【適応力とは】適応力のある人の特徴・身につける方法|柔軟性・順応性との違いも紹介

就職・転職直後、新しい職場になかなかなじめず悩む人は多いのではないでしょうか。どんな場所や環境でもうまくやっていける適応力がある人を見るとうらやましく感じますよね。

 

しかし、「適応力なんて生まれつきじゃないの?」と諦めてはいけません。個人差はあるものの適応力は誰でも身につけられるものなのです。

 

しかも適応力を鍛えるトレーニングは簡単!この記事を参考に明日から適応力鍛え、どんな場所でも自分らしくいられるようにしていきましょう。

目次

適応力とは

 

はじめに適応力とはどのようなものか見てみましょう。

 

一口に「適応力」と言っても用いられる場面で意味が異なります。ここで説明するのは主にビジネスシーンにおける適応力の意味です。

適応力とは

適応力とは「ある環境に対して適切に対応する力」のこと。今はAIの利用やオンライン業務の増加など環境の変化が激しいので、「環境の変化に対応する力」も含まれると考えて良いでしょう。

 

例えば、転職したばかりでもすぐに職場の人とコミュニケーションをとり、業務を進めていける人、いますよね。そのような人が「適応力がある」と言える人。

 

適応力がある人はさりげなく相手の様子を見ながら、話題を選んだり話の進め方を工夫したりします。そうすることで相手は「この人は自分をわかってくれる」安心感を抱くようになるのです。

 

適応力がある人は、円滑なコミュニケーションをとれるので、信頼されやすく人間関係でのトラブルも少ないでしょう。

 

※職場でのストレスが大きくなった結果、「適応障害」(Adjustment Disorder:AD)と診断されることがあります。しかし、この場合の「適応」は「一般的な社会生活を不安なく送れること」を指すので、上記とは異なります。

柔軟性、順応力と適応力の違い

適応力と似た言葉に「柔軟性」「順応力」がありますね。どのような違いがあるのでしょうか。

 

柔軟性とは「臨機応変にその場に応じた適切な判断や処理ができる性質」のこと。

 

ある環境に適切に対応しようと思っても、常識や自分の価値観にこだわっていると適切な対応はできません。何のこだわりもない、柔軟性があってこそ適応力は身につくと言えるでしょう。

 

順応力は「慣れていく力」。適応力とほぼ同じ意味で使われることも多い言葉ですが、少し違います。

 

例えば職場が変わって起床時間が30分早まった生活になったとき。初めのうちはなかなか身体が起きなくて辛いですが、次第にリズムができてくれば平気になった、という経験がある人もいるのではないでしょうか。これが順応。

 

つまり自然に身体や意識が環境に慣れていける力が順応力というわけです。適応力は意識的に自分を変えるという点で順応力とは違います。

適応力のある人の特徴

 

適応力のある人の特徴を5つ紹介します。

想像力が豊かである

想像力が豊かなことも適応力がある人の特徴の1つ。想像力を働かせていつでも広い視野で考えているため、どんな状況にも適応できるようになるのです。

 

そのため仕事の背景や今の仕事の先の展開を想像し、柔軟な発想で複数の対処法を見つけられるように。また人と話すときも表情や声のトーンから相手の心情を想像することで相手に適応したコミュニケーションをとれます。

落ち着いて見える

どんな時でも冷静に見える人は、実は適応力のある人。適応力のある人は自己肯定感が高く「どんな状況でも自分は大丈夫」と感じているためいつでも落ち着いて見えます。

 

予期せぬトラブルでも自分と周囲の状況を素直に受け止められるのです。冷静でいられるので、柔軟な発想を繰り広げてその場の状況に応じた適切な対策も思いつきます。

 

適応力がある人は、少しのことでパニックになることはありません。

楽観主義者である

どんな局面でも適応できる力があると、いつでも心は落ち着いていられます。

 

自己肯定感と繋がりますが、予期せぬアクシデントがあっても「自分は何とかなるだろう」と楽観視でき、不安で心がいっぱいにはなりません。

 

適応のある人がどんなときも柔軟な発想を広げることができるのは、心が落ち着いているからなのでしょう。

何でもチャレンジする

好奇心旺盛で何でもチャレンジする人にも適応力があります。

 

今までやったことないことにチャレンジするのは誰でも不安ですよね。しかし柔軟性に富む適応力のある人は、失敗も怖くありません。

 

