「自分の居場所がない」と感じる時はありませんか?
例えば自分のまわりには壁があり、「自分がいるとわかってもらえていない」「周りは笑ってるけど自分だけ話題に入れない」と思うようなこと。
この記事では相談員としての職務経験があり、メンタルケアの知識もある筆者が、居場所がないと感じるときにはどうしたら良いのかを詳しく説明しています。
どこに行っても自分の居場所がない。でも、本当はもっと人と会話したい。みんなと一緒に笑いたい。
今、居場所がないと感じてとても辛い思いをしている人に読んでいただきたい記事です。
目次
居場所がないと感じるとき
居場所がないと感じるのは、次のような時ではないでしょうか。
誕生日のメッセージが少ない時
自分の誕生日。日付が変わる瞬間からずっとスマホを握ってる。誰が一番先に「おめでとう!」のメッセージをくれるかな。でも朝になっても無音。
普段頻繁に連絡を取り合って「友だち」と思っている人からも来ない。
そんな時は友だちと思っているのは自分だけだったのだろうか、と不安になってしまいます。
後日、他の友達の誕生日にはメッセージを入れているのが分かってしまうと、悩みはさらに深刻に。自分だけが友だちの輪に入れていない、と感じてしまうでしょう。
飲み会で誰も話しかけてくれない時
職場の仲間との飲み会。いつの間にか誰とも会話をしていない状態に。こっちでは昨日のテレビのことで盛り上がっているけど、自分は見ていない。
あっちでは最近話題のスイーツの話のようだけれど甘いものには興味がない。気を利かせて話を振ってくれる人もいないから、ずっと会話がないまま。
こんな飲み会には居心地が悪くなり、次からは行く気が起こらないでしょう。特に飲み会は会話中心の場なので、話題に入れないと居場所がないと感じるのです。
SNSに自分以外の遊びの写真が上がっている時
ふとSNSを見たら楽しそうな友人の写真が上がっている。その日遊びに行くなんて知らなかった。何も予定はなかったのに。
次に会うときはどうしたらいいのだろう。「どこ行ったの?」と聞いて雰囲気が悪くなるのは避けたいし。
自分が知らないところで友人が楽しそうにしていた、と分かってしまうと複雑な気持ちになります。
「大した意味はないのかもしれない」と思いたくても、「自分の居場所はそこになかっただろうか」と悲しい気持ちになってしまうでしょう。
周囲の人が仕事以外の話を自分にはしないと感じる時
仕事の合間に週末に行った旅行の話をしている。自分が昨年行った場所だから「あ、その場所、わかります。」と言った途端空気が凍ってしまった。まずいことを言ったつもりはないのになぜだろう。
みんな仕事をしている時には普通に連絡事項を伝えてくれるのに、休憩時間になると一緒に話す人がいない。
職場は仕事をする場所ですが、やはり人間関係は大切ですよね。仕事の合間にちょっと世間話をすることで、コミュニケーションがとりやすくなるものです。
原因もわからず周囲の人との距離を感じると、この職場に居場所はないと思ってしまいます。
ミスした時
ミスして上司に怒られてしまった。「またミスったのか」と呆れた周囲の雰囲気を背中に感じる。
わからない時は聞くようにと言われても何を聞けばよいのかわからなくて質問もできず、アドバイスももらえない。
ミスした責任は当然とらなければならないけれど、この世に自分しかいないような孤独を感じてしまう。
ミスをした時に「大丈夫、挽回できるよ」と優しい言葉をかけてもらえると本当に救われた気持ちになるもの。しかし怒られたあと誰からも何も言ってもらえず1人落ち込むと、大きな孤独感を感じます。
ミスするような自分は、ここにいてはいけないような気持ちになってしまうでしょう。
居場所がないと感じやすい人の特徴
自分の居場所はないと感じやすい人の特徴をまとめてみました。
コミュニケーションが不足している
挨拶以外も世間話など、日頃からコミュニケーションを取っていますか?職場でのコミュニケーションが不足していると、お互いにどんな人かわからないため、距離を置いた付き合いになります。
挨拶や世間話は円滑なコミュニケーションに役に立ちます。なんとなく人となりがわかれば、話し合いにおいても「こういうことを言っても大丈夫そう」などと思われ、優位に働くのです。
しかし普段からコミュニケーションが少ないと何を考えているのか、どういう態度で接したら良いかわかりません。結果としてトラブルを避けるため距離を置いてしまうのでしょう。
職場で自分の個人情報を積極的に話す必要はありませんが、仕事の合間に最近のちょっとした出来事を話してコミュニケーションをとるようにしましょう。
会話が増えるにつれてその人との距離感が近づいていきます。
自信がない
何をやっても自分に自信が持てず「自分には居場所がない」と感じる人もいます。「こんなダメな自分はここにいてはいけない」「こんな自分を誰も認めてくれないだろう」と思い込んでいるからです。
仕事を任されても自信がないと期待通りにできないのではないかと不安になり「できません」と答えてしまうかもしれません。「できません」と断ってしまうと成長するチャンスを逃すだけでなく、任そうとした上司の信頼を裏切ることにもなってしまいます。
新しく任される仕事が次第に少なくなり、職場での居心地が悪くなっていくかもしれません。
同じミスを何度も繰り返す
同じミスを何度も繰り返すと周囲からはやる気がないと思われるため、次第に協力者が減って居場所がないと感じるかもしれません。
最初のうちは「誰でもミスするから大丈夫」とカバーしてくれた人も、何度も同じミスを繰り返させると寛容ではいられなくなるでしょう。
同じミスを繰り返さないような努力もしない人とは関わりを持ちたくない、と思われても仕方がありません。仕事にミスはつきものですが、ミスを成功の第一歩にする努力も必要だと考えましょう。
