言いたいことが言えないと困っていませんか?
「明らかなミスを指摘できない自分がイヤ」
「意見はあるけど、どうやったら言えるようになるのだろう」
こう悩む人は少なくないはず。
言いたいことが言えるようになれば、ストレスも軽減。やる気も出て、仕事の成果も上がりやすくなり、職場の雰囲気も明るくなっていくでしょう。
この記事では言いたいことが言えない原因と本音で話すメリットを紹介。言いたいことが言えるようになる方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
言いたいことが言えない原因
言いたいことが言えない原因を見ていきましょう。どれか1つだけではなくいくつかの原因が重なり合ってる人もいるかもしれません。自分の原因を探って解決策を見つける手がかりにしましょう。
否定されるのが怖いから
「否定されるのが怖い」と強く思うと言いたいことが言えなくなってしまいます。家族や友人、上司や同僚など周囲の人から頻繁に意見を否定された経験から、発言することに対する恐怖心が強まってしまうのです。
その結果言いたいことは言わず、相手に合わせることを選ぶようになるでしょう。
嫌われるのが怖いから
自分の発言によって嫌われるのが怖いという気持ちがあると言いたいことは言えなくなります。これは自分の意見に対する相手の反応を自分自身に向けられたものと勘違いしていることが原因。
今から言おうとする言葉で相手を「傷つけてしまうかも」「怒らせてしまうかも」と不安に感じ、そんなことを言った自分に対して相手がマイナスの感情を抱くのが怖いのです。
自分の意見に自信がないから
自分の発言に自信がないことも言えない原因の1つ。経験の浅い自分の意見など大したものではないと思っていませんか。
あるいは「何か言われたらどうしよう」と自分の発言に対する責任を全うできる自信がないのかもしれません。
中には過去の大失敗がトラウマとなり自信を失っている人もいるでしょう。自信が持てないために言うのをためらってしまうのです。
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意見がまとまっていないから
自分の意見がまとまっていないために言いたいことを言えないこともあります。意見はあってもすぐに答えられないのは頭に浮かんだ考えをすばやく整理し、言語化できていないから。
言語化しようとしている間に話はどんどん進んでしまって、さらに言いたいことがあっても言えない状況に陥ってしまうでしょう。
注目されたくない
周囲の視線が怖くて言えない人もいるでしょう。意見を述べると自然と周囲の視線が集まりますよね。どんなに場数を踏んでもその視線が大きなストレスになり続ける人もいるのです。
そういう人は何よりも自分に視線が集まるのが困るので、言いたいことがあっても言わずに過ごそうとします。
空気を読み過ぎてしまう
その場の空気を読み過ぎて、言いたいことを言わない人もいます。同席している人の感情を敏感に感じる感受性の強い人は、自分の意見を言うことよりも他人の気持ちを優先させがち。
新たな可能性や問題点に気づいてもそれを言うことで場の空気を悪くするのは得策ではないと思うのでしょう。上司や先輩の言うとおりに進めた方が万事うまく収まると判断してしまうのです。
想像力が豊か過ぎる
想像力がマイナスに働き、言いたいことが言えなくなってしまうこともあります。発言する前のシミュレーションで話のてん末を結論づけてしまい、発言を止めてしまうのです。
想像力が豊かな人は特にこの傾向が強いでしょう。「こう言ったら、きっとこう言うに違いない」と考え、想像の世界でどんどん話を進めた結果、自分の意見の結末が見えた感覚に陥ってしまうのです。
その結果「言わなくてもいいや」「言ったところで変わらない」と伝えることを諦めてしまいます。現実は想像どおりとは限らないことを忘れてしまうのでしょう。
本音で話すメリット
言いたいことを言えるようになると次のようなメリットがあります。
ストレスを溜め込まない
言いたいことを素直に言えるとストレスが溜まりません。言いたい気持ちを我慢することは少なからずストレスとなり心身に負担がかかるもの。
「言おうと思ったのに実行に移せなかった自分が嫌」という気持ちもストレスになるでしょう。言いたいことを言えれば、そのストレスがなくなります。
また本音を言える自分に自信が持てるようにもなるでしょう。自分の話を相手が理解してくれた・納得してくれたとの達成感も感じられ人とのコミュニケーションが楽しくもなるでしょう。
自分を相手に理解してもらえる
