「社会人になって早数年経ったけれど、慣れてしまって毎日マンネリだな」なんて思っていませんか?
新しい趣味や引っ越しなど、環境を変えることでマンネリを解消する方法はいくらでもありますが、仕事も一度見つめなおしてみませんか。仕事には一日の大半の時間を費やしているので、仕事を変えれば環境に大きな変化が起こるでしょう。
この機会に幼少期や学生時代に思い描いていた「なりたい自分」に近づけているか振り返るのもいいかもしれません。
転職や異動、副業を経験して仕事で環境の変化を多く経験した筆者の目線を交えながら、仕事環境を変える方法やその実情をお伝えします。
目次
仕事で環境を変える方法
まずは仕事で環境を変える方法を確認しましょう。大きくわけて下記の4つがあります。
転職
異動
副業
起業・独立開業
4つの方法についてそれぞれ詳細をご紹介します。
転職
「働く環境を変える」と考えたとき、まず初めに思い浮かべるのは転職ではないでしょうか。筆者もそうでした。働く会社も一緒に働く上司や同僚も全部リセットして、今までの経験や知識を武器に新しい環境で頑張ることができます。
勤務地や勤務時間も変わるケースがほとんどなので、生活リズムが大きく変わる場合が多いでしょう。転職は今回紹介した4つの方法のなかでも「生まれ変わった自分」を強く実感できる方法です。
筆者は1年前(2019年7月)に2度目の転職をしています。職種が変わったので業務内容が大きく変わったことはもちろん、勤務地は川崎市内から都内へ、勤務時間は9時始業から10時始業に変わりプライベートの時間の使い方も大きく変わりました。
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異動
異動は転職よりも心理的負担が低い方法です。「せっかく慣れた会社を辞めるのは勇気が無いな…」と転職することに抵抗を感じる場合は、検討してみましょう。なぜなら、働く会社はそのまま、一緒に働く上司や同僚だけが変わるためです。
同じ部署内で別のチームに異動すればそれほど環境の変化は大きくありませんが、「営業→人事」や「マーケティング→カスタマーサポート」という部署をまたぐ異動では、担当業務が変わるので少しだけ転職した気分を味わえるかもしれません。
筆者は営業部内で隣のチームへ異動した経験がありますが、担当する取引先がガラッと変わり新鮮な気分を味わいました。一方で、変わらず助け合える元チームメイト達の存在に安心していました。社内の人の名前や社内手続き方法を新しく覚えなおす必要もないため、業務も円滑に進めることができたことを覚えています。
副業
もし「転職や異動するほどでもないな」と思う場合は、副業を始めてみることもおすすめです。
まずは本業に支障がでない範囲で始めてみましょう。今までの経験や知識を副業で活かすことで「頑張ってきてよかった」と自己肯定感を満たすこともできますし、本業との相乗効果が期待できます。
筆者も副業を始めて日が浅いですが、一日の過ごし方にメリハリがつくようになりました。これまでは仕事・家事・プライベートの3つを基本に1日の時間を費やしていましたが、副業を始めるようになってからはダラダラ過ごす時間を意識的にコントロールするように。忙しくなるどころかリラックスして過ごせるようになっています。
効率的にすべてを進めるために家の中のインテリアを変える時間も増えました。副業はライフスタイルの向上にもつながっているかもしれません。
起業・独立開業
珍しいケースではありますが、新しく自分で会社やお店を作ってしまう選択肢もあります。もし作ってみたいサービスや普段関心がある社会課題がある場合には、起業をチャレンジしてみてもいいかもしれません。
筆者には起業の経験がありませんが、身近な経験者に話を聞いてみると「仕事がなかった」「従業員が足りない」「資金が底をつきそうになったことがある」など苦労話の連続です。事業計画や人員計画、資金の調達について考えなければなりませんし、日本では起業・独立開業が身近になっていないこともあるでしょう。
ただ、そんな中でも毎日の忙しさの中に楽しそうに働いている人も多く出会いました。仲間を増やして夢や目標に向かって働く姿はカッコいいものです。起業・独立はチャレンジしてみたい課題や想いがある人にはピッタリの方法かもしれません。
環境を変えると起こる良いこと
働く環境を変える方法を4つ紹介したところで、次は環境を変えることで得られるメリットを確認しましょう。
人間関係をアップデートできる
働く環境が変わるため、当たり前のことですが上司や同僚と顔を合わせることは無くなります。もし人間関係に悩んでいるのであればリセットできるかもしれません。
さらに新しい同僚や取引先との新しい出会いがあります。日常の業務での関わりはもちろん、これまでお世話になった人たちと新しく出会った人たちとを繋げることで、新しいビジネスのきっかけになることもあります。
筆者は転職前にお世話になっていたデザイナーを現職場の広報担当に紹介したことがあります。好みや仕事の進め方をよく知っている人との仕事はスムーズですし、依頼先を探す時間や手間を省くこともでき、関係者全員にとって最善の方法でした。
知識や経験の引き出しを増やすことができる
新しい業務に携わることになるので、間違いなく業界知識や業務のノウハウを新しく覚えることになります。知識欲のある人や好奇心旺盛な人には嬉しい環境だと思います。
