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20代のみなさん、一度は転職をしてみようと考えたことがある人も多いのではないのでしょうか。
しかし
「20代で転職ってあんまり良くない気がする」
「今の経験やスキルじゃ難しい」
「転職に失敗したらどうしよう」
と不安が募り、なかなか転職に踏み切れない人もいるはず。
残念ながら転職において「これをやれば成功する!」という正解はありません。
また、20代での転職活動は様々な可能性、選択肢が存在するため、安易に行うと後悔をしてしまうことも。しかし、しっかりと情報を整理、転職活動を行えば成功する確率は上げることが可能です。
今回は 採用担当やキャリアアドバイザーとして500人以上と面談をしてきた私が、転職を考えている20代のみなさんがより良い転職活動をできるよう、20代転職の特徴、注意点、コツをご紹介します。
目次
20代転職の特徴
20代の転職にはどのような特徴があるのでしょうか?主な特徴3つご紹介します。
転職の求人数が多い
20代の転職に限ったことではありませんが、現在の日本の転職市場は「転職希望者よりも企業が出している求人数の人が多い」という状況、つまり売り手市場です。
パーソルキャリア株式会社が運営するdodaの調査によると、2020年9月の転職マーケットにおける求人倍率は1.61倍。つまり転職希望者1名に対して1.61社が求人を出しているということになります。
(転載:パーソルキャリア株式会社・doda・転職求人倍率レポート(2020年9月)【転職求人倍率】求人倍率は+0.04ptの1.65倍。求人数、転職希望者数ともに増加したが、求人数の増加のほうが大きく、求人倍率は上昇。)
災害などが起こると、求人数は減る傾向にありますが、それでもここ6年間で求人倍率が1.00倍を下回ったことは一度もないというのが転職マーケットの実情なのです。
「即戦力」よりも「将来への期待」で採用が決まる
「中途で採用する人は即戦力となって欲しい」そんな言葉をよく見聞きする人も多いでしょう。
もちろん、入社した人にはすぐに戦力になって欲しいというのはどの企業でも思っていることであり、「中途入社=即戦力」というイメージは人事や人材のマーケットでもよく言われていることです。
しかし、最近はその考えが変わりつつあります。先ほど述べたように、現在は売り手市場。
売り手市場においては、人手不足となっている企業が多く、中途での転職であっても即戦力としてすぐに成果が出せることを求めるのではなくて、入社してから成長してもらい、少しずつ成果を出してもらうという期待を元に採用することも少なくありません。
即戦力となる人材を待っていると、人手不足がなかなか解消されないからです。
ましてや社会人経験が比較的少ない20代に関しては、即戦力になるというのは現実的ではないとを会社側が認識しています。
実際、最近は「オンボーディング」という新入社員が会社に定着し、少しでも早く戦力になるようにする仕組みをを整える企業も。
20代は「即戦力」よりも「将来への期待」で採用が決まることが他の世代の転職よりも多いのです。
未経験職種、業種への転職がしやすい
20代での転職では、これまでに経験したことがない職種や業種への転職が30代以降に比べてしやすい傾向にあります。
「即戦力ではなく、期待を元に採用されるということに」ということにも関係するのですが、20代であればポテンシャルを見て未経験であっても採用されるケースが多いのです。
この理由は30代以降での転職をイメージするとわかりやすいでしょう。
30代以降になると未経験へのチャレンジは一気に難しくなります。厳密には未経験へのチャレンジは可能なのですが、求める年収を得られにくくなり、場合によっては新卒1年目の初任給ぐらいになるということも十分に起こりえるのです。
給与というのは結局のところ、成果に対しての対価として会社が各社員に渡すもの。高い給与をもらうためには、それだけ高い成果を出す必要があります。
例えば40歳で今よりも高い年収やこれまで通りの年収を求めながらも、未経験職種や業種へのチャレンジをしたいとなると「どうやってその年収に見合う成果を出すんですか?」と問われてしまうのです。
年齢を重ねるごとに生活の水準も上がっていくので、「今更そんな生活に戻れない」ということで未経験職種や業種へのチャレンジを諦める人が30代以降は多いのでしょう。
