もう帰りたい!仕事中にそう思ってしまう原因と対処法|「帰りたい」気持ちは心身からのSOS

仕事中「帰りたいなぁ」と思うとき、ありませんか?まだ家を出発していないときや家でくつろいでいるときに思ってしまう人もいるはず。

 

仕事は「帰りたい」と思ってすぐに帰れるものではありません。

 

また「帰りたい」と思ってしまう自分は仕事から逃げようとしている弱い人間なのではないか、となかなか相談できずに悩んでいる人もいるでしょう。

 

この記事ではそんな人に向け、「帰りたい」気持ちの原因と対処法を紹介します。すぐに帰りたくなる自分に嫌気がさしている人、必読です。

目次

「家に帰りたい」と思う原因

仕事 帰りたい

 

仕事中、または仕事に行く前から「帰りたい」と思うのはなぜなのでしょうか。

 

・行かなければならない場所に行きたくないので「帰りたい」
・ここに居たくないので「帰りたい」
・よくわからないけど「帰りたい」

同じ「帰りたい」でも微妙に違いがありますね。自分自身の「帰りたい」気持ちに対処するために「帰りたい」と思う原因を探ってみましょう。

仕事にやりがいがない

仕事にやりがいがないことが帰りたい理由かもしれません。

 

・チームリーダーに抜擢された
・顧客から「頼んでよかった」と言われた感謝される
・異例の昇給になった

このようなやりがいを感じられると仕事に対するモチベーションも上がり、仕事に対して前向きな姿勢になるでしょう。

 

帰りたいどころか休日も返上して仕事に打ち込んでしまうかもしれません。

 

一方、しっかり取り組んだ仕事に対して何のやりがいも感じられないと、やる気を失ってしまいます。

 

やっても仕方がないと感じ、何のために仕事に行っているのかわからないので帰りたいと思うのです。

業務量が多すぎる

帰りたいと思うのはその日やらなければならない仕事の量に圧倒されているのかも。

 

特に完璧主義の人や真面目な人は多すぎる業務を抱えてしまう傾向にあります。タスク管理をしているつもりでも突発的な仕事を断ることができず、いつの間にかキャパオーバーなんてことに。

 

出勤前に今日の予定を確認すると余りの業務量の多さに圧倒され、家を出る前から帰りたいと思うのかもしれません。

定時で帰れない雰囲気がある

今日の仕事は終了したのに「お先に失礼します」と言えない雰囲気では帰りたいという気持ちが大きくなっていくでしょう。

 

任されている仕事が異なるのですから、若手社員の方が先に業務を終了することは大いにあり得ることです。

 

しかし上司や先輩より先に帰宅することはNGという雰囲気の職場もあるかもしれません。

 

自分の仕事で今日やれる仕事が見つけられないとただ時間をつぶすだけとなり、帰りたいと心から思うでしょう。

仕事の責任が重い

任された仕事の責任を重く感じ、そのプレッシャーで帰りたいと思う人もいるでしょう。

 

例えば初めて対外的なプレゼンをするときの緊張感。自分のプレゼンの成果に今後が委ねられていると考えてしまうとその責任の重さが両肩にのしかかって息苦しくなるほどでしょう。

 

自分に任された仕事の責任の重さに耐えられず「もう帰りたい!」と思うかもしれません。

人間関係で悩んでいる

職場の人間関係の悩みも帰りたいと思う原因になります。

 

朝、家を出る前でも苦手な人のいる職場にいる自分の姿を想像するだけでストレスを感じ、職場に向かおうとする自分を制止するように帰りたいという気持ちが膨らむのでしょう。

 

人間関係で悩んでいる時の職場はとても居心地の悪いもの。一刻も早くその場から去りたいので帰りたいと思ってしまいます。

体調がすぐれない

・微熱がある
・身体がだるい
・ぼぉっとしている

このような症状があるときは仕事をする元気はどこにもなく、ひたすら帰りたいと思うでしょう。

 

普段と変わらない業務に対して同じ姿勢で臨めないのは心身からのSOSかもしれません。

 

帰りたいという気持ちの他に自分の身体に何かいつもと違うところがある場合は要注意。SOSを見逃さないようにしましょう。

充実したオフが過ごせていない

仕事をしている最中に帰りたいと思う原因は意外にもオフにあるのかも。

 

