転職活動は決して楽なものではありません。悩むことも多いでしょう。
その上、転職に関する悩みは
「職場にバレるのが嫌だ」
「プライベートの事情だから気軽に友達に話せない」
「周りに転職経験者がいなくて相談できない」
と身近な人になかなか気軽に相談できないもの。解決できずにストレスが溜まっている人もいるのではないでしょうか。
この記事では転職活動中によくある悩みを時期別に紹介します。対処法も合わせて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
「転職しようかな・・・」転職検討期によくある悩み
「周りの友人たちが転職し始めた」
「自分はこのまま、この会社にいて良いのだろうか」
転職を考え始める時期によくある悩みを紹介します。
「自分の転職のベストタイミングが分からない。今転職しても大丈夫?」
転職のタイミングで悩む人は多いですよね。転職は、その目的に合わせたタイミングで行うことが大切です。
まずは自己分析で目的を明確にして、それに合わせたタイミングを選びましょう。
詳しい目的ごとのタイミングは『【転職活動のタイミング】自分に合った転職プランを立てよう』の記事を参考にしてみてください。
年間を通しては企業の新体制準備期間である2~3月、8~9月が求人数が増加すると言われています。しかし、通年採用を行う企業が増えているのであまりこだわらなくてもいいでしょう。
自分で判断できない場合は転職エージェントに相談するのがおすすめ。あなたの現状と理想のキャリアを照らし合わせて、転職のベストタイミングを教えてくれます。
「働きながら転職活動を行うか、辞めてから行うか」
どちらが良いのかは状況によって変わってきます。自分の状況に合わせて判断しましょう。
退職後に転職活動すべき状況一覧
・今すぐ辞めないと体や精神を壊してしまいそう
・忙しすぎて転職活動の時間が作れない
・スキルや経歴が秀でていてすぐに内定が出そう
在職中に転職活動すべき状況一覧
・貯金がない/少ない
・なぜ辞めるのか、辞めてどうなりたいかが定まっていない
・今の環境に踏ん切りをつけることができていない
詳しくは『【やり直し不可】退職後の転職活動は不利なの?辞めたくてもSTOP!間違いない見極め方』解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
「転職活動って何から始めればいいの?」
転職活動は、なによりもまず覚悟を持つことが大切。
転職活動は決して楽なものではありません。転職活動をしても希望の会社がなかなか見つからなかったり、何十社と面接を受けても内定を貰えなかったりするのです。
覚悟がなければ中途半端に転職先を決めてしまったり、途中で挫折してしまったりして転職を成功させることはできません。
覚悟決まったら、転職活動のスケジュール作成、自己分析と行っていきましょう。
詳しくは『【転職活動のやり方】完全版!転職活動のガイドライン 』をチェックしてください。
「こんな私に転職できるか不安」
転職は人生を変える大きな転機。どうしても不安になりますよね。まずは大きな一歩を踏み出そうとしている自分を褒めましょう。
自分を自分で認めてあげることで、自信が持てるようになるはずです。
もしスキルや経験に不安を抱えているのなら、転職エージェントに相談してみましょう。
過去のデータとあなたの現在の年収やスキルを照らし合わせ、あなたの市場価値を教えてくれます。
「転職するぞ!」転職活動初期によくある悩み
転職への覚悟を決め、転職サイトや転職エージェントに登録し始める。転職活動初期によくある悩みを紹介します。
「自己分析に終わりが見えない」
結論、自己分析に終わりはありません。人間は複雑な生き物。環境や時間、周りの人によって変化します。全てを理解するのは難しいのです。
しかし、終わりがないとは言ってもまとめられなければ転職活動に活かせません。
転職活動における自己分析のゴールは言語化すること。
「私はこういう人間です」と話せる・書ける状態まで自己分析は行いましょう。
詳しい自己分析のやり方については、『社会人の自己分析は自己流ではアカン!5分で読めるシンプルなやり方・手順』で紹介しています。
「業界・業種って絞るべき?」
やりたいことが明確なら絞るべきですが、特にないのならあまり絞らないほうが良いでしょう。
最初から選択肢を狭くしてしまうと、もしダメだった場合にどうすれば良いか分からなくなってしまうのです。
今は1つの企業でさまざまな事業をやっているところも増えています。
また業界・業種を絞り「その会社でできること」だけに着目して企業を選んでしまうと、入社して希望通りの業務ができなかったときにやる気が出ないなんてことも。
変化が激しい現代、会社の業界・業種が変わることは十分にあり得ます。「業種・業界」よりも「会社のヴィジョン」を重視したほうがいいでしょう。
「転職エージェントてなんか信用できない・・・利用するべき?」
転職エージェントの中に信用できない悪質な会社もあるのは確かです。
しかし転職エージェントの利用には、このようにメリットがたくさんあります。
・キャリア全般の悩み相談に乗ってくれる
・転職活動の面倒な手続きを代行してくれる
・選考通過のコツを教えてくれる
・非公開求人を紹介してくれる
・市場価値を教えてくれる
さらに一般的に利用料はかかりません。使ったからといって必ず内定がもらえるわけではありませんが、一度利用してみても損はないでしょう。
要チェック!!信用できない転職エージェントの特徴と利用時の注意点
「仕事ってどうやって探すの?」
仕事の探し方は主に4つ。
・転職エージェント
・転職サイト
・知人の紹介
・ハローワーク
それぞれのメリット・デメリットがあるので、自分に合った方法を選びましょう。
選択肢を広げるために転職エージェントと転職サイトなど、複数併用するのがおすすめです。
詳しくは『転職活動における仕事の探し方【完全版】』で紹介しています。
「何社ぐらい応募すればいい?」
転職の平均応募社数は8.4社。応募社数は年齢を重ねるごとに上がる傾向にあるようです。
書類や面接の通過率は一般的に50%以下。「4社応募して書類が2社通過し、面接で1社落とされ残りの1社に決まった」なんて、かなりレアケースなのです。(参考:【転職活動、何社応募した?】平均応募社数や、選考通過・内定の確率はどれくらい?)
