「上司に年賀状って出すべき?」社会人1年目必見!社会人の年賀状マナー

年賀状って出した方が良いのかな?

失礼にならない書き方は?

社会人になり初めての年末を前に「年賀状」で悩む人も多いのではないでしょうか。また、今年転職をして、新しい職場でどうすれば良いのかわからないと悩む人もいるはず。

 

社会人の年賀状マナーについて、解説していきます。

 

メールやSNSのメッセージでの年末年始の挨拶が浸透し、年賀状を送る必要性は薄れてきた今、そもそも年賀状はどのような時に送るべきが良いのかから詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

目次

年賀状を出した方が良いパターン

 

メールやSNSのメッセージでの年末年始の挨拶が浸透している現在ですが、ビジネスにおいては以下に紹介するような年賀状を出した方がマナーとして正しい状況があります。

特に禁止されていない

年賀状に対して社内に特別なルールが無いようであれば、やはりお世話になっている上司には年賀状を送るのが一般的なビジネスマナーです。

 

年賀状は日頃お世話になっている感謝の気持ちを改めて伝える絶好の機会。心のこもった年賀状を送りましょう。

部署内の慣例として年賀状を送りあっている

「郷に入れば郷に従え」と言いますが、年賀状についても部署内の慣習に従うべき。

 

年賀状を送りあう文化がある場合、直属の上司だけで良いのか、他の部署の上司でも出すべきかなどできるだけ細かい情報が必要です。

 

「年賀状って毎年どうしていますか?」とさりげなく仲の良い先輩から年賀状の情報を入手しましょう。

結婚式に参列してくれた

結婚式に参列してくれた上司や同僚には年賀状を送って、新年の挨拶とともに再度感謝を伝えましょう。

 

家族ぐるみの付き合いになれば、年賀状は引っ越しや子どもの誕生など人生の節目の報告も兼ねる意味もあるのです。

年賀状を出さない方が良いパターン

 

一方、年賀状には出さない方が良いパターンもあります。次のようなケースでは年賀状を出すのは控えましょう。

会社のルールがある

会社に虚礼廃止のルールがある場合は年賀状は出すべきではありません。廃礼廃止とは、心のこもっていない無意味な儀礼は廃止するというもの。

 

個人情報流出に対する社員の不安やコスト節減を目的として、廃礼廃止を取り入れる企業は増えつつあります。廃礼廃止が通達されているのなら、それが会社のルールですから従いましょう。

「気遣いはいらない」と言われた

年賀状を出すために上司に住所を聞くと「気遣いはいらないよ」と断られることがあります。その場合は上司の気持ちに沿って年賀状を出すのは控えましょう。

喪中はがきが届いた

喪中はがきが届いたら年賀状を出すのは控えましょう。喪中はがきは11月中旬~12月上旬に届くのが一般的。

 

年賀状を控えるだけでも良いですが、お世話になっている人からの喪中はがきであれば「喪中見舞い」や「年始状」を出すと年賀状に代えて感謝の気持ちを伝えられます。

 

・喪中見舞い

年内に出す挨拶状。喪中用のはがきと切手を使い、喪中はがきのお礼と年賀状を遠慮する旨を記載。

 

・年始状

年賀状の代わりとなる新年の挨拶状。年賀はがきは使わず元日から松の内までの期間に出すと良い。

年賀状を出すときのマナー

 

「年賀状を出す」と決まったら、次は失礼にならないように年賀状を書く時のマナーを確認しておきましょう。しっかり全て守れていたら「若いのに大したものだ」と上司からの評価も上がるはずです。

住所は本人から聞く

今は個人情報保護の面から住所録を公開していない会社も多いため、年賀状を出すには直接本人に住所を聞く必要があります。

 

直接聞かず、先輩同僚からこっそり住所を聞き出すのはマナー違反。プライバシーの侵害です。年賀状を送りたいと伝え、必ず本人から聞きましょう。

 

「年賀状を出します」とアピールするようで恥ずかしい気持ちになるかも知れませんが、「年賀状を出したい」と言われ誰も嫌な気持ちにはならないはずです。

 

