「今の仕事は自分にとって天職なのだろうか?」
「天職と出会いたい」
仕事をしているとこのように思うこともあるのではないでしょうか。天職に就くことができれば、今よりも楽しくやりがいを感じて仕事に打ち込めるイメージがありますよね。
本記事ではあなたの天職探しの参考になる天職の特徴や見つけ方を紹介します。
今の仕事が自分に合っているのか、職を変えるべきなのか、自分の将来のキャリアを考えるときの判断材料にしてください。
目次
天職とは「天性に最もあった職業」のこと
天職の意味を辞書で調べてみると、以下のように説明されています。
天から授かった職業。また、その人の天性に最も合った職業。
この「天性」とはどのような意味なのでしょうか。同じく辞書で調べてみると以下のように説明されています。
天から授けられた性質。
つまり「天職」とは、生まれ持った自身の性質に最も合っている、心からやりがいや充足感を感じて働くことができる職業のことを指します。
そこには待遇や周囲の賛成は関係なく、自分がやりがいをもって働くことができて心が充実していれば「天職」と言えるのです。
「適職」との違い
天職と似た言葉に「適職」があります。辞書によると、適職とはその人の能力・才能などに合った職業。(引用:適職(てきしょく)の意味 – goo国語辞書)
つまり適職とは、自身が持っている知識やスキル、得意なことを活かすことができる仕事。
適職が見つかれば自分の能力を適切に活かせるため報酬が高くなったり周りに認められたりするというメリットはありますが、仕事に対してやりがいや楽しさが見出せるかかどうかは関係ないのです。
天職の特徴
具体的に天職とは、どのような特徴があるものなのでしょうか。
もしかしたら、もうすでにあなたは天職に就けているかもしれません。自分の天職を見逃さないように、天職の特徴をあらかじめ理解しておきましょう。
以下の特徴に当てはまっている場合は、あなたにとってその仕事が天職である可能性が高いです。
心からやりがいを感じることができる
天職であれば心から楽しみながら仕事をすることができ、大きなやりがいを感じることができます。そのためやる気がなくなることもなく、モチベーションを保ち続けることができるでしょう。
やりがいとは自分の行為に対する充足感です。やりがいを感じるシーンは、自分の行為によって周囲が感謝したり、自分が満足したりするときです。
また将来の理想像につながっていると感じたり、期待以上の報酬を得ることができたりすることでも、やりがいを感じることができます。
今、仕事が楽しくて毎日やりがいに満ちているのであれば、あなたにとってそれは天職であると言えるでしょう。
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仕事に集中できる
嫌な仕事をしているときは「早く時間が過ぎないかな」と思ってしまい、仕事に集中できませんよね。その結果、パフォーマンスが下がってしまったりミスをしてしまったりすることもあるでしょう。
一方、心から楽しんで仕事ができる天職であれば、時間を忘れて仕事に集中することができます。結果としてクオリティの高い仕事をすることができ、さらなるモチベーションアップにもつながるでしょう。
少しくらい無理をしても苦にならない
天職であれば、仕事をしている時間を増やしてもっと経験を積みたいと考えるようになります。
そのため平均年収よりも低い収入であったり残業が多かったりしても、それほどストレスにならずに仕事に打ち込むことができるのです。
もちろんワークライフバランスを充実させるために、オンオフの切り替えをしっかりすることも大事。しかし天職と出会えると、プライベートでもそのための勉強をしたり新しいアイデアを考えたりするようになるのです。
「自分に合っている」と思える
自分に合っている仕事だからこそ、楽しさややりがいを感じることができます。天職とは、自分のスキルや経験だけでなく性格や得意なことなど、すべての要素が自分にぴったりと当てはまっている仕事です。
「この仕事は本当に自分に合っている」と思えるならば、それはあなたにとっての天職です。
自信がある
天職に就くことができれば、自信を持って仕事ができるようになります。
なぜなら天職であれば仕事に対するモチベーションを保って没頭することができるため、自然とスキルも向上するからです。
スキルアップは「この仕事であれば誰にも負けない」という自信につながります。
感謝されたり評価されたりする
天職であれば、自然と周りから評価されたり感謝されたりするようになります。
なぜならやりがいをもち心を込めて行う仕事は丁寧で質が高いため、お客さまや社内のメンバーが求める以上の成果を出すこともできるからです。
始めるときには周囲から反対された仕事だとしても、天職であれば高いパフォーマンスを発揮することができて、次第に周囲にも認めてもらえるようになります。
天職の見つけ方
「自分の天職を見つけたい」と思っている方に向けて、天職の見つけ方を紹介します。すぐに実践できる内容ばかりなので、今日からぜひ天職探しを始めてみてください。
徹底的に自己分析をする
まずは自分自身について深く理解することから始めましょう。自己分析をすることで自分の得意・苦手を把握できるだけでなく、仕事に関する譲れない部分や軸となっている部分を理解できます。
自己分析は自分のやりやすい方法で構いませんが、以下の4つのステップで進めることをおすすめします。
自己分析では自分と客観的かつ徹底的に向き合うことが大切です。振り返ったり改めて見直したりすることで、今まで気付かなかったことを発見できます。
振り返りの際には、自分が誕生してから現在までの年表を作成し、いつ・どのようなことが起きたのかを書き出しましょう。
その際、転機となった出来事での自分の感情やモチベーションなども一緒に記載することで、自分がどのようなときに嬉しくて、どのようなときにモチベーションが下がってしまうのかを理解できます。
