「仕事がどうしようもなく憂鬱」「朝布団から出られない」
誰もが仕事を憂鬱だと感じてしまう時はあるでしょう。仕事は待ってくれず、辛いですよね。しかしそれが毎日のように長く続いてしまったら、ストレスに変わっていってしまいます。
筆者は天気や体調、人間関係など外部環境に影響を受けやすく、「今日仕事なのに全然起きれない」と憂鬱な気持ちに悩んできました。成功&失敗を繰り返しながら仕事の憂鬱に対処してきた経験から、仕事の憂鬱解消法16個を紹介します。
全てあなたに合うとは限りません。気になるものを試しながら、「鬱」「体調不良」を起こさないために、仕事での憂鬱な気持ちを少しでも軽くしていきましょう。
この記事のまとめ
- 憂鬱にもメリットがある
- 仕事の憂鬱を解消する16個の方法
- 憂鬱になりやすい時期がある
目次
仕事への憂鬱を感じる原因
「仕事が憂鬱だ」とふと感じることは多いですよね。憂鬱を感じる原因は、状況によってさまざま。
人間関係の悩み
「上司に会いたくない」「同僚に馴染めない」
仕事内容の悩み
「新しい仕事に慣れない」「プレゼンを控えている」
身体的な悩み
「疲れがとれない」「まだ寝ていたい」
精神的な悩み
「気分がのらない」「どうしようもなくネガティブ」
解決方法がわかっていれば、きっともう解決しようと動き出しているはず。しかし「どう解決すればいいかわからない」ともやもやするから憂鬱に繋がっているのではないでしょうか。
憂鬱は悪いことばかりではない
一度憂鬱を感じると全てネガティブに考えてしまうし、誰にも会いたくない…。「早く抜け出したい!」と思う人も多いはず。
しかし、憂鬱は悪いことばかりではないのです。
バージニア大学のアンディー・トムソン氏とバージニア・コモンウェルス大学のポール・アンドリュー氏によると、憂鬱によって自分の問題に向き合うことができるのだそう。
鬱病などの気分障害は、「抑うつ状態の引き金となった、複雑な人生上の問題を効果的に分析するという特定目的」のために生まれた、「連携されたシステム」の一端なのだと、両氏は主張する。
たしかに憂鬱な時は、「なんでこんなに辛いんだ?」「どうしたら良くなるのだろう」と真剣に考えますよね。普段は何ともないことですら、気になって向き合うようになります。
このように、必ずしも悪いとはいえない「憂鬱」。まずは憂鬱を感じる自分を責めずに、認めることが大事です。
しかし憂鬱感に飲み込まれてしまうと、うつ病など心身への影響があります。紹介する対処法を試しながら、ちょうど良いバランスを保っていきましょう。
紛らわせたい時の仕事の憂鬱解消法
「解決よりもとりあえず今は憂鬱な気持ちを紛らわしたい」
そんな時におすすめなことを8つ紹介します。
目覚ましを好きな音楽に設定する
「憂鬱」と感じやすい朝。好きな音楽から始まる朝ならきっと気持ちよく起きれるでしょう。音楽で気分が上がって、つい飛び起きたくなっちゃうかも。
おすすめは映画で朝が始まる時に流れている曲。映画の主人公のように「今日は何が起こるかな?」とわくわくできます。
音楽は簡単なようで意外と気持ちに左右するもの。試しに好きな音楽を設定してみましょう。
朝に楽しみを作る
ついつい起きたくなるような楽しみを作りましょう。憂鬱を感じるのは、朝起きたらすぐ仕事だからではないですか?「朝から好きなことができる!」と思えば、仕事以外の楽しみができて憂鬱を感じづらくなるかも。
・カフェで朝ごはん
・好きな作家の本を読む
・海外ドラマを1話だけ観る
・筋トレをする
10分だけでも好きなことをすれば、充実感が得られます。仕事以外の生きがいが見つかるかもしれません。
終業後に楽しみを作る
「朝が苦手」な方には仕事終わりがおすすめ。仕事が辛くても「終業後に楽しみがある!」と思えば、そのために頑張れます。
一度きりの人生。仕事だけで毎日が終わってしまうのはもったいないですよね。
仕事と関係ないことをすれば、リフレッシュになることも。定時で仕事を切り上げて、好きなことをしてみましょう。
・サービスデーに映画を観に行く
・友達と飲みに行く
・定時になった瞬間帰る
