「人は1人で生きていけないってよく言うけど、結局私は1人」
「誰も私のことなんか気にしていないんだろうな」
楽しかった飲み会の後や夜1人でぼーっとしているとき、ふと寂しさが襲ってくることってありますよね。大勢でいても寂しさを感じてしまう時もあるでしょう。
遥か昔から集団で協力し合って生きていたため、1人で過ごして危険な目に合わないように人は寂しさを感じるようになっているのです。
ただ寂しさを感じるのは当たり前のことだと言われても、その寂しさに押しつぶされそうになって「辛い。どうにかしたい」と悩む人も多いのではないでしょうか。
今回は寂しさを感じる原因と、寂しい時の対処法を紹介します。
「寂しい」感情を完全に無くすことはできませんが、上手く付き合っていけば毎日はより明るくなるはずです。
目次
寂しさを感じる時
寂しいとは、
①あるはずのもの、あってほしいものが欠けていて、満たされない気持ちだ。物足りない。さみしい。
②人恋しく物悲しい。孤独で心細い。さみしい。
③人けがなくひっそりしている。心細いほど静かだ。さみしい(引用:三省堂 大辞林 第三版 寂しい(さびしい)の意味や漢字 Weblio辞書)
寂しさを感じる時は人それぞれですが、よくある寂しさを感じる時を紹介します。
大勢でいたのに1人になった時
盛り上がった飲み会の帰り道や、楽しかった旅行の帰りなどそれまで大勢でいたのに急に1人になった時、寂しさを感じる人は多いのではないでしょうか。
楽しかった分だけ、1人になった時の落差が激しいのです。夢から醒めたような感覚になりますよね。
体調が悪い時
体調の良し悪しは、メンタルに大きく関わります。体調が悪い時は、心も弱ってバランスが保てなくなり、不安や寂しさが感じやすくなるのです。
「いなくても仕事が回るなら、私は必要ない存在なんじゃないか」
「このままずっと1人なのかな」
1人で寝込んでいると、このように不必要なことまで考えてしまい、どんどん寂しさの沼に落ちていってしまうでしょう。
また自分の身体に不安を感じ「誰かに側にいてもらいたい」「助けてもらいたい」との欲求から寂しさを感じるときもあるはずです。
失敗をした時
失敗をすると「自分なんて何の価値もないから、必要としてくれる人なんていない」と自己肯定感が低くなります。
そして「失敗する自分は周りの人に見放されるのではないか」と不安を感じて寂しくなるのです。失敗するだけでなく上司から怒られたなら、それはなおさらでしょう。
また落ち込んでいる心を誰かに慰めてほしいとの欲求が生まれ、寂しくなるのです。
時間を持て余している時
予定のない休みの日など暇なときには、つい余計なことを考えてしまい、寂しさを感じやすくなるでしょう。
なんとなく人恋しくなってSNSを開くと、そこには友人の楽しそうに過ごす姿。
「みんな充実していて楽しそうなのに、自分は誰にも誘われない・・」と比べてしまって、さらに孤独を感じるのです。
夜や肌寒い季節
日が落ちて暗く肌寒くなる夜や、気温が下がり人々が屋内にこもりがちになる秋冬は、より寂しさを感じやすくなるでしょう。
日中や夏の騒がしさの反動と寒さから、なぜか人肌恋しくなるのです。
大切な人になかなか会えない
家族や恋人、親友など大切な人になかなか会えない時は寂しいですよね。
他の友達に会ったり、他のことに熱中しようとしたりしてもその寂しさは紛らわせられないでしょう。
1人で過ごす時間が多い
特に1人暮らしなど、物理的に1人で過ごす時間が多いと、寂しさを感じやすくなります。
聞いてもらいたい話があってもすぐに話せる人がそばにおらず、独り言が静まり返った部屋に響き、人の温もりが恋しくなるのです。
孤独を感じるのは私だけ?消えない孤独から安心したい時の対処法はこの6つ
寂しさを感じる原因
寂しさは人として当たり前の感情ですが、寂しいと感じやすい人もいるはず。
寂しいと感じやすい原因はなんなのでしょうか。