その際「年賀状はいいよ」と断りの言葉があれば、素直に受け入れ年賀状を送るのは控えましょう。

元日に届くように出す

年賀状は日頃の感謝と今後も同様の関わりを期待を伝えるもの。元日に届くように送るのがマナーです。

 

「年内に送れば間に合う」と楽観せず、郵便局が案内する期日内(12月25日までが目安)に投函を済ませましょう。

自筆にする

感謝の気持ちが伝わるように年賀状は心を込めて自筆で書くようにしましょう。

 

スマホで簡単に作成できるようになりましたが、全体のデザインはプリントする場合でも賀詞や添え書きは自筆にするのがマナーです。一緒に仕事をしたエピソードや新年での意気込みなどを書くと良いでしょう。

 

筆記用具は黒インクが基本。インクが消えてしまうボールペンや色ペンの使用はNG。カジュアルな印象が強くなってしまいます。

デザインに気を遣う

仕事関係の人に送る年賀状は縦書きが基本。デザインも落ち着いた色合いのシンプルなものにしましょう。

 

家族の写真や子供の誕生の写真が入った年賀状は喜ばれるケースばかりではないので注意が必要です。家族ぐるみの付き合いがある場合を除いては避けるのが無難でしょう。

簡略化された賀詞は使わない

「賀詞」とは年賀状の最初に書かれる新年のあいさつ文のこと。簡略化された賀詞は目上の人から目下の人に贈るお祝いの挨拶という印象を与えてしまうため、上司に宛てた年賀状に使うのは避けましょう。

 

簡略化された賀詞とは例えば「初春」「迎春」「賀正」「頌春」など漢字2文字の賀詞。目上の人に送る年賀状には「謹(つつしんで)」「恭(うやうやしく)」という言葉が入った賀詞を選ぶようにすると良いですね。

 

また既に退職が決まっている上司に送る場合は「おめでとうございます」というお祝いの表現をさけ「ご挨拶申し上げます」としましょう。

 

【賀詞の良い例】
・謹賀新年(意味:謹んで新年をお祝い申し上げます)
・恭賀新春(意味:うやうやしく新しい年をお祝い申し上げます)
・謹んで年始のご挨拶を申し上げます

 

【賀詞の悪い例】
・迎春(意味:新年を迎えました)
・賀正(意味:正月を祝います)
・頌春(意味:新年をたたえます)

年号を書く

年賀状には年号を書くのがマナー。「令和〇〇年 元日」「〇〇年 元日」と書きましょう。

 

郵便局が案内する期日内に投函できず、元日に届かない可能性があれば「元日」の代わりに「新春」と記載します。

句読点はつけない

句点は「区切りをつける」、読点は「終止符を打つ」の意味合いが含まれるため、縁起が良くないと言われています。そのため年賀状では句読点の使用は避けましょう。

 

句読点の代わりにスペースや改行を利用することで読みやすいレイアウトに工夫できます。

縁起の悪い言葉は避ける

年賀状は新年を祝い、相手の幸せを願うものなので縁起の悪い言葉は使わないようにしましょう。例えば「失う」「去る」「落ちる」「消える」「倒れる」「絶える」などは避けます。

 

うっかり「去年」と書いてしまいがちですがこれも縁起の悪い言葉。また「ご無沙汰」も「無」が縁起の悪い言葉なので使わないようにしましょう。

自宅に送る場合、役職名は使わない

年賀状は基本的に自宅に送るようにします。その際、宛名には「部長」などの役職名は書きません。

 

一方、取引先など会社宛てに送る年賀状は名前の上に役職名を記載するようにします。役職名を記載する際間違えては失礼にあたるので、変更がないか事前のチェックを欠かさずにしましょう。

略称を使用しない

宛名は略称ではなく正式名称で書きます。

 

例えば(株)ではなく株式会社と書き、失礼のないようにするのがマナー。住所では都道府県は略さず、番地の数字は漢数字が基本です。

 

マンション名やビル名なども省略せずに正式名称で書くようにしましょう。

まとめ

 

新境地に立って初めての年賀状は緊張しますよね。

 

年賀状のマナーは一見難しく見えますが、一度覚えてしまえば簡単です。1年の感謝の気持ちを心のこもった年賀状で伝え、互いに気持ちよく新年を迎えられるようにしましょう。

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