人の話を聞かない上司は「部下から学ぶ」姿勢が一切ありません。プライドが高く、謙虚さは皆無。部下をコントロールすることだけに頭がいっぱいです。
そんな上司の元で、仕事をしなくてはならない部下はどうしたらよいのでしょうか。7個の対処法を紹介していきます。
目次
人の話を聞かない上司の心理は「自信がない」
人の話を聞けない上司はこう考えています。
「上司は部下より優れているべきだ」
部下にはいつだって、自分の優れているとこを見せつけ、頑なに上下関係を崩しません。
そういった上司の行動には、自分より優れた意見を出されることを恐れている心理が働いています。自分が「間違えていた」状態をとにかく避けたいのです。
根本にあるのは、「自信が足りない」こと。ここで言う「自信」は、”「失敗」を乗り越える自信“です。
一方、頼れる上司は失敗を受け入れる度胸があるため、周りの意見を取り入れる姿勢があります。自分の間違いを受け入れ、謝ることに躊躇しません。
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人の話を聞かない上司の対処法
人の話を聞かない上司とのコミュニケーションで有効な対処法は6つ。
①結論ファーストで伝える
②ハキハキと話す
③タイミングを見極める
④認めてあげる/褒めてあげる
⑤メール/チャットで伝える
⑥周りに相談する
順番に解説していきます。
①結論ファーストで伝える
人の話を最後まで聞かない上司には、付け入る隙を与えてはいけません。無駄なくシンプルに、論理的な伝え方をすることです。
シンプルに伝える際に、使いやすい表現は以下の通り。
・結論からお伝えすると~
・要は~
・つまり~
・理由は2つありまして、1つは~
人の話を聞く習慣がない上司を相手にする場合、特に意識して結論から伝えましょう。でないと話の途中で強引に遮ります。
「何が言いたいんだ!」
「もういい!」
「それはわかってる!」
時間の無駄を感じさせないのがポイントです。
もちろんこれは、ビジネスの基礎スキル。常日頃、誰に対しても心掛けるべきです。しかし、どんなに意識していても、シンプルに伝えられないこともあるでしょう。そんな時、良い上司は、こう聞き返します。
「それってつまり、○○ということかな?」
「それは結論、○○で間違いない?」
「結論から話せる?」
「なんでそう考えたの?」
部下に自ら考えさせるよう促してくれるのです。この返答ができる上司とできない上司の違いを知っておきましょう。相手が丁寧に聞いてくれるタイプでないのならば、自分が突っ込みの余地を与えない結論ファーストを貫くしかありません。
また、「一気に全部伝えない」のもテクニックの一つ。最初に結論だけ伝えて、「それはなぜだ?」と質問をさせる。それにきっちりと答えられたら、相手の納得感は増え、文句は出にくいです。
②ハキハキと話す
相手の反応に怯え、自信がなさそうに話す部下は、人の話を聞かない上司が待ち望む”恰好のターゲット”です。
話す内容云々ではなく、消極的な態度は「話の遮りやすさ」をつくります。厳しく叱ってやろう!と、ストレス発散の的にされるなんてことも…。
大事なのは、ハキハキと伝えること。そのためには、既に解説した「結論ファースト」で伝える準備を徹底すること。付け入る隙を生まないよう、以下のように、伝える前の「振り返り」習慣をつけましょう。
ここで「なぜそう思うか」聞かれるかも
あれっこの曖昧な表現はまずいな
ここでいう結論は、これで間違いないのかな
理由はもう一つあった方が良さそうだ
ここで具体例を説明すると伝わりそうだ
あとは、いつでもハキハキと伝えられる根本的な自信を得るために、筋トレをしてみるのも一つの手です。
関連仕事終わりのジム挫折と”永遠におさらば”するための近道テクニック③タイミングを見極める
相手が話を聞いてくれるタイミングでコミュニケーションを取る工夫もしてみましょう。
・時間帯
・曜日
・朝一番
・繁忙期
・残業時
忙しく不機嫌になりやすい状況を分析・把握しておくのが第一歩です。
他にも、表情・言動・行動にも注目しておきましょう。
・余裕があって機嫌が良いときの表情/言動/行動
・忙しく機嫌が悪いときの表情/言動/行動
家庭・プライベートが上手くいかなかったときに、急な不機嫌状態になる上司もいるので要注意。
話を聞いてもらいやすいパターンを理解すればするほど、スムーズなコミュニケーションが取りやすくなります。
④認めてあげる/褒めてあげる
相手を認め、褒めてあげる作戦が有効になるタイミングもあります。話を聞かない上司はプライドの塊なので、少しでも賞賛されれば「上機嫌に変貌」するからです。(程度は状況次第)
しかし、自分に嘘をついてまで相手を認める/褒めるなんて言語道断!気乗りしないのは当然です。
そこで、「自分だけ成長している意識」を持つのが効果的。話を聞けない相手は自分しか信じないので「停滞」状態、対する自分は、頑固な相手を前に柔軟に対応し続け、傾聴力・伝える力・状況把握力を磨き続けている。このちょっとした優越感が、冷静な対応に結びつきます。
⑤メール/チャットで伝える
社内連絡ツールを利用する方法もあります。利点は、誤解なく伝えるための準備に時間をかけることができること。しかし、文面での誤解は即興フォローがしにくい点には注意が必要。
つっかかる余地の少ない情報を伝えたいときに利用するのが賢明です。
⑥周りに相談する
周りにサポートを頼むのも一つの手。「話を聞かない上司への直接指導」だけでなく、「効果的な対処法」を教えてもらえることもあります。
こういう時は話しかけないほうが良いよ
こういう話し方をすると聞いてくれるよ
こういう系の話は基本的にしないほうが良い
ランチの後が狙い目だよ
こういう系の話はBさんから伝えてもらった方が良いかもね
思わぬ効果的な情報が見つかることも。
自身の成長につながるならば、まずは実践あるのみ
本気記事で紹介した「話を聞かない上司の対処法」6個を実践することは、自分のビジネススキル/能力を磨くことにもつながります。
①結論ファーストで伝える
→伝える力(論理的思考、抑揚/表情のつくり方)
②ハキハキと話す
→伝える力(精神面の強化、伝える準備の習慣化)
③タイミングを見極める
→状況把握力(時間管理力)
④認めてあげる/褒めてあげる
→受け入れる力(柔軟性の強化、精神面の強化)
⑤メール/チャットで伝える
→伝える力(最適な伝達手段を選ぶ力、文章作成力)
⑥周りに伝えてもらう
→頼る力
話を聞かない上司の部下となったのは不遇な面もありますが、逆に「成長のチャンス」だと捉えましょう。損はしないはずです。”自分のため”にやれることから始めてみてください。
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