猛烈なスピードで一気に成長する人。着々と成長をし続ける人。成長の仕方は、置かれた環境・個人の特性で変わります。とは言え、なかなか成長できない人がいるのも事実です。成長する人と成長しない人の決定的な違いは、いったいどこにあるのでしょうか?
①「面白さ」を発見しまくる
②1分でもやる習慣がある
③臆することなく人を頼る
④仕事を進めるのが早い
⑤頻繁に振り返る
⑥EQが高い
⑦柔軟性が高い
⑧リテラシーが高い
⑨自律性が高い
本記事では、成長する人の「考え方」「習慣」を“今すぐ実践できる”具体例付きで解説していきます。
読んでほしい人
- 周りと比べてしまいがちな人
- 最近、自分の成長を感じていない人
- 自分に自信が持てない人
目次
「面白さ」を発見しまくる
「面白い」を見つけるアンテナが強い。つまり、好奇心が強い人はです、成長スピードが早いです。興味関心があれば、もっと知りたくなる。知れば知るほど、学びがある。ごく自然な流れです。
・面白そうだから、もっと話を聞こう
・面白そうだから、引き受けてみよう
・面白そうだから、もっと調べてみよう
・面白そうだから、一回挑戦してみよう
・面白そうだから、参加してみよう
・面白そうだから、食べてみよう
・面白そうだから、読んでみよう
・面白そうだから、資格を取ってみよう
・面白そうだから、応募してみよう
好奇心が呼び起こす行動は、新しい人・モノ・情報に触れる機会を与えます。未知に触れることで、頻繁に気づき・学びがある。これが、成長の原動力となるのです。(奇跡的な偶然”セレンディピティ”を呼ぶ方法)
成長に欠かせない”好奇心を増やす”ためには、ネガティブな思い込みをなくす必要があります。
・この仕事は、誰の役にも立たないはずだ
・この仕事をすると、評価が下がるに違いない
・この人に評価されても、意味がないよ
・このセミナーに参加しても、時間の無駄だろう
・この本を読んでも、学びはないだろう
・この仕事は、自分に向いていないはずだ
・あの人と話しても、ろくなことがない
こういった思い込みが、好奇心を閉ざします。まずは、ネガティブな思い込みに気づくことから始めましょう。思い込みが小さくなれば、好奇心が増え、成長のチャンスが舞い込んでくるはずです。
関連1分でもやる習慣がある
成長が早い人は、1分だけの超短時間でも”まず行動”する習慣があります。対して、成長しない人の行動時間は0秒。この違いは、成長するチャンスの数に影響します。
・上司に勧められた人事系の本。正直に興味分野ではなかったが、目次だけパラっと読んでみたらドハマりした。仕事の合間に独学をして専門性を高め、一年後には人事部署へ異動。キャリアを変えるきっかけになった。
ほんの少しだけの行動が転機となり、大きな成長のチャンスを作り出します。(行動力のない人が”1秒”で「誇れる自分」に変われる10の鉄則)
また、たった”1分”だけでも「やってみる習慣」は、心理的にポジティブな影響をもたらします。
①続きが気になり、継続につながる。
②挑戦した達成感・満足感を得られる。
1分だけやると、続きが気になる状態になります。これは人間の「達成できなかった物事や、中断・停滞している物事に対して、より強い記憶や印象を持つ」という心理的働き(『ツァイガルニック効果』と呼ばれる)があるからです。※「ツァイガルニック効果」の解説
他にも、10分だけやると、脳の奥深くにある”側坐核”が働き、やる気が沸き起こるという研究結果もあります。(心理学者クレペリンの発見、作業興奮と呼ばれる)
成長する人に欠かせない「継続力」につながるのは、1分だけやる、10分だけやる、です。“ちょっとだけでもかじる”精神を大事にしましょう。
臆することなく人を頼る
成長する人は、周りの人から力を借りることに躊躇しません。取り組んでいる仕事に合わせて、適切なサポーターを選びます。
頼る理由は、「自分の力だけでは結果が出しづらい」ことや、「教えてもらうのが一番早い」ことを知っているからです。
しかし、頼るためには「助けてあげたい人」でいるべきです。助けてあげたい人の特徴は7個あります。
感謝を伝える
聴く力が高い
素直で嘘をつかない
清潔感がある
遠慮しすぎない
挨拶ができる
人のせいにしない
各特徴の詳細は、職場で好かれる人気者に共通する”たった7個”のシンプルな特徴・習慣をご覧ください。
他にも、人間には”助けた人に対して好意を持つ”という心理が働きます。(認知的不協和理論と呼ばれる)参考:wikipedia『認知的不協和』
つまり、頼れば頼るほど、周りの人から好かれていく傾向があるのです。職場の人間関係が良好だと、仕事が進めやすく結果も出しやすくなります。仕事のオファーや相談をもらえることもあるでしょう。これらのメリットは全て、成長につながるはずです。
仕事を進めるのが早い
猛スピードで成長をする人は、仕事を進めるのが早いです。ここでは、成果のクオリティを問いません。現時点が完璧かどうかに一切の執着がなく、「前に進める力」を持っているかどうかです。
求められているクオリティの5割~7割程度でも、上司・同僚など、良いFBをもらえる相手に相談・提出する習慣があります。
前に進む力を持つには、仕事の全体像を捉えてる「逆算思考」が欠かせません。逆算思考を鍛えるには、5つのポイントを心がけましょう。
①目的を意識し続ける
②5W2Hで整理する
③スピード・正確さ・量の優先順位をつける
④必要なモノだけ持つ
⑤躊躇せず頼る
各ポイントの解説・具体例のは、逆算思考のやり方|目標達成につながる5大原則【勉強法・時間管理】をご覧ください。
頻繁に振り返る
猛烈に成長する人は、振り返る習慣があります。仕事を振り返るのは、「仕事の結果・プロセスを整理し、気づきを得て、改善に向けた行動に移す」ためです。
振り返る原動力となる考え方は2つ。
同じ失敗をしたくない!
