【現実を受け入れるには】受け入れられない自分も認める!メリットと対処法

現実を受け入れる

理想と現実。そのギャップに悩みを抱え、現実を受け入れることに苦労する人は多いのではないでしょうか。

 

自分が思い描いている姿と異なる現実は、なかなか受け入れられるものではありません。しかし辛い現実から目を背けたいと思う一方で、「このままで良いのか」と悩む人もいるでしょう。

 

「相談員」としての職務経験があり、メンタルケアの知識もある筆者の考え方を元に現実を受け入れることが怖い理由や、受け入れる方法を紹介します。この記事を読んで、現実を受け入れることの理解を深め、現実に向き合う一歩を踏み出す参考にしてください。

目次

「現実を受け入れる」とは

「現実を受け入れること」とは、辞書によると次のような意味です。

認めたくない、直面している不快な出来事に対して真正面から立ち向かうこと、または抵抗をあきらめること。
引用:実用日本語表現辞典

これを踏まえ相談員の経験がある私のあくまで一意見ですが、「現実を受け入れる」とは、目の前で起こっていることに加え、それを受け入れられない自分も含めて受け入れることだと考えます。

 

あなたは今、「現実を受け入れなければ」と思っているかもしれません。「受け入れなければならない」と思うのは、現実を受け入れられない自分を否定している状態です。

 

受け入れられない自分がいることも含めて「現実」。そこで目の前に起こっていることに向き合う前に、受け入れられない自分を認めましょう。そうすれば目の前にある現実も受け入れられるようになるでしょう。

 

例えばこのような時はありませんか?

来週の会議の資料が全然終わっていない。やらなければならないと思うけれどやる気がでない。

やる気がでないのは「やらなければならない」と思うから。やる気が出ない自分をもっと深掘りすると悩みがわかります。

・何度もやり直しをさせられる
・達成感がない

このように資料を仕上げるモチベーションが上がらない理由が見つかるでしょう。その理由の存在に気づくと(=自分の状態を受け入れる)、だから現実を受け入れられないのか、と納得し、対処しやすくなります。

現実を受け入れることが怖い理由

実は、現実を受け入れることが怖いのは誰でも同じ。人は自分の理想や考えていたこと、思っていたことと違うことが起きてしまうと、大きなショックを受けます。ショックを受けそうな出来事に直面すると「怖い」と感じ、そこから逃げることでショックを避けられるのです。

 

例えば完璧を求める傾向が強い人は、マニュアル通りに進行していない状態に耐えられないと感じるでしょう。「マニュアル通りでなくても問題ない」とわかると、自分の価値観が否定された気分になり、ショックを受けるからです。

 

現実から目をそらすことで、「今のままで大丈夫だ」と安心しようとしているのでしょう。

現実を受け入れるべき理由

今、現実に向き合うことがとても怖くても、やはり、現実を受け入れる必要があります。その理由を説明します。

自分を認めることができるため

ありのままの自分を認めることができると自分のことを責め続けなくなり、現実に対して対処できるようになります。

 

「現実から逃げている自分はダメな人間だ」と責め続けるのはとても辛いこと。不安やストレスは増すばかりです。不安や大きなストレスを抱えている状態では前向きな行動は難しいでしょう。

 

一歩踏み出すために現実に向き合うことに苦しんでいる自分を認めることが大切です。

課題を解消するため

現実を受け入れれば、山積みの課題が少しずつ解消していきます。現実を受け入れないと、課題の量、必要な時間が分かりません。目の前の課題の全体像をつかめば、優先順位の高いものから1つずつ取り組んでいけます。

 

ただ先延ばしにしていてもやらなければならない事実は変わりません。いっこうに減らない課題にさらにストレスを感じることも。先延ばしにすることで期日までの時間がなり、焦ってミスにつながる恐れもあります。

現実を受け入れられるようになる方法

現実を受け入れることは勇気が必要となるかもしれません。少しずつ現実を受け入れられるようになる方法を紹介します。

ノートに書き出す

目の前に立ちはだかっている現実をノートに書き出し、可視化しましょう。現実をぼんやりと感じているだけだと対処が難しいので、できる限り具体的に書き出します。最初は多すぎるタスクに嫌気がさすかもしれません。しかし終わったタスクに線を引く時に達成感を感じるでしょう。

 

仕事に関する現実の場合、「業務内容」「期日」はもちろん、必要な資料や協力を求める部署などできる限り細かく書き出しましょう。ルーティン業務も一緒に書き出すことで、1日のタスク管理がしやすくなります。

 

書き出すときは事実だけではなく、その現実に対する「自分の素直な気持ち」を忘れずに。「やりたくない」「逃げたい」「やらなければ!」など、どんな気持ちでも書くようにします。どんな気持ちでも、自分の素直な気持ちを認めて書き出すことがポイントです。

 

プライベートなことの場合は、関係する人やその人に対する思い、その人の言動、自分の言動などを書き出すようにします。必要であれば日付も付記しておきましょう。

 

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タスク管理をする

山積みになっているタスクに優先順位を付けましょう。そしてまず最も重要なタスクを終わらせること、その1点に集中して取り組むようにします。たくさんあるタスクも1つずつ終了させれば達成感を感じることができ、自分を認められるようになります。

 

自分の1日の仕事量の8割程度の量でこなせる計画を立て、アクシデントがあっても対応できるようにしましょう。目の前のタスクに集中するため、デスク整理も忘れずに。他のタスクが視界に入ってしまうと、「あれも、これもやらなければならない」と焦って集中できないのです。

現実を忘れる時間を作る

現実を忘れる時間を作ることで現実に向き合う意欲が湧いてきます。現実からとことん離れて気分を入れ替えることで、焦りや不安を解消できるでしょう。

 

現実から逃げるのではありません。現実に向き合おうと無理して辛い思いをした自分が次のステップを踏み出すための「リフレッシュタイム」です。スマホやPCを電源オフにしてのんびり過ごしましょう。仕事の書類を持たずに日帰り旅行をするのもおすすめです。

 

すっきりした気持ちで次の日から現実に向き合っていきましょう。

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まとめ

自分が現実を受け入れられていないことに気づかず、大きなストレスを抱えたままになっている人はたくさんいるのではないでしょうか。

 

「現実を受け入れられない」と感じている時点で受け入れる準備は始まっています。受け入れるのが怖いのは、得体の知れないものと思っているからかもしれません。

 

現実の正体をよく見て、受け入れてみましょう。

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