昨今の社会情勢を受け、面接をWEB面接とする企業が増えています。
直接の対面ではない分緊張感が和らぐかもしれませんが、「カンペを見てもいい?」「イヤホンはマナー違反?」など、WEB面接ならではの不安や疑問も出てくるでしょう。
WEB面談でも、服装や背景など注意すべき点は多数。ここでは、WEB面談を受ける前にチェックしておきたいマナーや注意点を紹介します。
目次
WEB面接に向けての事前準備
WEB面接に限らず、就職・転職は準備段階から気を抜けません。事前準備をしっかりしておかなければ、高い確率でミスやトラブルが発生します。
WEB面接に向けて最低限必要な準備の項目をチェックしておきましょう。
服装
直接対面しないWEB面接であっても、服装はスーツが基本です。中には「面接時の服装自由」としている企業もありますが、スーツがもっとも無難。スーツ以外ではオフィスカジュアルであれば印象も悪くならないでしょう。
WEB面接では上半身のみがパソコンに映し出されますが、何かの拍子に立ち上がる可能性も考え、下半身の服装もしっかり整えてください。
機材
WEB面接はスマホでなくパソコンを使いましょう。スマホはパソコンに比べ画質や音質が落ちることが多く、面接時の印象に影響する可能性があります。
パソコンを持っていない場合は、インターネットカフェを利用するのもおすすめ。その際は雑音が入らないよう、仕切りタイプではない完全個室のところを選んでください。
面接に集中するためにイヤホンを使用するのも良いでしょう。相手の声もより聞き取りやすくなります。
面接で使用するイヤホンは派手なデザインのものや大きなヘッドホンタイプのものは避けましょう。イヤホンが悪目立ちして、会話の印象が薄くなってしまう可能性があります。
背景
意外と見落としがちなのがWEB面接時の背景。ひと目でだらしないとわかるような散らかった部屋は当然印象が悪くなります。面接前に背後はしっかり片づけましょう。
また後ろが窓であるならば逆光にも注意を。顔がはっきりと明るく見え、相手も会話に集中できる背景であることが大切です。
WEB面接に使われることの多いzoomでは、実際の背景をバーチャル背景に切り替えられる「バーチャル背景」機能もありますが、これはあまりおすすめできません。
バーチャル背景は現時点ではそれほど精度が高くなく、バーチャルであることが容易にわかります。
「どこにいるの?」と変な疑いを招く可能性もありますし、身体を動かした際に背景とともに身体の一部が切り取られて違和感が出ることも。
マナー違反まではいきませんが、使わない方が無難です。
ただし、アピールポイントや自分のキャッチコピーを記載したオリジナルの背景を作成して面接官の印象に残るように工夫する人もいるそう。自分が与えたい印象によって使うかどうかは判断しましょう。
場所
前述したインターネットカフェなど自室以外で面接を受ける場合は、ネット環境や周囲の雑音に注意が必要です。
ネット環境が不安定な屋外や多くの人で賑わう飲食店などはWEB面接の場には適していません。
周囲に人がいるとわかると面接官も重要な話がしづらくなります。会話が進められないまま面接終了…なんてことにもなりかねません。
話す内容
面接で話す内容は、基本的には対面でもWEBでも変わりません。自身の強みや経験を積極的にアピールしましょう。
スムーズにアピールするためにカンニングペーパー(カンペ)を用意する人もいるようです。
対面でないからこそできる技ですが、あまりにもカンペに頼りすぎると不意な質問に答えられなかったり、棒読み口調になったりして熱意が伝わらないことも。
あくまでカンペは最終手段と考えましょう。
WEB面接中のポイント
準備を万全に整えて、いざWEB面接へ。WEB面接に挑む中でも、注意しておきたいことはあります。注意ポイントをしっかり押さえておきましょう。
開始5分前にはログインする
開始予定時刻の5分前にはログインし、待機しておきましょう。WEB面接でも通常の面接同様遅刻はご法度。
早めにログインすることで万が一、機器に不良が起きていたとしても連絡を入れられたり、対処できたりするでしょう。
ログインしたら音のボリュームやカメラ位置も再確認してください。
通知はオフにする
面接前に、メールやSNSの通知をオフに切り替えましょう。面接中に頻繁に通知がくると集中力がそがれます。また通知音が響けば面接官にもわずらわしく思われてしまうかもしれません。
面接に使用しているパソコンだけでなく、携帯もマナーモードにしておくことを忘れずに。
カメラのレンズを見て話す
多くのパソコンではカメラレンズは画面の上に設置されています。そのため、画面を見て話すと相手から見てやや下向きに見えてしまい自信なさげな印象に。
つい画面に目を向けがちですが、画面上のカメラレンズに焦点を当てて話すことを心がけましょう。
これで安心!よくあるWEB面接中のトラブルの対処法
WEB面接では、WEBだからこそのトラブルが起きてしまうことも。予期せぬトラブルに見舞われても、慌てず落ち着いて対処すれば大丈夫です。
よくあるWEB面接中のトラブルとその対処法を紹介します。
URLにアクセスできない
面接直前にURLにアクセスできないと焦ることもあるでしょう。
企業から指定されたURLからアクセスする場合、そのツールがまずパソコンに対応していることが必要です。URLを指定された時点で、そのURL専用のツールをインストールしなければならないことも。
その他の原因としては次のようなことが考えられます。
・IDパスの入力が間違っている
・通信状態が悪い
・面接官がまだツールを起動していない
IDパスや通信状態を確認し問題なければ、いったん面接官のログインを待ちましょう。予定の開始時間から数分経っても面接官からのアクセスが無ければ先方に電話し状況を伝えてください。
音声が聞こえない
ログインできたのに音声が聞こえない…」
これもオンラインではよくあるトラブルです。この場合まず確認することは2点。
・スピーカーがオンになっているか
・スピーカーの音量が小さくないか
また面接でよく使われるzoomの場合、立ち上げた際に「コンピューターでオーディオに参加」を選択しないとオーディオ機能がオフの状態となり相手の声が聞こえません。
上記を確認しても音声が聞こえなければ、いったんチャット機能を使って状況を伝えるのがおすすめ。面接官側のマイクがオフになっている可能性もあります。
それでも問題が解消されなければ先方に電話し、パソコンを再起動するなどの方法をとりましょう。
パソコンが落ちてしまった
パソコンが落ちてしまったときは、すぐに先方に電話し、その旨を伝えましょう。
復旧に時間がかかる可能性もあるため、メールが使えるようになるのを待つより電話の方が確実です。
ノートパソコンの充電切れなどであれば比較的早めに復旧できますが、ハードウェアやソフトウェアの不具合などによるものであれば、すぐの再開は難しいでしょう。
しばらく待って電源を入れなおしても再起動しない場合は、先方に状況を説明し、別日で面接を再設定してもらうのが賢明です。
まとめ
WEB面接も通常の面接同様、事前準備が大切。事前準備をしっかり行えば、トラブルが起きる確率も下げられます。対面でないとはいえ、面接でのチェックが緩くなるわけではありません。
準備不足やトラブルで面接官の印象を悪くしないよう、余裕をもって準備に取り組みましょう。
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