自分の意見を伝えることは自分を相手に理解してもらえるというメリットがあります。口数が少なく本音がわからない人には警戒心を抱くものですよね。
本音を伝えることが相手に安心感を与えることになるのです。警戒心がなくなると相手も心を開きやすくなるので円滑なコミュニケーションが実現します。
周りの人から信頼される
言いたいことを言えると周囲の人から信頼されます。堂々と意見を述べる態度は責任感が強い印象を周囲に与えるのです。
立場が上の人に対しても臆することなく言えるのは自分の意見に責任を持っている表れと感じるでしょう。誰に対しても自分の言いたいことを言える意思の強さによって周囲の人の信頼を得られるのです。
自分の考えを再認識できる
相手に伝えようとすることで漠然としていた自分の思考が1つにまとまることもあります。言語化のためには思い至った経緯や根拠、主題を客観的に捉える必要があるため、頭の中が整理されていくのです。
相手に伝えながら「自分はこう思っていたのか」と再認識することもあるでしょう。
言いたいことが言えない自分を克服する方法
明日から「言いたいことを言える」ようになるための具体的な方法を5つ紹介します。
言いたいことを書きだす
言いたいことをメモする習慣をつけましょう。書いて可視化することで「言いたいこと」を強く自分に意識させることができます。
メモは要点のみを箇条書きにすればOK。要点だけを強く意識して、言いたいことを確実に言えるようにしましょう。メモがあれば緊張して舞い上がって言葉にできない問題もそのメモを読めば解消です。
言う練習をしてから伝える
シミュレーションも大切。言う前に頭の中で一度言ってみましょう。言いづらい表現がないか、相手に伝わりやすい順番になっているか確認します。
想像力を活かして相手の表情や反応までシミュレーションすると緊張もほぐれるかも。いくつかのパターンをシミュレーションしておけば、様々な相手の反応にも慌てることなく対応できます。
仕事の質を上げる
仕事の質を上げて自信を身につけましょう。
・自分の仕事や業界についての知識を広げる
・ビジネススキルを向上させる
・タスク管理を徹底する
知識を広げることで視野が広くなり、様々な意見を受け入れる心構えが作れます。またスキルを向上させ、タスク管理を徹底すれば自分の仕事への不安が減り、自信が芽生えるでしょう。
自信が身につけば誰に対しても、言いたいことが言えるようになるのです。
伝える方法を変える
言いたいことを言う方法は1つではありません。方法より「言いたいことを相手に伝えること」が大切。
対面では視線が気になって言葉にならないなら、メールや電話を使う方法もOK。対面の会話と同じように伝わらないこともありますが、言いたいことは伝えられるでしょう。自分が無理なく伝えられる方法がベストです。
人に間に入ってもらう
人に間に入ってもらって言いたいことを伝える方法もあります。新人と思われているうちは発言のタイミングや伝え方が難しいですよね。
例えば直接上司に意見できない場合、まず親しい先輩に相談してみましょう。経験のある先輩なら言うべきタイミングや伝え方などアドバイスをくれるかもしれません。
ただし自分の代わりに言ってもらうのはNG。自分の意見は自分で責任を持って言うようにしましょう。
アサーティブコミュニケーションを身につける
アサーティブコミュニケーションとは相手を尊重しながら自分の意見を伝えるコミュニケーションのこと。アサーティブコミュニケーションを心がければ「否定されるかも」「嫌われるかも」と心配することはありません。
アサーティブコミュニケーションで大切なことは3つ。
1.傾聴する
2.I messageにする
3.具体的に話す
「傾聴」とは相手の話を遮ることなく関心を持って耳を傾けることで、相手を尊重していることが伝わります。
責任の所在を明らかにするには「I message」を使うと効果的。曖昧な表現をさけ、数値や日にちを用いた具体的な表現を使うことで誤解なくコミュニケーションを取ることができるのです。
相手を尊重したアサーティブコミュニケーションによって、マイナスな感情を抱かれることがなく自分の言いたいことが言えるようになります。
【アサーティブとは】注目のスキル!アサーティブコミュニケーションで良好な人間関係を築こう
まとめ
今まで「言えなかった自分」が「言う自分」になるためには大きな勇気が必要ですね。その高い、高いハードルを飛び越えるため、コツコツと小さな階段を積み上げていきましょう。
まずは頭の中でシミュレーション。
そして明日は勇気を出して1つ言いたいことを言ってみましょう。
今まで言えなかったことを言えた後の爽快感は、あなたも癖になるはずです。