どのような結果になってもその結果に対処ができ、チャレンジを楽しめます。不安よりも好奇心を優先できるのです。

フィードバックを受けられる

アドバイスを積極的に貰う人は適応力がある証拠。受けたアドバイスに適応し、すぐに実行する姿勢があるからこそ、次から次へとアドバイスを貰えるのです。

 

アドバイスする人から見れば、自分の意見を素直に受け止め、自分を変えていこうと行動する人は嬉しいですよね。次も何かアドバイスしてあげようと思うでしょう。

 

逆に率直な意見を批判や自分への攻撃ととらえてしまう人には「もう二度とアドバイスするものか」と思うはず。

 

他人からアドバイスを受け、それに対する適応力があるとどんどんスキルアップできます。

適応力を身に付ける方法

適応力を身につける5つの方法を紹介します。適応力はすぐには難しいですが、誰でも身につけられる力です。

 

明日から早速試せる簡単な方法もありますのでぜひ参考にしてください。

自己肯定感を高める

どんな場面でも「自分はこれで良い」と高い自己肯定感を持っていることが、適応力には必要です。適する対処法を思いついても「こんなことしたら周りは何て言うだろう」と不安に感じてしまったら一歩は踏み出せません。

 

仕事でミスした時も「失敗した」と落ち込むのは少しだけにして、ミスしたけれども全力を尽くしている自分を心の中で「頑張ったね」と褒めましょう。

 

良いことも悪いことも全てありのままの自分を受け止める習慣を日頃から心がけると適応力を身につけやすくなります。

観察する

適応力を身につけるには観察が大切です。人の様子や周囲の状況の変化に合わせた行動をとるのが適応なので、どんな細かな変化でも気づくようにとにかく観察してみましょう。

 

上司の様子は昨日と違うことはありませんか。今日はずいぶん落ち着かない様子なのは重要な会議があるからでしょう。

 

細かい観察から想像することで、周囲の状況が仕事の背景まで視野が広がります。自分のことしか見えないような狭い視野のままでは、変化に適応することはできません。

 

観察によってなるべく多くのデータを集め、柔軟な発想でその場に適した対応を考える。その繰り返しで適応力は高まっていくのです。

傾聴する

人に適応するには「傾聴」の姿勢を大事にしましょう。傾聴とはよく聞くこと。相手の話を途中で遮って自分の意見を話すのはNG。相手の表情や仕草など言語外の情報もキャッチしながらよく聞きましょう。

 

そうすることで相手に適応した返事ができます。さらに相手には「自分の話を丁寧に聞いてくれた」という安心感が生まれ、こちらの話も同様に傾聴してくれます。

 

傾聴は相互の信頼関係を深めることにつながるので、その後の仕事でも協力してくれやすくなるでしょう。性格上合わないと思うような人に対しても傾聴することで、仕事上では支障がないように適応できます。

真似る

適応力を身につける方法の1つが真似ること。自分の常識や価値観を捨て、白紙の状態で理想の人の全てを真似しましょう。

 

白紙の状態にならないと柔軟な発想は身につきにくくなるので注意。例えば周囲にいる適応力が高い人を参考に真似してみましょう。

 

普段の仕事のやり方はもちろんですが特に参考になるのはハプニングのとき。行動だけではなく、言葉遣いや視線の動きなど細かく観察して真似してみるのです。

 

そうすることでどのように適応すればよいかがわかると同時に、今までの自分はなぜ適応できなかったのかにも気づくことができます。

積極的にコミュニケーションをとる

積極的にコミュニケーションをとると適応しやすくなります。お互いがどういう人なのかがわかっている方が適応しやすいので、コミュニケーションの機会を増やして探りましょう。

 

「積極的に」とは無理に話題を作って話をするということではありません。挨拶や返事などを忘れずに行うこと、分からないことがあったら速やかに質問することです。

 

新しい仕事を始めるときや新しい職場では、慣れない仕事にミスしてしまうこともありますね。そういう時もミスをごまかすのではなく素直に誤り、アドバイスを求めましょう。

 

日頃から積極的にコミュニケーションを取ることで、相手を知るだけでなく自分のことも分かってもらえます。お互いに適応力が高まれば、さらに信頼しあえる間柄となり仕事もやりやすくなるでしょう。

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