また自分を見つめ直す際には、マインドマップを活用すると良いでしょう。マインドマップとは、自分を中心にして、自分を取り巻くものや大切にしているもの、好きなことや苦手なことなどを思いつく限り書き出すものです。
ツリー式で次々と項目を延ばしていくことで、自分の脳内を細かく分解していくことができます。マインドマップを書くことで共通項や価値観などを発見することができるのです。
Step1の段階で振り返った内容を徹底的に深掘りしていきましょう。
例えば「この出来事でなぜ自分は嬉しかったのか」と深掘りすることで「誰かの役に立てたから」「みんなと協力してやり遂げることができたから」などの共通した理由を見付けることができます。
この理由こそ自分が喜びを感じることができるポイントなのだということがわかります。
Step1と2の内容を整理し、自分がどのような人物なのかを理解しましょう。
先ほどの例で言うと次のように整理できます。
・自分は誰かの役に立つことで喜びを感じる
・自分はチームで何かをやり遂げることで達成感を得ることができる
整理した内容を箇条書きで書き出したり、それをもとにキャッチコピーを考えたりすることで、自分を客観的に理解することができるでしょう。
自己分析で自分の好きなことや得意なことがわかったら、どちらにも当てはまる仕事はないか探してみましょう。
例えば、イラストを描くのが好きだし得意なのであれば、それは天職になる可能性があります。しかしイラストを描くのが得意でも、それほど好きでやっているわけでないのであれば、天職になることは難しいかもしれません。
その仕事が好きでもあり得意でもあるからこそ天職になるのです。
天職診断を受けてみる
天職診断を受けてみることも一つの手です。天職診断とは自分の性格や特性などからどのような仕事が天職なのかという傾向を知ることができるものです。
ただし、その結果が全てではありません。あくまでも統計なので、診断結果を鵜呑みにして判断することは禁物です。自分の特性を知ったり、職業の選択肢を増やしたりする手段として利用しましょう。
天職診断には「データでズバリわかる! ディグラム天職診断」の本がおすすめ。本書では心理学と統計学から現代人を27タイプに分類し、向いている仕事を分析することができます。
新しい分野の仕事に挑戦してみる
「今の仕事は天職じゃないな」と感じているのなら、新しい分野の仕事に挑戦してみるのも良いでしょう。
新しいことへのチャレンジは勇気がいることですが、天職が見つかったり、天職につながるスキルが身についたりする可能性があるのです。
今の仕事を辞める勇気がなかなか出ない人は、まず趣味や副業として始めてみるのがおすすめ。チャレンジしてみて合わなければ、辞めればいいのです。
趣味でプログラミングやWEBデザインを始めた人が楽しさややりがいに気づいて、それを仕事にすることも少なくありません。
天職はそちらからやってきてはくれないもの。何か自分から行動しなければ見つからないのです。
仕事での目標を定める
自分が将来的にどのような人物になってどのような生活をしたいのか、具体的なキャリア像を目標として設定することも大切です。
なりたい自分を明確にイメージすることで、どのような仕事でどのようにキャリアを積んでいくべきなのかを細かく分析することができます。
また目標設定は仕事に対するモチベーションを高めるので、仕事のパフォーマンスも高まります。多くの成功を体験することもできるようになり、今の仕事に楽しさややりがいを見出だせるようになるかもしれません。
今の仕事が天職になる可能性もあるのです。
天職を見つけるデメリット
「天職を見つければ、きっと人生幸せになれる」と天職に対して良いイメージを持つ人が多いと思います。しかし実は天職に就くことにはデメリットも。天職を見つけるデメリットも理解しておきましょう。
苦労が増える可能性がある
天職を見つけたからといって、すぐに幸せな日々が待っているわけではありません。苦労が増える可能性もあるのです。
自分が天職だと思える仕事に出会えても、収入の減少や不安定さなどから周囲から反対されることも多くあります。その反対を押し切って転職をした場合は周囲の協力を得られずに苦労するかもしれません。
また未経験や初心者であればスキルアップのために仕事以外の時間で勉強をする必要もあり、心では楽しいと思っていても体がついていかない場合もあります。
天職だからと言って最初からスムーズに進むわけではないことも考慮しておきましょう。
年収が下がることがある
天職に就くとしても初めての業界や未経験の職種であれば、一般的な転職と同じように前よりも年収が下がる可能性は大きくあります。
しかしその仕事が好きで得意である天職であれば、どんどんスキルを磨いて経験を積んでいくことができるため、前職よりも大幅に年収アップすることも可能です。
天職だからこそ年収アップのスピードも早く、今以上の年収も夢ではありません。
環境を大きく変えなければいけない場合がある
天職に就くために別の職場に転職した場合、今までとは違う環境に慣れる必要があります。
また職場によって勤務時間や休日も変わるため、今までの生活リズムが大きく崩れる可能性もあるでしょう。
特に結婚している人や子どもがいる人は、天職に就く代償として家族に負担がかかってしまう可能性もあることを頭に入れておかなければいけません。
まとめ
天職に就くことができれば、仕事を通じて人生に輝きがプラスされます。あなたにとって今の仕事が天職かもしれませんし、これから出会う新しい仕事が天職かもしれません。
今回の記事をヒントにして、ぜひ天職を探すチャレンジをしてみてくださいね。
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