過去分詞。「~に突き動かされた」「~に駆り立てられる」というのが本来の意味です。
「○○ドリブン」はそこから転じた言葉で、「○○を起点にした」「○○をもとにした」物事や人を指します。
最近では「テクノロジードリブン」や「データドリブン」以外にも、「ハートドリブン」や「カスタマードリブン」など様々な名詞と組み合わせて造語として使われているケースが多いようです。
「○○ドリブン」の種類
では、一般的にどんな「○○ドリブン」が使われているのでしょうか?
データドリブン
データをもとにして次のアクションを決めることをデータドリブンと言います。
近年注目されている「データドリブンマーケティング」とはその考えに基づき、データを分析し根拠のあるマーケティング企画を提示するための手法のこと。
この手法はITの発展に伴い、消費者行動に関するデータ収集が容易になったこと、そして消費者の価値観の多様化とともに重要視されてきました。
テクノロジードリブン
テクノロジードリブンとは、新しい技術の登場が契機となり、従来とは異なる新たなビジネス・サービス・製品などが普及すること。
近年新しく生み出される商品やサービスには、AIやソーシャルメディア、loTなどの最新テクノロジーが用いられ、テクノロジードリブンなビジネスが多く展開されているのです。
議事録ドリブン
議事録ドリブンとは、議事録をもとに会議を進めていく方法です。
具体的なやり方としては、まず定型の議事録フォーマットを用意し、プロジェクタで投影したり、紙で配布したりしてメンバーに共有します。そしてその余白を埋めていく方式で会議を進め、議事録の余白が埋まれば会議は終了。
議事録ドリブンを取り入れることで、話がそれたり、結論が出なかったりといった問題を防ぐことができます。
カスタマードリブン
カスタマードリブンとは、顧客主義のこと。顧客の声に耳を傾け、顧客の意見を取り入れてマーケティングなどを行うという考え方です。
顧客のニーズを想定しマーケティングを行う顧客志向とは違うので、使い間違えないようにしましょう。
ハートドリブン
株式会社アカツキの塩田元規代表が掲げているのがこの「ハートドリブン」。1人1人が自分のワクワクする感情に突き動かされて行動する社会をつくろうという考え方です。
(参考:ハートドリブンって何? 尖ったコンテンツを生み出すエモい組織づくり|株式会社アカツキ 塩田元規|スーパーCEO列伝|SUPER)
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自分は「何ドリブン」か考えてみよう
「○○ドリブン」の種類について説明してきましたが、他にも「家族ドリブン」や「お金ドリブン」、「好奇心ドリブン」などさまざまな造語が生まれ、SNSや書籍で使われています。
そこで自分は何ドリブン、いわゆる自分を突き動かしているものは何なのかを考えてみましょう。
「○○ドリブン」の「○○」にはあなたの人生において大切なものが入ってきます。
自分の「○○ドリブン」を見つけることは、自分の軸を見つけることになのです。
自分の軸が明確になっていれば、人生の岐路に立たされたときや決断に迷ったときに自分の大切なものを見失わずに正しい判断ができるようになります。
例えば会社で上司から「新しいプロジェクトの責任者をやってみないか?」と言われたとします。
そのプロジェクトは、今まで誰も挑戦したことのない画期的なアイデアで成功すれば昇進間違いなし。失敗すれば大赤字、降格も考えられます。
それまでなら責任や失敗への不安から逃げてしまったかもしれません。
しかし「自分は好奇心ドリブンだ」と優先すべきものが明確になっていれば、「やります!」と積極的に答えることができるようになるのです。
自分の「○○ドリブン」の見つけ方
ではどうすれば、自分が何ドリブンか見つけることができるのでしょうか?
まず過去の自分の大きな決断した時のことや、後悔している選択を思い出します。
あなたは何を基準に進む道を選んできましたか?また、どんな選択をしたとき後悔したでしょうか?
辛くてもワクワクする方をずっと選んできたかもしれません。金銭的に苦労しないような道を選んできた人も、家族を悲しませる決断をしたことで後悔している人もいるでしょう。
そのとき大切にしてきたもの・大切にしたかったものが、あなたを突き動かすものなのです。
マインドマップを使うのもおススメ。
紙の真ん中に自分の名前を書き、自分から連想されるもの、自分の人生・生活を構成しているものを思いつくだけ書き出します。そうすることで自分が大切にしているものが見えてくるでしょう。
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まとめ
「ドリブン」を単なる言葉と捉えず、考え方・生き方にプラスすることで着実に自分の人生を歩めるようになります。