社会人になって新たにできる存在、同期。学生時代の同級生とは少し違い、仕事とプライベートの線引きが難しい関係性です。入社の時にしかできないので大切にしたい存在でもあり、仲を深めるために飲み会が行われることもあるでしょう。
しかしそもそも飲み会が苦手だったり、入社したばかりで仕事にもまだ慣れず疲れて家に早く帰りたいと思ったり、「飲み会に誘われたけど、気が乗らない・・・でも断ったら気まずくなるかもしれない」という悩みを抱える人は多いはず。
そんな悩みを抱える人に、同期と飲み会のメリット・デメリット、そして気まずくならない断り方をご紹介していきます。
目次
同期との飲み会のメリット
気が乗らない同期との飲み会にも、参加するメリットはたくさん。まず大前提として、お酒の席のため普段話しにくいことも話せるようになります。さらに同期は同じ会社にいるからこそ、同世代だからこそできるコミュニケーションがあるのです。
詳しい仕事内容の話ができる
同じ会社だからこそ、情報漏洩の問題を心配せずに気兼ねなく仕事の話ができます。
同じ部署だったら、今後の方針を一緒に考えていくことができるでしょう。違う部署の場合、違う視点からのアドバイスや新しいアイデアをもらうことができるかもしれません。
仕事上の悩み相談がしやすい
同じ時期に入社するため、「仕事が覚えられない」「上司とうまくやれない」など、似たような悩みを同じ時期に抱える可能性が大きいのです。
悩みがある時に一緒に助け合う仲間がいるのはとても心強いもの。悩みの解決方法も、「三人寄れば文殊の知恵」と言うように1人で考えるよりも見つけやすいでしょう。
価値観があった話ができる
同じ会社理念に共感し入社を決めた同志が同期です。つまり会社に求めているものや働く上での志など、仕事に対する価値観が似ているということ。
その人自身の価値観自体も似ている可能性が高く、プライベートの話も弾むかもしれません。プライベートの話があえば、身近になんでも相談できる相手ができ、一生の友達にもなれることもあるでしょう。
社内の情報交換がしやすい
社内の人間関係や暗黙のルールなど、研修では教えてもらえない社内の情報交換も、同期となら気兼ねなくすることができます。
プライベートと仕事をきっぱり分けたいと考えている人でも、この情報ネットワークは大切にした方が良いでしょう。社内で生活がしやすくなります。
社会人としての知識を得られる
社会人として大事なマナー、例えば冠婚葬祭の時どうするかや、会社の制度についてなど、同じ時期に社会に出たもの同士、教えあい共に成長していくことができます。
「そんなこと人に聞けない!」ということでも、同期ならそんな気持ちも理解してくれるため、聞きやすいでしょう。
転職の相談がしやすい
転職を考える時、同時期に他の同期も転職を考えている可能性があるため、同期はまず最初に相談しやすい存在です。
先に転職している同期がいればアドバイスをもらうことができます。転職して会社が別々になってからも飲みにいくことで、さまざまな分野の情報交換ができ視野が広がるかもしれません。
同期との飲み会のデメリット
同期との飲み会にはデメリットもあります。メリット・デメリット両方を理解した上で、参加するかの判断をできるようにしましょう。
愚痴ばかり話してしまうかもしれない
同期は安心して会社のことを話せる存在。上司に話しづらく外部の人には理解してもらえない話も、同期には共感してもらえることが多いはず。お互いの状況を理解しやすいからこそ愚痴も言いやすいですよね。
しかし愚痴ばかりで盛り上がってしまうと、飲み会の後に罪悪感やモヤモヤが心に残ってしまい楽しくなかったと感じてしまうかも。またみんなが愚痴ばかり言っていると、次第に会社の嫌なところばかりに目がいくようになってしまいます。
不満を抱えていることがあったとしても、愚痴で終わらせずに、解消できる方法を見つける話し方に変えてみましょう。
例えば上司に不満を抱えている場合。「〇〇部長は怒りっぽくて嫌だ」や、「気分屋」だと愚痴をどんどん広げるのではなく、なぜそうなるのか、どうやったらうまく関係を築けるのかなどの話も会話に盛り込んでみてください。少しだけ話の方向性を変えることで、ポジティブな飲み会になります。
劣等感を抱いてしまうかもしれない