激務の平日が終わってようやく待ちに待った週末のお休み。

ところが予期せぬ来客でゆっくりするはずの週末のプランが大幅に変更。

あっという間に月曜日になってしまった。

このような状況ではオフを満喫どころではありませんね。身体も心もリフレッシュできないまま、また激務の平日が始まってしまいます。

 

疲れが取れていないだけでなくオフが楽しくなかったという新たなストレスが加わり、平日のストレスはいつも以上。その結果帰りたいと思うようになるのです。

自分の居場所はここではないと感じている

家でテレビを見ながらふと「帰りたいなぁ」と思う人もいるかもしれません。

 

職場にいても家にいても、つまりどこにいても帰りたいと思うのは「自分の居場所はここではない」といつも思っているからでしょう。

 

「本当はもっと違う自分のはず」
「自分の力が発揮できる場所がどこかにある」
「素のままでいられる場所があるはず」

具体的な場所があるわけではありませんが、現存していないどこかに理想の場所があって欲しいと思っているかもしれません。理想とかけ離れた現実を認められず、帰りたいと思うのです。

「帰りたい」と思ったときの対処法

仕事 帰りたい

 

帰りたい気持ちを深堀して原因がわかったら、さっそく対処していきましょう。

 

帰りたい気持ちがすぐに消えなくても大丈夫。徐々に薄れていくものと思って継続的に対処することが必要です。

帰る

帰りたいと思ったとき、本当に帰ってしまうのもアリです。

 

現実逃避するようで恥ずかしく思うかもしれませんが、辛い現実から逃げたいと思うのは人間の防衛本能。自らを守るために必要な心の働きなのです。

 

しかしいくら自分の心身を守るためといっても他人を犠牲にしてはいけません。

 

・この後仕事の約束はしていないか
・途中で仕事を中断することで他の人に迷惑がかからないか
・締め切りがある業務に支障は出ないか

このような社会人として帰る前に確認しなければならないことがあります。確認して大きな問題がないようであれば帰りましょう。

 

「体調がすぐれない」

帰る原因として上司に申し出る言葉はこの1つ。帰る理由として嘘をつくのはNGですが「帰りたいから」と本当のことを言う必要はありません。

 

「体調がすぐれない」という言葉は、本当に心の具合がよくないのですから嘘ではないですよね。

 

突然帰ることを決断すれば、多少なりとも周囲に影響が出るもの。その影響の大きさと自分のSOSの大きさをよく考えたうえで帰ることを決断しましょう。

やりがいを見つける

やりがいを見つけることで楽しい日々にしましょう。仕事に対してでも趣味に対してでも、何か1つやりがいを見出せれば毎日は変わっていきます。

 

・仕事のモチベーションがあがる
・趣味の時間を楽しみに仕事の時間を乗り切れる

このようにやりがいが充実した日々の元となり、帰りたいという気持ちが薄れていきます。

 

あなたの仕事のやりがいはなんですか?やりがいの意味・必要性・種類・見つける方法

自分のワーキングスタイルを見つける

自分に合ったワーキングスタイルを探してみるのも1つの方法です。

 

自分なりのワーキングスタイルがわからず、環境や他人の意見に従うまま仕事をしていると知らないうちにストレスは溜まります。

 

・オフの時間が少なくなったとしても仕事に集中したい
・なるべく定時で帰り、その後の時間を自己啓発に使いたい
・仕事以外の時間でも仕事の仲間と一緒に過ごしたい

価値観は人それぞれ、ワーキングスタイルに良し悪しはありません。

 

どのような働き方が自分にとって楽なのか、自分を客観的に見つめてみましょう。

 

そのワーキングスタイルにできるだけ近い働き方をすることで帰りたいと思う回数が減っていきます

趣味を見つける

趣味は仕事に集中するにも、充実した日々のためにも大切なもの。「趣味なんてない」という人は趣味を探すことをまず趣味にしましょう。

 

日常の中で仕事以外に趣味の時間があれば、その楽しい時間がストレス発散に。

 

また、就業後や休日に趣味の時間があることで、それが仕事を頑張るモチベーションとなるでしょう。

 

自分の意志に関係なく「やらなければならない」と思うだけで心にストレスはかかるもの。その瞬間にかかるストレス1つ1つはあまりにも小さく、深呼吸するだけで解消される程でしょう。

 

しかしその中には解消しきれないストレスも。それらが無意識のうちに蓄積されて「帰りたい」の思いに繋がるのです。

 