・家で何もせずだらだらする
自分がうきうきすることならなんでもOK。仕事もはかどるかもしれません。
仕事のやる気が出る映画を観る
疲れている時こそ、仕事のやる気が出る映画を観ましょう。映画は客観的に人生を見つめられるのでおすすめ。普段、自分の人生を客観的に見るのは難しいですよね。しかし映画なら、登場人物の行動と自分を照らし合わせることができるのです。
輝いている主人公を見て、「私もあんな風に生きたい」と羨ましく思うかもしれません。自分の性格とは正反対な登場人物から、影響を受けることもあるでしょう。「なんでこんなに憂鬱だったんだろう?」と気持ちも晴れるかも。
毎日同じことの繰り返しになりがちな毎日。映画の世界から刺激を受けましょう。
美術館に行く
絵画からは、画家が見ている世界や思い描く世界そのもの。
何気ない風景でも鮮やかに描いているものもあったり、ありえない色で描かれているものもあったり。「見方次第で、私の人生もこんなに素敵に見えるのかも」と思えるかもしれません。
「アートはとっかかりづらい」という人は、開催されている展覧会に行ってみましょう。いろんな人が訪れているので、周りを気にせず楽しめます。
やる気が出るプレイリストを作る
「また頑張ろう」と思える曲はありませんか?元気が出る歌詞や、好きなアーティスト。一度でも勇気を貰った経験がある人は多いのではないでしょうか。
そんな曲を集めて、プレイリストを作りましょう。通勤時間に聞けば、音楽のパワーで憂鬱な気持ちを晴らして仕事に行けます。
習慣になれば、そのプレイリストを聞くと仕事のスイッチが入るようになるかもしれません。
運動をする
運動にはストレス発散の効果があり、仕事の憂さ晴らしをするのにぴったり。むしゃくしゃした気持ちも、汗と一緒に流せるでしょう。
運動が苦手な人は30分スマホを離れて散歩してみるだけでも、リフレッシュに繋がります。友達を誘ってヨガやジムの体験に参加してみるのも良いですね。
何もしない
「憂鬱な気持ちをどうにかしなきゃ」との焦りで仕事がより憂鬱になるのかもしれません。そんな自分を責めずに、ただただぼーっとしてみましょう。
・朝起きたらベッドから出ずにぼーっとする
・予定を入れない日を作る
・何も考えずに散歩をする
意外と「何もしない」って難しい。しかし情報過多な現代では、自分が処理しきれない情報を抱え込んでいる可能性があります。たまには何もせず情報を入れない時間が必要です。
解決したい時の仕事の憂鬱解消法
「憂鬱を紛らわせる方法だけじゃ物足りない!」
「なんとかしてこの憂鬱を解決したい」
そんな人には、7つの方法を紹介します。簡単に1人でできるものもあるので、試してみましょう。
規則正しい生活をする
「そんなことで憂鬱さがなくなったら苦労しない」
そう思うかもしれません。しかし、精神を安定させるホルモン「セロトニン」は規則正しい生活をすることによって、分泌されやすくなります。
・朝起きたらカーテンを開けて、太陽を浴びる
・朝食を食べる
・毎食よく噛んで食べる
・散歩をする
・寝る直前までスマホを見ない
基本のことに思えますが、憂鬱な時は何もかもどうでもよくなって不規則な生活をしがち。まずは基本から整えていきましょう。
・定時で帰って睡眠の準備をする
・朝ごはんを準備しておく
・スマホの電源を切る
最初は辛いかもしれませんが、このように無理やりでも体制を整えましょう。
規則正しい生活をすればそれだけで自己肯定感が上がり、気づいたら憂鬱な気分が晴れているかもしれません。
関連デジタルウェルビーイングとは|スマホとの心地よい距離を知ろう【実践方法】悩んでいることを書き出す
紙とペンを用意して、「もやもや」「悩み」を書き出してみましょう。正直な想いを書き出すことで、心も頭もすっきりします。何をすれば解決するのか自然とわかることも。誰かに言いづらい悩みがある時にぴったりです。
「今の気持ち」
「嫌いな人」
「やりたくない仕事」
なんでも違和感があることを書いてみましょう。
疲れた→休み方がわからない→ストレス発散方法を探してみよう
疲れた→土日も休ませてくれない→会社がおかしいかも?
