『卵を割らなければ、オムレツは作れない』by ヘルマン・ゲーリング
「自分の殻を破ることでしか得られない、何かがある」とも「何事も行動を起こさなければ、前には進めない」とも読むことができます。
「積極的に発言できるようになりたいのに今日もまた何も言えなかった。」
自分の殻を破りたい!と思ってもどうしたらいいのかわからないと感じている人は多いでしょう。しかし殻を破れば成長できると思うとチャレンジしてみたいですよね。
この記事では、殻を破れない理由を明かし、殻を破るメリット、そして殻を破る具体的な方法を紹介します。
目次
殻を破れない理由
殻を破りたいと思っているのに、なぜできないのでしょう。それには次のような理由があるからです。
挑戦が怖いから
殻を破れないのは「失敗したらどうしよう」「どうせ無理に決まっている」と考え、新しい挑戦が怖くて仕方がないからかもしれません。
例えば過去の失敗がトラウマになっているケース。殻を破りたいと思うたびに、「またあの時のように失敗したらどうしよう」と不安になり、もう二度と失敗で傷つくのは嫌だと強く思うでしょう。
今回こそは殻を破ろうという気持ちが失敗のトラウマに負けてしまうのです。
自己肯定感が低いから
何をしても「自分はダメだ」と考えがちな自己肯定感が低い人にとっては、殻を破るという新しい挑戦はさらに高いハードルです。
自己肯定感が低いと「殻を破りたくても自分には無理」という考えが頭から離れず、殻を破ることすら諦めてしまいます。どんどん悲観的になり、結果的に殻を破れずにいるでしょう。
周囲の評価が気になるから
殻を破ることをためらう原因として、いつもと違う行動をする自分に周囲がどう反応するか不安に思ってしまうこともあげられます。
「無口な私が急に話しかけたらビックリされるかな」
「変な人と思われるの嫌だな」
勝手に周りから悪い反応がくると想像し、殻を破る決心が鈍ってしまいます。
周囲の評価がネガティブかどうかは、実際にやってみないとわからないこと。実際に行ってみたら、良い反応がくるかもしれません。
習慣を変える勇気がない
今までの状態や習慣を変える勇気がなくて、殻を破れないこともあるでしょう。
例えば「部下は上司の言う通りにする」「誘われた飲み会は断らない」などを習慣にしてしまうと、それを変えるには勇気が必要です。「こうあるべき」との思い込みが分厚い殻となり、それを破るには大きな不安を感じるからでしょう。
殻を破るメリット
殻を破ることで、次のようなメリットがあります。
自然体でいられる
殻を破ることで、周囲にもありのままの自分をわかってもらえます。本当の自分を殻に閉じこめている間は周囲の人に誤解され、「本当は自分はそういうタイプじゃないのに」と辛い思いもしたかもしれません。
しかし殻を破ってありのままの自分を周囲の人にもわかってもらえれば、もうギャップに苦しむことはないのです。
周囲の評価が気にならなくなる
殻を破るメリットとしては周囲の評価が気にならなくなることも挙げられるでしょう。
殻があることで「周囲からみた自分」と「本当の自分」とのギャップに苦しんできましたが、殻を破ってしまえば「本当の自分」しかないのです。
「これが自分なんだ」と周囲の評価を気にせずに行動できるため、ストレスフリーに過ごせるようになります。
視野が広がる
殻を破って今まで知らなかった新しい世界に飛び込むことで、視野が広がります。これまで常識と思い込んでいたことが常識でなかったり、全く違う価値観の人と出会ったり、とても刺激的な時間が生まれるでしょう。
例えば家と会社の往復だけの毎日から週1回ジムに通うと、新たな出会いが生まれます。何でも言われたことだけを完璧にやれば良いと思っていたのに、ジムには積極的に自分を追い込む人がいて驚くかもしれません。
「自分ももっとチャレンジした方が楽しいのかも」と新しい挑戦が思いつくなど、どんどん視野が広がっていくでしょう。
できることが増える
殻を破ると自分に自信を持てるので、失敗を引きずり「自分はダメだ」と悲観的にはならず、新しい事に挑戦しやすくなります。
周囲の評価も気にならなくなるので、やりたいという自分の気持ちに素直に従ってどんどんチャレンジ。失敗してもそれを次の成功への一歩に変えて、積極的に行動し続けるでしょう。
