「人間関係が嫌で、もう会社に行きたくない」
「会社を辞めたいと言っても聞いてもらえない」
「今までお世話になったから、辞めるって言いづらい」
このように悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そんな時に浮かぶのが「バックレちゃおうかな・・・」という考え。
「どうせ言っても止められる」
「辞めるなんて言ったら余計怒られそう・・・」
その気持ちは十分わかります。しかし一時の感情で会社をバックれるのは絶対にやめましょう!良いことは1つもありません。
この記事ではバックれるとどんなデメリットがあるのか、またバックレたくなったときの対処法を解説します。
目次
会社をバックレたくなる心理
そもそもなぜバックれたくなってしまうのでしょうか。人それぞれではありますが、ここではよくあるバックレるときの心理、理由をまとめました。
仕事がきつすぎる
・毎日のように終電まで働かされる
・絶対にミスが許されない精神的に負担の大きい仕事が続く
・どんなに小さなミスでも大声で怒鳴られる
・明らかに限度を超えた量の仕事を任せられる
このように、あまりに仕事がきついとバックレに至ります。あまりの辛さに思考が停止し、同僚や家族、友人に助けを求める前に自分の感情に素直に従ってしまうのでしょう。
また「辞めます」と言っても認められないのが事前にわかっているので、「言っても言わなくても変わらない」と考えバックレてしまう可能性もあります。
大きなミスをしてしまった
「お得意様の偉い人を怒らせてしまった契約打ち切りになってしまった」
「発注の時にケタを間違えて大きな損失を出してしまった」
「起きたらお昼を過ぎていた」
重要なミスや盛大なやらかしをしてしまった場合、そのあとの謝罪や説明が憂鬱すぎてそのままバックレてしまうことがあります。
人間関係が上手くいかない
「上司と合わない」
「なんか仲間はずれにされている気がする・・・」
このような人間関係が理由でバックレてしまう人も多いそうです。誰も自分の話を聞いてくれない状況だと、「今が辛い」「辞めたい」と言うのもできないままそのまま出社しなくなるのでしょう。
ハラスメントを受けている
ハラスメントによって人間性を否定されるような罵倒を受けたり、何を言っても否定されたりすると「もうどうしようもない」と追い詰められてしまい、バックレに至ります。
辛いハラスメントは思考停止の原因になってしまうので、「どうせ辞めたいと言っても聞いてもらえない」「もっとひどい目にあわされそう」とそのまま会社にこなくなってしまうのです。
理想・希望の仕事と違った
自分の中でやりたい仕事が明確にある人に多いのがこの理由。入社する前に思っていた仕事と全然違ったり、部署・職種に配属されたりしたことが主な要因です。
特に個人で稼げる仕事を見つけたり、知り合いの会社にオファーをもらったり、すぐさま新しい仕事が見つかると「今のところなんてどうでもいいや!」とバックレてしまうケースがあります。
会社をバックレるとどうなる?
絶対に辞めた方がいいバックレですが、万が一バックレた場合はどんなことが起きるのかを紹介します。周囲にバックレ経験のある人がいない時の参考にしてください。
きっと「バックれるのはやめておこう・・・」と思うでしょう。
しばらく怯える生活を過ごす
バックれる=急に出勤しなくなるわけですから鬼のように連絡がきます。上司との人間関係が嫌でバックレた人はその人からの鬼電に震える時間がしばらく続くのです。
会社には住所も知られているので、最悪家まで押しかけてくることも。ちょっとコンビニに行く場合でも様子を見に来た上司とバッタリ遭遇したら冷や汗ものです。
無事、新しい仕事を見つけたとしても「職場がバックレたオフィスが近い」「仕事・商談で行かないといけなくなった」なんてことも。
せっかく嫌な環境から抜け出せて開放感を味わえるはずの「退職」なのに、去り際が悪かったせいで怯える生活を過ごさなくてはいけなくなってしまいます。
給料がもらえない/有給が無駄になる
バックれたとしても働いていた分の給料はもらう権利があるのですが、ブラック企業の場合は支払われない可能性も。請求することも可能ですがバックれた方も負い目があるので気持ち的に難しいでしょう。
また、無断欠勤は基本的に有給扱いにはなりません。給料の面で見ればバックれるメリットはないでしょう。
退職金も「無し」もしくは「減額」になることが一般的です。
懲戒解雇扱いになるので、その場合の退職金支払いについては会社の就業規則、退職金規定を事前にチェックする必要があります。
懲戒解雇になる
無断欠勤が一定日数(厚生労働省の定める基準では14日以上)続くと企業の就業規則に則り、労働者を懲戒解雇することが可能です。