例えばこのように、最初は漠然とした悩みでも掘り下げることで原因がわかっていきます。すぐにできるので、試す価値ありです。
家を出るまでにやることをできるだけ少なくする
「会社に行くまでの準備が多くて面倒くさい」人におすすめのこの方法。「憂鬱だ」と考える暇もないくらいすぐに家を出られるように準備しておきましょう。
・前日に服の準備
・朝ごはんの準備
・椅子に座って届く範囲に全て置いておく(化粧品、コップ、皿)
寝る前に少しだけ時間をとって、朝の準備をするだけでも効果があります。
なんで仕事を楽しむ必要があるのか?を考える
そもそも、なぜ「憂鬱」と感じるのが苦痛なのでしょうか。「なんで仕事を楽しむ必要があるのか?」と根本的な質問をしてみることで、仕事をどういう気持ちで行いたいのかわかるでしょう。
現状と理想状態を比べることで、今すべきことがわかります。
「仕事は憂鬱でもいいからとにかく終わらせて、プライベートを楽しもう」
「一日のほとんどを憂鬱に過ごすのはもったいないから、なんとかしよう」
どちらにせよ何かしらの結論は出るはず。ぼんやりと考えてみましょう。
なりたい自分像を描く
「5年後、10年後どんな自分でいたいか?」を考えてみましょう。そうなるために、今やるべきことが見えてきます。
「やりたいこと」を聞かれると難しいけれど、「どんな自分になりたいか」なら考えやすい人も多いはず。
いつも笑顔でいたい→自分が笑顔でいられる状態とは?→チームで目標達成できたとき→どうすれば目標達成できるか?
このように、具体的な行動に落とし込むことができます。
明確でなくても「なりたい自分」を描いていればするべき行動がわかり、憂鬱な気分が晴れるでしょう。
いろんな働き方を知る
いろんな働き方を知ることで、「苦しいのは自分だけではない」と思える上、解決方法がわかることがあります。
ネガティブになると、つい視野が狭くなってしまいがち。「なんで私だけがこんなに辛いの?」とふさぎこんでしまう人も多いのでは。
そんな時は他の人がどのように働いているのか覗いてみましょう。
・インタビュー記事を読む
・自伝本を読む
・学生時代の先輩をランチに誘ってみる
・上司/同僚に相談してみる
ネットや身近な人を使って、気軽に情報収集してみましょう。
「天才」と言われる人でも、大抵それぞれの壁を乗り越えていることがわかるはず。「みんな悩みを抱えているんだ」と不安が軽くなるかもしれません。加えて似ている境遇の人から解決方法がわかることもあります。他の人の人生からヒントをもらいましょう。
会社を疑ってみる
「仕事が憂鬱なのは自分のせい」と思っていませんか?おかしいのはあなたではなく、会社かもしれません。
・給料は適切か
・仕事量は多すぎないか
・上司は厳しすぎないか
憂鬱を感じる部分について、原因を深掘りしてみると「もしかして会社のせいかも?」と気づくかも。
頑張りすぎる人はつい自分のことを責める傾向が。人のせいにしないのは素晴らしいですが、会社が絶対ではありません。たまには会社のことも疑ってみましょう。
関連自分自身の働き方改革を!会社のためではなく自分のために働くべき理由先輩に相談する
「憂鬱な気持ち」をそのまま会社の先輩や上司に相談してみましょう。会社の状況も自分の年齢の頃の悩みもわかるので、最適な相談相手といえます。同じ壁を乗り越えてきたかもしれません。
「こんなことに悩んでいる」と打ち明ければ、今後の仕事内容も配慮してもらえるかも。相互理解にも繋がります。あなたが頼ってくれたことを、先輩はきっと嬉しく思うはずです。
あなたのせいじゃない!環境によって憂鬱になりやすい時期
実は、気候や環境の変化によって憂鬱になりやすい時期があります。それを知れば「これは環境のせいなんだ」と少しだけポジティブになれるはず。
憂鬱になりやすい時期を押さえておきましょう。
春
4月は新入社員が入ってきたり、会社によっては人事異動があったり、それに伴い引継ぎがあったりと、何かと忙しい時期。自然と気合いが入るでしょう。
要注意なのが、そこで溜まった疲れを感じやすい5月。よく「五月病」ともいいますよね。
五月病での憂鬱さは相談することで減るそうですが、長く続く場合は専門家に相談しましょう。
参考:病院検索ホスピタ 五月病
秋から冬にかけて
夏よりも日照時間が減り、幸せホルモンといわれるセロトニンが減少。それにより気分の落ち込みや過眠、過食など心身にも悪影響を及ぼすのが秋から冬にかけてです。
「そういえばいつも秋頃に体調を崩す」
思い当たる人もいるのではないでしょうか。
こちらも重症であれば専門家に相談する必要があります。症状が軽い場合は、「太陽にあたる時間を増やす」「適度な運動をする」「バランスの良い食事をする」など、規則正しい生活をして憂鬱感から抜け出しましょう。
参考:時事メディカル 第42回 「冬季うつ」とは~暮れからお正月の憂鬱対策~
関連【仕事のストレスで過食】”またやっちゃった”をなくす方法雨の日
