「やる!と決めていても、すべて三日坊主で終わってしまう・・・」
「朝活しようと思っても、眠気に負けて起きれない」
「自分に厳しく、人に優しく」とはよく言いますが、なかなか難しいですよね。しかし難しいことではありますが、自分にストイックに生きて目標を次々と達成している人はいるもの。
どうすればそんなストイックに生きる人になれるのでしょうか。
この記事では自分にストイックになる方法を、ストイックな人の特徴やメリット・デメリットと合わせて紹介します。「心の中の弱い自分に負けたくない」と思う人にぜひ読んでみてください。
目次
ストイックとは
ストイックはもともと「禁欲的な」という意味を持つ言葉です。
食欲、睡眠欲、物欲、金銭欲など、さまざまな欲求が仕事の邪魔になることがありますよね。
時間に余裕がなく焦っているはずなのに眠くなってしまったり、あるいは他者からの承認欲求が強すぎてSNSから目が離せず困っている人もいるかも知れません。
しかしストイックであれば、そのような欲求に負けることなく常に目標に向かって突き進みます。責任感が強く与えられた仕事は最後まできっちりこなすでしょう。
あまりにも集中して働くその姿は周囲が体調を心配してしまうほど。しかし本人としては自分の好きなように行動しているだけ。ストイックな人は周囲から「ストイックだよね」と言われても「そうかな?」と納得しないことも多いでしょう。
ストイックな人の特徴
ストイックな人には次のような特徴があります。
完璧主義者
ストイックな人は求められた仕事には100%応える、完璧でなければダメだと思っています。
指示された内容を完璧に、できれば約束の期日よりも早く仕上げることが最大の喜び。そのためには食事の時間も最低限、オフの時間も仕事のことを考え続けるでしょう。
約束を守る
他人との約束はもちろん、自分で決めたルールも厳守するのがストイックな人。
「今日やろうと思ってたけど、疲れちゃったから明日」ということはありません。自分で決めたことすら守れないなんて許せないのでしょう。
もちろん他人との約束の時間に遅刻するなんてことはあり得ません。
向上心がある
ストイックな人は常に「もっと」を考えています。「もっと無駄をなくせないか」「もっと簡単にできる方法はないか」など、現状に満足しない向上心があるのです。
そのために欲求に身を任せるようなことはせず、絶えず努力をしています。
自己承認欲求が強い
ストイックな人は自己承認欲求が強いので、他人の目は全く気になりません。「すごいね」と他人が褒めてくれても満足しません。自分で「頑張った」と思うことこそが最大の喜びなのです。
他人の目があってもなくても全く変わらない姿勢はかっこいいもの。しかしどんなに賛辞を述べても喜んでくれないので褒めた人にとっては少し残念な気分になることもあるかもしれません。
承認欲求がない人はいない?バランスよく自己・他者欲求を持つ方法
ストイックな人のメリット
自分に厳しくストイックであると、自分にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。ストイックな人のメリットを紹介します。
業績を上げられる
ストイックになると、任された仕事はきっちり仕上げるように。
完成度の高い自分でありたいと思うようになるので、完璧をいつでも目指します。期日を厳守するだけでなく指示した人の期待を超える出来に仕上げるようになるのです。
ストイックになることで確実に仕事を仕上げ、それによって業績や評価も上がっていくでしょう。
周りの人から信頼される
ストイックになれば約束は厳守するのが当然。期日に間に合わせる、他言無用と言われたことは決して話さないなど当たり前です。
その厳格な姿勢で周りの人から大きな信頼を得られるようになります。
仕事は信頼で成り立つといっても過言ではありません。締切を守らない、秘密情報を簡単に漏らすなどといった人には仕事は任せたくありませんよね。
「〇〇さんにお願いしたい」とストイックな人は仕事もどんどん任されるようになるのです。
他者の評価が気にならない
ストイックになることで他者の評価が気にならなくなります。
人の評価ばかりを気にしていると、自分でやりたいことがあっても「こんなことをしたら変に思われるかな」と不安になり、行動に移せません。
しかしストイックな人は自分が納得できれば良いので、自信を持って行動することができます。ストイックになることで他人の目を気にすることなくあるがままの自分でいられるでしょう。
ストイックな人のデメリット
ストイックな性格には気をつけなければならないこともあります。
他人にも厳しくなってしまう
ストイックな人は自分との約束を必ず守るので、他人も同じように自分との約束を守ると思いがち。約束の時間に少し遅れただけでも激怒することもあるかもしれません。
ストイックな人は意識的に厳格になっているわけではなく、それが当たり前だと思っているので他人も同じだと考え、他人にも厳しくなってしまうのです。
空気が読めない
