ミスを注意されると深く落ち込んでしまう
失敗するとやる気がゼロになる
そんな自分の打たれ弱さに悩まされていませんか。
早く気持ちを切り替えて次の仕事こそ、成功させたい
自分のことを思って叱ってくれるのだ
何度もそう思おうとしてもなかなか難しいものですよね。どうしたら打たれ弱い自分から卒業できるのでしょうか。
この記事では、打たれ弱い人とはどんな人かを分析し、打たれ弱さの原因とその克服法を紹介しています。
目次
打たれ弱い人の特徴
「打たれ弱い」は、すぐに感情的になったりいつまでも気持ちの切り替えができない状態を指す言葉です。
上司に大声で叱られ、泣き出してしまう
失敗をいつまでも引きずり、モチベーションが上がらない
誰でも叱られれば泣きたい気持ちになるし、失敗すれば落ち込みますよね。打たれ弱い人は、その心の状態が長く続きやすい人なのです。
さらに具体的な打たれ弱い人の特徴について解説していきます。
完璧を求める
打たれ弱い人は完璧を求める傾向があります。100%の仕上がりに自信を持っているのにミスを指摘されると大ショック。
自分は完璧でありたいと強く思っているので、ミスを素直に認めることはできません。
ミスした自分を責め続け、周囲に完璧と思われなかったことのショックから逃れることができなくなってしまうのです。
パニックを起こす
打たれ弱い人は叱られたことに大きなストレスを感じるためパニックを起こすこともあります。誰でも予想外のことを他人から指摘されると動揺しますよね。
打たれ弱い人は特に激しく動揺してしまうのです。例えば提出した書類の手直しを少し求められただけでもパニック。何から手をつけてよいか冷静な判断ができず慌ててしまいます。
叱られても出来る限り冷静にミスに対処すべきですが、一度パニックに陥ると平常心に戻るまでは先に進めません。
他人に対しては攻撃的な態度をとる
打たれ弱い人の中には他人に対して厳しい発言をしたり、ミスを責めたりする人もいます。打たれ弱い人は自分が叱責や失敗でストレスを感じやすい人間だと思っています。
他人に責められて自分がひどく傷つくが怖いので、先に相手を責めるのです。
そうすることでストレスが発生する可能性のあることから離れようとするでしょう。
何事もネガティブに考える
ネガティブ思考も打たれ弱い人の特徴の1つ。少し指摘されただけでも「自分はダメだ」と思い込んでしまいます。
叱られた自分を否定する気持ちが強くなり、何に対してもネガティブ思考。心の中は「自分はこれでよいのか」と不安です。
不安な気持ちは仕事に対しても確認作業が多くなりスケジュールが遅れるなどマイナスの影響を引き起こし、それによってさらに落ち込んでしまいます。
打たれ弱さの原因
なぜ打たれ弱くなってしまうのでしょうか。打たれ弱くなってしまった原因には次のようなものが考えられます。
叱られ慣れていない
子供のころから叱られた経験が少ないと打たれ弱くなることがあります。あまり叱られたことがないので、叱られることに対し大きなストレスを感じるのです。
素直に事実を認めにくく、叱る=自分に対して攻撃をしてきていると感じてしまうのでしょう。
経験不足から叱られて落ち込んだ時にどうやって立ち直れば良いか分からず、いつまでも落ち込んだままになってしまいます。
たくさん叱られる経験をしている
逆に叱られた経験が多くても打たれ弱くなることも。叱られるたびに反省し謝罪を繰り返してきましたよね。
それでもまた叱られてしまうとさらに深く反省。立ち直るまでの時間がだんだんかかるようになってしまい、打たれ弱い状態になってしまうのです。
想像力が足りない
叱責に関して想像力が足りないことも打たれ弱くなる原因の1つ。
何に対して起こっているのか
なぜ自分が叱られるのか
このようなことを想像できないと、自分を攻撃してきただけだと思ってしまいます。理由も分からない攻撃を受けたら、誰でも我を失い立ち直るまで時間がかかるでしょう。
周りを信じられない
周囲の人を信じることが苦手な人も打たれ弱い傾向に。信じることができず周囲の人が自分を認めてくれているのかいつも不安に感じています。
成長を期待されて指導されていても「この人は自分の事が嫌いなんだ」と指導を素直に受け止めることができません。
その指導1つで今までの優しい言動も信じられなくなり「自分は認められない存在なんだ」と感じて、立ち直れないほどひどく落ち込んでしまうのです。
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打たれ弱いことのデメリット
打たれ弱いと次のようなデメリットがあります。
行動に移せない
打たれ弱いとやりたい事にも挑戦できなくなります。過去にやりたいことをやってみたら大失敗、激しい叱責を受けた経験はありませんか。誰でも嫌な思いは何度もしたくないもの。