今までできなかったことや分野の違うことなど数多くチャレンジすることで、自然とできることが増えていきます。
殻を破る方法
難しいと思いがちな「殻を破る方法」。実はそう難しいものではありません。最初から大きな一歩を踏み出そうとせず、小さな一歩から始めてみませんか。
まずは何か行動する
小さいことでも良いので、何か行動してみましょう。始める前に心配しすぎると、殻を破れないままです。
例えば「何でも受け身な自分を変え積極的になりたい」と思う人は、まずは挨拶に挑戦。いつもより少しハッキリとした口調で、伏目がちだった表情を明るく、相手の目を見て挨拶してみましょう。1度実行すれば心配も吹き飛ぶので、次はもう少し気持ちを楽にして挨拶できますよ。
「できるかな」と不安が頭に浮かんだらすぐに「でもやってみよう」とつぶやくと、不安でいっぱいにならずに行動に移しやすくなるでしょう。
スイッチを作る
何事もきっかけが大切。自分の「スイッチ」を作って殻を破るきっかけにしましょう。今までと違うことをするのは怖くて不安になりますよね。不安を解消する動作を「スイッチ」と決めて、いつでもそれを使うことで自己暗示をかけます。
・「とにかくやってみよう」とつぶやく
・お腹に手をあてる
・太ももをパシッとたたく
スイッチとなる動作をすると誰かに背中を押してもらった気になり、実行に踏み切りやすくなるでしょう。
全てにYesと言ってみる
仕事の依頼やプライベートのお誘いに、迷わず”Yes”と言ってみましょう。新たな世界を知って、視野が広がるのです。「意外と挑戦してみたらできる」と自信にも繋がります。
例えば「この週末、キャンプに行かない?」と誘われたとき、思いきって「行く!」とYesの返事をしてみましょう。今まではみんなとガヤガヤ遊ぶのが苦手で、遊びの誘いは基本的に断っていたかもしれませんが、「キャンプの楽しさ」「気の合う友達」と出会える可能性があります。
反対に「やっぱり楽しくない」と思っても、それも1つの発見。次から「殻を破れないのではなく、自分は楽しくないからキャンプには行かない」と自信を持てるようになります。
急に全てYesと答えると驚かれるかもしれません。しかしそういう周囲の反応は気にしなくて大丈夫。楽しい時間を一緒に過ごせば、その反応はすぐに変わります。
何事もやってみなければ面白いかどうかわかりません。「なんかそういうの苦手」と尻込みせず、とにかくYes!やってみましょう。
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知らない人しかいない場所に行ってみる
「いつも一緒にいる人の中では、今までのイメージを壊すのが怖い。」
そう思う人は、知らない人しかいない場所に行ってみるのはどうでしょうか。自己啓発セミナーに参加する、講演会を聞きに行くなど、自分1人で出かけてみましょう。
今までのあなたの背景は誰も知らないので、その時その場のあなたの姿をありのままに受け入れてくれます。殻を破っていつもの環境では出せなかった自分を出すことで、解放感があるでしょう。
今まで出会わなかった価値観の人と話し、「私はこのままで良いんだ」と自信が持てるかもしれません。
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環境を変える
殻を破るきっかけとして、環境を変える方法もあります。
例えば地元の学校に通っていた時には真面目なイメージだったのに、引っ越して大学に行ったら派手に遊ぶようになった人は周りにいませんか。環境の変化は心にも大きな変化をもたらします。
引っ越しや転職などの大きな変化ではなくても、部屋を模様替えする、ヘアスタイルを変えるだけでもきっかけにはなるでしょう。目に見えるものが変わると「新しい自分になる」と自覚しやすくなります。
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まとめ
「殻を破る」ことは一大決心ですが、大きく破らなくても良いのではないでしょうか。
いつもとは違う何かをしてみる。
朝の飲み物をコーヒーではなく緑茶にする。
それだけでも違う自分になれるかもしれません。