「集中力が続かず、思い通りに仕事が進まない!」そう悩んだことのある人は多いはず。「やらなきゃいけない」という気持ちはあるのに集中できず、他のことに目がいってしまう。
どうすれば集中力を持続させることができるのでしょうか?集中力が続かない理由とその対処法を紹介します。
目次
集中力が続くのは90分のみ!?
そもそも、集中力が切れない人はいません。1日24時間同じペースで仕事や勉強に集中することは不可能です。
人間の集中力は90分が限界と言われています。また、それも90分間ずっと集中できるわけではなく、集中力の波は15分周期だそう。
参考:ダイヤモンドオンライン「会議は1時間」という常識が生産性を下げる。会議は「15分×2=30分」が原則である。
「集中力が続かないなんて、私は仕事ができない人だ…」
と自分のことを責めすぎる必要はありません。
集中力が続かない理由
「集中力が続くのは90分」と説明しましたが、人によってはそのペースをうまく掴み、集中し続けられる人がいます。では、集中力が続かない人にはどのような原因があるのでしょうか。
心身ともに疲労が溜まっている
1つ目は自分のコンディションに関する問題です。心配事や悩みを抱えていると、無意識にそちらに気が取られてしまい、集中しようとしてもついつい考えてしまいます。特に寝不足や体調不良の時は、オフィスに座っているだけで精一杯で仕事に集中するためのエネルギーが十分にないため、集中力はすぐに切れてしまいます。
環境が整っていない
周りの環境もあなたの集中力に影響します。
・独り言が激しい人がいる
・常に雑談が聞こえてくる
・頻繁に電話がかかってくる
・デスクに書類が大量に積んである
このような状況では気をとられる要因が多いため、集中力が途切れやすくなるのです。せっかくやる気があるのに、邪魔された気分になりますよね。
関連うるさい職場に耐える必要はない!すぐできる9つの対処法やる気が足りない
「明日までに終わらせなきゃいけない」「今日提出しなきゃいけない」などと追い込まれないと、やる気が出ずに集中できない人もいるでしょう。今やらなければいけない意義が見出せないと、他の自分が興味あることに意識がいってしまい集中できないのです。
物事に取り組む段取りが決まっていない
社会人になると、1日にやらなければいけないことはたくさんあります。その優先順位をつけずに取り組んでしまうと、1つ目の仕事に取り組んでいても他の仕事が気になってしまって集中できなくなってしまうのです。
休憩していない
「私は集中力がない」と自分を責め、無理やり休憩をとらずに仕事を続けている人や、「早く終わらせなければ」と焦って休憩をとらない人もいるでしょう。しかし人間の集中力には限界があります。我慢してだらだらと仕事をやっていても効率は良くなりません。適度な休憩は集中力を高めるために大切なことなのです。
集中力が続かない時の対処法
今すぐにできる、集中力が続かない時の対処法を紹介します。
①思い切って休憩する
②画面から離れる
③1日のスケジュールを決める
④ポモドーロテクニックを使う
⑤場所を変える
⑥デスクを整理整頓する
⑦仕事の目的を考える
集中力を長く保てれば、効率的に早く仕事を終わらせることができます。自分の時間を大切にするためにもぜひ取り入れてみてください。
思い切って休憩する
集中力が切れたと感じたら、休憩しましょう。サボっていると思われるのが怖くて休憩できない人もいるかもしれませんが、休憩は悪いことではありません。むしろ頭をリフレッシュさせ、仕事の効率を上げてくれるのです。
具体的な休憩を取るメリットはこちら。
①リラックス効果がある・・・長時間の作業は肉体労働でなくても体に力が入り、筋肉は硬直し、神経も緊張状態に。血の巡りも悪くなり肩こりや頭痛の原因にもなります。
休憩を取ることで緊張状態が緩和され、血の巡りが良くなると疲れが和らぎ、集中するエネルギーがまた出てくるのです。
②気持ちが切り替えられる・・・集中することは大切ですが、その状態が続くと周りが見えなくなり、ケアレスミスや独りよがりな考えに陥ってしまう可能性があります。
休憩を挟み意識を違うところに向けることで、頭をリセットさせてもう一度客観的に自分の作業を見直したり、狭くなった視野を元に戻したりすることができるのです。休憩中に新たなアイデアが突然浮かんでくることもあるでしょう。
関連【間違った息抜きしてませんか?】仕事での息抜きの重要性と正しい息抜きの方法画面から離れる
休憩中は、スマホやパソコンなども画面から離れて、「休むこと」に集中しましょう。スマホからは大量の情報が入ってきたり、目に負担をかけるブルーライトを浴びたりするため、目や脳を休ませることができません。
休憩中はオフィスの外を散歩したり、ストレッチをして筋肉をほぐしたり、仮眠をとったりしましょう。目を閉じるだけでも視覚情報を遮断できるので脳を休められます。また脳のエネルギーとなる糖質を補給するのもオススメです。
休憩時間は自分にあった長さで構いませんが、数分でも効果があると言われています。長い時間で一気に休憩するよりも、こまめに短い休憩を多くした方が仕事の効率は上がるようです。
参考記事:MY FUTURE CAMPUS 集中力維持に効果的な休憩方法とは?