もう二度とあんな思いはしたくない、と精神的負担になる怒られることを避けようとするのです。特に打たれ弱い人は少しの失敗でも落ち込みも大きく立ち直るまで時間がかかるため、極端に避けようとするでしょう。
やりたいことや挑戦してみたいことなど精神的ダメージを受ける可能性のあることはできなくなってしまうのです。
成長できない
叱責や失敗はそこから学べるものも多く、成功のステップにもなる得るもの。
しかし、打たれ弱い人は「自分が悪かった」ということだけにフォーカスしてしまい、悲しみだけに向き合ってしまいます。
感情的になってしまうことで心に余裕が無くなり、素直に他人からの意見に耳を傾けることができません。
仕事に失敗はつきもの
誰でも辛い局面を乗り越えて前に進んでいる
このように自分に言い聞かせて気持ちが切り替わらないと、叱責や失敗の原因となった自分の問題点を改善するなどの成長に活かすことができないでしょう。
モチベーションが低下する
打たれ弱いと仕事のモチベーションが低下します。叱責や失敗で心が大きなダメージを受けたときは「こんな自分はダメだ」と自己否定してしまいがち。
自信もなく全てネガティブに考えてしまうでしょう。しかし仕事は心が落ち着くまで待っていてくれません。
気持ちを切り替えて次の仕事で再発しないように努めるべきですが、打たれ弱いといつまでも立ち直れずモチベーションが上がらないのです。
打たれ強くなる!打たれ弱さの克服方法
打たれ強くなるための方法を紹介します。打たれ弱さの完璧な克服は時間がかかるもの。しかし、少しでも心を楽にする簡単な方法もありますのでぜひ試してみてください。
他人の評価を気にしない
他人にどう思われようと気にしないよう心がけることが大切。激しく叱責を受けた経験があると、その時の恐怖から抜け出すのは時間がかかるもの。
何をしても「前みたいに怒られるかもしれない」とネガティブな考えばかりが頭に浮かび、堂々と実行に移しにくくなります。しかし自分の行動に対して他人がどう思うか、それは実行してみないとわからないこと。
先のことをあれこれ考えても不安な気持ちになる一方。他人の評価よりまず自分の意思を確認しましょう。
「どう思われるかな」と他人の評価が気になったらすかさず心の中で「大丈夫」とつぶやくのがおすすめ。何度も「大丈夫」を繰り返していると不安が小さくなるでしょう。
言い訳をしない
指導や叱責を受けたとき言い訳はNG。自分が思っていたことを違うことを指摘されると、話を遮っても訂正したくなりますね。相手の話を最後まで聞かず自分の言い分を述べようとすると、相手の気分を逆撫でしかねません。
指導を受けている時は最後まで傾聴しましょう。傾聴することで相手の話を受け入れたことが相手に伝わるので、相手の気持ちも幾分穏やかになっているはず。
その上で「確かにおっしゃる通り~です。私としては~の気持ちもあり、・・・」と自分の意見を述べるようにすると聞き入れてもらいやすくなるでしょう。
指導の内容を客観的に分析する
言われたことを客観的にとらえるようにしましょう。激しい叱責を受けるとその人にネガティブな感情を抱きがち。
仕事上の指導や叱責は個人的な好き嫌いで行われるものではありませんが、あまりにも激しく叱責されると「嫌われてる」と思ってしまうかも。
そこで同じことを気の知れた友人から言われたと想像してみましょう。上司と友人では表情や言い方が異なるため、同じ内容でも違った印象になります。
指導の内容を紙に書いても良いですね。上司の口調そのままを書いてもOK。耳で聞くのと紙に書いた文字を見るのとではまた印象が違います。
相手に対する印象やその時の感情に左右されず、客観的に指導された内容を考えることで同じ失敗は繰り返さないようになるでしょう。嫌われていないとわかり、落ち込み過ぎなくもなります。
失敗をポジティブに考える
失敗を「次のステップ」とポジティブに考えるようにすると、打たれ強さが増してきます。失敗して落ち込まない人はいませんね。
しかしいつまでも落ち込んでいては次の仕事にも支障をきたしてしまいます。起こってしまったことは変えられません。
そこで「はい、終わり!」と自分の心の中で線を引くように、失敗について落ち込むを止めるようにしましょう。
失敗したことをこれから繰り返さないようにすれば一歩前進。先に進むために必要な次のステップなのです。
自分の信念を持つ
自分のライフプランやキャリアプランを考え、ありたい自分を明確にしましょう。自分の信念をいつでも持つようにすることで、打たれ強くなっていきます。
信念がないと「自分はこれでいいのだろうか」とふと不安になることも。不安な気持ちの上に激しく叱責を受けると「自分はダメなんだ」とネガティブ思考に陥ってしまうでしょう。
自分の信念を明確に持っていると、指導内容を自分の信念に活かそうと考えられ、自分を否定された気分にならずに済みます。