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仕事が長続きせず、何度も転職していると誰でもこう思います。
「どうして私は仕事が長続きしないのだろう。飽きっぽい性格は治らない?どこにいっても人間関係がうまくいかないのは、病気なのかな。」
このように仕事が長続きしないのは、自分に忍耐力がないからだと決めつけていませんか。
相談員や支援員として心理士やカウンセラーと一緒に働いてきた経験をもとに、「仕事が続かない原因」と「仕事を長続きさせるために必要なこと」を解説していきます。
目次
仕事が続かない原因
仕事が続かない原因は大きく分けて6つ。
・コミュニケーションをとるのが苦手
・職場の雰囲気を敏感に感じてしまう
・理想を追い求めすぎる
・仕事がつまらない
・真面目過ぎる性格
・経済的にあまり困っていない
ひとつずつ説明していきます。
コミュニケーションをとるのが苦手
・職場の人とうまく付き合うことが難しい
・上司とだけうまくいかない
この2タイプがあります。全体的にコミュニケーションがうまくとれない人は、効率よく仕事をするのが難しい傾向にあります。
他人をよく知ることが苦手なので、分からないことがあっても聞けなかったり、勝手な思い込みをしてしまったりするのです。だから自分の考えだけで「あの人がいるから今の職場はダメだ」と結論づけてしまって辞めてしまうのでしょう。それではどこにいっても長続きしません。
同僚や部下とは上手くいっているのに、上司とはどうもうまくいかない人。どの職場もイヤな上司ばかりではないはず。しかしどこにいっても上司とうまくいかないのは、あなたの「不安な気持ち」が原因です。
その人ではなく「上司という存在」に見えない壁を感じているのです。
職場の雰囲気を敏感に感じてしまう
職場の雰囲気を敏感に感じてしまうことも仕事が続かない原因のひとつ。他人の目が常に気になってしまう人に多い原因です。
繁忙期のピリピリした雰囲気に居心地の悪さを感じたり、周りの人の機嫌が悪いと気になってしまったり。このように他人の目が気になると仕事に集中することもできません。
またこのタイプの人はマイナス思考になりがちです。ミスで上司に軽く叱責を受けただけでも「もう私はダメだ」という思いが頭から離れなくなります。
自分に自信が持てなくなって、ますます他人の目が気になる。この「負のループ」から抜け出す唯一の方法として「辞めること」を考えてしまう。それが長続きしない原因になっています。
関連【決定版】ポジティブになる方法12選!負のループから抜け出そう理想を追い求めすぎる
初めから自分の理想の仕事に就けることはまずありません。しかしやりたくない仕事な上に評価が思い通りにされないと、「いつまでもこんな仕事を任せるから自分の能力を発揮できないのだ」と会社のせいに考えてしまいます。
やりたくない仕事に最初のうちは我慢できても、いつまでもやりたい仕事につけないと焦る気持ちが出てきます。自分の能力を活かせるのはここではない、と職場を変えてもまた同じことの繰り返し。仕事が続かない本当の原因は、理想を実現させるための道筋を理解できていないことです。
仕事がつまらない
半年ぐらいすると業務に慣れて「刺激がない」と感じる人もいます。仕事の目的意識も薄れ「何のために仕事しているのか」分からなくなることも。
ちょっとした工夫で日々の生活に「刺激」を与えることはできるのですが、「つまらない」という気持ちに負けてしまう人は、どの職場でも長続きすることは難しいでしょう。
関連同じことの繰り返しの毎日を変える!つまらない毎日に刺激を与える方法真面目過ぎる性格
どの職場でもいつの間にか仕事に追われる日々を送り、辞めるしか抜け出す方法がなくなってしまう。そんな人は真面目過ぎる性格が原因となっているかもしれません。仕事に対する正義感の強さと誠実さにより、仕事をひとりで抱え込んでしまうタイプです。
自分の力量以上の仕事が回ってきてもつい頑張ってしまい、早出出勤や残業、休日出勤が続いて、精神的にも肉体的にも休める時間がどんどん減っていきます。
関連なぜ真面目過ぎなの? ゆるーく、誇れる自分に変わるヒント【仕事・ストレス】経済的にあまり困っていない
仕事が長続きしない人の中には、仕事を辞めても生活に大きな影響が出ない人も多いです。
例えば、実家暮らしをしている、パートナーと同居しているなど経済的に余裕があると辞めやすいでしょう。経済的余裕があると辞めても生活していけるだけのお金はあるので、仕事・収入の変化に危機感を感じづらいのです。