仕事についての情報交換をする中で、違う部署にいる同期の話を聞くと「自分はそんなに仕事を任せてもらっていない」と劣等感を抱いてしまうかもしれません。
自分が知らない先輩や社内の情報をたくさん知っている同期がいると、まだ慣れていない自分に焦りを感じてしまうことも。同じ時期に入社したため、同期をライバル視してしまうのです。
もちろん同期は良きライバルにもなります。劣等感や焦りを感じた時、「自分も負けないぞ」とやる気に繋げられるように自分をコントロールするのが大切です。悔しいと思った気持ちをメモで常に確認できるようにするのがオススメ。
それをきっかけに新たな目標を立て、モチベーションをあげましょう。次の飲み会では自分が同期を焦らすことができるようにと、意識することでお互い高め合っていくことができます。
勢いに任せて話してしまい関係が悪くなるかもしれない
飲み会で怖いのが、お酒の力です。気が大きくなり言わなくてもいいことを言ったり、ストレートに物事を言ってしまったりして同期との関係を悪化させてしまうことも。
飲み過ぎにはくれぐれも注意しましょう。食事が美味しいお店を選んだり、ソフトドリンクも常に頼んだりすることで飲みすぎは防ぐことができます。
何か同期に対して引っかかることや、不満が少しでもある時は飲み会ではなく、ランチで真面目に向き合って話すのがいいでしょう。
同期との飲み会で話すと良いこと
ここまで同期との飲み会のメリット・デメリットを挙げてきましたが、何を話せば充実した飲み会にできるのでしょうか?話すと良いことを紹介していきます。
仕事の様子
同期の仕事の内容や、何を考えて仕事をしているかなどを聞くことで、自分の仕事に対する姿勢を見つめ直すことができます。また1つ1つの仕事の繋がりが想像しやすくなり、自分の仕事に誇りが持てるようになるかもしれません。
もしあなたが悩みを抱えているなら、解決の糸口が見つかることもあるでしょう。
会社で尊敬する人の話
愚痴ではなく、会社のなかで尊敬できる人の話や会社の良いところについての話をしましょう。「この会社に入ってよかった」と思うことができ、日々の仕事へのモチベーションが高まります。
将来についての話
同期は似たような志や夢を持っている人も多いはずです。学生時代の友達には少し恥ずかしくて語れない将来の話も、同期なら真面目に語り合えるでしょう。
プライベートの話
毎日会うことのできる同期が互いにプライベートのことも知り合えたら、いつでもなんでも話せる最高の友人になれます。
また、プライベートからその人となりを詳しく知ることができるので、仕事上でもより良い関係を築くことができるはずです。
同期との飲み会の断り方
同期は大切にしたいし、飲み会にメリットがあることも分かった。それでも、飲み会にいきたくない、行けない時はありますよね。そんな時、お互いが気まずい思いをしないで済む断り方のポイントを解説していきます。
正直に予定があると言う
はっきりと「予定がある」と断りましょう。予定があるならしょうがないと、相手も思うはずです。
ただ、SNSや目撃情報によってバレてしまうような嘘をつくのはいけません。その後の関係が悪化してしまいます。
”飲み会”が嫌なことを伝える
飲み会自体が苦手なのであって、同期と集まることは嫌でないことをしっかりと伝えましょう。
例えば飲み会に誘われた時、「お酒飲めないし今日は疲れているから飲み会には行けない。でも話したいから来週ランチに行こう!」と伝え、次の予定を作ります。そのまま飲めないキャラ・飲み会苦手キャラが定着すれば、その後も断りやすくなるはず。
飲み会以外の同期とのコミュニケーションの場は大切にするようにしましょう。
大切なイベントには参加するようにする
普段の飲み会は無理をして参加する必要はありませんが、忘年会や誰かの誕生日、送別会などイベントごとには参加するようにしましょう。
そうすることで、あなたが同期を大切にしていることは伝わります。
まとめ
同期との飲み会に行くか行かないかは、あなた次第です。
ストレスになってしまうのならば、無理に行く必要はありません。無理に行って逆に関係が悪くなってしまうこともあります。断るときは、お互いが気持ちよくいられるように心がけて。
一方で参加するメリットもたくさんあります。時には参加して、貴重な同期とのコミュニケーションを大切にしましょう。