関連デジタルウェルビーイングとは|スマホとの心地よい距離を知ろう【実践方法】1日のスケジュールを決める
他のことに目移りせずに「今の時間はコレ!」と集中して取り組めるようにするために、何時に何をするかその日1日のスケジュールを明確に決めましょう。
頭の中で考えるだけでなく紙に書いて可視化して、目のつくところに貼っておくのがオススメ。終わったものは線を引いて消していくと、やり遂げたことが目に見えて分かるので達成感が湧きます。
詳しいスケジュール・タスク管理の方法は、こちらの記事でも紹介しています。
関連【完全版】タスク管理の方法・コツを徹底解説!”仕事がデキる人”に近づこうポモドーロテクニックを使う
「8時間も働くのか…」と憂鬱な人におすすめなのが、この方法。
25分仕事、5分休憩、を4回続ける→15~30分の長めの休憩をとる
これを繰り返すのが、ポモドーロテクニックです。「まずは25分だけ頑張る!」と集中できるでしょう。「この仕事に25分もかけていたなんて!」と気づくきっかけにもなります。
ただ、じっくり考えることが必要なタスクもありますよね。その場合、25分を45分や50分などとやりやすい時間に変えましょう。
参考:リクナビNEXTジャーナル 生産性がグングン上がる!「ポモドーロ・テクニック」って知ってる?
場所を変える
集中力が切れてしまった時、気分をリセットするために場所を変えて作業してみましょう。立って仕事をするのもオススメです。
人がたくさんいる場所では気が散って集中できないと先ほど述べましたが、他人からの視線を感じた方が集中できる人もいます。自分に合ったお気に入りの場所をいくつか見つけておくといいですね。
デスクを整理整頓する
物理的に気が取られる要因を無くす方法です。自分が快適に仕事に取り組める環境を作りましょう。不必要なものは捨て、今使わない本やスマホなどは引き出しなど目につかないところに片付けましょう。
どうしてもスマホをいじってしまう人は電源を切ったり、対策アプリをダウンロードしたりするのがオススメです。
【オススメの対策アプリ】
「スマホをやめれば魚が育つ」(iOS対応)
その名の通り、スマホを使用しなければしないだけ魚が育つアプリです。
ブロックタイマー(iOS・Android両方対応)
スマホに触らなかった時間だけ植物が育っていくアプリ。自分でスマホに触れない時間を決めてタイマーを設定することもできます。
仕事の目的を考える
これまで紹介したテクニックを試しても集中できない場合、「なぜ仕事をするのか」を深掘りしましょう。目的を再認識して、使命感を持てるでしょう。
・この仕事をしたら、だれが喜んでくれる?
・この仕事は何のためにある?
・私はなぜこの仕事をしている?
このように自問自答したり、同僚や上司と話したりしてみましょう。今の仕事に向き合うきっかけにもなります。
関連“働く意味”って何?自分流の”なぜ働くのか”を探す方法【書籍・名言】それでも集中力が続かない人へ
なかなか集中力が続かない、もしくは集中すらできない人は、疲れがたまっているのかもしれません。生活習慣を見直し、十分な睡眠がとれるような毎日にしていきましょう。
・朝太陽を浴びる
・適度な運動をする
・よく噛んで食べる
・お風呂に入る
・寝る前はスマホを見ない
・自分用のストレス対処法を持っておく
カギは幸せホルモンである「セロトニン」。日中に太陽を浴びる、夜明るすぎる光を浴びない、などで夜しっかりと眠れるようになります。
生活習慣から整えて、集中したい時に集中できる体を作っていきましょう。
まとめ
人間、集中力が切れてしまうのは当たり前。ですから、無理してだらだらと仕事に取り組むことをやめて、集中力が切れてしまう自分を認め上手に対処していきましょう。
集中力が他の人より続かないとしても、自分なりの集中力スイッチの入れ方を知っていれば、何も怖くありません。さまざまな対処法を試し、自分にあったスイッチの入れ方を見つけてみてください。