「仕事でミスばっかり…」
「上司に叱られた…」
「取引先からクレームが…」
仕事でトラブルが続いて嫌になってしまうこともありますよね。立ち直れないほどショックが後を引くことも。さらには、心がポッキリと折れてしまうこともあるかもしれません。
強い心の持ち主ですら、何かの拍子に心が折れてしまうこともあるのです。
一度折れてしまった心は、元に戻すことは難しいものです。「これまで、ちょっとした失敗はすぐに立ち直れたのに…」とネガティブに感じる人もいるかもしれません。
しかし、明けない夜はありません。きっと以前のように元気なあなたに戻れます。折れた心を取り戻すために、立ち直る方法と原因を探ってみましょう。
目次
心が折れてしまう人の特徴
どんな人が、心が折れやすいのでしょうか。まずは特徴をチェックしてみましょう。もしかしたら、あなたも当てはまるかもしれません。
完璧主義である
「全て計画通りに仕事を進める」「何事も白黒つけたい」など、しっかり者のあなた。うまく物事がすすまないときや、あいまいな展開では「なんで?」と満足できないことが多いのではないでしょうか。
ただ、完璧主義であるがゆえに息が詰まってはいませんか?100%ではなく、80%や70%程度に力を抜いて仕事に取り組んでいる人を羨ましく思っているかもしれません。
しかししっかり者で周囲から尊敬されているあなたです。もし力を抜いたとしても、周囲は気付かず受け止めてくれるはずです。
ネガティブである
「ああ、また私のせいだ…」「どうせ僕なんて…」と自分を追い込んでいませんか?また、「きっとこの仕事はうまくいかないだろう」と悲観してはいませんか?
ネガティブ思考でいると、つい物事が悪い方向に向かうと考えがちです。周囲から「考えすぎだよ!」と励まされた経験があるのではないでしょうか。
こんなときは少しだけ頑張って、「うまくいくかも」「これくらいじゃ命までは取られないだろう」などポジティブな気持ちを持つ必要があるでしょう。
人と比べてしまう
「〇〇さん、業務成績が優秀だ…それに比べて、私はまだまだ…」と悲観してはいませんか?得意な業務や習得スピードは人によって異なります。焦る必要はありません。
他人と自分を比べてしまう背景には、下記のようなものがあてはまります。
・自分に自信がない
・成果を出せず焦っている
・人間関係がうまくいっていない
トラブルの発生とネガティブな状況が続いて、現状に不満があると陥りやすいものです。まずは、この不満の原因を見極めて解消するよう働きかけると良いかもしれません。
あなたの業務は誰のためのものなのか、それが見えてくると人と比べることもなくなるでしょう。
頼れない
責任感の強いあなた。仕事で困ったとき、上司や同僚に「助けて!」とSOSを出せない性格ではありませんか?「周囲に頼ることが恥ずかしい」と、心のどこかで思っている人もいるかもしれません。
ミスがあった時も、「全て自分のせいだ」と責任を感じる人が多いでしょう。そのように自分だけで抱え込んでしまうため、気づいたら大きなストレスを感じて心が折れやすくなります。
自分に自信がない
自分の考えや決めたことに自信がない、ということはありませんか?周囲の目を気にするあまり、周囲の人の発言や行動を心の拠り所にしてしまうこともあります。
周囲の人が意見を変えたり、さらには衝突してしまったりすると、ポッキリと心が折れてしまいます。心の拠り所がなくなるためです。
また、「判断軸を持っていない」ということも特徴です。周囲の意見に流されてしまう、周囲と意見が異なると不安になるという傾向があるようです。
ストレスをためてしまう
知らない間にいつもストレスがたまって爆発、という経験はありませんか?仕事でのミスや周囲とのトラブルでストレスを蓄積し、ある日を境に心が折れてしまう可能性はゼロではありません。
「仕事のストレス」と聞くと、人間関係などからくる精神的なものを連想する人も多いでしょう。実は、肉体的な原因からストレスを蓄積していることもあります。
・通勤電車
・長時間のデスクワーク
・長時間の残業
肉体的なストレスは集中力の低下を招きます。業務効率やパフォーマンスを下げる原因にもなり、ここから精神的なストレスを引き起こす負の連鎖も起こりえます。
運動や趣味でストレス発散を意識するとともに、十分な休息も心がけましょう。
気持ちの切り替えが苦手である
仕事でミスをしてしまったとき、気持ちの切り替えは上手ですか?
