朝起きて「なんか体がだるい」と思っても、会社を休むかどうかは悩みますよね。「このくらいの熱では仕事、休めないな。」と周りへの影響を考えて出勤してしまう人が多いのではないのでしょうか。
しかし無理して出勤しても頭がぼーっとしたまま。なんとか仕事を乗り切ることができても、体調は悪化するばかり。
どのくらい体調が悪かったら会社を休んでも良いのか。休みの連絡はメールでも問題ないのか。
体調が悪い時の会社を休む判断基準と連絡方法を紹介します。
目次
会社を休んだ方が良い理由
少しくらいの体調不良では我慢してしまいがちですが、実は仕事を休んだ方が良いのです。
仕事の処理能力が低下する
微熱くらい平気と思っても、熱があれば誰でも集中力が低下します。頭はぼーっとして人の話もうまく聞けず、ミスが増えてしまうかも。そのまま無理して仕事をしても処理能力は低下する一方です。
体調不良は疲れがたまってきたサイン。しっかり休んでリセットすることでまた元気に働くことができ、仕事の効率が上がるでしょう。
出勤後に体調がさらに悪化する
その日の仕事は何とか乗り切ることができても、無理がたたってさらに体調が悪化してしまうこともあるでしょう。一日休むことをためらって無理をしたことでその後数日休む、というさらに悪い結果になってしまいます。
周りの人に迷惑がかかる
大したことではない、と自己判断をして出勤した結果、社内に病気を流行らせてしまうかもしれません。周りに迷惑をかけてはいけない、と出勤したのに逆効果。かえって大きな迷惑になってしまいます。少し体調が悪いときでも自己判断は危険です。
周りの人に気をつかわせる
周りの人は「目がうるんでいる」や「顔が紅潮している」などの外見で体調が悪いのかもと感じます。「体調、悪いの?」と聞かれた時、あなたがいくら「大丈夫です」と答えても、周囲の人は心配するでしょう。我慢していると捉えられてしまいます。
無理をさせる訳にはいかないと周りの人に気をつかわせてしまうでしょう。
会社を休めない理由
体調が悪いと思ったら会社を休んだ方がよいとは思っても休めないのななぜでしょう。
代わりの人がいない
自分の代わりの人がいないと思うことは、休めない理由の一つとしてあげられます。特にプロジェクトのリーダーなど責任のある立場にいると、自分の代わりが見つけられないと強く責任を感じてしまうでしょう。
本来は、誰かが急に休むことになった時その人がどんな立場の人であっても、バックアップできる体制が会社にあるべき。しかし十分に体制が整っている会社ばかりではありません。代わりの人がいないなら、と我慢して出勤する状況になってしまいます。
休んだ分明日仕事をしなければならない
ただでさえ残業続きの毎日。一日休んでしまったらその分の仕事を次の日にやらなければならない。休み明けの出勤を想像すると、休むことをためらってしまうでしょう。
自分の休んだ分の仕事を周囲の人がカバーしてくれたとしても、休み明けにはその人の分の仕事の遅れも合わせて取り返さなければいけません。
それなら多少無理をしてもその日の分の仕事はこなそうと考えて、休むことは出来なくなります。
社会的責任を感じてしまう
任された仕事がある責任感から休めないと思ってしまうかもしれません。普段から自分の仕事を他の人に任せたり、分担したりすることがないと、例え体調不良であっても、自分がその仕事から離れることは考えられないでしょう。
責任感が非常に強い人はつい我慢しがちです。あるいは、日ごろより部下や同僚などのサポートが得られるような良好な関係性が築けていない場合も、休んだ分の仕事を任せることができず休めないことになってしまいます。
会社を休んで良いか判断する方法
熱があってもいつもと変わらない仕事をする人もいますが、平熱が低い人にとっては体の負担は大きくなってしまいます。
会社を休む判断基準は人それぞれですが、判断基準のポイントは次の2つ。2つのポイントを踏まえて自分の休む判断基準を決めておきましょう。
仕事の処理能力が低下しないかどうか
自分の体調に意識が向いてしまうと仕事に集中できません。体調が気にならない程度であれば出勤してもよいでしょう。
しかし「いつもよりスマホの画面を見るのが苦痛」や「いつもの通勤電車が息苦しく感じる」「ぼんやりしていて出勤までのルーティンがうまくいかなかった」など、悪い変化を感じる場合はいつも通り働けない可能性があります。
周囲の人に感染しないかどうか