関連【まただ…】仕事のミスで落ち込む時の対処法・ミスが止まらない理由素直になれない
素直になれない人も、職場で居場所がないと感じやすいでしょう。
例えば不明点があった時、素直になれずわからないことを隠してしまう。そうするとミスにつながり、後から質問しなかったことを怒られてしまうかもしれません。
わからないという素直な気持ちを伝えて欲しかった、と上司は残念に思うでしょう。
素直に自分の気持ちを伝えてくれると、こちらも素直に応じようと思いますよね。素直に自分の気持ちを話すことが、距離感を縮めるきっかけのひとつになります。
他の意見を認めない
自己中心的な考えをしていると、やがて居場所がなくなってしまうことがあります。自分と異なる意見を認めることは、仕事では大切なことでしょう。
例えば自分だけが正しいと他の意見に聞く耳を持たない人。他の意見を一切認めない態度をとっていると「この人に何を言っても仕方がない」と思われ距離を置かれてしまうかもしれません。
自分が正しいと思っても他の意見も取り入れることで、より良いものになることもあるでしょう。
他の意見を認めず自分の意見ばかりを通そうとしていると、居場所がなくなってしまうのです。
居場所がないと感じるときの対処法
「居場所がない」と辛い気持ちの対処法を紹介します。
辛い時は心に大きな負担がかかっている時です。早く何とかしようと焦ってしまうと、さらに負担がかかってしまうかもしれません。
紹介する対処法を参考に、できそうなものを少しずつ生活に取り入れてみてください。
居場所がない自分を認める
「ここには居場所がないけど、ま、いいか。」と考えると心が少し軽くなるかもしれません。
「居場所がない自分はダメだ」と否定すると、辛い気持ちはいつまでも続いてしまいます。居場所を作ろうとしている時の心は不安定なため、変わろうと新しい一歩を踏み出すのは難しいのです。
居場所がない自分を変えよう、と思ったらまずは今の自分を認めるようにしましょう。肯定も否定もせず「今の自分は居場所がない自分だ」とありのままを受け入れることが大切です。
「これではダメだ」と思わないようにすることで不安な気持ちが小さくなっていくでしょう。
不安がなくなると新しい一歩を踏み出す準備は完了です。
関連Let It Go!ありのままの自分を受け入れて!自己受容の意味と方法挨拶をする
挨拶を欠かさないようにしましょう。どんな人にもはっきりした口調で毎日挨拶をすると、気持ちよく仕事を始められます。挨拶をされた人も嬉しく感じ、次からは先に挨拶してくれるかもしれません。
もし挨拶を返してもらえなくても、シャイな人だと思って気にしないようにしましょう。挨拶は自分が仕事を始める合図と思えば、返事は気にならなくなります。
自分から挨拶をすることは自ら発信しているということ。積極的に居場所を作ろうとする気持ちの表れとなり、周囲の人にもその思いは伝わっていくでしょう。
関連意外と知らない”挨拶の大切さ”|たった5秒で人生が変わる素直になる
素直な気持ちを伝えると、人との距離を近づけられます。まずは感謝の気持ちと謝罪の気持ちを口にするように意識しましょう。
ミスをした時には叱られることを恐れるあまり、隠そうとしてしまうかもしれません。
しかしどんな小さなミスでも素直に認め、謝罪の気持ちを明らかにすることで、周囲から信頼されるようになります。困ったことがあっても素直に困ったと言うあなたに快く協力してくれるでしょう。
素直な気持ちになることで接しやすいと感じてもらえ、話の輪の中にいつでも入れるようになります。
関連素直な人は仕事ができる⁉素直になれない人が素直になる方法周囲の状況を観察する
居場所がないと感じている時は、周囲の状況をよく観察しましょう。円滑なコミュニケーションのヒントをたくさん見つけられます。
例えば上司や同僚の仕事のやり方やペースを把握すると、書類を回すタイミングなど図ることができ、効率よく自分の業務を進める時に役立ちます。
仕事の合間の会話にも役立つ情報はたくさんあるでしょう。上司や同僚の興味や趣味を知ることができ、コミュニケーションのヒントになるのです。
周囲の状況を把握することで視野が広がり、職場の自分の居場所を感じられるようになるでしょう。
自分の業務に集中する
居場所がないと感じるときは辛いですが、職場は仕事をする場所と割りきって自分の業務に集中することも対処法の1つです。
話の輪に入らなければ興味のない会話につき合うこともなく、自分のスケジュール通りに仕事を進められます。
仕事で成果をあげると新しい仕事を任されるなど仕事の範囲が広がるため、人間関係も広がっていくでしょう。新しい人間の輪では居場所があるかもしれません。
職場で居場所がないと感じても、仕事はできます。人間関係の悩みは辛いですが、仕事に集中している間は辛い気持ちを横に置くことができるでしょう。
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1人だとどんどんネガティブな方向に考えてしまいますよね。そんな時は勇気を出して相談してみましょう。
「身近な人にはなんだか話しづらい」
「誰かに聞いてほしい」
そんな人には、第三者であるカウンセラーに相談がおすすめ。あなたの普段の様子を知らないからこそ、偏見なく話を聴いてくれるでしょう。これまでの経験からあなたに合ったアドバイスをしてくれるかもしれません。
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まとめ
職場でも、仲間といても、家に帰っても居場所がないと感じる日々はとても辛いです。
しかし、誰にも必ず居場所はあります。
その場所と巡りあえるまでは全てが仮の場所。
仮の場所でもありのままの自分でいられるように、まずは元気に挨拶しましょう。