ストイックな人は周囲に対して敏感とは言えません。自分の方針で自分が良いと思ったことを行動するのみなので、時には周囲の雰囲気と合わないこともあります。
ハードな仕事がやっと終わり、チーム全体が一息ついているような時でも、1人だけ次の目標に向かってスタートしてしまうこともあるでしょう。
一生懸命なのは良いことですが、仕事は協力しながらやるものなので周囲と歩調を合わせることも時には必要です。
無理しすぎることがある
ストイックな人は決めたことは必ず貫き通そうとします。完璧な人などいないのですから、自分一人で全てをやろうと思っても限界はつきものですね。
しかしストイックな性格から自分でやると決めてしまうと協力を求めることができません。
結果的に無理することとなり心身に負担がかかってしまいます。自分を追い込むあまり体調を崩すこともあるでしょう。
自分に厳しく、ひとに優しくいるためには
ストイックな人になること難しいことではありません。日常生活で少し気をつけるだけで十分。さっそく明日からやってみましょう。
小さなルールを厳守する
ストイックな人はどんなルールも必ず守ります。まずは小さなルールから守るよう心がけましょう。
急いでいる時、車が来ないからと信号が赤なのに横断歩道を渡ってしまっていませんか。親しい友達だからと待ち合わせに遅刻しても平気と思っていませんか。
小さなルールを守れない人は大事な約束も守れないものです。どんなルールでも約束でも厳守できるよう、日頃から気をつけましょう。
自分の目標を見失わない
自分のキャリアビジョンを見失わないこともストイックでいるためには大切です。何のために仕事をするのか、その自分の軸がぶれないことがストイックにつながります。
まずは自分のゴール、そのゴールを達成するためのステップを決めましょう。
キャリアビジョンがあれば今の仕事の意義も見いだせるため、モチベーションがあがり集中できます。ストイックに仕事に打ち込めるのです。
【キャリアビジョンの作り方】
1.過去を振り返る
過去の成功体験、失敗体験を書き出しましょう。学生時代から今に至るまでの過去を書き出して客観的に見れる形にします。
・達成感を得たできごと
・つらいできごと
・幸福を感じたできごと
このようなそれぞれの経験での自分の感情に注目すると、自分が大事にしたいキーワードが見えてくるでしょう。
3.キャリアゴール、キャリアプランも合わせて考える
具体的な目標を数値や期限を設定して考えます。最終的なゴールだけではなく、段階ごとにゴールを定めるとさらにキャリアビジョンははっきりしたものになります。
キャリアプランとは何か?読んですぐ真似できる例文・事例・書き方・考え方
4.ライフキャリアも考える
仕事以外についても全体を見渡すビジョンを持ちましょう。特に結婚や出産、育児などは自分だけでコントロールできない部分は、あらかじめ視野に入れておくことで、突然ライフイベントが起こったときでも焦らず対処できるでしょう。
集中のオンオフをつける
ストイックすぎても、逆に仕事の効率を下げることも。ストイックの最適な状態を保つために集中のオンオフをつけられるようにしましょう。
ストイックな人は完璧を目指すあまり、ずっと集中しようとしてしまう傾向があります。しかし集中は一日中続くものではありません。
無理に集中を続けようとすると効率は下がります。いざという大切な業務に集中して取り組めるようにするためには集中をオフにする時間が必要なのです。
思考力が低下してきたと感じたらコーヒーブレイク。深呼吸したり、体を伸ばしたりして脳に新鮮な空気を送りましょう。
自分に合う集中力スイッチの切り替え方を持つことで、ストイックな人はさらに仕事がデキる人になるのです。
集中力が続かないのはなぜ?デスクで今すぐできる7つの対処法【スイッチをONに】
他人を受け入れる
ストイックになろうと思うと、つい自分だけでなく他人にも厳しくなり過ぎてしまうことも。「自分に厳しく、他人に優しくある」ためには「他人を受け入れる」ことが大切になります。
約束の10分前に到着することは常識ではなく、なぜか必ず5分遅刻してくる人がいることも現実。約束の時間に対する価値観は人によって違うのです。
自分と異なった価値観を持つ他人を受け入れるようにすると、自分に対する厳しさを他人に当てはめるべきではないことが分かるようになるでしょう。
価値観の違いって我慢するしかないの?仕事で価値観が合わない人と上手く付き合うコツ
他人の世界を知る
ストイックになると自分の世界に入り込むあまり、他人に無関心になってしまいます。私たちは人との関わりの上に生活をしているので、他人の世界を無視するべきではありません。
積極的にコミュニケーションを図り、他人の世界をのぞいてみましょう。さまざまな人と話をすると 同じ価値観など1つもないことがわかり、自分が当たり前と思っていたことが常識ではなかったと思うかもしれません。
他人の世界が分かれば、周囲と歩調を合わせることもでき、ストイックでも浮いた存在にならずに済むでしょう。