何社も応募している時間的余裕がないという人もいるかもしれませんが、1社ずつ応募すると不採用の度にリセットされるので、転職活動が長期化して負担が大きくなります。
人によって応募数はそれぞれですが、もし1社選考に落ちても気持ちの切り替えがしやすい複数応募がおすすめなのは間違いないでしょう。
「書類作成や情報収集に時間が取れない」
想像以上に仕事と転職活動の両立が難しく、書類作成や企業研究の時間が十分に取れずに悩む人もいるでしょう。
そんな人には転職エージェントを利用がおすすめ。業界の知識や書類作成のコツなどを教えてくれるのです。また日程調整や入社条件の交渉など面倒な手続きも代行してくれます。
どうしても時間が取れないのなら退職後、落ち着いた状態で転職活動を行うのもありかもしれません。
「面接で退職理由ってどうすればいいの?」
面接で退職理由を伝えるときのポイントは3つ。
・前向きな言葉を選ぶ
「仕事がつまらなく、前の会社を辞めたかったから」と前職を辞めるのが転職の目的と感じられるような退職理由はNG。
「働いている中で〇〇に興味を持ち、その分野でキャリアを築くために早めに行動したかったから」と前向きに伝えられるようにしましょう。
・辞めた会社の悪口は言わない
悪口をいう人を採用したいとは思いませんよね。上司からのパワハラが原因だとしても「パワハラがきっかけで自分のキャリアについて改めて考え直し、転職を決めた」と上司の悪口をいうのは避けましょう。
・「退職の経験から何を学び、次にどう活かすか」を伝える
転職が当たり前になってきているとはいえ、会社を辞めていることにマイナスな印象を抱く人もいるのが現実。
そこで辞めた理由だけでなく「退職の経験から何を学び、次にどう生かすか」も伝えられるように準備しましょう。「失敗を活かして成長できる人だ」と好印象を持ってもらえます。
「内定が欲しい」転職活動中期によくある悩み
書類を作成し、何社も面接を受ける。転職活動が本格化する時期によくある悩みを紹介します。
「不採用ばかり・・・自信もやる気もなくなってきた」
「不採用=あなたの人格否定」ではありません。ただその企業との相性が悪かっただけです。
そうは言っても、不採用通知が来るとやはり落ち込むもの。「上手くいったと思ったのに、不採用だった」なんてこともあるでしょう。
そんなときは反省するのも大事ですが、まず自分の良かったところを書き出して、自分を褒めましょう。ご褒美にコンビニスイーツなどを買うのも良いですね。
また転職エージェントを利用すれば、企業と提携しているので「なにが悪かったのか/何が良かったのか」を教えてくれることも。
なんで不採用なのか理由が分からずモヤモヤするよりも、理由が分かったほうが楽かもしれません。
「会社にバレそうで怖い」
転職活動が会社にバレる原因は主に6つ。
・休み/早退が増えた
・飲み会でポロっとこぼしてしまったら広まった
・電話で転職エージェントと話していたのを聞かれた
・面接用にスーツ姿が増えた
・SNSで転職活動の悩みをつぶやいた
・様子がおかしい(元気がない・上の空で集中できていない)
この6つには十分に気を付け、以下のことを心がけましょう。
・職場の人には転職活動の話を一切しない
・休日に活動する
・あらかじめ有休を取っておく
・着替えを社外で行う
どうしても飲み会でポロっと言ってしまう危険性がある人は転職活動をしている期間は、お酒を控えるのがおすすめです。
もし万が一バレてしまったら、例え人間関係が転職の理由だとしても
「新しいことにどうしてもチャレンジしたくて」
「実家に戻らなければならなくて」
と会社側に責任はないことを伝えましょう。そうすれば退社まで気まずい思いをすることが減るはずです。
「転職活動が想像より長期化して、きつい」
希望の求人が無かったり、不採用が続いたりして転職活動は計画通り進まないことも多いもの。それはあらかじめ理解しておきましょう。
そして「3~6か月くらい期間を決めて転職活動を行い、もし決まらなかったら1か月休む」など工夫して予定を立てるのがおすすめ。
もしどうしても短期間でスパッと決めたい人や追い込まれた方がやる気が出る人は、退職後に転職活動するのもアリかもしれません。
