いつも「時間に追われている」と感じている人は多いのではないでしょうか。気づいたら「次は、これをやらないと。あ!もう、こんな時間!」という状態に陥り、要領が悪いから時間に追われるのかと悩んでしまいますよね。
この記事では時間に追われる人によく見られる習慣に注目し、時間に追われないようにする対処法を紹介しています。
時間は誰にでも平等です。使い方のコツをつかんでしまえば、時間に追われる生活に終止符を打てます。
目次
時間に追われる人の特徴
いつも時間に追われている人には共通した特徴があります。以下に挙げる項目に当てはまるものがあれば、対処が必要です。。
今やるべきことを具体的に把握していない
仕事でも家事でも「時間がない!」と焦る時は、「とにかくやることがたくさんある」「何にどれだけ時間がかかるかわからない」という状態。何から始めたら良いかわからず、時間ばかり経ってしまうのです。
何かに着手しない限り「何かをやるべきだけど、どうしよう」と不安が消えず、どんどん「時間がない」と焦ってしまうでしょう。
面倒なことは後回しにする
「重要で時間をかけてじっくり取りかかるもの」と「パパッと済ませられるもの」、締め切り日が同じ場合、どちらから取りかかりますか?
「パパッと済ませられるもの」から取りかかってしまいがちですが、それが時間に追われる原因。特に締め切りまで余裕があると、じっくり取りかかる必要があるものは「後でゆっくり」と考えてしまうかもしれません。
しかし重要で時間がかかるものほど、優先順位を上げるべきです。不測の事態があっても対処できるように、時間に余裕を持って進める必要があります。
パパッと済ませられる簡単なものは取り組みやすいですが、実は締め切り間近でも何とかなるのです。
締め切りの前に本領発揮されると思っている
「切羽詰まるといいアイデアが出るんだよ」
時間に追われていてもこのように開き直っている人もいますよね。確かに締め切りが目前に迫ると驚異的な集中力で業務をこなす姿を見ると、一理あるように思えてしまうかもしれません。
しかし、締め切りが迫るまでは「まだ、いっか」と集中できず非効率的な仕事をしていたことを忘れてはいけません。最初から計画的に仕事を驚異的な集中力で進めていれば、もっと質の高い仕事ができたかもしれないのです。
隙間時間では処理できないと思っている
時間に追われる人は「まとまった時間を確保できないと何事もできない」と思っているのではないでしょうか。
1日の中で2~3時間のまとまった時間を作るのは、マルチタスクに追われる現代人にとって意外に難しいもの。「まとまった時間ができたらやろう」と思っていると、いつまでも実行に移せないでしょう。
15分、30分程度の時間を上手に活用ができないと、やらなければならないことはどんどん山積みとなり、時間に追われることになるのです。
時間に追われるデメリット
時間に追われるとどのようなデメリットがあるのでしょうか。
焦る
時間に追われると業務に必要な時間が足りなくなるだけでなく、心にも充分な余裕がなく、いつも焦っている状態になります。
・視野が狭くなる
・周囲の様子や業務の全体像を掴めない
・自分の状態がわからない
・大切な情報を逃す
・ミスやトラブルが起こりやすい
焦るだけで、このような状態に陥ってしまうのです。ちょっとしたミスでもパニック状態になり、対応が難しくなるかもしれません。
信用を失う
時間に追われる人は時間管理ができていないと思われ、信用してもらえない可能性があります。スケジュール管理、1日の仕事量の管理が正しくできていれば時間に追われることはないからです。
社会人には、例えば出勤時間や納期、打合せの約束の時間など当然守るべき時間があります。その時間を厳守できるかどうかは、信用の判断基準の1つです。
時間に追われている様子から、全ての時間にルーズな傾向があるだろうと判断され、大きなプロジェクトを任せてもらえないこともあるでしょう。
創造性が失われる
「時間的制約は、クリエイティブな思考の大きな妨げになる」という報告もあります。
時間に追われた状態では、創造性が求められる仕事で結果を出すのは難しく、「強い時間的プレッシャーにさらされると、クリエイティブにものを考える能力が45%落ちる」のだそう。
引用:campaign japan 締め切りに追われる仕事で、時間と創造性の関係をかえるには
時間がない状況は集中力が高まることで、分析や計算といったタスクには功を奏するかもしれません。しかし創造性に関しては逆効果。余裕を持ってぼーっと考えられる時間こそが、創造性が求められる仕事には向いているのです。
