辛く長かった転職活動が終わり、いよいよ新しい会社へ初出勤。
内定獲得当初は、新しい生活への期待で胸を膨らませていたのに、転職初日が近づくにつれ不安や緊張でその日を憂鬱に感じるようになる人も多いのではないでしょうか。
今回は転職初日に向けてすべきことや当日の流れ、転職初日に心がけることを紹介します。
新たな門出を明るい気持ちで迎えられるように準備しましょう。
目次
転職初日に向けてすべきこと
転職初日に向けてすべきことを紹介します。
服装や髪型を整える
第一印象に関わる初日の身だしなみはとても重要。特に重視すべきなのが清潔感です。服にシワがないか、靴やバッグが汚れていないか前日までに確認しておきましょう。
髭が中途半端に伸びていたり、髪色がまだらだったりするとそれも不潔な印象を与えてしまいます。整えておきましょう。
入社初日は個性を出そうとすると悪目立ちしてしまう可能性があります。服装や髪型、メイクはシンプルなものにするのがおすすめです。
服装で迷う場合は、事前に人事に確認しておきましょう。
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出社する場所と時間を確認する
出社する場所が面接した場所と違う可能性があります。当日迷ったり、乗り換えを間違えたりしないように、交通手段や道順、目印となる建物など調べておきましょう。
Googleマップのストリートビュー機能を使って、シュミレーションしておくのも良いですね。
また始業の20分前に社員全員が揃っていたり、始業時間にならないと入室できなかったり、出社時間が就業規則通りじゃないケースもあるよう。
「初日は何時ごろに着くのが良いですか」とあらかじめ聞いておきましょう。
持ち物を確認する
持ち物の確認も忘れずにしましょう。初日から忘れ物をしてしまっては、印象が悪くなってしまいます。
特に用意するものはないと言われている場合でも、筆記用具とメモは忘れずに。
新しい環境では覚えることがたくさんあります。いつでもメモが取れる準備はしておきましょう。
簡単に自己紹介を考える
入社初日は、自己紹介をする機会が必ずあるはずです。何も準備していなくて緊張で頭が真っ白になり、上手く話せず後悔することも。
原稿を書く必要はありませんが、どういう流れでどんな内容を話すのか頭の中で簡単に自己紹介を考えておきましょう。
最低限、経歴と前職で何をやっていたかは話せるようにしておきます。
加えて、社内の人とのコミュニケーションのきっかけになるように出身地や趣味などを盛り込むのもおすすめです。
前職での実績を長々と語る自慢話になってしまわないよう注意しましょう。
会社について調べる
転職する会社の製品やサービス、就業規則や制度など事前情報を蓄えておきましょう。
そうすることで自分がどんな会社で働くのか、どんな業務をするのかイメージがしやすくなり、心の準備ができます。
また業界知識や競合他社についても調べておけば、理解度が深まり、実際に業務を行うときにスムーズに取り組めるでしょう。
「勉強熱心でやる気がある」と周囲からの評価も上がるはずです。
もし事前に渡されている資料や課題があるのなら、最低限それには目を通しておきましょう。
転職初日の流れ
会社によって流れはさまざまですが、一般的な転職初日の流れを紹介します。
流れに沿って自分の動きを簡単にシュミレーションしておくと、心構えができて緊張もしなくなるでしょう。
当然ですが、遅刻は絶対NG。印象が悪くなり、その後の職場での立場にも悪影響を与えます。特に初日は、余裕を持って家を出ましょう。
もし緊張で前日なかなか寝付けず、寝坊が心配な人は目覚まし時計を手の届かないところにおいたり、信頼できる人にモーニングコールを頼んだりするのがおすすめ。
もし早く到着しすぎてしまった場合は、会社近くのカフェや公園で気持ちを落ち着かせましょう。
一般的に出社したらまず、入社にあたって必要な書類の作成・提出、PCや社用携帯などの配布、会社全体の説明などが行われます。
廊下で通りすがる社員には別の部署であったとしても今後関わる可能性は大きいので、良い印象を持ってもらえるように自ら進んで挨拶しましょう。
基本的な手続きが終わったら、配属される部署へ移動します。そこでまず行うのが自己紹介。
簡潔に分かりやすく、ハキハキと明るく笑顔で自己紹介をしましょう。第一印象を決めるのは、話す内容の部分よりも表情や声のトーンとも言われています。
インパクトのあることや面白いことを言う必要はありません。明るく話すことを意識してください。
研修や部署の説明、業務の引継ぎが始まったら、積極的にメモを取り、分からないことはすぐ質問しましょう。
新しい環境で分からないことが多いのは当たり前。初日にたくさん質問しても怒る人は少ないはずです。
もし不安なら、「自分は~だと思うのですが、それで合っていますか?」と自分の意見も合わせて質問するのがおすすめ。
ちゃんと自分の頭で考えている人には丁寧に教えてあげたくなるものです。質問するのも楽になるでしょう。
転職初日、特に悩むのが退勤時間。
「終業時間になったけれど周りはまだみんな忙しそう。かといって初日で、できることもない。帰って良いのかな。」
このように悩んでしまいますよね。
「帰って良いですか?」と聞くのは気が引けると思うので、上司や近くの同僚に「他にできることはありますか?」と尋ねてみましょう。