早く結果を出したい!
この想いを忘れずに持ち続けてるからこそ、過去を振り返り、改善のためのアクションをするのです。
仕事の振り返りで気軽に活用できるフレームワークを一つ紹介します。
KPT方です。KPTの頭文字は「Keep」(継続)「Problem」(問題点)「Try」(挑戦)、それぞれの意味は以下の通りです。
Keep(継続)
良かったことは?
上手くいったことは?
今後も続けたいことは?
Problem(問題点)
悪かったことは?
絶対に避けたいことは?
今後改善したいことは?
Try(挑戦)
次取り組むことは?
明日取り組むことは?
来週取り組むことは?
ポジティブな部分は継続して伸ばし、ネガティブな部分は改善する。至ってシンプルなアプローチです。上記の質問に答えるだけなので、一度取り組んでみましょう。
その他、二つのフレームワーク・振り返りのメリットを知りたい方は、仕事の振り返りは効果ない?継続・結果につながるポイントをご覧下さい。
EQが高い
心の知能指数と呼ばれる「EQ」は、「自分と他者の感情を正しく認識し、適切なコントロールができる能力」であり、且つ「それを踏まえて適切に表現できる能力」を意味します。
EQが高いと成長できる理由は以下の通り。
・自分の長所/短所を理解できる
・意見を素直に受け止められる
・逆境に強くなる
・ポジティブになれる
・相談されやすくなる
・他人のせいにしない
・適切な言葉で伝えられる
これらは成長に欠かせない「謙虚さ・素直さ」「コミュニケーション力」「挑戦心」に結びつきます。
そんなEQの力を鍛える7つの方法があります。
①聴く姿勢を意識する
②相手の良い部分を認める
③1日の行動と感情を書き出す
④嘘をつかない
⑤感謝をする
⑥幸せを感じるモノ/コトに触れる
⑦許しが「人間的な成長」だと思う
7つの方法の詳しい解説・具体例はEQを高めるコツ|低い人の特徴と具体的な改善方法【心の知能指数】で記載しています。
柔軟性が高い
柔軟性が高い人は、変化を物ともせず、臨機応変な考え方・行動をした末に、求められる結果・成果を生み出すことができる人。そんな特徴を持つ人が成長しないわけはありません。
仕事で柔軟性が求められるタイミングを10個挙げてみました。
①仕事内容が変わったとき
②働く仲間が変わったとき
③働いている場所が変わったとき
④会社の方針が変わったとき
⑤働く時間が変わったとき
⑥急な仕事依頼があったとき
⑦営業先から予期せぬ要望が出たとき
⑧MTGで空気を乱す発言が生まれたとき
⑨チームメンバーが急な不調を訴えたとき
⑩仕事の進め方を強く指摘されたとき
あなたは、このような状況で柔軟な対応ができますか?「柔軟性を高める秘訣」「柔軟性が裏目に出るとき」を知りたい方は、柔軟性の意味|柔軟性がないと仕事はキツい?3個のエピソード別強化法をご覧ください。
リテラシーが高い
必要な情報と不要な情報を見分て、情報を使いこなす力「リテラシー能力」が高い人の成長スピードは早いです。
①他人からアドバイスをもらったとき
②本を読んだとき
③スマホ・PCで調べ物をしたとき
④ニュースを読むとき
⑤SNSを利用しているとき
目に止まる情報、聞いた情報を鵜呑みにせず、自身の成長にかかせない情報のみを吸い取ることができるからです。
リテラシー能力を高める3つの方法は以下。
①視点を増やす
②ネットリテラシーが高い人の意見を知る
③ネット詐欺の事例を知る
各方法のさらに詳しい解説・具体例は、ネットリテラシーが低いとなぜ危険?3種の鍛える方法をご覧ください。
自律性が高い
自立とは、自ら立てた規範をもとに行動をすることです。それはつまり、強い価値観・信念のもと、ブレない判断・行動が習慣化しているということ。ブレない人の成長が遅いわけはありません。
自律している人の特徴を挙げてみます。
決断が早い
行動が早い
嘘をつかない
自分らしさを失わない
迷いが少ない
自信がある
自分の特徴(大事にしたいこと・好き嫌い・得意不得意など)を知らない限り、自分を律する軸を決めることはできないでしょう。自分らしさを見つけるためには6つのアプローチがあります。
①幼少期に夢中になっていたことを思い出す
②長時間できることを考えてみる
③人より簡単にこなせることを考えてみる
④周りに”自分の良いところ”を尋ねてみる
⑤嫌いなこと洗い出してみる
⑥新しいことに挑戦する
6つの具体例は、目標がない人はダメなの?無気力社会人が知りたい”目標の必要性”と”目標の見つけ方”内で解説しています。
【補足】自立と自立の違い
自立:
他の助け、支配なしで、一人で物事を行うこと
自律:
自分自身で立てた規範に従って行動すること