生きていると、孤独を感じて悩む夜があります。
いくらSNSで繋がれる世の中になっても、むしろそれがむなしさを感じる原因になったり、会社の人間関係は”ビジネス”と思うと打ち解けられなかったり、仕事が忙しくて友達にも会えなかったり。そばに「私のことをわかってくれる」と思える存在がいないと、「これで悩んでいるのは私だけかも」と思ってますます孤独を感じてしまうでしょう。
そんな辛い孤独感から少しでも安心したい時に試したい、おすすめの方法を紹介していきます。孤独感を完全になくすのは難しいからこそ、一緒に対処法を学んでいきましょう。
目次
“苦しいのは自分だけ?”と孤独を感じてしまう時がある
一緒に遊ぶ友達はいる。私の話を聞いてくれる人も。だけど全部わかってくれるわけじゃない。人間だから全てわかりあえるわけではないけど、「全部わかってほしい、認めてほしい」と思う時もある。
「孤独」って言うと「他人基準だからだよ」と言われるけど、「どうしても他人から認めてほしい」と思う時もありますよね。一人で生きているわけではないから、当然の感情と言えるでしょう。
夜、ふと考えすぎてしまったとき。
SNSを開いて、楽しそうな写真ばかり見てしまったとき。
疲れて満員電車に乗り、窓にうつった自分の顔を見たとき。
「なんでこんなに生きづらいんだろう?」
「他のみんなは幸せそう。孤独なのは自分だけ?」
考えだすと止まりません。
人に頼らなくても、物理的には生きていけるようになったこの時代。だからこそ精神的な強い繋がりを求めて、”孤独”を感じやすくなるのかもしれません。
一人で孤独を払拭したい時の対処法
人間は結局一人。誰かとの繋がりを求めても、ずっと一緒にいるわけにはいきません。孤独を感じて何度も悩むようなら、一人の時間を楽しむ方法も持っておきましょう。
孤独を認める
「今、孤独を感じている。私は独りなのかも」
思い切ってそう認めてみましょう。孤独を感じる時、「辛い」「嫌だ」と思うから余計辛くなっているのかもしれません。
感情を抑えず、思いっきり泣いたり、悲しい歌を歌ったり、紙に気持ちを書き出したり。孤独の感情を味わう時間を作ってみましょう。
すると「ネガティブでいるのにも疲れたな」と思い、孤独な気分を払拭できるタイミングがあります。「こうしたらいいんじゃないか」と前向きになる方法も思いつくでしょう。
全部吐き出せば、きっと心に余裕が生まれてくるはずです。
適度にSNSを使う
孤独を感じる時、SNSの使い方に注意しましょう。SNSには良い/悪い面どちらもあります。
SNSを使うメリット
SNSのメイン機能は個人の考えの発信。そこから「みんなそれぞれ何かに立ち向かっているんだな」と感じ、孤独を拭えるでしょう。同じような悩みを抱える人からアイデアをもらったり、「こうはなりたくない」と反面教師として学べたりするかもしれません。
SNSを使いすぎるデメリット
中には”楽しい時”しか載せないあまり、自分と比べてしまう時もあります。いろいろな人の幸せそうな生活を見て、余計孤独を感じてしまうかもしれません。
このような特徴があるので、一番良い方法は「適度に使う」こと。「フォローするアカウントを制限する」「見る時間を決める」などで制限しましょう。
孤独を感じると「なんで自分だけが」と思ってしまいがち。ほどよくSNSを使って「他の人も必死に生きているんだ」と勇気をもらいましょう。
アートに触れる
アートに触れると、孤独を認めつつ前に向かう勇気をもらえます。
物語(小説、映画、漫画…)
物語では、孤独を感じている主人公に感情移入し、自分の存在を認められた気分になります。
「私の気持ちを代弁してくれた」
「同じように考えてくれる人がいるんだな」
作者から自分の存在を認めてもらえているようで、安心できます。
「辛い時はこれを読めば/観れば救われる」とあなたにとっての”バイブル”のようなものを見つければ、再び孤独を感じても立ち直りやすくなるでしょう。
絵画
画家の中には最初から稼げず、誰からも認められないけど絵を描き続けた人もいます。例えば独特な作風をからかわれたルソーや、19世紀後半当時では新しい描き方で批判された”印象派”の画家たち。
画家の背景を知れば知るほど、孤独を感じながらも自分を信じて突き進んだ強さを絵画から感じられるでしょう。
美術館では頻繁に展覧会を行っているので、休日に行ってみるのもおすすめします。
音楽
音楽は歌詞に救われることが多くあります。物語同様、「同じことを思っている人がいるんだ」と安心できるでしょう。
もし仕事中や通勤中孤独を感じることがあっても、音楽なら触れやすいのでおすすめです。
一人で楽しめることを増やす
誰からも誘いが来ない、もしくは誘っても断られた時、孤独を感じずに一人でも楽しめることを増やしておきましょう。「一人でも楽しい」という自信にも繋がります。
カラオケ、焼肉、映画、温泉、旅行、ジムなど、1人でも十分楽しめるものはたくさんあります。「おひとり様大歓迎」「一人限定」と掲げているお店に行けば、初心者でも入りやすいでしょう。
一人では怖い場合は、前に友達と行って一人でいる人が多かった場所に行ってみたり、レビューを確認してみたりすると安心です。
一人の時間が楽しめるようになれば、人といてももっと楽しめるようになるかもしれません。
誰かに頼りたい時の対処法
「一人でなんとかしたい」と思っても、一人だと考えすぎてしまう時もあります。そんな時は、無理せず、誰かを頼りましょう。
友達に連絡を取ってみる
自分から連絡をとりづらくても、思い切ってメッセージを送ってみましょう。「誰も味方がいない」と思っているのはあなただけかもしれません。連絡をとったら、なにか答えてくれるはずです。
必ずしも今の状況を相談する必要はありません。くだらない話でも良いから送れば、だんだん楽しくなってきます。
「私には連絡したら返事をくれる友達がいる」と思えば、自信が湧いてきますよ。
他人のために時間を使う
あなたが「もっとこうしてほしい」と思うのなら、自分から与えてみましょう。「ありがとう」と言われると「私でもできることがあるんだ」と感じられますし、今までよりも関係が深くなります。
・ちょっとしたプレゼントをする
・ボランティアに参加する
・家族にご飯を作る
大きな事をしなくても、あなたが「してあげたい」と思うことが大事。もしかしたらそっけない態度をされるかもしれませんが、自信をなくす必要はありません。「今この人が求めているものではなかったんだな」と割り切りましょう。
他人のために時間を使えるあなたは素敵です。「ほしい」と思うのならまずは「与える」ことから始めてみましょう。
孤独で人の痛みがわかるようになる
孤独を感じる時の対処法を紹介しました。
誰もがきっとそれなりに孤独を感じています。言わないだけで、あなたの友達や家族も孤独に悩む夜があるかもしれません。
孤独を感じるほど、人の痛みに共感できるようになるはず。とはいえ孤独に押しつぶされすぎないように、紹介した中で気になる対処法を試してみましょう。