「いつも失敗ばかり。」「またミスをして上司に叱られてしまった。」
失敗してしまうと落ち込んで自分を責めてしまいますよね。でも、仕事に失敗はつきもの。失敗して落ち込むのはあなたが一生懸命取り組んでいた証拠です。
大切なのはどうやってその失敗を乗り越え、次に繋げるか。仕事で失敗してしまった時、乗り越えるための方法を紹介します。
目次
失敗の原因
まずなぜ失敗してしまうのか、その原因を考えていきましょう。実は、自分の失敗パターンを持っている人が多いのです。
自分自身の過去の失敗を分析して自分の失敗パターンを見つけてみてください。そうすることで事前に失敗対策ができるようになるのです。失敗主な原因となる7つの要素を紹介します。
未知
新たなチャレンジをするとき、必要な知識や経験がない状態だと失敗しやすくなります。
無知
①の未知は「失敗した時に知らなかったという事実を知った」ということに対し、無知は「必要だとは分かっていたが、事前に調べたり勉強することなく放置して失敗してしまった」状態のことを指します。
不注意
人間はいつも完璧ではありません。疲労や体調不良、他のものに気を取られていたりすると失敗しやすくなります。
誤った判断
自己中心的な判断をしたり、充分に考えずに判断したりしてしまうと失敗につながります。
調査や準備の不足
焦って万全な状態で挑んでしまうことも失敗の原因になります。
外部環境の変化
失敗の原因は自分の行動の中だけとは限りません。いつもとは違う部屋の状況だったり、人が多かったりすると戸惑い、失敗を誘引しやすくなります。
誤った目標設定
今の自分の状況を正確に把握せずに大きすぎる目標を設定してしまい、失敗するケースもあります。
(参考記事:失敗学。ミスの原因を分析し、成功につなげる方法)
失敗した時の対処法
どんなに気をつけても失敗する時は失敗するもの。失敗してしまったら焦らずに落ち着いて適切な対処を行い、被害を拡大させないようにしましょう。失敗した時の正しい対処方法を紹介します。
Step1.隠さずに事実を正確に報告
失敗はできれば隠したいもの。失敗を知られることによって怒られたり、自分の評価が下がったりすることは避けたいですよね。
しかし隠したままにしておくと、簡単に対処できたかもしれない失敗もどんどん大きくなり、手のつけられない状態になってしまうことも。自分の中では大きな失敗だと思っても、上司にとっては簡単に解決できる失敗の場合もあります。
失敗してしまったらまずは現状を正確に把握し、上司やチームの人に報告しましょう。また失敗を隠し続けることは、怒られるよりも精神的な負担になることがあります。結果的に素直に失敗を打ち明けることは自分のためにもなるでしょう。
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Step2.誠意を持った謝罪をする
次にあなたの失敗によって迷惑がかかるすべての人に、誠意を持った謝罪をしましょう。
ここで大切なのは、絶対に言い訳をしないこと。先ほど失敗には理由があると説明しましたが、相手にとってそれは関係ありません。どんな理由があろうと、失敗したという事実は変わらないのです。
落ち度があるのはあなた自身。しっかり自分の失敗を受け止め、心から謝罪しましょう。
Step3.具体的な解決策を考え、取り組む
続いて、失敗をどのように対処するのか具体策を考えます。
ここでのポイントは上司や先輩などに任せきりにしないこと。その失敗はあなたの責任です。良い解決策が出せなくても、まずは自分の頭で精一杯考えましょう。その姿勢によって、あなたが反省していることは周囲の人たちにも伝わります。
失敗から学ぶためにも、自分の頭を使って考えることが重要。そうすることで今後同じような過ちをした時、被害を最小に留めたり上手く対処できたりするようにもなるでしょう。
ただし、その具体策がその場に適さないこともあります。不安な時は上司や先輩に「この方法で良いですか」と確認するようにしましょう。
Step4.失敗を分析し、次に繋げる
このステップが、失敗ばかりしてしまう人と成功する人の別れ道です。客観的に失敗を分析し、今後に活かせるようにしましょう。
このステップではまず、「どうして失敗してしまったのか」「どうすれば失敗が防げたのか」を知り、失敗の流れを理解。自分がどのようなところに気をつければいいのかが分かり、失敗を防ぐことができます。
次に、先輩や上司はどのように失敗に対して対処しているのかを学びます。失敗を報告したとき、上司がどのように対応しているのかをよく観察しましょう。どんな言葉を使っているかも意識して聞くことがオススメです。
最後に失敗から学んだことをメモするようにしてください。自分の失敗を文字で残すのは辛いかもしれませんが、書くことで頭が整理され冷静に失敗を捉えることができるようになるのです。
失敗を乗り越えるための考え方
自分が失敗した時は「自分ばかりミスしてしまう・・・」と落ち込んでしまいますが、失敗は誰もがするもの。落ち込んでばかりではもったいないでしょう。
気持ちを切り替え、次のチャレンジの準備をした方が自分のためにも会社のためにもなるはずです。失敗を乗り越える考え方を紹介します。
失敗は誰もがするものである
最初から完璧なんて人はいません。失敗があるからこそ成功があります。
ポスト・イットやポテトチップス、コカ・コーラも失敗の産物。ポスト・イットは強力な接着剤を作ろうとしたのに失敗して非常に弱い接着剤ができてしまい、それを有効活用するために作られたそう。
失敗すると叱られることも、冷たい視線を浴びることもありますが、失敗はマイナス要素だけではないのです。
だから「どうやって失敗を防ぐか」ではなく「失敗したらどうするか」と考え方を変えてみませんか。きっと心が軽くなり、肩の力を抜いて仕事に取り組めるでしょう。
リラックスして仕事ができるようになると、視野が広くなり失敗も減っていくはずです。
落ち込むのは真剣に取り組んでいた証拠である
失敗して落ち込むのは、何よりあなたがそのことに真剣に取り組んでいた証拠。「絶対に成功させたい」と思うからこそ、落ち込み深く反省するのです。
失敗してしまったのは残念ですが、自分に自信を持ちましょう。あなたが一生懸命に取り組んでいた姿は周りも評価してくれるはずです。
また、1つの失敗であなたの人格が全否定されるわけではありません。失敗のほとんどは人格とは関係ないのです。
江戸時代であれば切腹という文化があったかもしれませんが、現代の一般的なビジネスにおいて失敗したからといって、命を落とすようなことはありません。意識して失敗の捉え方を変えていきましょう。
まとめ
失敗は、完全なる悪でも負けでもありません。次にどう繋げるかによって、あなたにプラスの影響を及ぼすものになり得ます。
失敗を恐れずにどんどん挑戦して、前に進みましょう。