【スラッシュキャリアとは】不安定な時代を生きるための新しい働き方

注目度急上昇中の働き方、スラッシュキャリアを紹介します。

 

デジタルネイティブと呼ばれ、インターネットと常に触れているミレニアル世代

変化が激しい時代を生きるこの世代は、複数の知識や経験を積み、AIには出せない創造性を発揮することを期待されています。

 

そんなミレニアル世代が、これからの時代を生きていくためにぴったりな働き方が「スラッシュキャリア」

 

その中身に迫っていきます。

目次

ミレニアル世代とは

 

ミレニアル世代とは、平成初期(1989~1995年)に生まれた世代、2019年現在では、24歳~30歳あたりを指します。
参考:JTB総合研究所

 

小学校時代から携帯に触れ、中高生の頃にはスマホを駆使し、デジタルネイティブであるミレニアル世代

加えて、2001年に起こった9.11アメリカ同時多発テロや、2011年に起こった東北大震災、地球温暖化などの影響から、社会問題への意識も強い世代です。

 

それにはやはり、インターネットの発達から海外の情報もすぐに届くことも影響してるでしょう。

スラッシュキャリアとは

 

スラッシュキャリアとは、複数のキャリアやスキルを持つこと。SNSのプロフィール上で経歴や趣味を/(スラッシュ)で表すのと同じです。

例:~大学イギリス研究/副業で映画ブログ運営中/webデザインの勉強中
宅地建物取引士取得/映像クリエイターに転身/休日はサッカー

 

スラッシュキャリアという言葉は、2007年にアメリカの作家・ジャーナリストのマーシー・アルボアー(Marci Alboher)が著作“One Person/Multiple Career”で生み出しました。

 

97.7%がSNSを利用しているミレニアル世代には馴染み深いキャリアの築き方と言えるでしょう。

※参考データ:総務省スマートフォン経済の現在と未来

ミレニアル世代にぴったりな理由

 

ミレニアル世代とスラッシュキャリアの相性が良い理由には、インターネットの発達を背景に、以下4つの傾向が見られます。

 

・「個」を重視
・ものより経験を重視
・自分に合っているかを軸に選択
・社会から創造性を求められる

「個」を重視

ミレニアル世代は、「個人」のブランドを重視する世代です。

 

SNSを使って個人が情報を発信できるようになり、自分は人にどう映るかを気にするようになりました。

 

InstagramやTwitterで自分の考えや世界観を表現するのが当たり前になり、Youtuberやフリーランスは個人のブランドで稼いでいます。個人でもネットがあれば仕事を受注できるようになり、自力で稼ぐという選択肢がとりやすくなっています。

 

いくつかの/(スラッシュ)で自分をブランディングしていくスラッシュキャリアも、違和感なく築けるのでしょう。

モノよりも経験を重視

ミレニアル世代は、物質よりも経験を求める傾向があります。

 

学生時代にシェアリングエコノミーが広まり始め、モノをシェアすることが身近。不況の影響や、地震やテロの多発で、「モノをたくさん持っている=豊かさ」ではないと気付いたからかもしれません。

 

民泊で空いているスペースをシェアする『Airbnb』が日本に上陸したのは2014年、クラウドファンディングが立ち上げられたのが2011年。ちょうどミレニアル世代が高校生や大学生になった時ですね。

 

モノを増やすのではなく、スキルや経験など自分の内面を充実させていくスラッシュキャリアも、その傾向でしょう。

自分に合っているものを軸に選択

ミレニアル世代は、「自分に合うかどうか」を選択の軸とします。

 

日本はモノと情報に溢れ、自由に選択可能。検索すればあらゆる情報に手が届き、キャリアの面では労働者不足による売り手市場。たくさんのモノや情報の中から、自分に合うものを取捨選択しなければいけません。

 

スキル・経歴を積んでキャリアを築いていくスラッシュキャリアは、行動しながら「自分にあうものは何か」と考えるミレニアル世代にぴったりです。

より創造性を求める社会

2000年代後半からビッグデータの登場などによるAIの台頭から、「人間しかできないこと」を求める社会

「AIに代わってしまう職業ランキング」などを聞いたことがある人も多いはず。

 

キャリアを選択する20代のミレニアル世代は、自然と「AIに代替できない仕事とはなんなのか」と考えるようになっているでしょう。

 

複数のキャリアや経歴を持つスラッシュキャリアなら、あらゆる視点から物事を考え、「AIにできない仕事」に立ち向かっていけるのでは。

スラッシュキャリアを築く方法

 

スラッシュキャリアを築くには、とにかく行動が大事!

