「持ち帰って仕事をするのは、いけないと思いつつやってしまう。」
「定時に帰れと言われるので、やむなく持ち帰り」
そんな仕事を持ち帰ってしまう方に向けた対処法を紹介します。まずは仕事のやり方に向き合って、改善ポイントを探しましょう。
目次
持ちかえり残業の原因
持ち帰り残業の原因は大きくわけて2つ。どちらに当てはまるのか、チェックしてみましょう。
自主的に持ち帰っている
「家の方がリラックスできて捗る」
そう思って、自ら持ち帰り残業を選ぶ人もいるでしょう。特にみなし残業で一定の残業時間を超えないと残業代が支払われない場合、「家でやっても変わらないし」と思うかもしれません。
働き方改革の影響で持ち帰っている
政府が実施する働き方改革の影響で、会社から大幅な残業削減を強制されている方も多いでしょう。仕事量は変わらないのに時間だけ短くされても、最初は戸惑いますよね。
「残業NG」というとホワイト企業なイメージ。しかし現状はむしろ残業が容認されていた時の方が残業代をもらえて良かった、なんてこともあるかもしれません。
現状を変えるために自分から変わろう
持ち帰り残業は、あなただけの責任ではない場合があります。人手不足なのに人を増やさなかったり、人件費が限られていたり、無理やり働き方改革を始めたり。会社の方にも責任があります。
しかし、あなたが自分から変わろうとしないと現状が変わらないのも事実。持ち帰り残業を減らすように、通常業務で早く仕事を終わらせる工夫をする、それでも改善されないなら仕事量の調節を訴える、転職するなど自ら働きかけましょう。
持ち帰り残業がいけない理由
「なんで持ち帰り残業がいけないの?」
そう疑問に思う方もいるかもしれません。4つの理由を紹介します。
効率が落ちる
持ち帰り残業をすると、家でも会社でも効率が落ちます。
・家はベッド、テレビなど誘惑が多い
・一日中仕事をしている気分になる
・「家に持ち帰ればいいや」と思ってだらだらする
このように、仕事全般において悪影響があるのです。家だとテレビを見ながらだらだら仕事も可能。そうなると家にいる時間もほぼ仕事をしており、切り替えができません。仕事をしていない時間は一日でわずか8時間なんてことも起こるかも。
時間が大量にあると思うと、効率は落ちる一方です。
機密情報流出の恐れがある
会社から資料やパソコンを持ち出すことで、機密情報流出の機会が増えます。通勤中にうっかり紛失してしまったり、盗難にあったり、ウイルスにかかってしまったり。「私は大丈夫」と思っていても何が起こるかはわかりません。
会社へも多大な迷惑がかかる上、「仕事は持ち帰ってやれ」と言う会社でもいざトラブルが起こるとあなたのことを守ってくれないかも。
法律に違反している
時間外労働をする場合は、割増賃金の支払いが必要と定められています。
参考:厚生労働省 時間外労働の限度に関する基準
持ち帰り残業の場合、賃金は支払われないので、その基準に反していることになるでしょう。法律的に言っても、持ち帰り残業をしてはいけません。
自分の時間が少なくなる
仕事を持ち帰ってだらだらと続けることで、「休む」「趣味」「遊ぶ」など多くの時間が失われます。
家で仕事をしなければならないと思うと予定も入れられないですし、寝落ちして気づいたら朝なんてこともあるかも。
仕事だけに捧げる毎日は苦痛ですよね。
持ち帰り残業をなくす方法
持ち帰り残業をなくす方法を集めました。すぐにできそうなものから始めてみましょう。
作業分担をする
チームで動いている場合、それぞれの得意分野を見極めて仕事を分担しましょう。周りの人も持ち帰り残業をしている場合におすすめです。
作業分担は基本のことに思えますが、できていないから残業が必要になっているのかも。不得意なところを無理して頑張るよりも、それを得意な人にやってもらった方がお互いやりやすいですよ。
効率アップの工夫をする
その仕事、もしかして仕事のやり方を工夫するだけで時間短縮できるかもしれません。
・To Doリスト整理を通勤時間や仕事終わりにする
・翌日使う書類を準備する
・目標時間を定める
・同じ作業はまとめて行う
できることはたくさんあります。いろいろ試して、自分に合った方法を見つけましょう。
関連自分次第で無駄な残業は減らせる【原因・対処法】目標をたてる
・~曜日は絶対に残業をしない
・週〇日以上は持ち帰らない
このように自分で目標を立てましょう。「どうせ家でやるし」と思うといくらでも引き延ばしてしまいます。
目標を立てると、「今日はなんとしてでも終わらせる」と気合いが入ります。自分を励ますのが苦手な場合は、予定を入れても良いでしょう。
完璧を求めすぎない
もしかして完璧主義すぎて残業してしまうのかも。自分の中の完璧で提出してやり直しされるより、60%で出してやり直しの方が全体的に早く終わります。60%で出しても要件を満たしているのでOKと言われる場合もあるでしょう。
完璧主義だといつまで経っても終わらないので、スピード意識を持つ癖をつけましょう。
労働基準監督署に相談する
自分で工夫しても残業が終わらない場合、国が設置する労働基準監督署に相談してみましょう。労働基準法に関することを相談できる機関なので、きっとあなたの話を聞いてくれるはず。会社に働きかけてくれるかもしれません。
まとめ
持ち帰り残業の対処法を紹介しました。
会社の事情で変えられない時もありますが、できるだけ持ち帰る残業を減らせるかは自分次第。「会社のせいだ!」と言うばかりでなく、自分でも努力をしましょう。