「なぜ読書しろって言われるの?」
「読書は良いことだってわかるけど、なかなか習慣にできない」
読書をしたいと思っていても、なかなか実行できない人は少なくありません。「本を読むぞ」と買ったは良いものの溜めてしまう「積読」と言う言葉もあるほど。
そこで本記事では、読書の効果や読書を習慣化するコツ、効果を高める読書術を紹介します。ぜひこの記事をきっかけに読書習慣を始めてみてください。
目次
読書の効果
まずは、読書によってどのような効果やメリットを得られるのかを理解しましょう。読書の効果を知れば、読書をしたいと思うようになるはずです。
リラックスできる
毎日忙しく過ごしていると、頭の中で常に考え事をしてしまってなかなかリラックスすることができません。
そこで読書タイムを設けることで本の世界に没頭する時間を作ることができ、考え事から解放されてリラックスすることができます。
公園やカフェなど読書をする場所や、コーヒーやクッションなど読書のおともアイテムなどにこだわることで、さらにリラックス効果を実感できるでしょう。
想像力を高められる
ほとんどの本は挿絵やイラストがなく、テキストのみ。
文字から具体的な情景や主人公の表情などは自分の頭で想像して読み進める必要があるため、読書をすると自然と想像力が身につくのです。
例えば小説を読むときは、シーンやキャラクターを想像しながら読むことで、臨場感が高まりワクワクして楽しむことができますよね。またビジネス書籍や自己啓発書籍では、書かれている内容を自分の仕事や人生にあてはめることで、実際に活かしていくことができます。
実は想像力を高めることは仕事にも効果的。「お客様はどんな商品を求めているのだろうか?」「どうしたらもっと効率よく仕事を進めることができるのか」など想像して考え、行動できるようになるのです。
語彙力が増える
読書は語彙力を高めるためにも効果的。
語彙力は日常生活でも仕事でも必要なスキルです。相手に自分の気持ちを伝えるとき、仕事でお客様に分かりやすく提案するときなど、語彙力がなければ正確に伝えることができません。
ところが、日常生活では代名詞や「すごい」「やばい」などで通じてしまうことがあるため、なかなか語彙力を増やすチャンスがありません。そこで読書の出番です。
本には、正確な日本語や今まで自分が知らなかった言い回し、表現などが登場します。言葉や表現方法、使い方などに注目して読み進めることで、今まで以上に語彙力を増やすことができるのです。
【語彙力とは】もう「ヤバイ」は使わない!語彙力を鍛えるメリット・トレーニング方法
記憶力や集中力が養われる
読書には記憶力と集中力が必要。なんとなく本を読んでいるだけでは頭に内容が入ってきません。
登場人物の名前や性格、ストーリーの流れなどを記憶して整理していかなければ、読み進めるうちに内容を理解できなくなってしまいます。集中できなければ記憶することもできません。
読書に取り組むことで、自然と集中・記憶に頭を使うことでその力が養われるのです。
知識が増えたり深まったりする
学習・勉強の目的で読書をすることもありますよね。読書は、セミナーや研修を受けたり学校に通ったりする必要もなく新しいことを学べます。
読書をすることで、興味のある分野を深く追及したり、発展した内容を学んだりすることができるでしょう。また、今まで触れたことのなかった分野の本にチャレンジして、新しい知識や発見を増やしていくこともおすすめです。
悩みが解決する
悩んでいるときに読書をすることで、本が解決策を教えてくれることがあります。
子育ての本を読むと「子どもがこんなとき、私はこうしたらいいのね」とヒントがもらえたり、ビジネス書籍を読むことで仕事のノウハウを知れたりするのです。
一人で悩みを抱えて大変なときや、専門家やプロのアドバイスを知りたいときには、本を活用してみましょう。
新しいやり方や対策を知ることができれば悩みも解決できますし、「私の悩みは1人だけのものじゃないんだ」と心にも余裕ができます。
偉人や成功者の考え方・ノウハウを学べる
成功する人の思考や行動には学べることが多いもの。真似したからといって、必ず成功できるとは限りませんが、活かせることは多いでしょう。
読書は偉人や現代の成功者に直接会うことなく、その成功法や成功するための思考などを学べます。テレビやラジオではすでに亡くなっている過去の偉人や歴史上の人物の話を聞くことはできませんが、読書なら可能なのです。
また、日本だけでなく海外の人物の本も読めるので、海外の成功者たちのノウハウを学ぶこともできます。
読書が苦手・・・そんなあなたに!読書を習慣化するコツ
「読書した方が良いのはわかっているけど、やっぱり苦手」という人もいるでしょう。中には、読書をしたくても時間を確保することが難しい人もいるはずです。
そんな人のために読書を習慣化するコツを5つご紹介します。
一回で読もうとしない
「最後まで読まなければいけない」「1回で理解するように集中しなきゃ」と意識してしまうと読書に疲れてしまい、せっかくの読書も楽しむことができません。
必ずしも最後まで読まなければいけないというルールはないので、おもしろくなかったり自分に合わなかったりする本は途中で読むのをやめても良いのです。
一回目で内容を理解できなくても、気が向いて読み返したときに理解できるかもしれません。また、年数が経過してからまた読んでみると、新たな発見があることも。
完璧に読書をしようとせず気軽に取り組むことで、無理なく習慣化することができます。
読みやすい本から始める
