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「理解力がないと言われてショック!」
「なんでみんなすぐ理解できるの?」
自分だけが理解できていないと思うと気分も落ち込んでしまいますよね。「頭が悪いから」と諦めたり、自分を責めたりしている人もいるかもしれません。
仕事に役立つ理解力は仕事をしながら身につけていくもの。新人の頃からすでに理解力が高い人もいますが、意識すれば誰でも鍛えられる力です。
この記事では理解力のない人とある人、それぞれの特徴と理解力を鍛える方法を紹介します。すぐにできるテクニックも紹介していますので参考にしてください。
理解力を高めれば効率よく仕事を進められ、信頼関係も築きやすくなります。
目次
理解力とは
理解力とは伝えられた言葉の意味や内容を正しく理解する力のこと。ただ文を読める、話を聞けるだけではありません。
ビジネスにおける理解力とはその発言から相手の状況や希望を把握し、見合った次のアクションを迅速に起こせる力です。
例えばよく使われる「よろしくお願いいたします」という言葉。理解力がないと「こちらこそよろしくお願いします」で終わってしまいます。
「よろしくお願いします」は時によって「できるだけ迅速に対応してください」や「次の注文をお待ちしております」、「内密にしてください」などとさまざまな意味を持つもの。
理解力があるとそれまでの相手との会話の流れと雰囲気からその時の「よろしくお願いいたします」の意味を正しく把握し、次のアクションを起こせるのです。
理解力がない人の特徴
理解力がない人には次のような特徴があります。自分の行動を振り返って当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。
・知識が足りない
・要約できない
・想像力が乏しい
・視野が狭い
・わかりやすく説明できない
・集中して話を聞いていない
・自分の主観で判断してしまう
1つずつ詳しく解説していきます。
知識が足りない
知識不足のため理解力がないと思われてしまうケースは多々あります。話の途中でわからない言葉があったときに「〇〇とは何のことでしょう?」と聞くことは大切です。
しかし何度も何度も質問が繰り返されると話が先に進みません。また、それが業界では常識とも言える言葉の場合には「こんな常識も知らないのか?」と常識を疑われ信用を落としかねません。
話のテーマに対する知識、話す相手に対する知識、自分の会社や仕事に対する知識などが不足していると話がスムーズに進まず、理解力がないと思われてしまうのです。
要約ができない
話を要約できない人は理解できていないと思われます。取引先との打ち合わせが終わり、上司に報告するときには簡潔にポイントを報告するべきですね。
それほど重要ではないことや自分の考えなどを交えると、要点がわからず打ち合わせの内容を理解できていないと思われます。
理解力のある人は相手の求める情報に合わせて話をまとめ、わかりやすく伝えられるのです。
想像力が乏しい
理解力のない人は想像力が乏しいという特徴もあります。
例えば、定期的に受注している取引先から通常の10倍の注文を受けた時、想像できないといつもと同じようにそのまま処理してしまいクレームを受けてしまうかも知れません。
「何か特別なことがあったか?」や「打ち間違いか?」と想像できれば念のため確認を取り、トラブルの可能性を確認できます。
表面的な言葉だけしか読み取れず、その背景について想像力が働かないと理解力があるとは言えないでしょう。
視野が狭い
視野が狭いことも理解力がない人の特徴の1つ。目の前の自分の仕事しか視野に入っていなければその仕事に関連した別の業務について聞かれても答えられないでしょう。
視野が狭いと自分の興味あること、自分に関係があることの浅い理解しかできないのです。
視野を広げて自分の仕事の前後や周囲の人の状況もわかると仕事の内容もより深くわかり、仕事に関連した話の内容も理解できるようになります。
わかりやすく説明できない
理解力がない人は説明が苦手。頭の中の情報が整理されていないため、他人にわかりやすく説明できないのです。
仕事の工程を後輩に教えるとき、苦労した経験はありませんか。後輩の理解力を恨んでしまいそうですが、実は自分の理解不足から説明ができていないのかもしれません。
話を理解できると情報は整理され、まるでばらばらのパズルのピースを頭の中で一枚の絵に完成させるように頭の中に全体像が出来上がります。
