どんなに努力しても思うような結果が出なくて「才能がない」と悩む人がいます。
何にも才能がない自分なんて生きる価値もない、とすら思う人もいるでしょう。
才能は誰にでもあります。才能の正体がわかれば、才能がないから仕方ないと思うことはなくなるのです。
才能がないと悩む本当の理由を知り、自分を変えていきましょう。
目次
才能とは
才能とは「素質にそって練習や行動をし続けることで開花する能力」のこと。自分の強く興味があること(=素質)に対して継続的に努力した結果、優れた成果が出ます。その時「才能がある」と言われるのです。
誰もが才能を持っている。でも能力を得るには努力が必要だ。
Everybody has talent, but ability takes hard work.
バスケットボールの神様と言われるマイケル・ジョーダンの言葉です。
全ての分野に才能を持っている人はいません。ある分野における自分の才能に気づき、努力をして初めて開花するのです。
参考:才能心理学協会『「才能の正体」を広辞苑で専門家が徹底解説。辞書でわかる自分の才能の見つけ方とは?』
才能がないと感じる理由
「誰にでも才能はある」と頭ではわかっても、やはり「才能がない」と感じるのはなぜなのでしょう。その本当の理由を深堀りしてみましょう。
今まで通りの評価が得られない
これまで評価されてきたのに、最近になって思うように評価されないと「結局才能がなかったのだ」を感じることがあります。
評価されない理由を才能の有無にしてしまっていますが、本当にそうでしょうか。評価されていたことにただ喜んでいただけで、その間努力を怠っていたかもしれません。
努力が足りなかった結果が今になって現れ、評価が変化してきたのでしょう。
努力の成果が出ない
努力し続けているのに結果がいつまでも出ないと「才能がなかった」と感じますよね。
しかし才能は努力によって生涯成長する可能性を秘めた力です。結果が出なくなってしまったのは、今までと同じ努力では通用しないレベルになった証拠。
自分の成長に合わせて常にやり方を変化させ努力すれば、才能がないと落ち込むことはありません。
才能に気づいていない
自分の才能に気づかず「自分には何の才能もない」と思い込んでいる人もいます。
才能はある分野において努力することで開花する能力。人によって開花する分野が異なります。早くから自分の分野に気づき努力をした人は結果を出して「あの人は才能がある」と言われるのです。
例えばコミュニケーション能力に優れている人はその能力こそが才能。営業や接客などその能力を生かせる仕事につけば大きな成果を出すことができるでしょう。
しかし本人としてはただ話しているだけと自分の話術が優れていることに気づかず、その才能を開花できないのです。
自己肯定感が低い
自己肯定感が低く、他人の評価が気になって仕方がない人は何をするにも他人と自分を比べ「才能がない」と思いがちです。どうせ自分は他人のようにできないダメな人間だと自己否定してしまいます。
心が自己否定している間は前向きに努力することはできないので、才能が開花するチャンスはありません。自分にも才能があると自己肯定感を高めることができれば、努力することができ才能が開花するでしょう。
承認欲求が強すぎる
「才能がない」と感じるのは承認欲求が強くなりすぎているのかもしれません。
他人からの評価で自己肯定感を高める人は、他人からの批判に大きな精神的ダメージを受けます。全てを否定されている気分になり「才能がないのだ」と思うのでしょう。
しかし、他人からの批判は一つの意見に過ぎません。その意見を冷静に受け止めて自分の糧にすれば精神的ダメージにはならず、才能がないと感じることはありません。
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才能がないと感じるときの対処法
才能がないと感じるときは、自分の状況に合わせて「自己分析」「休む」「努力」で対処しましょう。
結果を才能と決めつけない
結果を出している人に対して「あの人は才能があるから」と考えるのはやめましょう。
才能は生まれつき備わっている能力ではありません。継続的な練習や行動によって初めて開花する能力です。つまり結果を出している人はそれに見合った努力をしているということ。
結果を出せない自分は才能がないのではなく、それに見合った努力をしていないと気づくことが大切です。
自分と向き合う
1日の中に自分と向き合う時間を作りましょう。自分に対して関心を持ち続けると「これだけのことはやっている」と自覚できて自己肯定感の低下を防ぐことができ、「才能がない」と悲観的になりません。
・楽しかったこと
・笑ったこと
・幸せを感じたこと
・怒りを感じたこと
・残念だったこと
・体調