趣味の時間を定期的につくって溜まりがちなストレスを解消することで日々のストレスが小さくなり、「帰りたい」と思わなくなっていくでしょう。

 

趣味がない大人必見『超簡単』趣味探し|全100種のおすすめ趣味一覧

承認欲求のバランスを整える

「自分の居場所がここではない」と感じているのは承認欲求のバランスがくずれているのかも。誰もが「認められたいという承認欲求を持っています。

 

自分の価値を確認するために必要な欲求ですが、「自己承認」「他者承認」の2つの欲求のバランスが重要です。

 

自己承認…自分を自分で認める
他者承認…他人に認められる

他者承認欲求が強すぎて、他人の発言や他人からの評価ばかりを気にするようになると心はいつも不安定。居心地が悪いので帰りたいと思うようになるのです。

 

やりがいやモチベーションのためには必要な他者承認ですが、同時に自己承認も必要。自分で自分を認められるようになると「ここにいても大丈夫」と思えるので帰りたいとは思わなくなります。

 

「スケジュールを勘違いしてしまった」
→「大丈夫、いろんな業務に目を向けて頑張っている証拠」

このようにミスに対して自己否定せず、肯定的な判断をすることで自己承認欲求が満たされていくのです。全てのものに二面性があるので、ポジティブな面を探すように心がけましょう。

 

承認欲求がない人はいない?バランスよく自己・他者欲求を持つ方法

セルフコンパッションを心がける

セルフコンパッションとは自分を思いやる気持ちのこと。

 

例えばミスしてしまい「帰りたい」と感じる時。そのまま「こんな自分じゃだめだ」と自己否定していると心が不安になるので帰りたい気持ちになってしまいます。

 

セルフコンパッションができているとそういう時に大きな不安にはなりません。

 

「ミスしても大丈夫」
「ここにいていいよ」

このように自分で自分を支える言葉が頭に浮かび、落ち着くのです。業務内容や職場に不満を感じても、仕事に尽力している自分を褒めてあげましょう。

 

【セルフコンパッションとは】自分を思いやる心でストレス軽減!意味・効果・高める方法

ストレスコーピングを活用する

帰りたいという気持ちが強くなって困るときはストレスコーピングが効果的です。ストレスコーピングはストレスと向き合い、付き合っていく方法のこと。帰りたいと思ってもどうにもできないとき、ストレスが大きくなり過ぎないようにする効果があるのです。

 

・深呼吸をする
・トイレの個室で1分間瞑想する

ストレスが和らぐ行動であれば何でもストレスコーピングになり得ます。日頃からコーピングリストを作っておくこともおすすめ。

 

ストレスコーピングを習慣化すると、ストレスを感じた時にすぐに対処できるようになるので、「帰りたい」と思う回数は減っていくでしょう。

 

ストレス社会を生き抜くコツ!ストレスコーピングとは?種類・実践方法・注意点をわかりやすく解説

アファメーションを活用する

アファメーションは心の状態をコントロールしたい時に有効な手段です。

 

アファメーションとは「自分に言葉で思い込ませる行為」のこと。帰りたいと思う自分が前向きになれるような言葉を使いましょう。

 

「辛い時には帰ってもいい」
「この仕事を終わらせる頃にはスキルアップしている」
「今日はなかなか調子よく仕事をしている」

自分に優しく、今の状態がポジティブにとらえられるような言葉を繰り返し、自分に言い聞かせることで徐々にアファメーションの効果が現れます。

 

帰りたかったはずが「もう少しやってみよう」と前向きになってくるでしょう。

 

【アファメーションとは】言い聞かせるだけで理想の自分に近づく!効果・やり方・ポイント

環境のせいで帰れない場合は転職も考えて

仕事 帰りたい

 

・定時で帰れない雰囲気がある
・業務量が多すぎる
・人間関係が良くない

帰りたい気持ちを深堀してみた結果、このような「自分1人で解決できない原因が職場にあった」とわかることもあるでしょう。

 

その場合は心の負担が大きくなり過ぎないよう、迷わず他者に相談することをおすすめします。

 

・人事に相談する
・上司の上司に相談する
・社外の相談機関を利用する

できる限りの対処法をまずは試してみましょう。それでもどうにも解決につながらない場合は「転職」もアリ。

 

過酷な職場で帰りたい気持ちを押し殺し続けるほどのメリットが今の職場にありますか?

 

自分のキャリアプランをもう一度見直し、転職の可能性を探ってみましょう。

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