雨の日は曇りの関係でどんより暗く、朝起きた瞬間から落ち込む人も多いでしょう。
実はそれにはちゃんとした理由が。雨が降っている日は低気圧の関係で、頭痛や神経痛など体調にも変化が起こりやすいのです。
さらに出社前に服が濡れたり電車が遅れたり、憂鬱なことが多いですよね。
・お気に入りの傘/レインブーツを用意する
・雨の日クーポンを利用して出かける
雨の日だからこそできることを楽しみ、「雨の日なのにポジティブだ!」と自信をつけるようにしましょう。
関連「家を出たくない」憂鬱な雨の日を晴れやかに過ごす6つの技生理前
生理前のホルモンバランスの変化によりイライラや憂鬱を強く感じることがあります。頭痛や腹痛など体調が悪化する場合もあるのです。
「毎月ひどいから、私の体調おかしいのかな」
そう思うかもしれませんが、「月経前症候群」として名前がつけられているのでご安心を。適切な対処をして症状を軽減させましょう。
薬による治療や、自分の症状と向き合いリラックス方法を見つけるなどで対処できます。友人や女性の先輩、同僚に「毎月どう乗り越えているのか」相談しても良いでしょう。不安な場合は専門家を受診するのも良いですね。
参考:公益社団法人日本産科婦人科学会 月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)
憂鬱で仕事を休むのもアリ
「頑張らなきゃ」と思うと余計憂鬱になるかもしれません。我慢して出勤し続けて体調壊したときにはもう手遅れ。
もしあなたが以下に当てはまるなら、思い切って休んでみましょう。
些細なことでイライラするようになった
睡眠のサイクルが変化してきた
仕事の達成感が感じられない
笑顔を作ることがつらい
身体がだるい、疲れがとれない
姿勢を正していることがつらい
体重が極端に増減する
動悸がしたり、息苦しくなったりする
血圧が高くなった
体温調節がうまくできない
わけもなく涙が出ることがある
周囲がどう思おうと関係ありません。あなたの心が壊れてしまわないために、休養が必要だからです。
抑うつ病になった体験談とその対処法はこちらの記事をチェック。
関連【体験談】仕事の限界が来ているサインって?「大丈夫」な人こそ対処をしましょう仕事の憂鬱が続くなら転職を考えてみよう
仕事に憂鬱を感じるのはあなたのせいではなく、職場環境のせいかもしれません。転職したら直る可能性があります。
しかし突然の転職は不安ですよね。まずは仕事を辞める前に、キャリアアドバイザーに相談してみましょう。 なぜ今の仕事が憂鬱なのかを一緒に深掘り、辞めれば解決するのか判断できます。
自分1人だとネガティブに考えてしまいがちなので、プロの力を借りましょう。
関連【現役キャリアアドバイザー直伝!】相談で自分に合った会社をスムーズに見つける方法
また、辞める際に面と向かって上司に言いづらい場合は、退職代行の利用もおすすめ。あなたの代わりに会社に退職の意思を伝えてくれるので、気まずい思いをせずにすみます。
・周りの目が気になる人
・なかなか言い出せずに毎日を過ごしている人
・ハラスメントを受けている人
このような人は、退職代行を利用すればスムーズに辞められるでしょう。きっとストレスからも解放されるはずです。不安な場合は、まずは退職代行サービスに相談してみましょう。
退職代行のおすすめサービス
『退職代行Jobs』
・顧問弁護士監修
・入金前に無料相談可能
・入金後の相談回数無制限
・プレゼントあり(退職届/業務引継書テンプレートなど)
憂鬱を認めよう
誰もが仕事を憂鬱だと思う時はあるでしょう。あなたがおかしいわけではありません。
職場では人間関係、仕事のミス、ビジネスマナーなどストレスが溜まることがたくさんありますよね。
大事なのは、憂鬱な気持ちをどうするか。「憂鬱」な気持ちを認めるだけでも、気持ちが楽になるでしょう。
今回紹介したように、紙に書き出したり映画を観たりするだけでも効果はあります。通勤途中に「どんな自分になりたいんだっけ?」と考えるだけでも良いかもしれません。
憂鬱な気持ちをすっきりさせたい時、気になるものを試してみましょう。
職場環境の悩みで辛いなら退職代行の利用も検討してみよう
職場環境の悩みに耐えられず会社を辞めたいと思っても「周りに迷惑がかかる」と辞められない人も多いでしょう。そんな人には退職代行がおすすめ。あなたの代わりに会社に退職の意思を伝えてくれるので、気まずい思いをせずにすみます。
・周りの目が気になる人
・なかなか言い出せずに毎日を過ごしている人
・引き止められて辞められない人
・ハラスメントを受けている人
このような人は、退職代行を利用すればスムーズに辞められるでしょう。きっとストレスからも解放されるはずです。
不安な場合は、まずは退職代行サービスに相談してみましょう。 安全に利用できるおすすめの退職代行は「【2022年徹底比較】退職代行おすすめ人気ランキング29選」の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。