就職・転職活動を始めて「やりたいことを聞かれても、答えられずに困った」という人もいるのではないでしょうか。
また「今の仕事はやりたいことではないけれど、でも他にやりたいこともない」となんとなく辛い毎日を送っている人もいるでしょう。
この記事ではやりたいことがわからない原因を探り、その解決のヒントを紹介しています。
仕事をやりたいことができる自己実現の場にしたいという人はぜひ参考にしてみてください。
目次
やりたいことがわからない原因
やりたいことをバリバリやっている人もいるのに、「やりたいことがわからない」のはどうしてなのでしょうか。
「やりたいことがわからない」と感じるには次のような原因があります。原因が分かれば解決法も見えてくるはず。まずは自分の気持ちの原因を探ってみましょう。
自分に自信がない
「これ、やってみたい」と思うと同時に「でも無理」と思っていませんか。自分に自信がなくいつも「こんな自分はダメだ」と思っている人はやりたいことがわからない、と悩みがち。
このタイプの場合、本当はやりたいことがわからないのではなく、失敗する可能性があることはやりたくないのです。やってから失敗することで自分が傷つくのが怖いので、やりたい気持ちにはなれません。
自分のやりたいことが分かるようになるには、まず「できることしかやりたくない」と思っている自分に気づきましょう。
自分の感情を抑えている
本当はやりたいことがあっても、その気持ちを抑えていると次第に「やりたいことがわからない」と考えるようになってしまいます。
「やりたい」よりも「やらねば」を優先させてきた結果「やりたい」気持ちに鈍感になっているかもしれないのです。
例えば目指していた志望校を家族の猛反対で受験を諦めた経験のある人。社会に出て今度こそ自分のやりたいことをしようと思っても、「やっていいのかな」と不安になり実行に踏みきりにくくなります。
それを繰り返すうちに、「やりたいことがわからない」状態になってしまうのです。
やりたいことをやって失敗した経験がある
自分が得意としていることで失敗した経験があると、やりたいことがわからなくなってしまうかもしれません。
例えば子どもの頃から絵が得意な人。画力を武器に成長したけれど、いざ社会に出てみたら思ったほど評価されずがっかり。
自信を持ってきたことを否定された気分になりモチベーションも維持できません。絵以外にやりたいことがないのでどうしたらよいかわからなくなってしまうでしょう。
また「やりたいことをやっても何の良いこともない」と「やりたい」という気持ちから目を背けるようになり、「やりたいことがわからない」となってしまうのです。
自分の好き嫌い、強み弱みが分かっていない
やりたいことがわからないのは、自分のことを良く知らないから。何をしている時に自分は一番楽しい気持ちになっているか、気づいていないのです。
また自分の得意なことは自分では気づきにくいもの。他人から「すごいね」と言われて初めて気づく人も多いでしょう。
自然とやっていることが、実はやりたいことだということに気づいていないのです。
やりたいことは大きくなければいけないと思い込んでいる
「やりたいこと」とは「人に言っても恥ずかしくないことであるべき」と思い込んでいるとなかなか見つからないでしょう。
やりたいという気持ちを人からの評価で抑え込んでしまうので、やりたい気持ちに気づきにくくなるのです。しかし、やりたいことに大きいも小さいもありません。
・大勢の人の心をつかむキャッチコピーを生み出す
・明日会社を休んで、昼まで寝る
これらは、どちらも「やりたいこと」です。「昼まで寝る」をやりたいこととして言うのは恥ずかしいと考えてしまう人はやりたい仕事をみつけるのは難しいはず。「やりたい」という気持ちを素直に感じる習慣が必要です。
やりたいことを見つける方法
次にやりたいことを見つける方法を紹介します。ポイントは「素直」。どの方法でも何事も率直に受け入れる姿勢が大切です。
自分の気持ちを知る
やりたいことを見つけるために自分の気持ちを客観的に知ることから始めましょう。仕事に対する自分の気持ちを調査してみるのです。
Step1.今やっている仕事を一つ一つ書き出す
Step2.それに対しての好き嫌いをつける(好き→〇、苦でも楽でもない→△、嫌い→✕)
このように日々行っている仕事以外にも、上司からの指示や会議中の出来事なども同様に調査してみましょう。
そうすることで「今の仕事は嫌だ」と漠然と思っていた気持ちがはっきりします。仕事全部が嫌だった訳ではないことも気づくかもしれません。
