すぐに悪いほうに物事を考えてしまう自分に嫌気がさして、楽観的な人をうらやましく思ってしまうことはありませんか?物事を前向きに捉えられたら素敵ですよね。
実は、楽観的になることで人間関係がうまくいくなど、仕事にも多くのメリットがあります。
今回は楽観的になる方法や楽観的でいるメリットを紹介。少しでも毎日が楽しくするため、「楽観的とはどういうことなのか」一緒に学んでいきましょう。
目次
楽観的の意味とは
「楽観的」と「楽天的」。同じイメージを持つこの二つの言葉ですが、実は使い方やニュアンスに微妙な違いがあるんです。どのような違いがあるのかみていきましょう。
楽観的
「楽観的」とは、「物事はうまくいくものと考え、明るい見通しを持ち気楽に構えること」を意味します。
これから起こることに対し、ポジティブに構えるさまを指します。
楽天的
「楽天的」の「楽天」とは、「自分の境遇を天の与えたものとしてありのままに受け入れ、ものごとをくよくよ考えないこと」を意味します。
すでに起こったことに対し、ポジティブにとらえるさまを指します。
「起こったこと」に対してポジティブにとらえるのか、「これから起こること」に対してポジティブに構えるのか、という違いがあるようです。
楽観的な人の特徴
それでは、楽観的な人にはどんな特徴があるのかみていきましょう。
素直である
楽観的な人は素直です。誰かが評価されていたら素直に「すごいなぁ、おめでとう!」と祝福し「自分も頑張るぞ」と自分のエネルギーに変えられれます。
「それに比べて自分なんて・・・」「仕事ができないやつと思われているんじゃないだろうか」などと、言われていないことに対して落ち込むことはありません。
行動力がある
楽観的な人は心配をしすぎません。それゆえに行動力があります。何か起きたとしても「なんとかなる!大丈夫!」と考えられるので、新しいことにどんどんチャレンジできるのです。
「こんなことをしてもしも○○になってしまったらどうしよう」など、頭の中で考えていても解決できないことに対して長々と考えません。
「失敗」をマイナスととらえない
楽観的な人は「失敗」をマイナスにとらえません。「失敗したらその時に考えよう」「そこから学びまたやり直そう」と考えるので、失敗を成功への糧にできます。
失敗をしなければ、わからないこともありますよね。楽観的な人は失敗を学びととらえて成長できるので、「失敗したら恥をかく」「人に笑われる」ことを恐れません。
感情的にならない
楽観的な人は感情的になりません。基本的にものごとをポジティブにとらえるので、誰かの言動について深く考えてイライラしたり、ひどく悲しんだり、焦ったりすることはないでしょう。
一つの発言に「きっと悪い意味で言ったに違いない!」と怒るより、その言葉通りにうけとって「ふうん、そう思っているんだ!」と素直に受けとれたほうが、ストレスフリーで生きていけそうですよね。
「べき論」にとらわれない
楽観的な人は「○○するべき」「○○であるべき」という考えにとらわれません。自分の中の常識にとらわれずに、いろいろな考えを柔軟に受け止められる人です。
「絶対に○○するべき」と考えてしまうと、そうでなかった場合にひどく落ち込んでしまったり、イライラしてしまいますよね。
物事のとらえ方が柔軟だと、何か問題にぶつかったときに解決方法もたくさん出てきます。楽観的な人は問題の対処も上手な人と言えるでしょう。
楽観的になる方法
それでは、楽観的になるにはどうしたらよいかみていきましょう。
ポジティブ変換する
ついネガティブな考え方や発言をしそうになったら、ポジティブに変換できないか考えてみましょう。長所と短所は表裏一体。ポジティブとネガティブも表裏一体です。
例えば「なんて自分は頑固なんだろう」と思っている人は、それはつまり「粘り強く、強い意思」を持っている人、ということでもあります。
反対に「自分は何も発言できない引っ込み思案な性格だ・・・」と思っている人は、「思慮深い」人でもあり、それがゆえに発言が重んじられるでしょう。
このようにポジティブに変換して考えていると、心が楽になるだけでなく、他人の短所も長所に変換して付き合っていけるようになります。
楽観的な人と関わる
まずは楽観的な人と積極的に過ごしてみましょう。心配性な人は、楽観的な人を見ていると最初はハラハラするかもしれません。
しかし、楽観的な人は基本的にネガティブな発言をしないので一緒にいることが楽しいと思えるでしょう。一緒に過ごすことで考え方を学べるので、自然と細かいことにクヨクヨしなくなります。
ただし注意しなければいけないことも。それは、楽観的な人と自分を比べたり、楽観的な人の意見に対しネガティブな発言を返さないこと。
深く考えすぎにず一緒に過ごすことを楽しみましょう。
周囲の目を気にしない
周囲の目を気にしていると、どうしても楽観的にはなれません。
「口ではこう言っているけど、本当はこう考えているかもしれない」「あの人は自分のことをこんな風に思っているかもしれない」などということは、実際にその人になってみなければ分からないことです。考えてもわからないことを考え続けるのはやめましょう。
楽観的な人は周囲の目を気にしません。だからこそ、誰にでも平等に接することができ、好意的な目で見られることが多いです。
「周囲の目を気にしない」
これこそが、人に悪い印象を与えない人の原点なのではないでしょうか。
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自分を大切にする
心配性の方は、さまざまなところに気をかけるばかりに自分自身の心をないがしろにしている人が多いように感じます。
大切なことは、いつか起こるかもしれないハプニングでも周囲の人の気持ちでもなく「自分が今心地よいかどうか」なのです。
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まずは自分が心地よいと思うことに全力をそそいでみませんか。
楽観的でいるメリット~仕事編~
楽観的な考えは、仕事においても大いに役立ちます。
どのようなメリットがあるかみていきましょう。
ミスを引きずらず、成長できる
楽観的な人は気持ちの切り替えが上手です。なので、ミスをしても引きずりません。「次に生かせばいい」と考えられるので、ミスをしたことで更に成長することができます。
人間関係がうまくいく
楽観的な人は人の目を気にしないため、社内のさまざまな噂を気にしません。先入観を持たないため、全員に対して平等に接することができます。
ポジティブなため人の良いところを見つけることも得意なので、人間関係のトラブルに巻き込まれることもないでしょう。
チームの雰囲気がよくなる
楽観的な人は他人のミスに対しても寛容で、人の長所を見つけることが得意です。したがって、楽観的な人がいるチームは良い雰囲気の中で働けます。
ミスをしても「次に頑張ればいい」と考えるので、感情的に怒鳴ったりいつまでもネチネチと怒ることもありません。チームの中でミスを怖がり萎縮してしまう人や、萎縮がさらなるミスを呼ぶなんてこともないでしょう。
また、長所をみつけてもらえるのでモチベーションも上がり、チームの生産性は高くなるでしょう。
まとめ
こうしてみていくと、楽観的な人は自分を許容することが上手な人のように感じます。
自分の良い部分、悪い部分を全部ひっくるめて自分を受け入れることができれば、物事や他人に対しても寛容になれるのではないでしょうか。
職場でもプライベートでも、鼻歌を歌うようにかろやかに過ごせたら素敵ですよね。