春から社会人。就職活動の甲斐あってようやく決まった会社に勤務する日々が始まります。しかし期待よりも不安が大きくなっていませんか。
「新しい生活にワクワク、、じゃないんだなぁ」
「もう少し学生でいたいなぁ」
「社会人になる前から社会人になりたくないなんて、変?」
社会人になりたくない気持ち、変ではありませんよ。
この記事ではその不安の原因を解明。不安な気持ちが軽くなる対処法を紹介します。
学生の今だからこそやっておくべきことも紹介していますので、楽しく春を準備しましょう。
目次
「社会人になりたくない」と思う原因
まずは社会人になりたくないと思う自分に向き合って、その気持ちを深堀りしてみましょう。
気持ちの原因がわかれば対処法も探しやすくなります。
会社に行かなければいけない
リモートワークが当たり前になってきたとはいえ、社会人になれば出勤しなければいけない機会はあるもの。
業務の都合で毎日出勤しなければいけない人もいるでしょう。出勤のために朝早く決まった時間に起きることや朝の満員電車、毎日のメイクを億劫に感じ「社会人になりたくない」と感じる人も多いのです。
学生時代のように気分次第で休むなんてNG。授業のように誰かに代わりに出席してもらうこともできません。欠勤や遅刻、早退は報酬に直結しています。
頭では理解できても「毎日出勤」がどうしても重荷に感じてしまうのです。
休みを自由に取れない
休みを自由に取れないと思っていることも社会人になりたくない理由の1つ。任された仕事がある以上休むことで周囲に影響が出ない配慮が必要になります。
・出席が必要な会議や打ち合わせがある
・自分の業務を代わりに担当する人がいない
このような場合には休みの取得は諦めざるを得ません。その結果「平日に開催されるライブに行けない」「長期の旅行に行けない」など思うように楽しめず不満に思うでしょう。
休みを取る権利はあっても社会人としての責任や周りの目から休みを自由に取ることは難しいのです。
新しい人間関係を築くのが面倒くさい
入社する会社で新しく人間関係を築くことに不安を感じ、「社会人になりたくない」と思っている人もいるでしょう。
確かに職場の人間関係は学生のように自由に選択できません。年齢も価値観もバラバラの人たちと配属によって決まった1つのプロジェクトを進めなければいけないのです。
気が合わないとしても、簡単に関係を切ることはできません。仕事だと割り切って付き合わなければいけないのです。もともと人見知りの人や人の目を気にしてしまう人にとってはつらいでしょう。
感情に従えない場面がある
自分の言いたいことや気持ちを押さえる自信がなく「社会人になりたくない」と感じている人もいるでしょう。
社会人として業務上必要であれば感情は抜きにして取り組まなければなりません。
理不尽な要求ばかりしてくる上司に対して感情的になるのはNG。取引先や顧客に対しても、自分の感情よりまず相手を尊重した対応が求められるのです。
感情に従って動くことが最善とは限らないので、やる気に溢れた熱意ある人ほど社会人の壁は大きく感じるでしょう。
悪いことばかりじゃない!社会人の良いところ
不安要素が次々と浮かんでしまう「社会人の生活」ですが、社会人はそう悪いものでもありません。社会人の良い点を見ていきましょう。
自由にお金が使える
学生との一番の違いは「自由にお金が使える」ことでしょう。何にいくら使っても「こんな無駄づかいして!」と親に口出しされることはありません。
趣味のフィギュアを何体買おうと節約生活で貯金をしようと自分次第。
お金が自由に使えることで自分に対する責任感が生まれ、「自分はどう生きるべきか」と生活スタイルや自身の価値観を改めて考える機会になるかもしれませんね。
一方で裕福な暮らしも貧乏な暮らしも「全て自分の責任」という厳しい一面があることも覚えておきましょう。
自分の思い通りに生活できる
経済面だけでなく、生活全てが「自己責任」になる人が多いはず。そこで感じられる自由、開放感も社会人になって得られるメリットです。
初めて1人暮らしを始めた人は特に感じるでしょう。必要な家具を選んで部屋のレイアウトを自分好みに。どんなに部屋が汚くても誰にも迷惑かからない限り平気。
寝坊して朝ごはんをパスしても親から小言を言われることはありません。
休みの日は一日ベッドで過ごしてOKです。「自由に生きるってこういうこと!」と開放感を満喫できるでしょう。
「食器洗いや洗濯、掃除、やだなぁ」
確かに自分で生活することにはこのように家事をやらなければならないデメリットもありますが、楽しんで取り組めるように工夫するのも自分次第。
良くも悪くも社会人になれば自分の生活に対して「自己責任」があり、充実できるでしょう。
やりがいを感じられる
「社会人になってよかった」と思える瞬間、それはやりがいを感じられた時ではないでしょうか。
やりがいとは「自分の行為に対する期待通りの価値」のこと。
・売り上げが出た
・顧客から感謝を伝えられた
