毎朝、満員電車に悩まされている人は多いはず。満員電車のストレスがたまり続けると、日々の充実度や仕事の生産性は低下し、悪影響ばかりです。最悪、病気の原因になることもあるのです。
しかし解決方法はなかなか見つからないもの。会社の始業時間に合わせられる時間は限られているし、その大部分がまさにラッシュアワー。どの路線を選んでも乗車率は100%をこえてしまいます。
各鉄道会社はさまざまな対策を行なっていますが、うまくいっていないのが事実。社会問題としても取り上げられ、実は首都圏だけで満員電車によって生じる遅延や精神的ストレスの経済損失は年間3,240億円になるという試算が出ているのです。
どうしたらなくならない満員電車とうまく付き合って行くことができるのでしょうか?
目次
満員電車でストレスを感じる要因
満員電車で不快に感じるポイントを紹介していきます。
知らない人と密着することによる精神的ストレス
知らない人がパーソナルスペースに入ってくると、人は精神的負担を感じます。たくさんの人が無理矢理乗り込んでくるため、辛い姿勢を強いられることも。
痴漢に間違われないように、気を使って疲れてしまう人もいるでしょう。他人のニオイがストレスになる人もいるはずです。
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揺れることで体に余計な力が入り、ストレスがたまります。満員電車だとつり革に掴まることも難しく、揺れによって人が倒れ込んでくる可能性も高くなりますよね。
思い通り動くことができないストレス
移動時間を有効的に活用しようとしても、満員電車だと本を広げることもタブレットを使用することもできません。生産的な活動が全くできなくなってしまいます。さらに、降りたい駅で降りにくい不安感もストレスの原因に。
満員電車による遅延に対するストレス
満員電車になると各駅で乗車に時間がかかるため、遅延することも多いですよね。会社に遅れてしまう不安でストレスは溜まっていき、目的地に着くのはまだかとイライラも止まらなくなります。
満員電車のストレス対策
満員電車のストレスを減らす方法を3つのレベルに分けて、紹介していきます。
初級編
起床の時間や電車の時間を変える必要がなくお金もあまりかからない、明日からでも取り組むことができる方法を紹介します。
乗る車両を選ぶ
「人は進行方向に集まる」ので、その反対の車両に乗ります。またエスカレーター付近の車両は避けましょう。降りる駅の階段の位置などを把握して、スムーズに降りれるようにするのもポイントです。
電車の中で自分のベストポジションを決める
ドアの近くや車両の接続部分の近くなど自分のお気に入りポジションを決めておくと、満員電車でも多少は落ち着くことができます。
オススメは座席の前の部分。乗降はしにくいかもしれませんが、満員電車であっても空いている場合が多く、座席が開けば座ることも可能です。
好きな音楽を聞いて気分を上げる
満員電車で憂鬱な気分も、好きな曲を聞けば解消されるはず。身動きが自由にできなくてもイヤホンさえつけていれば、音楽は聞くことができます。人の話し声や騒音もシャットアウトでき一石二鳥です。
通勤バッグをリュックにする
手持ちのカバンに比べて両手が空くため、楽になります。カバンが人並みに流され焦ることも無くなり、本を読んだり携帯を使うことも可能に。なるべく荷物を減らすのもいいですね。
マスクをしたり、ガムやアメを食べる
ニオイ対策や気分転換になります。お気に入りのものを常備しておきましょう。
中級編
中級編の方法は、起床時間を早めて今までの生活リズムを少し変えなければなりませんが、それだけで通勤の快適さを手に入れることができます。
時間を有効活用できるようにもなるので、仕事の生産性もアップするはずです。
各駅停車の電車を選ぶ
通勤する多くの人は、朝はギリギリまで家でゆっくりしていたいはず。始業時間に合わせてなるべく短時間で行ける通勤特快や特急電車を選びます。
各駅停車は通勤にかかる時間は増えてしまいますが、通勤手段として選ばれることが少なく、急いでいる人は乗らないため満員電車になる可能性は低いです。人の乗り降りの流れも早いため、座れることも多いでしょう。
一駅前から乗る
少し早く家を出て一駅前まで歩き、そこから電車に乗ります。一駅分人が減るので座れたり、自分のスペースを確保できたりする可能性が増えるでしょう。
電車の時間を早める
早く家を出て、ラッシュアワーに電車に乗るのをやめます。勤務地に早めに着いたら勉強や仕事の準備などをして時間を有効活用しましょう。
通勤手段を変える
バスを利用したり、徒歩の時間を増やしたり、自転車を活用したりしましょう。いつもと眺める景色が変わるため、気分転換にもなります。
上級編
お金や手間がかかりますが、ストレス解消レベルは格段に上がります。どうしても満員電車に耐えられなくなったら、検討してみてはいかがでしょうか。
会社の近くに引っ越す
各駅停車でもすぐにつける距離、または満員電車でも我慢できる距離に引っ越します。金銭的負担はありますが、毎日の満員電車に耐える時間は少なくなり、ストレスも減るでしょう。
始発が出ていて確実に座れる駅の近くに引っ越す
通勤時間が多少長くなってしまっても、座ることができれば時間を有効活用できるはずです。ニュースアプリから情報収集をしたり、読書や資格勉強、瞑想でリラックスしたり、できることは意外とたくさんあります。
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勤務形態を変える
勤務時間を自分で選べるフレックスタイム制や、会社に行かず自宅やカフェで仕事をするリモートワークなど新しい働き方を会社に提案し、取り入れてみましょう。
満員電車対策以外にも、新しい働き方はメリットがあります。フレックスタイム制は趣味や家事・育児など自分の用事も大切にしながら働くことが可能。リモートワークは移動時間という無駄を省き、自分のペースで働くことができます。
転職して、勤務地を変える
ストレスから解放され自分の人生を豊かにするために、転職するのも手です。都心から外れた地方では移住を推進して補助金を出していたり、住むところを準備してくれるところも増えています。
満員電車を使わずに自分の能力を生かせる職場を探してみるのも良いかもしれません。
関連【現役キャリアアドバイザー直伝!】相談で自分に合った会社をスムーズに見つける方法満員電車を有意義な時間に変える方法
「満員電車はストレスだけど、今の職場では避けられない…」
そんな人は、毎日の通勤時間をできるだけ有効活用するために、あらゆる方法を試してみましょう。
狭い電車の中でも、スマホ1つでできることはたくさん!状況に合わせて過ごし方を選んでみましょう。
満員電車のストレスを感じない働き方
大きなストレスを感じる満員電車。できれば避けたいですが、リモートワークなら満員電車のストレスを感じない働き方が可能です。
ウイルスの関係で、2020年からリモートワークを導入した企業も多いでしょう。職種によっては、オフィスに行かず在宅でも勤務可能です。
・満員電車のストレスによって、仕事に支障が出る
・在宅でも出勤時と変わらない、むしろそれ以上の成果を出せる
これらを証明できたら、会社や部署内でリモートワーク導入を検討してくれるかもしれません。専門家の意見を参考にしながら、リモートワークを提案してみましょう。
まとめ
通勤時避けては通れない憂鬱な満員電車は、さまざまな悪影響を及ぼします。社会問題として取り上げられてはいますが、国が対策をとるにはまだまだ難しい状況。快適な生活を送れるように、今すぐ自分でできる対策を取り入れていき、少しずつストレスを減らしていきましょう。