全体像をつかめているからこそ、相手に伝える時には相手に合わせて情報を組み変えることでわかりやすく伝えられるでしょう。
集中して話を聞いていない
理解力がないと思われる人の中には、人の話を集中して聞いていない人もいます。
例えば、話を最後まで聞かず「わかりました」と返事をした結果、間違った方向で進めてしまうケース。話を最後まで聞けば深くその内容を理解でき、効率よく仕事を進められます。
傾聴できないことも理解できない理由の1つ。
話を聞きながら別のことを考えていたり、「そんなことは言われなくてもわかっている」と相手の話を判断しながら聞いたりすると、相手の話を素直に聞くことができず内容を十分に理解できません。
集中して聞いていないので、何がわからないかもわからず質問すらできないでしょう。
自分の主観で判断してしまう
理解力がない人の特徴として「自分の主観で判断してしまう」ことも挙げられます。自分は理解できていると確信しているので、自己判断が誤っているとは気づきません。
トラブルが起きて初めて理解できていなかったと認識するのです。中にはプライドが高く周囲に理解できていないと思われたくないので、わからないことがあっても質問できない人もいます。
質問しなくても自分にはわかると自信過剰になっている人も素直に質問できず自分で判断してしまうでしょう。
何度も質問すると相手にも迷惑がかかることを不安に感じ質問できず、自己判断で進めてしまう人もいるかもしれません。
自分の意見を持つことは大切ですが、周囲の理解と違った判断にならないよう常に確認する必要があります。確認しないことで大きなトラブルになるかもと危機感を持ち質問する勇気を持ちましょう。
理解力がある人の特徴
一方、理解力があるとどのような人になることができるのでしょうか。理解力がある人の特徴を見ていきましょう。
文章力がある
理解力がある人が書く文章は簡潔でとてもわかりやすいもの。理解力があると文章力も身につくのです。
ビジネスにおける文章力は、素敵な文章を書くことではなく自分の意図したとおりに相手に解釈させる力のこと。
理解力があると読み手を想像し、わかりやすい内容を考えることができるのです。
想像力がある
理解力のある人は想像力があります。1つの発言を多角的にとらえ、言葉に表れない発言の背景や発言後の動向を想像できるのです。
相手の説明不足で情報が足りないと感じる場合でも、必要と思われる情報を想像して相手に質問することで正確に相手の意向を理解できます。
また相手の立場を想像し嫌な事や苦手な態度をしないように努めているので、相手にとっては話しやすく「理解ある人」という印象を持たれるでしょう。
アナロジー思考ができる
アナロジー思考とは2つ以上の物事の間にある共通点に着目し、考えている課題に応用する考え方。
例えば人によって違う指示を出されて困ることがありますよね。しかし理解力があるとアナロジー思考によって内容の共通点に気づき「言い方が違うだけで同じことを言っている」とわかるのです。
相手の発言にまとまりがない場合でもアナロジー思考で他の人の話し方との共通点を見いだすことで特徴を見抜き「言いたいのはこういうことだ」と発言の主旨を想像できます。
頭の回転が速い
理解力のある人は頭の回転が速い特徴もあります。
頭の回転が速いと自身の多量な知識を速いスピードで検索できます。同じ指示を聞いても記憶をしてから理解するまでのスピードが速いため、メモを取らなくても正確に理解することができるのです。
わかりにくい内容があるときも質問する前に頭をフル回転させてどこかにヒントがないか考えます。その結果、想像力やアナロジー思考によってわからないことを補えることもあるでしょう。
頭の回転が速いために周囲の人にはわからないことがないように見えるのです。
理解力を鍛える方法
理解力を鍛える方法を紹介します。時間はかかっても誰でも確実に理解力を鍛えられますので、参考にしてください。
メモを取る
理解力をつけるためにメモを取る習慣をつけましょう。メモを取ることには次の2つのメリットがあります。
メリットその1:理解することに集中できる
話を聞く時、脳内では「覚える」と「理解する」の2つの作業を進行させています。
2つの作業をうまく同時進行できないと「指示された内容を理解できない」や「指示されたことをすぐ忘れてしまう」といった問題が起きるかも知れません。
メモを取ることで「覚える」という脳内の作業ではなく手を動かす作業になるので脳内作業が単純化され、「理解する」ことに集中できるようになります。
メリットその2:後から理解できる