「ミスしちゃった…」と負の感情を抱いたまま次の業務に取り掛かると、不思議なことにまたミスを起こしてしまうのです。悪循環に陥り、「なんでミスばかりなんだ」「何をやってもダメだ」と心が折れやすくなるでしょう。
気持ちの切り替え方を見つけて、「よし、次はミスしないぞ!」「成功してやる!」と挑めるようになる必要があります。
心が折れたときの立ち直り方
では、心が折れてしまったらどうすればいいのでしょうか。折れてしまった心のリカバリー方法をご紹介します。あなたの心が元に戻りますように。
60%~80%の力で生活する
「私って完璧主義だから…」とよく口に出していませんか?そんな人に多いのが、「何事にも全力を出す」という特徴です。
常に100%の力で挑む姿勢は素敵ですが、気付いたときには息切れを起こしていることはありませんか?もう少し肩の力を落として、気楽に過ごしてみることもおすすめです。
任された仕事を、全力から60~80%程度まで手加減してみましょう。「60~80%がどれくらいなのかわからない!」と思ってしまったときには、下記のポイントで挑戦してみてはいかがでしょうか。
・完璧な状態でなくてもとりあえず提出
・「あとから修正を重ねて完成度を上げる」と考える
しっかり休む
一旦、仕事のことは忘れて一息つきましょう。何も考えず無為に時間を過ごすことで、心が落ち着いてきませんか。
・マッサージを受ける
・散歩をする
・目覚ましをかけずに寝る
・旅行をする
このように仕事から離れ、心が落ち着くことを取り入れてみましょう。しっかり休むことで沈んだ気持ちが落ち着いて、「そんなに大事件じゃなかったかも」と思えてくるかもしれません。
関連今の生活に疲れた時は「何もしない」|お金がかからない疲労回復法自分を褒める
自分を褒めることで、自信を取り戻しましょう。
・最近の仕事で、成功したもの
・「ありがとう!」と言われた出来事
このようなことを思い出して、「自分って、やればできるじゃん」と褒めてみましょう。これを続けていくと、「私はこれで良いんだ!」と勇気が湧いてきませんか?自信をつけられれば、立ち直る近道になるでしょう。
関連承認欲求がない人はいない?バランスよく自己・他者欲求を持つ方法好きなことに没頭する
思い切って好きなことに没頭してみてはいかがでしょうか。趣味はありますか?夢中になることで嫌なことも忘れることができるかもしれません。あなたの気持ちが済むまで、とことんやりこんでみましょう。
読書や料理、プラモデル、筋トレなど、黙々と打ち込むことができれば、雑念が邪魔することもないでしょう。気付いたら、「ここまでやりこんだし、また頑張ってみようかな」と前向きな気持ちが湧いてくるかもしれません。
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人に話す
人間は、話すことでストレスを発散すると言われています。気の置けない友人やパートナー・家族に、いま感じていることを洗いざらい話してしまいましょう。
相手に迷う場合は、「うんうん、そうだよね」と相槌を打ってくれる人を選ぶのがおすすめです。「モヤモヤしていて、言葉にするのが難しいかも…」と感じていても、まずは口にしてみましょう。
テニスの壁打ちのように話し続けることで、気が済んで立ち直れるかもしれません。壁打ちを続けることで、あなたのモヤモヤした気持ちがハッキリして気分が晴れることもあるでしょう。
紙に書き出す
先にご紹介した、人に話すことに抵抗を感じる場合にいかがでしょうか。紙やノートを目の前において、一気に感情を書きなぐってみましょう。
なるべく立ち止まらずひと思いに書ききることで、感情をありのまま吐き出せます。ひととおり書き終えたら、スッキリしたあなたがいるかもしれません。