「内定ゲット!!」転職活動終期によくある悩み
内定も獲得し、いよいよ面接も残りわずか。転職活動終期によくある悩みを紹介します。
「会社を辞めるときっていつ伝えればいいの?」
退職予定日の遅くとも1ヵ月前には、直属の上司に退職の意思表示をしましょう。
法律では2週間前でも良いとされていますが、さまざまな手続きや引き継ぎに時間がかかるので早めに伝えるのがおススメです。
就業規則で「退職意思は3ヵ月前に伝える」と決まっている会社もありますので、就業規則の確認は忘れないようにしてください。
退職を伝えるおすすめのタイミングはこちら。
・転職先が決まってから
・新体制が始まる前(年度末・年末)
・ボーナス支給後
・繁忙期以外
自分のことだけでなく残される人のことも考え、円満退社を心がけましょう。
伝え方のコツは『【仕事を辞める理由】本音で言うべき?円満退職の秘訣!伝え方・注意点』を参考にしてください。
「内定の返事を待ってもらうことはできる?」
内定承諾には期日があります。
1週間から1か月が一般的ですが、企業側にも採用する人数や採用活動の期限など都合があるのでなるべく早く回答した方が良いでしょう。
もし期限の延長を希望する場合は
「まだ選考が残っている」
「もう1社と悩んで決められていない」
と素直にその理由を伝えましょう。並行して選考を受けるのは当たり前のことなので理解してくれるはずです。
また悩んでいる場合、それを解消する情報をくれたり相談に乗ってくれたりするでしょう。
「給与交渉ってしていいの?」
給与交渉は当然の権利。しかし苦手として活用できていない人が多いのではないでしょうか。
「年収を上げたい」と思いつつも「交渉して、内定が取り消されたらどうしよう」と企業の言いなりになってしまうのです。
企業側が提示している金額も、交渉を前提に低く設定している場合もあります。諦めず、希望を伝えましょう。
「自分では交渉できない」という人は、転職エージェントを利用するのもおすすめです。あなたの代わりに、希望の年収を企業に交渉してくれます。
「辞めるとき菓子折りは持っていくべき?」
退職時、菓子折りを渡すかどうか悩む人も多いのではないでしょうか。退職時に菓子折りを渡す義務はありません。
渡した方が良い場合と渡さなくても良い場合があるので、状況によって判断しましょう。
渡したほうが良い場合
・退職時に菓子折りを渡す慣習がある
・気持ち良く退職したいと思っている
・感謝の気持ちを伝えたい
渡さなくても良い場合
・退職時に菓子折りを配る慣習が会社にない
・派遣社員・契約社員で、在職期間が半年未満
・職場の人間関係が悪い
どの関係性の人まで菓子折りを渡せば良いのか迷ってしまう方もいると思います。結論としては、「お世話になった人・関わりの多かった人に渡す」という考え方がおすすめです。
菓子折りを渡す際は、以下の点に気を付けましょう。
・個包装しているものを選ぶ
・人数を確認してから買う
・賞味期限に気を付ける
・相場は3,000~4,000円
退職時の菓子折りで悩む人はぜひ『渡さないのは非常識?退職時の菓子折り事情を調査しました』を参考にしてください。詳しく解説されています。
まとめ
このほかにも転職活動中には、さまざまな悩みが出てくるはず。
友人や家族に相談して解決できるなら良いですが、もしそれが難しい場合は転職エージェントに相談してみましょう。
転職エージェントは転職のプロ。どんな悩みにも応えてくれるはずです。
転職で悩んでいるなら転職エージェントの利用がおすすめ
転職エージェントとは、転職を希望している求職者と中途採用活動を行っている企業の間に入り、転職活動をサポートするサービス。
みんきゃり編集部 また転職エージェントを利用すれば、転職に関するさまざまな相談も可能です。転職やキャリア形成のプロに相談することで、慣れない転職活動でも心強くなるでしょう。
おすすめの転職エージェントは「【2022年徹底比較】転職エージェントおすすめ人気ランキング9選」の記事で紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。あなたの希望にあう転職エージェントが見つかるでしょう。