「活字を読むことが苦手」という人も少なくありません。そういう場合はまず薄めの本や文字が大きめの本、挿絵が入った本などで文字を読むことに慣れることから始めてみましょう。
またベストセラー小説は、ストーリーのテンポがよく誰でも本の世界にスッと入り込みやすいものが多くはじめの一歩として良いでしょう。映画やドラマで映像化されたものも、シーンがイメージしやすいため、気軽に読めます。
さらに、児童書も初心者にはおすすめ。
児童書は子ども向けだからと抵抗があるかもしれませんが、実は大人でも楽しめる作品もあります。
メッセージ性のある「星の王子様」「100万回生きたねこ」や、童話作家の宮沢賢治が書いた作品は、飽きずによむことができるのでおすすめです。
好きなジャンルの本を読む
読書は、難しい勉強のための本を読まなければいけないわけではありません。最初から難しい内容の本を読んでも長続きしないので、自分が興味のあるジャンルの本からチャレンジしましょう。
恋愛小説やミステリー作品だけでなく、ビジネスマナーや子育てなどの自分の生活に身近なテーマもおすすめです。興味があるのならば、歴史や超常現象なども良いですね。
とにかく読書への抵抗感をなくすため、好きなジャンルから読みはじめてみてください。
場所を変えてみる
なかなか読書に集中できないという人は、場所が問題になっているかもしれません。リビングや寝室などで読書をすると、テレビやスマホに意識がいってしまったり、ついうたた寝してしまったりしますよね。
たまには公園やカフェなど場所を変えてみると、読書に集中できる可能性もあります。人によってはお風呂で読書をすると集中できることもあるので、いろいろ試して自分のお気に入りの場所を見つけてみてください。
スキマ時間を活用する
読書の時間を確保できない人は、スキマ時間を読書タイムにすることもおすすめです。
通勤中の電車内や昼休みなどの休憩中に読書をすることで、リラックスできるだけでなく知識も増やせて、時間の有効活用ができます。
子育て中の人は、子どもがお昼寝をしている間にコーヒーを飲みながら読書をすることでリフレッシュできるでしょう。
また、朝活として読書をする人も増えています。いつもより少し早めに起きて朝の時間帯に読書をすると、頭も冴えて仕事のパフォーマンス向上も期待できるのです。
「移動中にはスマホを見るのがクセになってしまっている」という人は、移動中はスマホの電源を切ったり、休憩時間はスマホは持ち歩かずに本を持ち歩くなど、意識的にスマホから離れることもおすすめです。
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本を近くに置いておく
いざ本を読もうと思っても、手元に本がなければ意味がありません。
「外出時は本を一冊、バッグに入れるようにする」「いま読んでいる本は所定の場所に置く」など、本をすぐ手に取れる環境を作ることも習慣化のコツです。
今は電子書籍なども多く普及しているので、文庫を持ち歩くのが邪魔だという人は電子書籍も活用すると良いでしょう。
もっと!読書が効果的になる方法
読書をするだけでも効果を得ることができますが、もっと効果をアップさせたい場合は次の方法を試してみてください。
書き込む
本を読んでいると、アイデアが浮かんだり新たな発見があったりすることも少なくありません。しかしそのまま本を読み進めてしまうと、せっかくのアイデアを忘れてしまうことも。
そこで、アイデアや感想を本に書き込んでいくことがおすすめ。書き込むことで本の内容も頭の中に入りやすくなり、知識のアップデートを実感できるでしょう。
また、本のポイントとなっている箇所に線を引くことも効果的。一度読んでから時間が経った本も、線が引かれたところだけを再読することで時間をかけずに内容を振り返ることができます。
繰り返し同じ本を読む
一度だけ読んでも、たいていの本は内容を忘れてしまいますよね。
そこで、繰り返し同じ本を読むことで書かれている情報を自分のものにすることができます。一度目と二度目では気づきや発見が違ったり、一度目では理解できなかった内容も回数を重ねるうちに理解できるようになったりします。
せっかく素敵な本に出会えたのならば、書かれている情報をしっかり身につけてスキルアップにつなげましょう。
読書記録をつける
読んだ内容を蓄積してくために読書記録をつけていくこともおすすめです。
読書記録とは、ノートや読書記録用のアプリにタイトルのほかに日付や感想も記録し、自分の読書の履歴を積み重ねていくこと。
読書から得た知識を手軽に振り返れるようになりますし、記録が増えていくと「こんなに本を読んだんだ」という自信にもつながるでしょう。
【読書記録におすすめのアプリ】
100万人以上の本好きが集まるサービス。読書の管理・記録するだけじゃなく、他の人の感想をチェックしたり、おすすめの本を見つけたり、本好きの人とオンラインで交流できます。
読書の記録はもちろん、このアプリは運営会社が楽天のため、楽天ブックスの購入データを自動連携できるのがポイントです。
このアプリでは読書量がグラフになって一目でわかるようになっているので、読書のモチベーション維持におすすめです。
まとめ
読書にはリラックスやスキルアップなどの効果があり、さらに読書によって他人の人生を疑似体験することで自分の人生の満足度の向上にも繋がります。
たくさんの本を読んだからすごいということはありませんが、本を読めば読むほど自分の世界は広がります。
まずは1冊、ゆっくり自分のペースで読み始めてみましょう。面白くなければ途中で、違う本に変えても構いません。そうしてさまざまな本に触れるうちに読書の楽しさや、お気に入りの本たちが見つかっていくはずです。