勤務条件についてもあまりこだわらずに転職してしまって、またすぐに辞めてしまうことになるでしょう。
「病気なのか」自分で判断するのはキケン
「コミュニケーションをとるのが苦手」「職場の雰囲気を敏感に感じてしまう」
これに関しては、個人差があります。こころの病気がどうかの判断は、やはり専門家に任せることにしましょう。
素人判断は危険です。「風邪かな」と思っても実は大きな病気のサインだったりすること、ありますよね。それと同じです。きちんと医師の判断をあおぐことが大切と考えてください。
厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」というサイトがあります。働く人に多い心の病気についていろいろと紹介されていますので、参考にしてみてください。
仕事を続かせるために必要なことー仕事選び編
どうしても環境を変えるしかない。そして、次こそは長続きさせたい。仕事を選ぶときに次のようなポイントを考えるとよいでしょう。
・仕事の目的を明確にする
・転職のデメリットを十分理解する
・職種・業種の特徴を理解する
・勤務条件を入念に調べる
・夢の実現への道筋を決める
・余暇も楽しむ仕事を選ぶ
具体的にみていきます。
仕事の目的を明確にする
あなたの仕事の目的はなんですか?もしわからなければ、この機会に考えてみましょう。そしてその理由のためには我慢しなければならないことがある、と割り切るのです。
例えば「生活費を稼ぐため」なら、継続的に仕事がないと困りますね。「やりたい仕事がある」なら、今は着実に実績をつむ必要があるかも知れません。
「辞めたい」と思ったとき、あなたが仕事をする理由をもう一度考えてみてください。
関連【仕事が嫌い】すぐ転職は危険!まず最初にやるべきこと転職のデメリットを十分理解する
今の時代、転職することは珍しくありません。しかし転職を繰り返すことにはデメリットがあることをよく考えておきましょう。
社会的信用の低下ローン審査に「勤続年数」の記入欄があることからも、仕事が長続きしない人に対する評価が分かるでしょう。社会的信用が下がることはあまり良いことではありません。ローン審査に通らない可能性やクレジットカードの限度額が低く設定されるなどの弊害があります。
他にも家庭を持つようになっても定職につけないのではないか、年金額はどうなるのかなど、将来の不安は尽きません。
何度も転職を繰り返すと、スキルアップが難しいこともあります。長年やっているからこそ仕事の流れや技術が身についていくもの。転職するたびにその仕事を最初から覚えることになると中途半端なスキルしか得られず、次第に転職活動をしても良い反応を得られないかもしれません。
職種・業種の特徴を理解する
生産業務
工場勤務
施設管理の仕事
これらの仕事は人との関わりが多くありません。人間関係でストレスを感じることはあまりないでしょう。
反対に女性ばかりの職場はできるだけさせた方が良い場合もあります。男性に比べると女性は関係性を重視する傾向がありますので、ウワサ話に悩まされることがあるかも知れません。※職場によります。
勤務条件を入念に調べる
休日の取得、社内の雰囲気など勤務条件にとことんこだわって仕事を探しましょう。上司との関係、仕事のすすめ方など会社の雰囲気でずいぶん違いますので、できる限り調べると入社後のギャップを抑えられます。
しかし、どんなに事前に調べても、実際に働いてみないと分からない雰囲気があるのも事実。どこの職場でも勤めてみないとわからない雰囲気があると覚悟しておくことも大切です。
夢の実現への道筋を決める
理想を叶えるために、中期目標、短期目標と決めることをおススメします。理想を持つことはとても大切なことですが、実現を急ぎ過ぎると理想を見失いかねません。
確実に理想に近づく道筋をはっきりさせれば、はやる気持ちにブレーキをかけることができます。着実に一歩ずつ進んでいきましょう。また簡単に理想をかなえることができる職場は少ないと考えましょう。
例えば、以下の通り。
短期目標「社会人としての常識や大まかな仕事の仕方を身につける」
中期目標「夢の実現に向けて具体的な準備を整える」
最終目標「夢の実現」
このように短期・中期目標も決めれば、どの段階でも夢に向かっている意識が湧いてくるはず。
余暇も楽しめる仕事を選ぶ
今までどのくらい余暇を楽しんできましたか。生きていくうえで、働くことはとても大切なことですが、それと同じくらい余暇を楽しむことも大切です。
日々の仕事上のストレス解消
ストレスに耐えられる忍耐力
楽しい仲間との交流
