あなたの「座右の銘」はなんですか?就職活動中は面接で聞かれることもあるので、一度は考えた人も多いはず。しかし日常から意識するのは難しく、すぐに思いつかない人もいるかもしれません。
「座右の銘」があると、迷ったりくじけそうになったりした時の支えになります。まだ決めていない人、もう一度決めてみようという人に座右の銘を探すヒントとお悩み別おススメの「座右の銘」を紹介します。
目次
名言を味方につけよう
座右の銘があると仕事上のさまざまな場面で役に立ちます。
コミュニケーションツールとして使える
「座右の銘」にはその人の価値観や志向が表われます。座右の銘を尋ねることで、その人が何を大切に思って生きているのかを知ることができるのです。それを元にその人の興味関心に沿って話をすることで、円滑な人間関係を築けるでしょう。
前に進みたい時の後押しになる
新しいことに挑戦しようと思っても、その一歩が踏み出せない時がありますね。「誰かに励ましてほしい」と思うとき、座右の銘があなたの背中を押してくれます。言葉の力に後押しされて新しい一歩を踏み出す勇気が湧いてくるでしょう。
挫折しそうな心を支える
偉人は挫折からさまざまな事を学び、言葉にしています。そんな偉人の言葉を思い出すと、同じ困難を乗り越えた偉人のように自分も挫折から学び、次のステップに進もうと前向きな気分になれるでしょう。
進むべき道を思い出させる
夢中になって仕事をしていると、自分を見失ってしまうこともあります。そういうときに座右の銘は羅針盤の役割をします。自分はどういう気持ちでこの仕事に向き合っているのかを思い出し、目標までの道のりを再確認することができるでしょう。
座右の銘の見つけ方
偉人が残した言葉はさまざまな媒体で数多く紹介されています。
・本
・ウェブサイト
・映画や小説、漫画
偉人が残した言葉だけではなく、自分が今興味を持っている人の言葉を座右の銘とするのも良いですね。他にもテレビやラジオで耳にした言葉が胸に刻まれることもあるかもしれません。
・自分が気になっていることに関する言葉
・自分が気になっている人の言葉
こういう言葉を「座右の銘」としましょう。無理にひとつにしぼる必要はありません。場面に応じて指針となる言葉がそれぞれあっても良いし、自分の成長や興味に合わせてどんどん変わっても良いでしょう。
次に興味に合わせたおすすめの座右の銘を紹介します。
成長したいあなたにぴったりの座右の銘
〈何としても二階に上がりたい、どうしても二階に上がろう。この熱意がハシゴを思いつかせ、階段を作りあげる。上がっても上がらなくてもと考えている人の頭からはハシゴは生まれない〉
松下幸之助
仕事をするのに一番大切なのは「熱意」。「~だといいな」くらいの思いでは何も変わりません。「たぎるような思い」が周囲の人をひきつけ、情勢を変え、新たな一歩となるのです。
自分が持っているスキルや才能は熱意があるからこそ生かせます。この言葉を胸に熱意を絶やさないことで、大きく成長できるでしょう。
〈限界を決めるのは他人じゃない、あくまで自分自身〉
松岡修造
「もっといろいろなことに挑戦したい」と思っているあなたにピッタリの言葉です。周囲から反対の声があがったら、この言葉を思い出しましょう。
これが限界だと決めるのは他の誰でもない、あなた自身。あなたが限界と思わなければ無限に可能性は広がっていきます。
〈きのうから学び、今日に生き、明日に期待する
-Learn from yesterday, live for today, hope for tomorrow.-〉
アルベルト・アインシュタイン
「昨日から学ぶ」といっても、毎日失敗・成功しようと無理に奮闘する必要はありません。ホッとした瞬間、ふと笑ってしまったこと、美味しかったものなど、些細なことでも日々得るものはあるでしょう。
「また昨日みたいに笑えるといいな」と思いつつ、今日に全力投球。一日の終わりに「やりきった」と思えたら完璧。明日もこういう一日になるといいなと眠りにつきましょう。
漫画スヌーピーでは、このアインシュタインの名言に「今日の午後は休もう。Rest this afternoon」と続けてスヌーピーは昼寝をしています。頑張り過ぎず、肩の力抜いてマイペースでいくのもよいという作者チャールズ・M・シュルツからのメッセージかもしれません。
自信がないあなたにぴったりの座右の銘
〈どうして自分を責めるんですか?他人がちゃんと必要な時に責めてくれるんだから、いいじゃないですか
-Why I blame myself? Do not it nice because gonna blame when others is properly required.-〉
アインシュタイン
自分で自分を責めるなんて苦しいことはやめましょう。誰にも何も言われていないのにうしろめたさを感じる必要はないんです。
自信がなくて頻繁に自分を責めてしまう人は、アインシュタインの写真とともにこの言葉を壁に貼って、毎朝自分に言い聞かせましょう。自分を責めることが減るはずです。
関連自己肯定感が低い人みんなが試し始めた7つの習慣とは?自己肯定感の高め方〈配られたカードで勝負するっきゃないのさ…それがどういう意味であれ