時間に追われるときの対処法
時間に追われる生活はストレスがたまりますね。時間に追われていると感じたら次のような方法を試してみてください。
ポジティブに考える
時間に追われていると思うだけで、不安ですよね。そんな時は冷静に「自分は今時間に追われている」と状況を認め、落ち着きましょう。
まずは深呼吸で、不安を少し和らげます。深く息を吸いゆっくり吐く、を数回繰り返すだけで頭がスッキリするのが実感できるはずです。
深呼吸で落ち着いたら、時間に追われるのは「自分の要領が悪いから」と自己否定せず、ポジティブに考えなおしましょう。
「好奇心旺盛」だから、次々とやりたいことが出てくる
「活動的」だから、手当たり次第仕事をする
「想像力」が豊かだから、他の仕事や周囲の人の状況を想像して+αの仕事をする
理由となっているものは決してマイナスな要素ではありませんね。何よりまず不安な気持ちを解消させ、精神的に安定した基盤を作りましょう。
「何にどれだけ使っているか」記録する
一度、冷静に自分の時間の使い方を分析してみましょう。何にどれだけの時間を費やしているのか、頭の中でぼんやりと掴んでいるだけでは不安な気持ちのまま。
・紙に書き出す
・タイムトラッキングツールを利用する
このように可視化することで、不安な気持ちが消えていきます。できれば数日~1週間記録すると、自分の生活リズムの傾向がわかりやすくなるでしょう。
時間のダイエットをする
生活する上でどうしても必要な時間とムダに思える時間がありますよね。それぞれの時間を効率的にし、ムダを省く時間のダイエットをすることで、時間に追われる状況が改善されるかもしれません。
例えば食事や通勤時間など、どうしても必要な時間は効率よく使います。
・時短調理法を試す
・食洗器を導入する
・ネットスーパーを利用する
・通勤時間を自己啓発の時間にする
疲れた時には休憩時間の確保は必要ですが、「ぼーっとスマホを眺めているだけ」といった何をしていたかわからない時間は減らすように心がけましょう。
タスク管理を3ステップで徹底する
時間に追われずに仕事を進めるためには自分に合ったタスク管理ができるようになりましょう。3ステップを繰り返しタスク管理を徹底することで、時間にも気持ちにも余裕を持って仕事ができるようになります。
Step 1. 自分の1日の仕事量を把握する
仕事のスピード、集中力の持続時間などを考え、自分の1日の仕事量を把握しましょう。
言われるがままに仕事を引き受けてしまうと、膨大な量を抱え込み、時間に追われる結果に。自分の様子を正しく把握しておけば、それ以上の仕事のオファーがあった時に他の人に協力を仰ぐなど別の対策が考えられるのです。
Step 2. 優先順位をつける
時間に追われる人は優先順位をつけるのが苦手な人も多いはず。全ての業務に順位をつける必要はありませんが、依頼された順番通りや業務の締め切りの近い方から進めていては、管理できているとは言えません。
・その仕事に必要なマンパワー
・進める上でで新たに必要となるタスク
・自分も含め関係者の状況
以上を考慮して優先順位をつけ、スケジュールを調整しましょう。
Step 3. スケジュールを調整する
・納期より前に自分の締め切りを設定する
・休憩時間もスケジュールに含める
以上の2点に気を付けて、スケジュールを立てましょう。
指示された日より前に「自分にとっての締め切り」を決めると、予期せぬトラブルが発生しても慌てず、期日内に対処できます。
仕事に意欲的な人は、ぎゅっと詰まったスケジュールにしがち。しかし仕事が続いて疲労がたまると、集中できずにミスにつながるかもしれません。休憩時間や気分転換の時間も加味したスケジュールを心がけましょう。
全てを1人でやろうと思わない
自分でなんでもやろうとするとどうしても業務量が増え、スケジュールが過密になり時間に追われるようになってしまいます。時間に追われないようにするには誰かに頼ることも必要です。
全ての仕事は人との関わりで成り立ち、人それぞれ役割が分担されているはず。「自分がやった方が早い」と思っても、一度信用して任せてみましょう。
自分の今の仕事状況から新しい仕事を任されるのが難しいときは、素直にその旨を伝えて周りの協力を仰ぐようにしましょう。そうすることで、時間に追われることもなく落ち着いて仕事もでき、周囲の人と連携して業務を行うことで信頼関係が築かれていきます。
まとめ
1日24時間という長さは変わりません。自分の24時間を見つめ、時間に追われる生活に終止符を打ちましょう。