「自分のせいだと思いたくないから、仕事で責任は持ちたくない」
「仕事への責任感におしつぶされそう」
そんな責任感に苦手意識を持っている方も多いでしょう。それはきっと仕事と自分を同一に考えていて、「やらなければいけない」と受動的になっているから。
仕事に必要な責任感について、紹介していきます。
目次
責任感ってなんなの?
「責任感は大事」と言われますが、そもそも責任感ってなんなのでしょう?
どんな立場であれ、任された仕事に責任を持つ気持ちは当然といえば当然かもしれません。
しかし責任は失敗した時の対処を始め、面倒なことが多いのも事実。避けたい方もいるでしょう。責任感を持つメリット・持ちすぎるデメリットを紹介します。
責任感を持つメリット
・約束を守る
・気を配った発言をする
・当事者意識が強い
・最後までやり遂げる
主にこの4つがメリットとして言えるでしょう。並べてみると、仕事をする上で普通のことに思えますね。
任された仕事を最後までやり遂げたり、発言に気を付けたりするのは基本。だから「責任感」は社会人で求められることの1つなのかもしれません。
責任感を持ちすぎるデメリット
・人に弱みを見せられない
・なんでも自分のせいだと思ってしまう
・人に頼れなくなる
責任感を持ちすぎるあまり、ストレスを感じてしまう人もいます。真面目だからこそ、全ての結果が自分に起因すると思ってしまうのでしょう。
加えて「どこまで自分がやるべきか」判断がつかず、「自分で責任を持って全てやるべきだ」と思ってしまっているのかも。
そんな方は「自分の仕事は自分が最後までやり遂げなきゃ」と孤独を感じてしまっているのではないでしょうか。せっかく周りに人がいるのに頼れないのは、辛いですよね。
適切な責任感はこの2つ
責任感を持った方が良いと言われたり、持ちすぎると鬱になりやすいと言われたり。ちょうど良いバランスは難しいですよね。
大事なのは、「責任感」をポジティブにとらえられるかどうか。以下2つの基準を確認しておきましょう。
自分と仕事を離して考えられる
責任感を持って取り組んでいる仕事ほど、何か起こると自分も批判されている気分になりがち。適切な責任感は、そんな時に「自分」と「仕事」を切り離して考えられるものです。
自分と仕事を切り離すことができれば、失敗もポジティブに変換できます。
「どうしたら良い方向に変えられるんだろう」
「自分は何をすべきか」
冷静に考えられれば、ストレスを感じすぎずに最後まで仕事をやり遂げられるでしょう。
能動的である
自ら動くことも、適切な責任感であることの1つ。「したいからしている」とポジティブな感情で動けるようになります。
「リーダーだからやらなきゃ」
「嫌だけど、立ち向かわなきゃ」
反対にこのように受動的だと、「この仕事のせいでストレスがたまる」「仕事を振った上司のせいで」などと、何かの”せい”にしてしまいがち。
責任感を強いエネルギーにするためにも、「主体性」を意識しましょう。
責任感に押しつぶされそうな時にしたいこと
仕事によっては大きすぎる責任に押しつぶされそうな時もあるでしょう。そんな時は今の自分から一歩離れることが大事。
冷静になって自分を見つめ直せる3つの方法を紹介します。
自分の行動を客観視する
「なんで自分ばかりこんなに責任を負わなければいけないの?」
そう思い始めたら、自分を客観的に見つめましょう。以下の方法がおすすめ。
1,違和感に感じることを書く
例:部下が全然わかってくれない
2,その時に感じた・考えたことを書く
例:イライラ、もっと主体的になってくれ
3,どんな行動をとったか、を書く
例:フォローを何もしなかった
4,それらを振り返って気づいたこと
例:部下にわかってほしいなら、上司として私も働きかけるべきだ
書き出してみると、冷静に自分を見つめ直せます。
仕事と自分を切り離して考え、能動的に「こうした方が良いな」と次に向かうべきものがわかるでしょう。
納得いかないことが起きた時や、自分もうまく対応できなかった時におすすめです。
相談してみる
責任感が強い時ほど、「誰にも頼ってはいけない」と思いがち。そんな時ほど、相談すると良いでしょう。
自分から弱みを見せると、相手も弱みを言いやすくなります。愚痴や弱音を吐かれたら自分も本音で話したくなった経験、ないでしょうか。
弱みを見せあうことで関係性が深まります。コミュニケーションは仕事をスムーズにすすめる鍵。お互いの弱みを知ってサポートし合えば、これまでよりも仕事がやりやすくなるでしょう。
オンオフの切り替えをつける
どうしても責任を感じすぎてしまう時、息抜きの時間を作りましょう。四六時中仕事のことを考えていては、押しつぶされてしまいます。
・何者でもない「わたし」に接してくれる場所へ旅行する
・ひたすらぼーっとする
・一心不乱に走る
何も考えない時間で、余裕を作りましょう。違った目線から今の仕事・あなたを見つめ直し、解決策が見つかるはずです。
「余裕がなくなってきたら、私はこれ!」というものを持っていると、心強いですね。
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仕事では責任感を持ちたくないと思うほど、強く責任を感じてしまいます。時には自分で自分の首をしめてしまうこともありますよね。
焦る必要はありません。自分の力を発揮できる「適切な責任感」のバランスを掴んでいきましょう。