-You play with the cards you’re dealt, whatever that means.-〉
スヌーピーチャールズ・M・シュルツ作 谷川俊太郎訳
生まれた環境も育った環境も人それぞれ。生まれながら持っている才能も違います。例え最初の境遇に満足していなくても、そこから始めるしかないのです。
しかし、人生何があるかはわかりません。悪いと思っていた境遇でも成功を収めることもあるでしょう。反対に恵まれた境遇だと思っていたのに失敗することも。時にはガラッと境遇が変わることもあるかもしれません。
いずれにしても、今の自分で満足できる結果がでるよう、最善策を練るしかありません。
〈ありのままのじぶんなんか見せたら、嫌われるかもしれないって?かまわないじゃないか。ありのままの君が嫌いな人とは、友だちにならなければいいだけじゃないか。〉
池田晶子「14歳からの哲学」
「本当はこの仕事が得意だけど、今やったら妬まれるかもしれない」
「こんなことを言ったら、生意気だと思われて嫌われるかも。黙っておこう」
このように周囲の評価を気にして、本当の自分を偽っていても苦しいまま。人間関係もぎくしゃくし、仕事にスキルや才能を生かすことはできません。
誰がどう思おうと自分は自分。ありのままの自分で良いのだと思うことが大切です。自分に素直な人を悪く思う人はいません。必ずありのままの自分を認めてくれる人はあなたの周りにいます。この言葉をいつでも思い出しましょう。
〈笑う門には福来る〉
どうしても辛いとき、この言葉を思い出して鏡に向かって笑顔を作ってみましょう。笑顔は誰にでもできる前向きな気持ちになれる方法です。笑顔でいると話しかけられやすく、人間関係がうまくいくようになります。
辛くなったら鏡に映った自分を見て「ほら、笑って」と自分に言い聞かせましょう。笑顔のもう一人の自分が寄り添ってくれた気持ちがして、少し力が湧いてくるでしょう。その笑顔はきっと周囲の人の目にも魅力的に映ります。思いがけない助っ人が現れるかもしれませんよ。
挫折しそうなあなたにぴったりの座右の銘
〈諦めたらそこで試合終了ですよ〉
安西先生「スラムダンク」
仕事で失敗が続き、「もうダメだ」とあきらめそうになったときにぜひこの言葉を思い出してください。どんなに追い込まれていても、結果はまだわかりません。諦めずに挑むことで、まだ試合は続きます。
安西先生のこの言葉に励まされ、目標達成への道は途切れることなく挑み続けることができるでしょう。
〈苦しいこともあるだろう。云い度いこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。泣き度いこともあるだろう。これらをじつとこらえてゆくのが男の修行である。〉
山本五十六(軍人)
多くの経営者や指導者が座右の銘としているこの言葉。今の時代においては、男女を問わず当てはまる内容ですね。
仕事につまずいたとき。もうやめてしまいたいと心底思うとき。この言葉を何度も何度も繰り返すと「分かってくれる人がいるのだ」と思えて自然と気持ちが落ち着いてきます。じっとこらえることはとても辛いですが、それでも、頑張ろうと思えてくる不思議な言葉です。
〈どんなに人生が難しく感じられたとしても、必ずあなたにできること、そして成功できることがあります。諦めさえしなければ
-However difficult life may seem, there is always something you can do and succeed at .It matters that you don’t just give up.-〉
スティーヴン・ホーキンズ
もうどうにもならないと行き詰ってしまった時に、ぜひ思い出していただきたい言葉です。
必ず自分にできることがある、必ず成功できることがあると信じること。そして、決して諦めないこと。それこそが成功へのカギだと教えてくれています。余命5年という宣告を受けてから約55年生きたホーキンズ博士の言葉だからこそリアリティがあります。
自由奔放なあなたにぴったりの座右の銘
〈瞬間の命を生きればよろしい。すばらしい瞬間がいくらでもある。〉
チャールズ・チャップリン
過去を反省し、未来への不安にとらわれ、今日を過ごしている人が多いのではないでしょうか。結果を案じて実行を躊躇してしまうとき「今を生きればよろしい」とチャップリンが言っていたことを思い出しましょう。
人は「今この瞬間」しか生きることしかできません。まだ知らない未来を心配するのはやめて、今を楽しく過ごしましょう。
〈人は人吾はわれ也 とにかに吾行く道を吾は行くなり〉
西田幾多郎
自由奔放に生きているあなたに戸惑う人は、苦言をさすかもしれません。その苦言を受けて自分の生き方に不安を感じてしまったら、この言葉を思い出しましょう。人は人、吾はわれなのです。周囲の人の声に耳を傾けることは大切なことですが、自分の信念を見失わないようにしましょう。
まとめ
「座右の銘」をよく見るところに飾りましょう。
前向きな言葉ならモチベーションアップ。戒めの言葉ならクールダウン。
自分を振り返りながら充実した日々が過ごせるでしょう。