「忙しくてなかなかオタ活できない」「就職したらオタクって辞めなきゃいけないの?」とオタクと仕事の両立に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
安心してください。オタクとしての強みを理解し、それを活かすように行動していけばオタクと仕事は両立することができます。
少し前まで「オタク」といえば少数派で、苦手意識を持っていた人もいるはず。しかし最近は自ら「○○オタク」と名乗るほど、オタクという存在は広く受け入れられるようになってきました。
「オタクはコミュニケーション能力が乏しい」「好きなこと以外のことには興味を持たない」など働くうえでネガティブに捉えられることが多かったようですが、実は仕事にも活きるオタクならではの強みがあるのです。
仕事におけるオタクの強みとオタクと仕事の両立方法を紹介します。
目次
オタクとは
オタクとは
ある事に過度に熱中していること。また、熱中している人。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
以前はある分野にだけ特化しており、服装・髪型に無頓着でコミュニケーション能力が低いなどネガティブなイメージを持たれることが多かった言葉ですよね。
しかし最近では一見「リア充」でオタクに見えないのにオタクである「リア充オタク」という言葉も誕生。
さらに女子高生の8割以上がオタクにポジティブな印象を持っているなど、オタクという存在は世間に受け入れられてきています。(参考:MarkeZineニュース 女子高校生の8割が「オタク」にポジティブな印象 「自分はオタク」も8割【ラクマ調査】)
なぜこんなにもオタクが受け入れられてきたのかというと、もともとオタクではない人たちの間でAKB48やアニメが普及したことにより、オタクであることでコミュニケーションが取りやすくなったことが挙げられます。
またSNSの普及により1人1人が個性を出しやすくなり、筋トレやK-pop、コスメなどさまざまなオタクの居場所ができたことも影響しているでしょう。
オタクの強み
現代のオタクはさまざまな強みを持っています。そして、その強みはビジネスでも非常に大切な能力なのです。
リサーチ能力が高い
オタクはリサーチ能力がとても高いです。
さまざまな情報がインターネットやSNSに流される今、オタクたちは常にPCやスマホを駆使し、自分の推し(自分が最も好き・応援しているメンバーやキャラクター)の情報を追っています。
「自分の推しがTwitterを更新していないか」「どの番組に出るか」「グッズがいつ発売されるか」「さらに良い席のチケットを譲ってもらうことができないか」など自分のオタク活動(オタ活)に必要な情報は自ら探し出しているのです。
情報社会の今、さまざまなデバイスを使いこなし必要な情報を探し出す能力はビジネスでも必要不可欠。プレゼンで競合に勝つための情報や市場に関する新しい情報を、オタクはいち早く見つけ出せるのです。
情報分析力が高い
「昔あのシーンで○○したから、今こんな表情をしている」「誰々とおそろいのアクセサリーをつけているから、付き合っているんじゃないか」「こんな歌詞を書いているんだから、失恋したのじゃないか」などオタクは情報分析力にも優れています。
ビジネスで必要な“仮説思考”と“ロジカルシンキング”の技術は『漫画とアニメを繰り返し見て、伏線やキャラクターの関係性を考察して妄想を広げる』という、オタク特有の楽しみ方に近いそう。
この力は例えばクライアントにプレゼンするとき、「この企業は○○と競合で、以前△△ということがあったから、こういうプレゼンの仕方をすれば響くだろう」と活かすことができるでしょう。
またオタクには、グッズやチケットを交換する際「Aのグッズが欲しいけど人気だから、次に人気のBのグッズ2個と交換してくれる人を探そう」「東京のライブのチケットは倍率が高いから、低そうな北海道に応募しよう」などと、市場の動向を分析する力もあります。(参考:livedoor news オタクに仕事がデキる人が多い理由 時間確保術やリサーチ力で活躍)
タイムマネジメントが上手い
「ライブがあるから、必ず定時までに仕事を終わらせる」「オタ活に支障が出ないように完璧に仕事をこなす」と、オタクはタイムマネジメントが上手な傾向にあります。
またイベントやライブ、グッズ販売など開始時間が決まったものに参加することが多いので、時間管理を正確に行うことができます。
さらにどのルートで行ったら効率よくいけるかなども考えることができ、営業や出張に行くとき上司の力になれるでしょう。
さらにオタクはオタ活に支障が出る無駄を嫌うので、仕事をテキトウにやったらさらに時間がかかることも懸念し丁寧に仕事をこなしてくれるはずです。
モチベーションを保てる