6つの方法を紹介します。

自分の理想を描く

たくさんの情報に振り回されないように、「どんな自分になりたいか」と考えてみましょう。

 

・映画を一生観ていたい
・東南アジアに住みたい
・名声や収入より、衣食住が確保できれば十分
・介護とテクノロジーを組み合わせて新しいものを生み出したい

など、考えてみると理想の生活は出てくるはず。

 

それを元に、どんな/(スラッシュ)を増やしていきたいか、と行動していくと理想に近づけるでしょう。

セミナーなどに参加

毎日あらゆるイベントが開催されています。興味がある分野にアンテナを貼り、参加すれば興味分野が同じ人にたくさん出会えるでしょう。

そこで出会った人から影響を受け、新たな道が開けるなんてことも。

 

詐欺や怪しい組織に繋がっているイベントに参加してしまう可能性もあるので、十分気を付けましょう。騙されないためには、全ての情報を信頼しすぎずに、しっかりと裏付けなどを確認することが大事です。

 

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資格などの勉強

資格取得は高収入にも繋がる、便利な手段です。資格という裏付けがあることで、信頼度が上がることも。

副業をする上でも持っておくと便利。

 

どんな情報もネットを使えば手に入るので、興味があることはまず調べてみましょう。

 

自分の興味に従っていろいろな勉強をしてみることで、新たな自分が見つかるかも。

 

転職を意識したときに考えたい、将来性のある資格10選

ボランティア活動

ボランティアは強制されて行うものではないので、自分にできることを見つけやすいです。

売上や規則に左右されないので自由な発想が生まれ、問題意識が刺激されるでしょう。

 

まだやりたいことがはっきりしていない人の、きっかけ作りに良いかも。

 

専門性を活かしたプロボノは、ボランティア活動より一歩踏み出したい人におすすめ。

SNSを利用

自分のスラッシュキャリアを発信できたり、多様な人とすぐに交流できたり、メリットが多いSNS。

 

・上手く表現できるようになったら、いいねが増えてきた
・違う興味を持つ人から刺激を受けた

など、外部の人と関わることによって新たな発見があるでしょう。

 

しかし、それはあくまで他人の判断。”いいね”の数に振り回されずに、自分が築いてきたキャリアに誇りを持っていきましょう。

副業

経験やスキルを積むには、副業がおすすめ。「本業だけではやりたいことができていない」と悩んでいる人も多いはず。

 

ジャパンネット銀行によると、副業をしたことがある・してみたいと思うミレニアル世代は、なんと70%

収入増加はもちろん、経験・スキルを上げるためや、好きなことを仕事にするために副業をしたい人が多いそう。

 

本業以外でもお金を稼いだ経験は自信になり、胸を張って/(スラッシュ)に追加できるようになるでしょう。

不安定な時代を生きていこう

 

ミレニアル世代にぴったりな、スラッシュキャリアをまとめました。

 

インターネットと共に生きてきたミレニアル世代は、ネットがキャリアにも大きく影響しています。

 

人生における「成功」の定義が多様化してきたり、災害が起きて生活が一変してしまったり、「安定」という言葉とは無縁な社会

1つの軸だけでは不安だから、あらゆる視点から物事を確かめられるように、スラッシュキャリアとして複数のスキルを持つことを望むのかもしれません。

 

変化の激しい時代に翻弄されないように、スラッシュキャリアを築きながら、自分の考えを持てるようになりましょう!

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