周りの人に感染しないようにすることは、社会人としてマナーの一つ。マスクをしていれば大丈夫と本人は思っていても、咳をしながら仕事をしているあなたの周りは不安を感じるものです。
周囲の人の仕事の迷惑にならないように休んだ方が良いこともあります。
今すぐ会社を休むべき状況
どんなに会社に行きたい気持ちがあっても、自分の体調や周りへの影響を考えて今すぐ会社を休むべき時もあります。
どんな時なのか、確認しておきましょう。
熱が38.0度以上(37.0度以上、37.5度以上など)ある
実際〇〇度という数値に加え、体調で判断しましょう。寒気がする、頭がぼーっとするなどの症状があるときは休むことをおすすめします。
無理して出勤しても集中できないので仕事の処理能力が低下してしまい、結局後悔することになってしまいます。
吐き気がある
何度吐いても胃が圧迫されている感じがいつまでも続くときは、会社を休み医療機関を受診しましょう。
下痢が止まらないときもやはり休む方がよいでしょう。朝から何度もトイレを往復するようでは仕事どころではありません。周りにも心配をかけてしまいます。
立つとふらふらする
朝起きて「クラっと」したくらいでは軽い立ちくらみと思って気にしないかもしれません。しかし、その立ちくらみもいつもとは違って一日に何度も起きる場合には、軽く考えずに会社を休ませてもらいましょう。
また、目の前がぐるぐると回ってとても立っていられないときや、体がふわふわと宙に浮いている感じのときもできるだけ早く医療機関を受診しましょう。
咳や鼻水が止まらない
熱がなく体もだるくないけれど、咳や鼻水が止まらないときも会社は休ませてもらった方が良いでしょう。
咳や鼻水は体内に入った菌やウィルスを外へと追い出す行為。感染する可能性があります。マスクをすれば大丈夫と過信せずに休みをもらって医療機関を受診しましょう。
体調不良で会社を休むときの連絡方法
急に体調不良になったときにあわてずに済むように、会社を休むときの連絡方法については会社の就業規則を確認しておきましょう。そして、休むときの連絡は可能な限り速やかにすることがマナーです。
会社に休みの連絡をするときには「伺いを立てる姿勢」がマナー。
「自分の体調」について説明をしたうえで、「周りの人への配慮」「謝罪」を伝え、「休んでもよろしいでしょうか。」と上司の指示を仰ぎましょう。
もしミーティングの予定や取引先とのアポなどがある場合には、その対処も相談にのってもらわなければなりません。会社が対応する時間が必要になるので、休みの連絡はできる限り早く行いましょう。
電話をする
緊急の連絡は電話を使うことが社会人としてのマナーと考えましょう。
電話での連絡の一番のメリットは「確実に相手に伝えることができる」こと。自分が休むことで、周りに迷惑をかけてしまうことになり、恐縮している気持ちも合わせて伝わるでしょう。
細かい引継ぎや伝言なども、電話で直接話すことで正確に行うことができます。
声が出ない、あるいは電話ができないほど体調が悪い場合には、家族がいれば代わりにかけてもらいましょう。
メールやチャットアプリを使用する
最近は企業によってはメールやチャットアプリなど電話以外の連絡方法も認められているようです。声が出ない、あるいは電話がかけられないほど体調が悪い場合には大変便利ですね。
しかし電話のように直接相手と話すわけではないので、メールの内容がすぐに確認されるとは限りません。迷惑メールとして破棄されてしまう可能性もあります。
メールで連絡を入れた場合、電話がかけられるようになったら、電話でも連絡を入れる方がよいでしょう。
会社を休んだ日にやること
会社に連絡を入れ、休むことができたら、あとは体調回復のために全力を尽くしましょう。
医療機関を受診する
必ず医療機関を受診するようにしましょう。
1日寝ていれば治るなどと自己判断は禁物。万が一、感染の可能性に気づかず出勤してしまうと、周囲の人にも影響が出てしまいます。大したことないと思う場合でも必ず医療機関に行きましょう。
スマホを別室に置いて睡眠をとる
体の回復にはゆっくり休むことが何よりも大切です。食事の時間以外は横になって休むようにしましょう。
時間があるからとテレビや、PC、スマホなどを見てしまうと、ゆっくり休むことができません。スマホを枕元に置いているとつい気になってしまいますね。
メールや着信のチェックは食事の時やトイレに起きた時だけにして、スマホはできれば寝室とは別の場所に置いておくと良いでしょう。
体を温める