仕事以外のところにモチベーションの源があるため、仕事で失敗してもモチベーションが保つことができます。落ち込んでも「○○があるから頑張れる」と立ち直るのです。
またオタ活にはお金が必要。そのために働く意欲も高いはずです。
努力家である
オタクは推しが「○○が好き」といったら自分もそれを好きになろうと努力したり、アニメに登場してくる文化や言語などオタ活に必要な知識を自ら学んだりします。そのため知識が豊富な人も多いのです。
また「どうすれば推しに注目してもらえるか」を考えて目立つうちわを作ったり、「どうすればイベントのために早く仕事を的確に終わらせることができるか」を考え仕事の効率を挙げる方法を生み出したりします。
体力がある
イベントのために遠くまで遠征したり、グッズのために長蛇の列に並んだり、オタクには体力があります。
また、その過酷な状況を乗り越える忍耐力もあるため、多少きつい業務も最後までやり遂げることができるでしょう。
コミュニケーション能力がある
グッズの交換やチケットのやり取り、オタク同士の情報共有などを見知らぬ人とSNS上で行うため、現代のオタクにはコミュニケーション能力があります。
SNSから始まって、全く知らない人と一緒にライブに行くことさえあるそう。「オタクはコミュ障」というイメージはもう古いのです。
イベントで社外の繋がりを増やしたい時、そのコミュニケーション能力を使えば人脈が増えて思わぬチャンスを掴めるかもしれません。
オタクと仕事の両立方法
オタクと仕事の両立方法を紹介します。オタク活動と仕事を上手に両立し、自分が輝ける生き方をしましょう。
カミングアウトする
職場の人たちに「自分は○○オタクです」とカミングアウトしてみましょう。ハードルは高いかもしれませんが、言ってしまえば楽になります。社会的にもオタクの存在は認められてきたので、受け入れてくれる人も多いはずです。
カミングアウトすることで職場の理解を得ることができて、有休がとりやすくなったり、定時に帰ったりしやすくなるかもしれません。
オタク仲間が見つかる可能性もあります。職場の人たちと良好な関係を築くことはオタクをするうえでも大切なのです。
仕事ができる人になる
仕事が完璧であれば、あなたがなにをしていても誰にも文句は言われません。
しかし仕事もテキトウにこなし、定時で帰宅。他の人に迷惑をかけることなんて気にかけず有休をとる。そういうことをやってしまうと、オタク活動が非難されてしまうようになるのです。
報連相を的確に行うようにしたり、メモを常に取ったり、積極的に発言したり、小さなことから始めてみましょう。常に当事者意識を持って、行動することが大切なのです。
関連仕事のできる人に共通する23個の特徴【期待される人になる】 関連ダメ人間の110番にはこれ!自分らしく仕事ができる最低限の心掛けテクニック仕事はオタ活の一部だと思い込む
仕事はオタ活の一部だと思い込みましょう。そうすることで仕事へのモチベーションが維持できます。オタ活にお金は必要不可欠。
仕事は会社・社会のためというのはもちろんですが、自分の推しのために仕事を励むのも良いですよね。
「最初はオタ活のために仕事をやっていたけど、だんだん仕事自体にやりがいを感じれるようになった」なんてこともあるかもしれません。
関連仕事より趣味優先な生活をする方法【メリット・おすすめ趣味】転職する
どうしても今の会社でオタクができないなら、転職を考えてもいいかもしれません。
土日休みや平日休み、テレワークやフレックスタイム制などさまざまな働き方が世の中には存在します。自分に合った働き方を探してみてください。
オタクを活かした職業に就くのもいいですね。いきなり本業でオタ活に関わることは難しいという人は、副業として始めてみましょう。
好きなことでお金を稼げる喜びを感じると働くことが楽しくなり、本業を超える収入を得られるようになるかもしれません。そうなったら思い切って本業をやめて、その仕事一本に絞ればいいのです。
関連副業だけじゃない!すぐに始められる社外活動のススメ【始め方・メリット・コツ】
【おススメの本】
本業はオタクです。-シュミも楽しむあの人の仕事術
まとめ
自分のオタ活を重視する生き方も素敵ですが、自分のための働き方を選んだ方がいいときもあります。
考えたくないかもしれませんが、自分の推しは永遠に存在するとは限りません。あなたの心には永遠に存在しても、ライブやイベント、グッズが無くなってしまう時がやってきます。
そうなったとき、自分の生きる道を見失わないように常にバランスを考えながら働くことも大切なのです。
しかし何を選択するかはあなた次第。自分の人生です。自分が輝ける働き方を選ぶために、さまざまな働き方を試すのもいいですね。
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