将来、海外で仕事できるようになりたいと思っているならビジネス英会話の学習は必須!
「何から始めればいいかな?」
「日常会話くらいなら大丈夫だけれど、ビジネス英会話って難しそう」
「毎日忙しいのに、勉強できる?」
この記事を読めばビジネス英会話にまつわる様々な不安を一発で解消。
外資系企業の勤務経験を持つ筆者が、実務で英語を使った経験を踏まえて、日々の業務に追われるビジネスパーソンにおすすめのビジネス英会話アプリを紹介します。
ビジネス英会話の特徴、学習のコツも紹介しているのでぜひ参考にしてください。すきま時間を利用して、効率よく英会話の上達を目指しましょう。
目次
ビジネス英会話と日常英会話の違い
ビジネス英会話と日常の英会話ではいくつか異なる点があります。
そのため日常会話は問題なくてもビジネスとなると言葉につまる人、逆にビジネスでは流暢にコミュニケーションが取れるのに日常生活に困る人がいるのです。
ビジネス英会話と日常英会話にはどのような違いがあるのか詳しく見ていきましょう。
適切な表現がある
ビジネスでは相手に敬意を表す表現を使うのがマナー。失礼に当たらないような丁寧な表現を心がけましょう。
例えば依頼するとき「Could you please do this for me?(こちらをやっていただけますか?)」とすればOKですが「Can you do this?(これ、できる?)」は命令口調なので、相手に不快な思いをさせてしまうこともあるかも知れません。
友だち同士のようなフランクな表現ではなくフルセンテンスの英文を使う方が無難なのです。適切な表現でビジネスに重要な信頼関係を築きましょう。
ビジネス向けの単語がある
ビジネスでは省略形やスラングはあまり使われません。例えば「Thank you very much(どうもありがとう)」より「I really appreciate it.(とても感謝しています)」の方がフォーマルな印象を与えます。
親しい間柄に発展すればカジュアルな表現もOKですが、まずはフォーマルな表現を覚えるべきです。
また、その業界特有のビジネス英単語が必要になるケースもあります。製品の部品の名称などは一般的な辞書に記載されていないこともあるので仕事をしながら覚えていくしかありません。
必要な語彙や表現の範囲が狭い
ビジネスでよく使う言葉や表現は業種や職務内容によって限られているのでその範囲だけ覚えればまず大丈夫。仕事上必要に迫られ頻繁に使うので自然と覚えてしまうでしょう。
一方、日常会話は多種多様な人を相手にいろんな場面で会話をしなければならないので、多くの知識が必要。そのため日常会話を習得するには多くの時間と経験が必要なのです。
みんキャリおすすめ!ビジネス英会話アプリ
ビジネスに役に立つ英語表現を学習するためのおすすめのアプリを紹介します。
ビジネス英会話
完全無料で使えるアプリ。会議、電話、プレゼンなど設定されたシーンごとにふさわしい表現を覚えられます。
シーンを選んで英会話フレーズを見ながらネイティブの発音が聞け、さらにマイク機能を使えば自分の発音練習や自動採点も可能です。
それぞれの英会話表現に使われている単語の解説が細かく、使用例も複数挙げられているのでビジネス英会話初心者には役に立つでしょう。
ENGDOM (イングダム)
お得に英単語を覚えるならこのアプリ。TOEIC頻出の単語をクイズ形式で覚えられます。選択肢から選ぶ方式なのでゲーム感覚で楽しく学べるでしょう。
このアプリの最大の特徴は利用が無料なだけでなく、課題(クエスト)をクリアすることで報酬がもらえ、貯まった報酬はAmazonギフトに交換できること。勉強しながら、リアルに使用できるポイントが溜まる一石二鳥のアプリなのです。
TED
英語力を高めるには多くの英語に触れることも大切。TEDはさまざまなジャンルにおけるプレゼンを自由に閲覧できるアプリです。最新のものや好きなテーマを選んでまずは聞いてみましょう。
タイトルも日本語で表示されているので選ぶのも簡単。字幕機能が日本語にも対応しているので、英語を聞きながら日本語の字幕で意味を把握できます。
動画や音声はダウンロード可能なのでオフラインで何度でも再生できるため、いつでもどこでも英語のシャワーを浴びたい人にはぴったりです。プレゼンにおける話し方やスピード、ジェスチャーなども合わせて参考になるでしょう。
スタディサプリ ビジネス英語コース
スタディサプリは中上級者向け。大ヒットドラマを手がけた脚本家によるドラマ仕立てのストーリーの中でリアルなビジネスシーンを想定した会話表現を学べます。
1つのシーンの練習は3分程度ですが、リスニング、スピーキング、リーディングとバランスよく学べる仕組み。
例えばスピーキングでは「顧客からこんなクレームが入った、上司はこう言っているけど、君の意見はどう?」と問いかけられるので、ネイティブに話すような緊張を感じるかもしれません。
希望すればさらに個別にレッスン受講が可能なので、どんどん力を伸ばすことが可能です。
■価格
※6カ月パック16,680円・12ヶ月パック29,760円
※7日間の無料体験あり
※申し込み期間限定の特典あり
■こんな人におすすめ!