書き出しているうちに「次はこうしたい」「反省点はこれだ」と思うものがあれば、ぜひ書いてみましょう。文字にすることで、意識して行動できます。目標ができれば立ち直るきっかけにもなります。
関連書き出すことでストレス解消!?感情を紙に吐き出そう!【方法・効果】規則正しい生活を送る
規則正しい生活を送れていますか?寝不足が続くと、体は疲労を感じたままです。疲労が解消されずにいると、精神的にも悪影響が出てきます。睡眠時間を確保して、体を休めましょう。
朝起きて日光を浴びるだけでも、気分が晴れてきます。日光にはセロトニンという、心を安定させる物質が含まれているのです。早寝早起きをして日光を浴び、ポジティブな心を取り戻しましょう。
関連【仕事のストレスで過食】”またやっちゃった”をなくす方法SNSから離れる
SNSで友人や同僚の楽しそうな投稿を見ては、「あーあ、私には楽しいことがないや」「楽しそうでうらやましい」とネガティブな気持ちになっていませんか?
幸せそうな人を見て心に焦りや不安が湧いてしまうのなら、あえてSNSから離れてしまうことも有効です。自分と人を比べる必要はありません。
SNSに依存してなかなか離れられない場合は、一日のうちでSNSを見る時間を決めるのはいかがでしょうか。空いた時間で好きなことをしましょう。自分のために時間を使って、毎日の生活を充実させるほうが大事です。
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映画に勇気をもらいましょう。サクセスストーリーを扱ったタイトルを選ぶとよいでしょう。失敗やトラブル続きの主人公が、話が進むにつれ成長、ラストでは目標達成する、そんなストーリーがおすすめです。
「映画、普段あまり見ないし…何をみればいいのかわからない」と思う人は、ディズニー映画はいかがでしょうか。サクセスストーリーの王道です。
困難に打ち勝って、仲間を増やし、黒幕に打ち勝つ。そんな姿を自分に重ねることで、気付いたら勇気が湧いてくるかもしれません。
関連疲れた時に観る映画20選|仕事を頑張りたい人におすすめ入浴する
体を温めることも有効です。体がぽかぽかしてくると、心も落ち着いてきませんか?ゆっくりお湯につかることで、心も体もリラックスした気分になります。沈んだ気持ちも明るくなってくるでしょう。
さらに、入浴剤の力を借りることもおすすめです。柑橘系、ローズ系など、好きな香りに包まれてリラックスしましょう。
そのほか、大声で歌う、思いっきり泣く、という人の話を聞いたことはありませんか?あなただけの空間だからこそ、有効活用して立ち直る準備ができるかもしれません。
体を動かす
スポーツが好きな人は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。沈んだ気持ちで家に閉じこもっていては、なかなか折れた心は元に戻りません。体を動かして汗をかくことで、血流がよくなり体が温まります。さらには気持ちが前を向いてくるのです。
「ジムに通うほどの情熱はないし、ランニングは遠慮したい…」と考える人も、散歩はいかがでしょうか。家から近くの駅や公園まで、少し歩いてみましょう。
新しくお店を見つけたり、思わぬ出会いがあったりと、落ち込んだ心にちょうどよい刺激となるかもしれません。心が前向きになり、立ち直るチャンスになり得ます。
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心が折れてしまう人の特徴と、万が一折れてしまったときの対処法をご紹介しました。
責任感が強い、ストレスを溜めてしまいがち、人と比べてしまう…「多くの人が当てはまりそうだ」と感じた人もいるのではないでしょうか。だれにも心が折れてしまう可能性があるからこそ、恐れず対処できるようにしたいですね。
立ち直るための方法はたくさんあります、あなたに合った方法を見つけて、元気なあなたを取り戻しましょう。