楽しみがあれば少しくらいの仕事のストレスは我慢できるでしょう。仕事の同僚とはうまくいかなくても、一緒に余暇を楽しむ仲間と楽しい時間を共有できれば問題なしです。
仕事を選ぶ判断基準のひとつに「余暇を楽しむこともできるか」も加えましょう。
関連【即解消】仕事のストレス発散方法50個大集合|自分に合うものを見つけよう仕事を続かせるために必要なことー今の環境編
まず初めにもし今すでに体に異変を感じているならば、転職よりも治療が優先です。過度のストレスで体はいろんなSOSサインを出します。微熱が続くくらいでは会社も休まず頑張ってしまうかもしれませんね。
しかしこれもSOSサイン。転職よりも何よりも自分の体調管理を最優先にすることを考えましょう。体が元気になってから、ゆっくり転職について考えてください。
「コミュニケーションがとれるように」
上司に対しては少なからず誰もが不満を感じています。コミュニケーションがうまくとれるようにならなくても気にすることはありません。
「上司という存在」に不安が消えないときには、上司のことを徹底的に分析してみるのはどうでしょう。名付けて「あなたの上司図鑑」。服装、ヘアスタイル、言葉づかい、口癖、表情。興味を持って観察しているうちに見えない壁が少しずつ薄い壁に変わっていきますよ。
関連ストレスを感じる上司あるある[耐えられない時の対処法も]「職場の雰囲気を敏感に感じてしまうときは」
残念ながら、もうすでに出来上がってしまった職場の雰囲気をどうにかすることはとても難しいです。周りを変えられないなら自分を変えてみましょう。
・他人の目、他人の行動を気にしないようにする
・マイナス思考→プラス思考へ
「そんなことは、分かってる」「それができれば苦労しない」
という声が聞こえてきそうです。すぐにそうなるのは難しいので、少しずつやってみましょう。
他人の目を気にしないようにするには、「1日1回でも他人の目を気にしなかったら褒める」とルールを作ります。例えば食事しているときはあまり他人の目を気にせずに食べていませんか。「あ、そう言えば!」と他人の目を気にしなった自分に気づくことがあったら目標達成!祝杯をあげましょう!
家で「じゃないノート」を作ることもおススメです。
「その日イヤだった他の人の目・行動」
→「そのときの自分の気持ち」(マイナス思考)
じゃなくて
「こう思えばいいのかも、の気持ち」(プラス思考)
このように書き出すのです。
例:
「こっちを見ている気がする」
→「何かおかしなところがあるのかな」
じゃなくて
「今日の髪型、結構イケてるのかも」
「何かコソコソ言ってる」
→「私の悪口、言ってる気がする」
じゃなくて
「知らない、知らない。コソコソ言ってても関係ない」
このノートは他の人に見られると困るので「持ち出し厳禁」にしましょう。
書いているうちに思いがけず次々とイヤだったことが出てくることも。実は書き出すことは自分を客観視するのに非常に効果的なのです。そして書き終わったら少し心が軽くなっていると感じるでしょう。
特に職場の人間関係に悩む人は多いです。その悩みがいつまでも解消されないと大きなストレスになり、体調不良へとつながるかも知れません。少しでも体にSOSのサインを見つけたら、軽く考えずに対処しましょう。
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上であげた対処法で何ひとつ変わらないときには、専門家の助けを借りることもひとつの方法です。
しかし病院やカウンセリングルームに出向くことに抵抗があるかも知れません。先にあげた厚生労働省のサイトにもたくさんの情報が載っています。あらかじめそこで調べてから専門家のところを訪ねても良いでしょう。
本を読むのも簡単ですぐにできる情報収集方法です。おすすめの本はこちら。
『つらいと言えない人がマインドフルネスとスキーマ療法をやってみた。』
著:伊藤絵美 出版:医学書院
残念ながら転職を繰り返す話ではありませんが、専門家と一緒に自分に向き合うことで「人ってこんなに変わることができるんだ」と知ることができると思います。
病院やカウンセリングルームに行くのは「病気だから」ではなく「こころの専門家に教えてもらう」気持ちでいいと思います。病名を決めてもらいに行くのではありません。こころ専門家にあなたの心を軽くする方法を教えてもらいましょう。
まとめ
「仕事が長続きしない自分を何とかしよう」と思うから悩むのです。とても前向きな気持ちがそこにあります。
原因を分析して、対処法が分かったら、次は勇気をもって行動に移しましょう。もう転職しなくて済む毎日があなたを待っています。