自立と自律の意味・違い|5分でわかりやすく!カンタン解説【仕事の例】

自立 自律 違い

自立と自律、二つの意味・違いは、曖昧に使われがちです。

自立
他の助け、支配なしで、一人で物事を行うこと
自律
自分自身で立てた規範に従って行動すること

一般的には、上記の意味で解説されています。しかし、これだけでは非常に抽象的。そこで本記事では、自立と自律の意味・違いをさらに深堀りし、

自分は自立しているのか?
自立するためには何をすべきか?
自分は自律しているのか?
自律するためには何をすべきか?

このような問いに答えるために必要な解説をまとめてみました。自らを”立たせ”、”律する”人間になりましょう。

 

この記事の要約

  • 自立は技能・経済・身体の3種
  • 自律は自らの規範で行動すること
  • 規範づくりに必要なのは、自己分析・EQ向上

 

目次

自立は3種類に分けられる

自立 自律 違い

働く社会人、いわゆる職業人としての「自立」は3つに分けられます。

①技能的な自立
②経済的な自立
③身体的な自立

技能はカンタンに言うと、”仕事の能力”です。入社直後は、初歩的な仕事、事業の仕組みなど、上司や先輩社員からイロハを教えてもらいますが、いずれは自ら考え、問題を発見・解決していくようになります。これが技能的な自立です。

 

経済的な自立は、お金です。自ら稼いだ収入のみで生活ができている状態を指します。

 

身体的な自立は、言葉の通り、身体的な助けを必要としない状態です。健常者であっても、ケガや精神的な病気が原因となり助けが必要となるタイミングもあるでしょう。最近では、うつ症状などが浮かぶのではないでしょうか?

3種の自立を確かめる質問リスト

技能的な自立、経済的な自立、身体的な自立。3種の自立を確かめるための質問を用意してみました。

①技能的な自立
・頼まれた仕事だけ行っていないか?
・自ら提案しているか?
・主体的に行動を起こしているか?
・自分にしかできない仕事をしているか?
・他の会社でも重宝されるスキル/経験はあるか?


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②経済的な自立
・親/親族の金銭的な助けを受けていないか?
・どれくらいの金額をもらっているか?
・どうなれば、助けを受けないで済むか?
・いつまで助けをもらう必要があるのか?

 

③身体的な自立
・どんな時に身体的な助けをもらっているだろうか?
・助けが必要になる理由は何か?
・どうなれば、助けが不要になるだろうか?
・今後、どんな時に助けが必要になるだろう?
・誰に助けてもらうべきだろうか?

技能的な自立、経済的な自立、身体的な自立ができているかどうか?どうなれば自立できるか?を確認するための質問を挙げてみました。

 

注意すべきなのは、自立することが正しいわけではないということ。どの部分では自立を目指し、どの部分では助けを求めるべきかを見極めましょう。人間誰もが、一人では生きていけません。

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自律は内面的な独立を指す

自立 自律 違い

自律は、自ら立てた規範をもとに行動をすることです。その規範をつくるためには、ブレない判断・行動につながる自らの価値観・信念を育まなければなりません。

自分を持っている人
自分らしさを失わない人
芯の通った人
ブレない人
曲がらない人
自分で決める人

嘘をつかない人

自律している人は、上記のように呼ばれることが多いです。反対に、自律をしていない人はどのように表現されるでしょうか?

他人依存な人
優柔不断な人
人任せな人
言っていることが変わる人
ブレブレな人

少し極端な表現もありますが、上記のような印象を受けやすいです。

 

あなたの周りにいる”自律をしている人”は誰でしょうか?その人にはどんな特徴がありますか?

自律するためにやるべき2つのこと

自らを律する規範づくりのためにやるべきことは2つ。

①自分らしさを分析する

 

②EQを鍛える

自分の特徴(大事にしたいこと・好き嫌い・得意不得意など)を知らない限り、自分を律する軸を決めることはできないでしょう。自分らしさを見つけるためには6つのアプローチがあります。

①幼少期に夢中になっていたことを思い出す
②長時間できることを考えてみる
③人より簡単にこなせることを考えてみる
④周りに”自分の良いところ”を尋ねてみる
⑤嫌いなこと洗い出してみる
⑥新しいことに挑戦する

6つの詳しい解説・具体例は以下の関連記事をご覧ください。

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また、”共感力”とも呼ばれるEQ(Emotional Intelligence Quotient)の向上も必要です。

 

EQが不足していれば、以下のような振る舞いをしてしまう可能性があります。

・自己中心的な言動/行動が多い
・すぐ怒る
・協調性に欠けている
・謙虚さが欠けている
・権限を振りかざす
・平気で人を傷付ける
・人目を気にしなすぎる
・許す行為ができない
・愚痴/悪口が多い

立てた規律を守りつつも、周りへの配慮も怠らないのが理想です。EQ向上のためには、7つの方法があります。

・聴く姿勢を意識する
・相手の良い部分を認める習慣を持つ
・1日の行動と感情を書き出す
・嘘をつかない
・感謝したことを思い出す
・幸せを感じるモノ/コトに触れる
・許しが「人間的な成長」につながることを理解する

7つの詳しい解説は以下の関連記事をご覧ください。

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自立と自律の違い【まとめ】

自らを立たせる「自立」には、①技能的②経済的③身体的、3種類の自立があります。どの部分で自立できているか、どの部分で自立ができていないかを見極めましょう。その際は、助けを求めるべきタイミングもあることを念頭に入れておいてください。

 

自らを律する「自律」には、ブレない判断・行動につながる自らの価値観・信念が必要です。価値観・信念を育むためには①自分らしさを分析②EQを鍛える、この2つの方法があります。

 

改めて質問です。

あなたは自立しているでしょうか?
あなたは自律しているでしょうか?

あなたらしいキャリアを歩むためにも、自立度、自律度を見極め、改善点を見つけてみましょう。

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