懲戒解雇は簡単に出せるものではありません。バックレ以外では犯罪を犯したり、セクハラ・パワハラを繰り返したり、と非常に重たい処分です。
そんな処分を受けた人が次の転職で不利になるのは明白。隠そうとしても離職票・退職証明書の記載で見つかってしまいます。
会社をバックレしたくなったときの対処法
ここまででバックレた時のリスクは十分は感じていただけたはず。それでもどうしても会社を辞めたいという方に向けて、バックレたくなったときの対処法を3つ紹介します。
退職代行サービスを利用する
退職代行サービスとは、自分の代わりに会社へ退職の意思を伝えてくれるサービス。
「怖い上司に直接言いたくない」
「周囲の目が気になって辞めるなんて言いづらい」
「辞めたいと言っても話をそらされる」
そんな人におすすめです。
【退職代行のメリット】
・相談に乗ってもらえる
→LINEや電話で相談可能。
・すぐに辞められる
→本来なら退職を伝えてから2週間~1か月ですが、サービスによっては即日退職も可能。
・会社の人に会わずに辞められる
→退職代行が連絡するので、出勤の必要なし。送迎会の出席などへの不安もなし。
退職代行サービスによって変わることもありますが、以下のような流れで退職までをサポートしてくれます。
まずは契約前に無料相談。「本当に辞めれる?」「私は何をすれば良い?」など、事前に不安を解消しましょう。
サービスによっては、24時間LINEや電話で対応してくれることも。
相談で内容に納得できたら入金。金額は運営元によって異なります。
法律事務所が運営している場合、料金が高い代わりに企業に交渉可能など対応が充実。「何をしてほしいか?」を元に、金額が妥当かどうか確かめておきましょう。
退職できなかった場合、返金してくれるサービスもあります。
ゆっくり休む
「バックレたい」と強く思うほど追い詰められているならまず数日、ゆっくり休みましょう。
「そんな簡単に休めないよ!」と思うかもしれませんが、バックれるリスクに比べたら「体調不良で休みたい」と言う方が簡単。
ゆっくり体と心を休める時間を確保することで、冷静に判断できるようになるはずです。
転職活動を始める
バックレたあとの転職はとても不利になります。今の仕事がきついかもしれませんが、転職活動は並行して始めましょう。転職先が決まれば、退職の良い理由にもなります。
ただバックレたくなる辛い状況で更に転職活動を始めるなんて「無理・・・」と思う人もいるでしょう。そこでおすすめなのが転職エージェントの利用です。
転職エージェントはキャリアコンサルタントやキャリアアドバイザーが自分にあった求人を紹介してくれるサービスです。一人で転職活動をしようとすると、求人検索、履歴書・職務経歴書の準備、面接対策となかなかハード。
バックれたくなるほど辛い状況でやりたいものではないでしょう。
そこで転職エージェントの力を借りて、最短距離で転職するのがオススメ。事務サポートだけではなく、自分では見つけられない求人を提案してくれたり、今の自分をちゃんと聞いてより良い職場を紹介してくれたりします。
転職エージェントとは?メリット・注意点・選び方【使った方が良いの?】
まとめ
どれだけ普段仕事を楽しんでいる人でもたまに「辞めたいな、バックレたいな」と考える時もあります。みなさんが「バックレてやる!」と思っていても悪いことではありません。
パワハラやセクハラが蔓延しているような職場にいる方は今すぐに辞めるべきですが、ちゃんとした手続きを踏んで退職しましょう。バックレてしまうと、そんな会社のせいでこれからの人生に悪影響をもたらします。
まずはゆっくり休んでから冷静な状態で「辞める辞めない」の判断をされてはいかがでしょうか。
辛い状況にいるみなさんがより良い仕事に出会えることを祈っています。
職場環境の悩みで辛いなら退職代行の利用も検討してみよう
職場環境の悩みに耐えられず会社を辞めたいと思っても「周りに迷惑がかかる」と辞められない人も多いでしょう。そんな人には退職代行がおすすめ。あなたの代わりに会社に退職の意思を伝えてくれるので、気まずい思いをせずにすみます。
・周りの目が気になる人
・なかなか言い出せずに毎日を過ごしている人
・引き止められて辞められない人
・ハラスメントを受けている人
このような人は、退職代行を利用すればスムーズに辞められるでしょう。きっとストレスからも解放されるはずです。
不安な場合は、まずは退職代行サービスに相談してみましょう。 安全に利用できるおすすめの退職代行は「【2022年徹底比較】退職代行おすすめ人気ランキング29選」の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。