自分に自信がない
自信がなくネガティブな人は、自分で自分を認めることができないので「誰かに認めてもらいたい」という気持ちが強い傾向にあります。そのため1人でいると心が満たされず寂しさを感じやすくなるのです。
また「こんな私を必要としてくれる人なんていない」と考えているので、友人たちと楽しい空間にいたとしても「いつかこの人たちは自分から離れてしまうのではないか」との不安から孤独を感じます。
自信がない人は他人と自分を比較する癖もあり「なんであの人の生活は充実しているのに、私は・・・」と虚無感にとらわれることも多いでしょう。
愛されたい気持ちが強い
愛されたい気持ちが強い人は孤独に敏感です。
特に小さい頃から人の愛・温もりをあまり感じられない環境にいた人は、寂しさを感じやすい特徴があります。
愛をあまり感じられずに育った人は、常に心に穴が空いているような状態で「誰かに愛されたい」思いが強く、それが叶わない限り寂しいと感じてしまうのです。
1人で過ごす経験が少ない
家族や友人が多かったり、1人で行動する経験が少なかったりする人は、1人でいる時に孤独を感じやすい傾向にあるでしょう。
1人でいること慣れておらず、人より寂しさを感じるハードルが低いのです。
筆者も両親や祖父母の必ず誰かは家にいる環境で育ち、1人で留守番をしたことがなかったので、1人暮らしを始めた時は家で1人の寂しさに耐えられませんでした。
ストレスが溜まっている
ストレスが溜まっていると「自然に誰かに頼りたい」「甘えたい」という欲求が生まれ、寂しさを感じます。
またストレスが原因でいつもより悲観的になって自分を他人と比較してしまい「あの人の生活はこんなに充実しているのに、私は何をしているんだろう」と虚無感に苛まれるのです。
大きな別れを経験した
家族や親友、恋人などかけがえのない人を失うと、しばらくは心にぽっかりと穴が開いたような状態になり、何をしてても寂しいと感じるでしょう。
【自分の居場所がない】そう感じやすい理由・対処法|誰にでも居場所はある
寂しいと感じたときの過ごし方
寂しいと感じたときの過ごし方を紹介します。
寂しさとずっと向き合っていると、どんどん寂しくなり気持ちが落ち込んでしまうもの。
自分に合った、気分を紛らわせる方法を1つは持っておきましょう。
テレビやラジオをつける
シーンと静まり返っていると、孤独感がさらに強くなるもの。
見たい、聞きたい番組が無くてもテレビやラジオをつけてみましょう。音楽を流すも良いでしょう。人の声を聴くだけで、安心できます。
特にラジオは自分1人に語り掛けてくれるような感覚が味わえたり、メール紹介で他にも同じように1人でラジオを聴いている人がいると気づけたりするのでおすすめです。
【おすすめのラジオアプリ】
・Radiko
パソコンやスマホで日本全国のラジオが聞けるアプリ。タイムフリー機能があり、過去1週間以内の放送がいつでも聴けます。
家族や友人に電話する
離れていても繋がれるツールは今、たくさんあります。寂しさを感じたら、家族や頼れる友人に電話やビデオチャットをしてみましょう。
直接会えるのが1番ではありますが、画面越しで声を聴いたり顔を見れたりするだけでも寂しさは軽減します。
寂しいと言って電話するのが恥ずかしいなら「質問したいことがあって」「あの映画の感想を聞きたくて」などど些細な口実を作るのがおすすめです。
寝る
寂しくなったら寝てしまうのも手です。寝ている間は寂しさを感じようがありません。寝て起きたら寂しさはどこかへ消えているはず。
また睡眠不足からストレスが溜まっている可能性もあります。
お風呂にゆっくり体を温め、スマホやパソコンから距離を置き、心身をリラックスさせて質の良い睡眠をとりましょう。
気持ちを紙に書き出す
寂しさを心の中でモヤモヤと抱えているよりも、紙に書き出して言語化したほうが整理できてスッキリするはずです。
今の気持ちを素直に綴ってみましょう。