「〇〇やったらもう帰っていいよ」などと退勤するタイミングを教えてもらえるはずです。
転職初日に心がけること
転職初日に心がけた方が良いことを紹介します。
顔と名前をできるだけ早く覚える
顔と名前をできるだけ早く覚えるようにしましょう。誰しも名前を覚えてもらえるのは嬉しいこと。
名前を呼んでコミュニケーションを取るだけで、距離がグッと縮まります。
筆者も新卒で入社した時、仕事はできない分、誰よりも早く顔と名前を一致させようと心がけ、そのおかげで自分の名前も覚えてもらえるようになりました。
名前を覚えるのが苦手な人はノートに、話した人の名前とその人の分かりやすい特徴を書き込んで、自分だけの社員図鑑を作るのがおすすめ。
書くことで記憶に残り、特徴から覚えられるので間違いも減ります。ただ見られたときに気まずい思いをしないように「うるさい人」などと悪口や批判を書き込んでおくのはやめましょう。
最初なので、名前は間違えても許してもらえるはずです。
もし忘れてしまったら「名前を覚えるのがどうしても苦手で、申し訳ないのですが、もう一度教えてもらえますか」と名前を聞きましょう。
社内文化を把握する
入社しないと分からない社内文化をできるだけ早く把握することも大切。
文化は自然と定着しているものなので、説明会や研修などでも説明されないことが多いのです。
「ニックネームで呼び合う」
「ランチは部署ごとに時間が決まっている」
このように特有の文化がある会社もあります。
社内を案内してもらう時や、研修の移動時に周囲にアンテナを張って、どんな社内文化があるのか観察しましょう。
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初日から業務に就くケースもあることを理解しておく
中途採用は、新卒とは異なり研修なしで初日から業務に就く場合もあります。
「きっとオリエンテーションだけで終わるはず」と気を緩めていて、いきなり業務をやることになり、焦ってミスしてしまうなんてことも。
業務が初日から始まる可能性があることは心得ておきましょう。
前の職場と比較しない
前職と同じ業界・職種だとしても、社内のルールや雰囲気は職場によってさまざま。
「前の会社のやり方の方が効率が良い」と拒否するのではなく、まずは新しいやり方を試してみましょう。
前職のやり方も新しい職場のやり方も、それぞれに良い部分があるはずです。
比較するのではなく、全く新しいものとして受け入れましょう。
転職初日についてのよくある悩み
転職初日についてのよくある悩みの対処法を紹介します。
「ランチの時、どうしたらいいのか分からない」
初出勤日、よくあるのは部署のメンバーと一緒にランチに行くケース。しかし時間を指定され、好きにして良いと言われることもあります。
もしランチに誘ってもらえたら、1人で過ごすのが好きだとしても初日は断らないようにしましょう。これから業務中、円滑なコミュニケーションを取るための大切なきっかけになります。
またランチに誘われないからと落ち込む必要はありません。仲間外れにされているわけではなく、そのような文化や忙しさが原因のはずです。
もしランチで迷ったときは「みなさん、ランチはどうされていますか?」と質問するのがおすすめ。ランチに誘ってもらえたり、おすすめのお店を紹介してもらえたりするでしょう。
「周りの人の対応を冷たく感じる」
「自分は元気よく挨拶したのに、返してもらえなかった」
「あまり話しかけてもらえない」
このように周りの対応を冷たく感じて、不安を感じることもあるでしょう。
しかし、入社初日のまだあなたのことを何も知らない状態で嫌われるわけがありません。
冷たく感じるのは嫌われているのではなく、仕事で忙しかったり、相手も初対面の人に緊張していたりするだけです。
あなたはあなたらしく積極的にコミュニケーションを取ることを心がけていれば、次第に時間が解決してくれるでしょう。
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「入社初日、菓子折りや手土産は持って行った方が良いの?」
基本的には必要ありません。
しかしコミュニケーションのきっかけの1つにはなるので、上手く馴染めるか不安という人は持っていくと役に立つかもしれません。
持っていく場合は、出身地の銘菓や最近話題のスイーツなどを持っていくと話が膨らむでしょう。
転職初日で「辞めたい」と感じたら
職場のイメージや業務内容にギャップを感じ、初日にも関わらず「辞めたい」と思ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、初日という早いタイミングで結論を出すのはやめましょう。
新しい環境での不安や緊張からストレスや疲れが溜まりやすくなり、「前の職場に戻りたい」「辛い」と感じてしまうのはよくあること。
それで転職してもまた同じ悩みに苦しむことになるはずです。
転職のスパンが短いと、次の転職活動で大きなリスクも伴います。まずは1週間様子を見ましょう。
完璧な会社はないとあらかじめ理解しておくと気が楽になるかもしれません。
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