入社3年目は、会社を辞めたくなる時期です。あなた以外にも大勢の人が転職を検討してます。焦る必要はありません。
なぜ、3年目は辞めたくなるのか?辞めるべき判断はどのようにすべきか?きちんと理解していれば、少しずつ解決の糸口を掴めるはずです。
読んでほしい人の心理
- 入社して3年が経った。ある程度仕事には慣れたが、それに伴いマンネリ気味。本当にこのままこの会社で働き続けて良いのか?本当に自分は成長できてるの?いや、自信がない。辞めた方が自分のためかもしれない…
本記事の要点
- 辞めたい理由の整理で落ち着く
- 条件を整理し、必要性を再確認
- 3年目の転職はポテンシャル採用の余地もあり
- エージェント相談は複数回が鉄則
目次
入社3年目が陥る「辞めたい」の理由
入社3年目が仕事を辞めたくなる理由を4つ挙げてみました。
①仕事内容がマンネリ化する
②立ち位置が安定し始める
③やり切り感が生まれる
④同期が転職して楽しそう
⑤やってみたいことができる
入社3年目で転職を考えるのはごく自然な流れ。心配する必要はありません。まずは、なぜ自分が辞めたくなったかを整理することから始めましょう。
①仕事内容がマンネリ化
3年目にもなると、仕事に大きな変化は生まれにくく、毎日がルーティン化してしまっている人もいるでしょう。刺激が足りず、成長感を得られないのではないでしょうか?
その上、自分に合わない・続けたくない仕事だと気付いているケースもあるでしょう。転職を考え始めるのも、無理はありません。
②立ち位置が安定し始める
3年目になると、同時期に入社した同期との差が目立ってきます。出世頭かそうでないか。評価のされ方に、顕著の差が出ているケースも。いまの会社にても未来に希望が持てなくなれば、転職を考えざるを得ません。
③やり切り感が生まれる
3年目は、一つの節目だとも言われています。「転職するにしても、3年は働こう。」なんて言葉もあります。この言葉の真偽は状況次第で変わりますが、どちらにせよ、どこかに”やり切った感覚”が生まれている人は多いでしょう。
そのやり切り感が、自分自身の成長に頭打ちを感じていることの表れだとしたら、辞める選択肢が浮かぶのは自然なことです。
④同期が転職して楽しそう
3年目にもなると、同期が既に転職をしているケースも多いでしょう。久々に会ったときに、転職先での仕事に満足している様子だったとしたら。職場の自慢なんてされたものならば…。
今の会社に不満があるときは、隣の芝生は青く見えるもの。
自分も転職したら変わるかな?
そんな感情が彷徨う日々のスタートです。
⑤やってみたいことができる
バタバタと社会人生活を過ごしてきた人が、やっと落ち着いてきた3年目。それまで培った経験を踏まえ、ボンヤリとでも自分の興味関心が浮かんでいるケースもあるでしょう。
「やってみたいこと・興味のあること」が今の職場で実現できないのならば、理想と現実のギャップに苦しむのも無理はありません。
3年目の仕事選びに欠かせない「求める条件」の整理
3年目で辞めたくなった理由が整理できたら、次は”自分が職場に求める条件”を整理しましょう。これだけは譲れない。これは気にしない。3年間働いてきたからこそ、わかることがあるはずです。
以下6項目で「絶対に譲れない条件」「合ってもなくても良い条件」「全く気にしない条件」を洗い出してみましょう。
①業種/職種
事務はきつい、企画が得意、自動車製造が良い、IT系が良い
②就業形態
転勤がない、派遣が良い、時短、在宅ワーク、勤務地は都内が良い
③収入/待遇
年収目安、福利厚生、評価制度
④価値観
社会性の有無、革新的か、ビジョンはこういう系が良い
⑤人間関係/人脈
こういう人と仕事がしたい、こういう人と仕事は嫌だ、人と頻繁に話す仕事は嫌だ
⑥憧れ/イメージ
ずっと夢見ていた職業は○○だ、あの人みたいに働きたい
各項目ごとに、学生時代、現職での経験(これまでのキャリア)を思い出しながら、洗い出してみましょう。
関連“振り返り”で折れない心を育てる!継続・結果につながるポイント【例文付き】
条件を絞るに当たって、」自分のキャリア・人生の目標に立ち返るのもおすすめです。(キャリアとは何か?)目標は必ずしも何かを「達成」をする必要はなく、自分が「ありたい状態」でも構いません。自分らしい目標を見つける6つの方法は以下。
①幼少期に夢中になっていたことを思い出す
②長時間できることを考えてみる
③人より簡単にこなせることを考えてみる
④周りに”自分の良いところ”を尋ねてみる
⑤嫌いなこと洗い出してみる
⑥新しいことに挑戦する
実際に目標を立てる際には以下4点に注意しましょう。
①”成長感”を重視しよう