体調を回復させるには、ある程度の熱が必要です。部屋の温度を寒くない程度に設定し、首元、手首、足首から体温が逃げないように衣服を工夫しましょう。
「発熱効果のあるインナー」の着用もおすすめです。しっかり体を温めて汗をかいたら、汗で体が冷えてしまわないように、すぐに着替えましょう。
乾燥を防ぐ
体を温めるために暖房をきかせすぎると部屋の空気が乾燥してしまいます。十分な湿度も体調の回復には大切。暖房をつけたら同時に加湿もするようにしましょう。
加湿器がなくても「タオルを濡らして枕元に干す」や「水を入れたコップを部屋に置いておく」だけでも加湿効果はあります。乾燥しないように気をつけましょう。
食事をとる
体を温める食材を中心に食事をしっかり摂りましょう。体の中から温めると回復が早くなります。
食欲がない時はゼリーなど口にしやすいものでも構いません。熱が高いとつい冷たいものを食べてしまいがちですが、冷たいものは控えめにしましょう。
食事の時にも水分がたくさん摂れるように、鍋や、スープなどの汁ものがおすすめです。
回復してきても外出しない
ゆっくり休み、体調が回復してきたと思うと、普段どおりの活動を始めたくなるでしょう。せっかくの平日の休み、と午後から買い物に出かけたいと思うかもしれません。
しかし油断は禁物。明日から元気に仕事復帰できるように、買い物はグッと我慢して一日たっぷり休息しましょう。
散歩程度なら気分もリフレッシュして良いかもしれません。しかしいつものように夜更かしせずに、明日に備えて早めに寝るようにしましょう。
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「やっぱり休めない」と出勤したときは、何とか一日乗り切る方法を考えましょう。
体を保温する
体を冷やしてしまうと体調がさらに悪くなってしまう恐れがあります。「発熱効果のあるインナー」や「腹巻」などで体、特にお腹を温めるようにしましょう。
ランチのメニューも体を温める食材を使ったものを選ぶと良いですね。
水分をとる
体調が悪い時は、体が水分を欲しているので、普段以上に水分をとるように心がけましょう。十分な水分補給をすることで乾燥を防ぎます。
ただし、体を冷やしてはいけないので、冷たい飲み物はなるべく避けて常温もしくは温かい飲み物を飲むようにしましょう。また、のどの保湿にはアメもおすすめです。
マスクをする
マスクをすると体調が悪いことが周囲にわかってしまうとためらう人もいるかもしれません。あるいは仕事上マスクを着用できない場面もあるでしょう。
しかしマスクはできるだけ着用しましょう。咳や鼻水が出る場合は感染の恐れがあるのでもちろんですが、そうでなくてもマスクをすることで口や鼻から冷気が入ることを防ぎ、鼻やのどの乾燥を防ぎます。
仕事に支障のない範囲で着用することをおすすめします。
省エネモードで仕事をする
体調不良を我慢して出勤したときは「省エネモード」で仕事をするようにしましょう。いつものように頭が働かないので、重要な話に対してはきちんと判断できない可能性もあります。できるだけそういう話を避けるように努めましょう。
また話が長くなりがちな上司には近づかないようにすることで、自分の仕事に集中できます。トイレに行く、コーヒーブレイクを入れるなどの時間を有効に使って「最低限の仕事だけ」をすることに集中しましょう。
笑顔で明るく、きびきびと動くように心がける
出勤しても具合悪そうに仕事をしていると、周囲の人も心配になりますし、自分も気持ちがだんだん沈んでしまいます。体調不良を吹き飛ばすように、できる限りきびきびと動くように心がけましょう。
もちろん、体調が悪化しては元も子もないので無理は禁物です。辛いなと感じたらトイレに行って、大きく深呼吸、そのあと、鏡の自分に微笑んでみましょう。
メンタルを強く持つ
「病は気から」という言葉もあります。心の持ちようで多少の体調は変化します。取引先との大事な約束があるなど、どうしても休めなかった場合には、その大事な時間だけでもメンタルを強くもち、「自分は元気」と自己暗示をかけて乗り切りましょう。
まとめ
体調が悪いと感じたら、会社は休みましょう。体調を回復させることも仕事のひとつです。
大切なのは、仕事よりあなたの健康です。
仕事の効率を低下させないように、休む時をしっかり判断しましょう。
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