・上司に褒められた
このような自分のやったことの成果が直接実感できる瞬間は今までの人生では感じられなかった感動が得られるでしょう。
社会人になって初めて「認められた」と感じた瞬間はその後の人生でも忘れないもの。それが「社会人としてのやりがい」となり今後のモチベーションの1つになるでしょう。
あなたの仕事のやりがいはなんですか?やりがいの意味・必要性・種類・見つける方法
視野が広がる
社会人として働き始めると仕事を通じて多種多様な人と関わりを持ちます。
発言や仕事のやり方にその人の価値観が感じられ、今まで以上に視野が広がるでしょう。
視野が広がり新しい情報を多く取り入れられることで、創造力が高まります。また1つのものをいろいろな角度から考えられるため話題も豊富になり、コミュニケーション能力も身につくでしょう。
世代や人種を超えて新しい世界に触れられるのは社会人だからこそと言えます。
規則正しい生活リズムが身につく
多くの会社は出勤、退社時間が決まっているもの。それを億劫に感じるかもしれませんが、そのおかげで規則正しい生活リズムが身につきます。
朝決まった時間に起きなければいけないので、それを考えると夜更かしもできません。規則正しい生活リズムは心身ともに健康的な毎日を送る上でとても大切なこと。
日照時間とあまり違わないリズムで過ごせるようになるため、自律神経のバランスも崩れにくくなるのです。
自律神経のバランスが整うとオンとオフのスイッチがスムーズに切り替わるようになるため、仕事の集中力がアップ。
仕事が終わればリラックスしやすく、良質な睡眠を得やすくなるので疲れがたまりにくくなります。
規則正しい生活リズムが整うと、ストレスの多い社会も耐え抜ける心身が手に入るのです。
社会人生活を楽しむために学生のうちからやっておくべきこと
社会人生活を楽しむために、学生のうちからできることも。社会人生活を楽しむために学生のうちにやっておくべきことを紹介します。
旅行する
社会人になるとまとまった休みを取るのは難しいので、学生のうちに旅行に行きましょう。
・地元で行ったことがないところに行ってみる
・断食ツアーに参加する
・贅沢なホテルステイを楽しむ
・英会話合宿に参加する
このように旅行の魅力は近場でも十分楽しめるもの。中でも断食は学生時代のだらけた生活や自分自身を見直す時間にもなるのでおすすめです。
行き先に関わらず、ゆったり楽しく有意義な時間を過ごすことで社会人になる不安も軽くなる効果も期待できます。
身体のケアをする
学生の特権である「時間」を身体のケアに充てるのもおすすめです。
社会人になると身体が疲れたと感じても専門の医療機関に行ける時間は就業後や週末がほとんど。
当然その時間帯は社会人で混雑する時間帯となり、予約を取るにも苦労します。
・ヨガ
・瞑想
・ピラティス
このような身体を整えるトレーニングは学生のうちにレッスンで基本を学んでおけば、社会人になってからは自分でケアしやすくなります。
習慣化するとストレスコーピングの役割となり、大きなストレスを抱えにくくなるでしょう。
また口腔環境を整えておくのもおすすめです。虫歯の治療は何度か歯医者に通う必要があることが多く、社会人になってからは予約を取るのにひと苦労。
時間があるうちに歯を健康な状態にし、あとは自分で健康状態を保つ努力をすれば心配ありません。
学生のうちにできるだけ身体のケアをしておきましょう。
交友関係を広げる
社会人になると限られた人としか接触がない環境になりがち。そこで家と会社との往復の生活になる前に、交友関係を広げておきましょう。
職場に悩み事があっても職場の人に愚痴ることもできず、だんだん心の負担が大きくなる可能性も。家族と仕事に関わる人以外にも他愛ないおしゃべりができるような人との関係が社会人になっても確保できていると大きなストレスを回避できます。
学生のうちに新たに社会人用SNSのアカウントを設定して世界を広げておくのもおすすめ。
自分の声に全く違う分野で働いている人からの反応を受け、心に新しい風が吹いたように「社会人になりたくない」思いが吹っ切れることもあります。
複数の居場所を使い分け、自分の不安を解消できるような環境を整えておきましょう。
資格を取る
普通運転免許のようにまとまった時間をかけて取得する資格は学生のうちに取っておきましょう。
社会人になれば資格のために勉強する時間は学生のようには取れません。仕事も覚えなければならない中で勉強するのも一苦労です。
・簿記検定
・MOS
・TOEIC
このように仕事でも役に立つような資格がおすすめです。
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まとめ
学生から社会人。今までの人生で最大の転機です。不安になって当たり前。
社会人になってみないとわからないことは社会人になってから考えましょう。
学生である今しかできないことを満喫すれば不安もきっと期待に変わりますよ。