好きな業務についてはこれからもスキルアップを目指し、嫌いな業務については効率よく終わらせるようにする、など仕事にメリハリがつけられるようになります。
また将来、自分がイキイキといられるためにはどのような仕事をすれば良いのかもわかり、キャリアプランも立てやすくなるでしょう。
自分について周囲に聞いてみる
自分を客観的に知るにはもう一つ方法があります。それは周囲に「自分はどんな人間か」を聞いてみること。自分では当たり前と思っている行動が実は他の人には真似できない長所ということもあるかもしれません。
普段から親交のある人なら食事をしながら「どんな人間だと思う?」と気軽に聞けますね。「〇〇について話すときは楽しそう」と自分ではわからなかったやりたいことに気づけるでしょう。
上司と面談する機会に「今後の参考のために知りたい」と短所も含めて教えてもらうのも1つの方法です。
さらに自分からもやりたいことについての話ができれば、今の業務の改善策や今後のキャリアプランについて相談にのってもらえるでしょう。
自己肯定感を持つ
自分に自信を持ちましょう。ありのままの自分を認めることで自己肯定感が高まり、前向きな気持ちが生まれます。
「自分にはどうせ出来ない」と思うと、やりたいという気持ちに蓋をするようになり「やりたいことがわからない」状態に。
自分に自信を持つために小さな成功体験を積み重ねるようにしましょう。。自分で自分を褒めるのです。
・苦手な人にも挨拶した
・疲れていたけれど自炊した
このように些細なことを「できた」と意識することで成功体験を積み上げられ、自己肯定感が高まっていきます。自分を認めることができれば、「やりたい」気持ちを素直に受け止められるのです。
自己肯定感が低い人みんなが試し始めた7つの習慣とは?自己肯定感の高め方
やりたいことリスト100/やりたくないリスト100を作る
やりたいことを100個書き出すと自分の本当の気持ちに気づくかもしれません。このリストを作るのは簡単そうに思えて実はそうではありません。
100という数がポイント。「こんなこと、書いたと思われたら恥ずかしい」と考えていると100にはなりません。誰かに見せるリストではないのでとにかく100個書き出しましょう。
やりたいことリストが難しい人はやりたくないことリストでもOK。どちらも自分の気持ちを素直に視覚化する効果があります。
やりたいことリストの中からやったことを消していけば成功体験、やりたくないことリストにあることをやらなくても成功体験を積み重ねることに繋がり、自己肯定感を高められるようにもなります。
「やりたいことリスト」を今すぐ作ろう!一度きりの人生を楽しむコツ
原点に戻る
自分の原点に戻ってみると、新たな気づきがあるかもしれません。小さいころからのアルバムを久しぶりに開いてみましょう。
ひとり暮らしをしている人なら週末を利用して実家に戻ってみるのもおすすめ。小さい頃よく遊んだ公園、部活の後に仲間と寄ったコンビニなど、懐かしい場所を散歩してみましょう。
社会人になってからの生活なんて全く予想していなかった頃、自分はどんなことに夢中になっていたでしょうか。何が楽しかったのでしょうか。
仕事に追われる忙しい毎日の中で忘れてしまった自分の「これがしたい!」との気持ちに気づけるかもしれません。
イベントに参加する
セミナーや勉強会といったイベントに参加してみましょう。やりたいことは新しい世界にある可能性もあります。
自分とは全く違う価値観を知ることで視野が広がり、今まで気づかなかった「やりたいこと」が見つかるかもしれないのです。
自分で興味があるものを探して参加するのも、友人の付き添いで参加するのもどちらもおすすめです。普段会わない人の話は刺激的なもの。積極的に新しい世界をのぞいてみましょう。
まとめ
「やりたいこと」に対して広い視野を持ちましょう。
誰にも夢中になれるやりたいことに出会える可能性はあります。20代で見つける人も50代になって見つける人もいるでしょう。生涯探し続ける人もいるかもしれません。
また「やりたいこと」を仕事とするか趣味をするかの選択肢もあります。今までずっとやり続けていることが、実はやりたいことだったと気づくこともあるでしょう。
やりたいことをやっている人は輝いているように思えて羨ましく思うかもしれません。しかし、あなたの人生はあなたの人生です。
自分のライフプラン、キャリアプランを見据えて、焦ることなく「自分のやりたいこと」を見つけていきましょう。