メモを取りながら理解することが難しければまずはメモを取ることに集中しましょう。メモがあれば後から分析・整理して理解できます。
例えば上司の席ではメモを取りながら話を聞くことに集中。その後自席について理解している中で不明点があれば、メモを元にもう一度質問しましょう。
理解できなかったけれど話は正しく聞いていたことが相手に伝われば、さらに丁寧にわかるように説明してくれるはず。
メモを取る習慣をつければ、「覚える」と「理解する」の2つの作業が身について次第に頭の中でも同時進行できるようになります。メモは文章である必要はありません。
・大事な言葉だけを書き留める
・図を利用する
・イラストを利用する
このように自分にとって後から見てわかりやすいメモにしましょう。
わからないことは質問する
わからないことをそのままにしていると理解力はついてきません。些細なことに思えてもわからないことは素直に質問するようにしましょう。一度聞いた質問を繰り返さないよう、教えてもらったことは記録しておくことが重要。
「何がわからないかわからない」ともやもやしている時は、たくさんのことを一度に理解しようとしているのかも知れません。
「次に自分がやるべき仕事」にフォーカスしてわからないことがないか確認しましょう。「何をいつまでにどのような状態にすればよいか」がわかれば仕事を進められますね。
上司や同僚など周囲の人に確認しながら進めると「わかったつもり」にならず、正しく理解する力がついていきます。
周囲の人に興味を持つ
視野を広げて周囲の人に興味を持つことも理解力をつける方法の1つ。仕事の合間に他の人の仕事の様子を観察したり、世間話にこっそり耳を傾けてみましょう。
さまざまな人の価値観や考えを知ることで想像をより広がられるようになり、わずかな情報からでも正確に理解できるようになるのです。
自分以外の人がしている仕事を知ることで自分の仕事との関係がわかり、仕事への理解が深まります。
コーヒーブレイクの際の世間話から周囲の人の価値観がわかることもあるでしょう。自分の経験や知識と共通している点が見つかると、親近感が湧きますよね。
親しみを覚えることでその人の話が自分のことのように感じられ、その人やその人の価値観への理解が深まります。
周囲の人の話を耳にするだけでも効果はありますが、積極的にコミュニケーションを取ってさらに多数の人と関わると、人に対する知識が増え理解力は高まるでしょう。
理解した内容をアウトプットする
理解力を高めるには、自分自身が現時点でどのくらい理解できているのか確認することも大切です。
自分が理解できたかどうかの確認にはアウトプットするのがおすすめ。会議中の話や伝達文書の内容の場合にはノートに書き出してみましょう。
スマホのメモ機能を使ってもOK。文章で表現しようとすると頭の中で情報が整理されるのです。
その場で復唱することも同様の効果があります。
例えば上司から指示された内容を「では、~を〇〇さんに確認して今日中に報告します」と復唱できれば指示の内容が頭の中で整理され、自分が何をすべきかを正しく判断できている証拠です。
知識を身につける
幅広く理解するためには幅広い知識が必要です。一般常識はもちろんのこと、自分の会社や業界に対する知識などが不足していると話がスムーズに進まず、理解力がないと思われてしまいます。
・語彙
・価値観
・感情
・ライフスタイル
このような知識を積極的に広げることで理解力がついてきます。
おすすめは「雑誌・新聞」を読むこと。興味のないページも目を通すことで自分の世界の外を知ることができます。読者からの投稿記事からはさまざまなライフスタイルや感情を読み取れるでしょう。
スマホでも雑誌や新聞の記事は読めるのでスキマ時間を利用して知識を増やしましょう。
理解力のある人の真似をする
周囲にいる理解力のある人の真似をすることもおすすめです。真似すべきポイントは「思考」と「観察」。
・どのようなことに気をつけて考えるようにしているか
・どんなことに目を向けているか
・話を聞く姿勢や視線
このように理解するためにその人が工夫している所を真似することで新たな気づきがあるでしょう。親しい間柄であれば思考の道筋を質問してアドバイスをもらうのもおすすめ。
ただ行動や口癖を真似するのは不快な思いを与える可能性があるので注意が必要です。
まとめ
理解力を高めるには何より「理解したい」という前向きな姿勢が大切です。
・メモを取る
・質問する
・コミュニケーションを図る
このような前向きな姿勢があれば周囲の人も理解できるように協力してくれます。
今の自分の理解力を冷静に受け止め、明日は今日より1つ「わかった!」を増やしましょう。