・しっかりビジネス英会話を学びたい人
・スピーキング力をつけたい人
AI英会話SpeakBuddy
AIを相手に会話の練習ができるアプリ。基本的な英語は理解できるけれど普段なかなかネイティブと会話するチャンスがない人におすすめです。
AI相手に画面に表示される英語を音読するのも緊張感があるもの。自分のレベルを知る小テストは難しくありませんが、それでもスピーキングに慣れていない人はドキドキかもしれません。
アプリで学習を続ければやがてそのドキドキが度胸に変わり、ネイティブとの自然な英会話が実現可能になっていくでしょう。
自分のレベルに合ったカリキュラムを作成してから学習がスタートするので、自分のスケジュールに合わせて無理なく学習できます。
POLYGLOTS
多くの英語に触れたい人におすすめのアプリ。ニュースや雑誌の記事のようなテキストが多岐にわたるジャンルごとに用意され、その中から興味のある内容を選び、読むことができます。
リーディングだけなら無料。わからない単語があったらその単語をワンタップすれば意味が下部に表示されるので辞書なしでもサクサク読めます。速読力が身につくスラッシュリーディング機能も魅力。
さらにプレミアム購読メンバーになればリスニングやその他の機能も利用できるので、気に入ったら無料から移行するのもよいでしょう。
アプリを活用しながらビジネス英会話を学ぶコツ
テストで成果を出す学生時代の英語学習とは大きく異なるビジネスパーソンの英語学習。ビジネスパーソンが効率よく実践的なビジネス英会話を学べるコツを紹介します。
目標を常に意識する
「何のために勉強するのか」と目標はっきりさせましょう。
日々の業務に追われるビジネスパーソンはつい「今日の英語はお休み」となりがち。後回しになりそうになったら、目標を見失わないような工夫が必要です。
■具体的な目標にする
例)
・観光中の旅行者に話しかける
・来春のTOEICで700点とる
■よく目にするようにする
例)
・壁に貼りだす
・スマホの画面に表示させる
具体的にすることで目標を達成した自分がイメージしやすくなるので、強く意識できます。目標をいつでも意識するために視野に入りやすくしておきましょう。
学習時間を確保する
1日のスケジュールの中でどの時間をビジネス英会話の習得に活用するか決めましょう。
英語を習得するには多くの時間がかかります。できれば毎日学習すると確実に積み重ねられるので効率よく習得できます。
アプリを活用すればすきま時間を学習時間に充てることができるので、アプリはビジネスパーソンの強い味方。しかし一方で気軽に開けるからこそ「後でいいか」となりがち。例え5分でも学習意欲を持ってアプリを開けば効果が出ます。
発話練習はできる場所が限られていますが、リーディングやリスニングは通勤電車の中でも可能。時間と環境に応じて異なったアプリを並行して活用するとよいでしょう。
アウトプットを意識する
意識して「アウトプット」の練習を取り入れることもポイント。単語や表現の習得、リスニングはインプット、文書作成や発話はアウトプットです。
まずはインプット、アウトプット、どちらの学習をしているか意識を持ちましょう。表現の幅を広げるためにインプットの練習も重要ですが、短期間で実践に役立つのはアウトプットの練習。
学生時代インプットの学習に慣れてきた人はアウトプットの練習が苦手です。意識してアウトプットの練習ができるようなアプリを選びましょう。
どれだけたくさんの表現を覚えていても、いざというときに緊張して話せなければ台無しです。
アプリで対話の練習ができればベストですが、英文記事を音読するだけでもOK。たくさんの英語を話して抵抗なく英語を発話できるようにしましょう。
コミュニケーションツールと自覚する
英語はコミュニケーションツールで、ビジネスで大切なのは情報共有、情報伝達のはず。ビジネスシーンでの英会話はネイティブ並みの発音や正しい文法にしなければならないと考える必要はありません。
「カタカナ英語」でも「単語+単語」でも、ビジネスでは相手にわかってもらえればOK。素晴らしい発音でも全く伝わらなければ意味がありません。
「伝えたい」「わかってほしい」という気持ちが何より重要なので、正しい英語を使うことに気を取られ過ぎないように気をつけましょう。
長期戦と心得る
短期間で望み通りの成果があがらなくても諦めてはいけません。外国語の習得にはある程度の時間がかかると覚悟しましょう。
日本語に囲まれ、ほとんどを日本語を話して過ごす毎日は、思考言語も日本語。英会話の練習をしながら自然と頭の中では日本語で考えているでしょう。常に日本語に訳すという作業が脳内で行われているうちはスムーズな英会話になりません。
毎日コツコツと学習時間を積み上げ、多くの時間英語に触れることで少しずつ思考言語が英語に近づくはず。3ヶ月、半年、あるいは2年かかる人もいるかもしれませんが、必ず成果は出ると信じて続けましょう。
諦めそうになった時には自分で自分を励ましてください。
・今まで書いてきたノートを振り返る
・始めの頃に聞いたリスニング教材を聞いてみる
これまでの「自分の努力」と「開始時との比較における自身の成長」をよく見つめ、頑張ってきた自分を褒めることで、逃げ出さずに済むはずです。
いつでも「こんなに頑張っている自分はえらい!」と思って続けていきましょう。
まとめ
社会人になってからの英語の学習はコミュニケーションという仕事の成果に直結する目標があるので、意欲もモチベーションも違いますよね。
一番の違いは話さなければ仕事にならないということ。
コミュニケーションを取るには単語や文法が分からなくてもとにかく話すことです。今日自分が上司に言ったひと言を英語に直してみましょう。
Let’s communicate in English!