②”目的”と”手段”を分けて考えよう
③周りの人と比べ過ぎない
④SMARTの法則を心がける
すべての項目のさらなる解説・具体例は以下の関連記事をご覧ください。
関連整理した条件をもとに転職の必要性を見極める
次は「絶対に譲れない条件」「合ってもなくても良い条件」「全く気にしない条件」をもとに、転職の必要性を見極めましょう。
譲れない条件を満たすことが、①今の会社でも可能か、②転職先で解決できるか。この視点を忘れずに。
①今の会社でも解決できる
部署移動、勤務地移動、メンバー変更、上司変更、特定の人との関係改善
②転職先でも解決しづらい
不明確過ぎる条件
転職が必要であれば、さっそく条件に合った企業を探してみましょう。
判断ができない場合は、転職エージェントに相談する
職場に求める条件は洗い出せても、転職の必要性を判断するのは難しいです。そこで、業界知識の豊富な転職エージェントに相談する方法もあります。
注意すべきは、必ずしもあなたに一番あった求人を紹介してくれるとは限りません。転職エージェントもビジネスです。一回きりの相談で決めず、複数のエージェントに相談してみましょう。
関連
入社3年目の転職が有利に働くケースもある
入社3年目は、ぎりぎり第二新卒。能力ありきのスキル採用ではなく、可能性を重視したポテンシャル採用をしてもらえる可能性もあります。
新しい分野に挑戦できる可能性がある
この点は頭に入れておきましょう。まだまだ自分の可能性に蓋をしてはいけません。
エージェントを活用するならば、第二新卒の採用に強い転職エージェントを選びましょう。求人を探す際も、第二新卒採用に関する情報を見落としてはいけません。
自己分析を通じて転職力を棚卸しする
自己分析をして、雇用され得る力「転職力」(エンプロイアビリティ[Employability]とも呼ばれる)を整理しておくことも忘れずに。有力な転職先を絞るためには、絶対に欠かせない情報です。
転職力は、以下の3つに分類されています。
①専門性(スキル・能力・経験)
②行動特性・思考特性(習慣・態度)
③個人属性(価値観・マインド)
3項目ごとに自身の現状をチェックできる質問リストを使いたい方は、『エンプロイアビリティのチェックシート【質問リスト】』をご覧ください。
転職力は、あなた自身の市場価値です。”転職で活用する武器”と捉えても良いでしょう。
自己分析ができていない
⇒何の武器を持っているかわからない
⇒何の武器も装備していない
自己分析は”武器探し”だと思いましょう。今の会社で活かせていないが、転職先で輝く”なにか”が見つかることもあります。未来を変えるきっかけにもなり得ます。
入社3年目で辞めたい時にやるべきこと
最後に、本記事で解説した”入社3年目で辞めたい時にやるべきこと”を整理していきます。
まずは、以下の例を参考に、辞めたくなった理由を整理してみましょう。
①仕事内容がマンネリ化する
②立ち位置が安定し始める
③やり切り感が生まれる
④同期が転職して楽しそう
⑤やってみたいことができる
理由がわかったら、「何が足りないか」がボンヤリとでも見えてくるはず。そこで、
自分が職場に求めるものってなんだろう?
という質問に答えながら、条件を洗い出してみましょう。「絶対に譲れない条件」「合ってもなくても良い条件」「全く気にしない条件」に分けるのがおすすめです。
①業種/職種
事務はきつい、企画が得意、自動車製造が良い、IT系が良い
②就業形態
転勤がない、派遣が良い、時短、在宅ワーク、勤務地は都内が良い
③収入/待遇
年収目安、福利厚生、評価制度
④価値観
社会性の有無、革新的か、ビジョンはこういう系が良い
⑤人間関係/人脈
こういう人と仕事がしたい、こういう人と仕事は嫌だ、人と頻繁に話す仕事は嫌だ
⑥憧れ/イメージ
ずっと夢見ていた職業は○○だ、あの人みたいに働きたい
条件が整理できたら、転職の必要性を検討しましょう。ここでは、
転職せずとも解決できないか?
転職をしても悪化する可能性はないか?
この視点を忘れずに。以下2つのポイントも確認しておきましょう。
①今の会社でも解決できる
部署移動、勤務地移動、メンバー変更、上司変更、特定の人との関係改善
②転職先でも解決しづらい
不明確過ぎる条件
転職が必要であれば、さっそく条件に合った企業を探してみましょう。
入社3年目は第二新卒でもあるので、未経験でもポテンシャル採用されるチャンスがあります。第二新卒に強い転職エージェントに相談しましょう。
また、相談する前に自己分析も済ませておくこと。
①専門性(スキル・能力・経験)
②行動特性・思考特性(習慣・態度)
③個人属性(価値観・マインド)
上記3つの分類で整理してみるのがおすすめです。