また、いままでの知識や経験を総動員することになるでしょう。業界の動向がせわしない仕事に携わる場合にはその知識や経験を自ずとアップデートする機会も多くあります。
知識や経験がどんどんあなたの中に溜まっていくことは、武器が増えるようなものです。自身がついてどんどん戦えるようになるようでしょう。
労働環境の向上
勤務時間や残業時間、勤務地などの条件にこだわって環境を変える場合には、新しい職場での労働環境は今より良くなる可能性があります。
例えば会社によっては、こんな制度を導入していることもあります。
リモート可
地域密着型
時短勤務OK
フレックス出社可
「夜勤のある仕事から、昼間の時間帯での仕事に変えたい」など、もし生活リズムを変えることを考えているのなら、ぜひ検討してみましょう。
環境を変えると失うこと
続いて、環境を変えることで失ってしまう可能性が高い項目をチェックしましょう。環境を変えることで起こるデメリットともいえますが、一緒に対応策も検討しておきたい項目です。
これまで築いてきた人間関係
会社もしくは担当業務が変わると、人間関係が大きく変わります。もとの環境に社内にあうんの呼吸で働いていたパートナーがいた場合には、その人がいなくなることでストレスを感じるかもしれません。
また退職をする場合には、社外から受け取った名刺を返却することになる職場が多いでしょう。新しい職場で連絡先がわからなくなり、もどかしい思いをすることがあります。(意外にも「以前の職場で◯◯様にお世話になっていました。」と問い合わせると引き合わせてくれる場合もありますが)
退職後もお世話になりたい人がいる場合は、改めて後日挨拶しておきましょう。可能ならSNSでお友達になって連絡をとりやすくするのもOKです。
収入
「収入を上げるには転職しかない」と言う人がいますが、全ての転職で収入が上がるとは限りません。
社内異動の場合には残業の少ない部署に配属になって残業手当が一気にさがることもありますし、独立したての頃は仕事がないかもしれません。
収入が下がることを伴う仕事環境の変化は必ずしも悪いことではないですが、他の収入源を確保するなどの対応策はあらかじめ考えておくことをおすすめします。パートナーがいる人は相談をしておくとよいでしょう。パートナー自身も対応策を検討して助けてくれるはずです。
肩書や役職
もし今、肩書や役職のある立場にいるのであれば、仕事の環境を変えるとこれらを失ってしまう可能性があります。
極端なパターンですが、とある医院を経営していた医師がやむなく廃業し他の医院でイチ勤務医として働くことになったケースを何度か見たことがあります。例えば転職先があなたを事業部長やチームリーダーとして迎え入れる場合を除くと、基本的には一般社員として新しい環境に身を置くことになります。
ただ、過去の職場でそれなりに立場を作ってきたあなたならば、新しい環境でも昇進したりリーダーを任されることは容易かもしれません。新しい環境で心機一転仕事に取り組みましょう。
環境を変えるベストタイミング
働く環境を変えることによるメリットとデメリットは把握できましたか?では環境を変えるタイミングはいつがいいでしょう。今のあなたの気持ちと相談しながら下の3点を読んでみてください。
上司や会社への不信感がMAXになったとき
自分が所属する組織に不信感が募ってしまったとき、そこで働き続けることはとても辛いことだと思います。
もしその不信感がこれからも払拭できないのであれば、思い切って環境を変えてしまうことも有効です。仕事も人間同士の信頼関係で成り立っています。その後の業績評価や決裁にも悪影響が出てくる可能性も否めず、筆者もそんな状況になってしまっている同僚を何人か見てきました。
相手が変わるのを待つより、自分が変わってしまうほうが圧倒的に簡単です。
「私にやれることはやりきった」と思ったとき
任されていた業務やプロジェクトが終わった時に「もうここで私がやれることは無いな」と思うようになったら、その時こそ環境を変えるタイミングかもしれません。自信をもって新しい環境に挑めるでしょう。
逆に「まだまだここで勉強することがある」と考える場合には、もう少し踏みとどまりましょう。自信をもって今の業務を卒業できる状態になることを新しい目標として掲げてもいいかもしれません。
ライフイベントなど人生における一大事が発生したとき
働き方や環境を考えるきっかけとしては結婚や出産、親の介護が一般的です。
筆者の場合は、祖母が亡くなったことが2度目の転職を強く意識するきっかけでした。当時は30歳が目前に迫りキャリアについて悩んでいた時期でしたが、この一件が「もっと自分の人生に欲張りになろう」と踏ん切りをつけさせてくれました。
思い立ったら吉日、ズルズル続けていた転職活動が瞬く間に終わりました。
最後に
働く環境を変えることについて、メリットやデメリットやベストなタイミングをご紹介しました。今まで馴染んでいた環境を離れることは勇気がいりますが、これまでの経験を棚卸しするつもりで一度振り返ってみてはいかがでしょうか。
想像しただけでワクワクするほうへ進むことが、「なりたい自分」に近づき人生を楽しくする一番の方法です。
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