それに比べ、20代の未経験職種、業種への転職は年収の差がそこまで大きくなりませんし、企業側も育成の意識が高いため、しやすいと言われるのです。
20代転職の注意点
メリットの多そうな20代での転職ですが、「これはぜひ注意して欲しい」というポイントを3つご紹介します。
情報収集は幅広く行う
転職活動は情報戦と言っても過言ではありません。
例えば転職活動を行う際に、求人情報が載っているサービス1つに登録をし、それだけを使って転職活動を行った場合、そのサイトの特色に沿った情報だけで転職先を決めてしまうことになります。
その結果、転職をした後に「この求人の方が条件良かった」なんてことにもなりかねません。
求人情報はリクナビNEXTのように求人が掲載されているナビサイトと言われるものや、キャリアトレックのようにスカウトメールが届くもの。キャリアアドバイザーが直接キャリアの相談に乗ってくれる転職エージェントと呼ばれるものなど、さまざまなところに用意されています。
採用をしている企業は全てのサービスに求人情報を載せているわけではなく、契約をしているサービスにしか求人を載せていません。
そのため、転職希望者が興味を持っている業界があり、その業界の企業を全て見たいとなると、複数のサービスに登録をする必要があるのです。
とはいえ、世の中の全てのサービスに登録するのは現実的ではありません。
私がオススメするのは「(志望業界)+求人」というワードでWeb検索をし、上位3つの転職サービスに登録をすることです。
そして3つの転職サービスそれぞれの特徴や傾向を少しずつ把握できてきたら、4つ目、5つ目と登録をしていくと、自分の志望する業界の求人を幅広く見ることができるかと思います。
また、業界だけでなく各企業の内情などをできるだけ知りたい場合はOpenWorkのような口コミサイトを使うのが便利です。
これらの複数のサービスを使い、しっかりと情報が集まる状態を作りつつ、多面的に比較検討をすることで、自分が本当に就職したいと思える企業に出会う可能性が一気に上がります。
特に初めての転職であれば、転職がどんなものかという感覚を掴むためにも幅広く情報収集を行いましょう。
20代前半、後半でアピールする部分に注意する
20代の転職は「将来への期待」で採用が決まると先ほどお伝えしましたが、前半と後半ではその「将来への期待」が占める割合が異なります。
20代前半の場合は、これからまだ社会人経験を重ね、仕事を覚えていく段階なので、実力や経験がほとんどなくても、期待のみで決まるケースも多々あります。
そのため、自分が将来どんなことをやりたいのか、やりたい仕事への思いなどを熱意を持って伝え続けるということが重要です。
一方、20代後半の場合は上記の熱意だけではなく、これまでの経験や実績を求められるケースが比較的増えます。20代後半になると年収アップも見込んだ転職をしたくなりますよね。
期待により採用が決まることも十分あるのですが、結局は社員が出す成果と会社が支払う対価のバランスで給与が決まるもの。新卒の時よりも高い給与でそのまま転職をしようとなると一定の成果が求められるのです。
採用担当は、その成果が出せそうかどうかをこれまでの経験と実績から判断をするので、20代前半と同様に熱意のみだと適切に自分を評価されずに、転職活動が悪い方向に進んでしまいます。
そのため20代後半で転職活動を行う場合は、自分が将来どんなことをやりたいのか、やりたい仕事への思いなど、将来に関することを整理すると同時に、自分がやってきたことはどんなことで、今希望してる業界、職種でどのように活かすことができるのかをアピールできるように準備をしましょう。
しっかりと覚悟を決めて転職先を決める
20代で転職する場合に最も注意したいポイントがこのしっかりと覚悟を決めることです。
「20代転職の特徴」でもお伝えした通り、売り手市場という状況で、未経験業界や職種でもポテンシャルで決まるので、比較的簡単に内定を手に入れられる場合も少なくないでしょう。
なんとなく転職活動をやっていたら内定がもらえたから転職してみるというのも悪くはありません。
しかし、なんとなくで転職をすると、なんとなくでまた転職活動を行い、転職を行うということを繰り返す、いわば「転職をするクセ」がついてしまうことがあるのです。