SNSで友人の行動をチェックする時間と同じ長さの自分の行動を振り返る時間を作りましょう。
ドキドキしたりワクワクしたり、あるいはひどく落ち込んだり、心が大きく動く事は自分にとっての関心事。例えば悩みを相談されて放って置けない気分になってしまったら、カウンセリングの才能があるのかも。
関心事の中に才能が隠れている可能性があります。
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得意なことを探す
才能に気づくために、自分の得意なことを探すのも効果的。得意なことが思いつかない人は、今まで継続していることを思い出してみてください。
例えば授業中よくノートにイラストを落書きしていた、プレゼントに添えるカードにはイラストをいつも描く、という人。ただ好きで描いているだけと思っているかもしれませんが、そこにこそ、才能があるのです。
いろんな環境でも、苦にならず変わらず続けている行動や習慣こそ、才能が隠れている場所です。
諦めない
「こんな努力しているのに結果が出ない」と思っても、努力し続けましょう。
成果がわからない努力は精神的に厳しいもの。しかし才能は継続的な努力なしには開花しません。
定期的に今のやり方を見直すことも大切。自分の心や体の状態にあっていないやり方で努力をしても練習は身につきません。日々成長している自分に合わせ、努力の仕方も工夫が必要です。
別分野に触れる
新しいデザインのアイデアが全く浮かんでこない、など「才能が枯渇してしまった」と感じる時は、違う世界から刺激をもらいましょう。
普段デスクワーク中心の人はアウトドアで体を動かす、目を酷使する仕事の人は音楽を聴くなど聴覚を使う、など別な分野の行動がおすすめです。そうすることで気分も一新、煮詰まった気分を断ち切れます。
違う分野から思わぬヒントが得られ、本来の仕事にも良い影響が出ることもあるでしょう。
相談する
才能がないと悩む時には誰かに相談するのも良い方法です。自分では当たり前に思っていることが実は他人にとっては羨ましいことかもしれません。
自分とは違う視点から自分を見つめ直すことで、もう一度エネルギーが湧いてくるでしょう。
おすすめカウンセラー:エキサイトお悩み相談室
知人に話しづらい人は、外部の相談サービスを利用しましょう。客観的な目線からあなたの悩みに寄り添ってくれます。
カウンセラー例
・得意分野:キャリアや職場の人間関係
・国家資格であるキャリアコンサルタント資格取得
・行政機関やNPOでカウンセラーを経験
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休む
才能について悩み過ぎて心が疲れてしまったら、ゆっくり休みましょう。思い切って有給を取るなどして「才能がない」と感じる分野から離れてみることも一つの方法です。
家で一日ゴロゴロする、漫画を読みあさる、好きなタレントの動画を見る、何でも好きなことをして心をリフレッシュ。少し足を伸ばして海や山の空気を吸ってくるのも良いですね。非日常的な時間を作ることで気持ちが新鮮になります。
また、「もう自分の才能を出し切ってしまった」と感じる場合は数年充電期間を作るのも良いでしょう。焦らず人生全体を見渡して「充電期間」を設けることで、悩んで苦しい時期を乗り越えることができます。それは才能がなくなったのではなく、新しいステージへの準備段階です。
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才能がなくて転職するかどうか見極める方法
「才能がないなら転職しかない」と思うこともあるかもしれません。
確かに転職することも一つの方法ですが、転職が才能がないという悩みが解決するとは限りません。本当に転職が最良の方法なのか、よく考えてからにしましょう。
悩み過ぎて体にすでに異変を感じている人は、休養しながら転職を前向きに考えた方が良いでしょう。不眠や食欲不信、無気力など心からのサインを無視してしまうとやがてうつなどの大きな精神的疾患につながることがあります。(退職代行を検討してみる)
まだ体は大丈夫だけど心は疲れている人は、仕事に対して「才能がない」と感じる理由をできるだけ具体的に書き出してみましょう。
・整った文書をスピーディに作成できない
・プロジェクトのアイデアが浮かばない
次に書き出した理由に対して、対処法を考えます。
・才能以外でできることは本当にないか
・書き出した理由は転職すれば解消できるか
理由を書き出してから何日か時間をおいて対処法を考えると、冷静に考えやすくなります。転職以外にもまだまだやることがあると気づくかもしれません。
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