書き出すことでストレス解消!?感情を紙に吐き出そう!【方法・効果】
植物や動物に触れる
寂しさを埋めてくれるのは、人だけとは限りません。植物や動物を愛でることで、心が温かくなり寂しさは消えるはずです。
観葉植物を置いて寂しさを感じたら話しかけるようにしたり、猫カフェや動物園に足を運んで動物と触れ合ったりしてみましょう。
思い出の写真を見返す
思い出の写真を見返すと、楽しい気持ちが蘇ってきて寂しさを紛らわせてくれます。
また「私は1人だ」と孤独を感じているときは、写真を見返すことで家族や友人などの温かい存在を思い出すことができるでしょう。
運動する
身体を動かすと、幸せホルモンとも言われる、感情や気分をコントロールし精神を安定させる「セロトニン」が分泌されます。
セロトニンの効果によって、寂しさもコントロールできるようになるのです。まずは軽いウォーキングから始めてみましょう
次の予定を考える
寂しさを感じたら、次の楽しみな予定の詳細を決めたり、次の週末にワクワクできる予定を立てたりしましょう。
楽しみのワクワクが寂しさを紛らわせてくれるはずです。
夢中になれるものを見つける
なにか1つ夢中になれることを探すのもおすすめ。自分の好きなことに没頭している間は寂しさを忘れることができます。
まずは夢中になれることを探すのを夢中になってみましょう。
趣味がない大人必見『超簡単』趣味探し|全100種のおすすめ趣味一覧
夢中度MAX!全身全霊で楽しめる趣味10選【スーパーリフレッシュ】
思いっきり泣く
涙活をして「寂しい」という自分の気持ちに素直になり涙で嫌な感情を洗い流しましょう。
涙を流すことには、リラックス効果も。泣くことで血圧や心拍数が下げる副交感神経が優位になり、心が落ち着くのです。
泣きたいけど涙が出ない時は「涙活」で心のモヤモヤを洗い流そう【泣く効果・おすすめの泣く方法】
寂しさを感じる自分と向き合おう
寂しさを感じるのは当たり前。寂しさによって、周りの人の大切さが分かり人は支えあって生きていけるのです。
ただ寂しさを感じやすいのは辛いですよね。寂しさを感じにくくするためにできることを紹介します。
寂しさを感じやすい自分を認める
寂しさを感じにくくするには、自分に自信を持つ事が大切。そのためにまずは自分を認めてあげましょう。
自己受容ができていないために「なんで自分は」とどんどんマイナスな方向に思考が進んでしまうのです。自己肯定の土台となるのが自己受容。
寂しさを感じやすいのは悪いことではありません。人の温もりの有難さが分かっているため周りの人により優しく接することができるという強みにもなり得ます。
「自分は寂しさを感じやすい」と認めてあげれば、寂しさで押しつぶれそうな時も「よくあることだ」と少し楽に捉えられるようになるはずです。
Let It Go!ありのままの自分を受け入れて!自己受容の意味と方法
寂しさの原因を突き止める
誰でもふと寂しくなることはありますが、寂しさを感じやすい人は寂しさを感じやすくなった原因がある可能性がああります。あなたが感じている寂しさの原因を探っていきましょう。
原因不明の病気だと不安でたまりませんが、病院に行って原因がはっきりすると少し気持ちが楽になりますよね。
それと同じように原因を見つけるために「いつから寂しさを感じるようになったのか」「そのころ何があったのか」を思い出して、考えを整理するために紙に書き出してみましょう。
根本的な原因が分かれば、根本的な解決方法も見えてくるはずです。
自分磨きする
筋トレやメイク練習、資格勉強、ファッションの知識を身に着けるなど、自分磨きもおすすめです。自分を磨きをすることで1人の時間も楽しめるようになります。
また自分磨きをすることで、自分のことを自分で愛せるようになり、心の穴を自分で埋められるようになるのです。
自己肯定感が低い人みんなが試し始めた7つの習慣とは?自己肯定感の高め方