この転職をするクセがついてしまうと、転職活動が難しくなる可能性が。というのも、採用担当は転職回数の多いことをどちらかというとネガティブに捉えます。
なぜなら「うちに入ってもまたすぐに転職しちゃうんじゃないか」と考えるからです。
また、転職を短い期間で繰り返した場合、1つの仕事に従事する期間が短く、まとまって何かを経験したり、成果を残したりすることが難しくなります。
そうなると、より実力や即戦力が求められるような30代になった場合に自分の選択肢が狭くなっているなんてこともありえるのです。
転職する時は、その場所でしっかりと成果を出すんだ!と覚悟を決めてから転職をするようにしましょう。
20代で転職する時のコツ
ここまで20代転職の特徴や注意点をお伝えしてきましたが、それでもどのように進めれば良いのか不安な人もいるでしょう。
その不安を解決するために、ここからは転職活動をうまく進めるためのコツをお伝えしていきます。
資格のおすすめ記事はこちら!【男女別】20代の資格|転職/再就職/独立/開業など
人を味方につける
20代、特に初めての転職の場合はどのように転職活動をすれば良いか、例えば履歴書・職務経歴書の書き方で悩むと思います。
検索をすればいろいろな情報が出てきてしまって、「どれが正しいのだろうか」と逆に迷ってしまうこともしばしば。
そんな状況においておすすめなのが、人を味方につけること。
「転職経験のある先輩に相談をする」
「転職エージェントに登録をし、面談をする」
具体的にはこのようなことです。
特に転職エージェントは、転職におけるイロハはもちろん、自分が希望する会社の詳しいところまで知っている場合があります。自分の希望通りに転職活動を進めるためにはどうすれば良いかというのを相談しながら進めることができるのです。
できるだけ転職に失敗しないように、人を味方につけて転職活動を行っていきましょう。
転職エージェントとは?メリット・注意点・選び方【使った方が良いの?】
自分の将来像を描く
この記事を読んでいるみなさんは、すでに仕事を通じて社会に触れ、「自分がどういうことを将来したいのか、したくないのか」を、学生時代の就職活動に比べるとより具体的にイメージできるようになっているのではないでしょうか。
転職活動において、自分の将来像を描くというのはとても大切です。それが鮮明であればあるほど、その将来像を実現するためにどのような仕事に就けば良いのかが見えてきます。
「将来像を描く方法がわからない!」人におすすめなのが、マンダラチャートです。
マンダラチャートとは、自分の理想の将来像を、実現するために必要な要素に分解していくもの。野球選手の大谷翔平が高校生時代に目標達成のために活用したと言われています。
これを作成することで、「これをやれば、自分の将来像に近づける」という具体的なところまで整理させるので、業界や職種を選ぶ上でもとても良い効果が得られます。
詳しいやり方は『マンダラチャートの作り方(テンプレート付き)|鈴木諒(ちょるる)|note』に記載していますので、ぜひご覧になってください。
経験の棚卸しを行う
経験の棚卸しは「自分が何をやってきたのか」を整理することです。
よくキャリアの棚卸しが転職の第一歩ということを見聞きしますが、20代の場合はまだ社会人経験が少ないため、社会人としてのキャリアだけではなく学生時代まで遡って経験を整理しましょう。
いきなり全てを整理するのは難しいので、まずは学生時代と社会人で「最も自分が輝いていたと思う経験」を1つずつ思い出し
「それを始めたきっかけ」
「具体的にどんなことをやったのか」
「なぜそれをやり続けられたのか/成し遂げられたのか」
「その経験からの学びは何か」
「その学びを他のことに活かすとしたらどう活かせるのか」
の5つを書き出してみましょう。
「なぜそれをやり続けられたのか/成し遂げられたのか」は自分のモチベーションの元は何かを知る参考になり、「その学びを他のことに活かすとしたらどう活かせるのか」は自分がこれから仕事をしていく上での武器になります。
経験の棚卸で見つけたものは、転職活動でも自分の強みとして面接で話す内容に役立つのです。
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第二新卒に強い転職エージェントおすすめ10選!選び方や特徴も紹介!【20代・既卒】