【期待って悪いこと?】他人に期待しすぎない人になる方法とそのメリット

期待しすぎる

人間関係でイライラしていると「それ、他人に期待しすぎなんじゃない?」と言われることはありませんか。そうかと言って、全く他人に期待しないのは「冷たい人」のような気がしますよね。

 

他人に期待していいのか、ダメなのか、悩んでいるあなた。

 

他人に期待しすぎなければ、心に余裕ができて少しのことでイライラすることもなくなります。期待してしまった自分を責めることもなくなるでしょう。

 

しかし誰に対しても期待しなくなると、そんな人に心を開いてくれる人はいるのでしょうか。期待から信頼が生まれます。期待するという気持ちは人間関係を築くためにとても大切な気持ちなのです。

 

期待の気持ちのバランスを上手にとって、人間関係のストレスから楽になりましょう。

目次

期待とは

期待とは

良い結果や状態を予期して、その実現を待ち望むこと(引用:三省堂 大辞林 第三版)

 

良い結果や状態のイメージは、幼少期からの経験でそれぞれが学んできたもの。

 

親の期待に応えて褒められた、期待はずれのことをしてしまった、などの経験から、人それぞれの「こうだと良いな」というイメージが出来上がっていきます。自分の将来に期待しているからその実現を目指して努力することができるのです。

 

期待によって成績が上がることは、実際に「ピグマリオン効果」として心理学でも認められています。

 

他人に対して期待するという気持ちは、好意や応援、同意などを伝えるコミュニケーションの1つ。先生や親、上司から期待されると嬉しくなり、それに応えようと努力したら成績が上がった、という経験があるのではないでしょうか。

 

しかし、そのイメージが膨らみ続けると「こうあるべきだ」という決めつけに変わっていってしまうのです。将来の不安や恐怖から心を守るためにイメージを強いものにして、その通りの結果であっても大きな動揺がないようにします。

 

さらに、その防御策があだとなり、期待はずれな結果だったときには現実とのギャップに大きなストレスを感じてしまうのです。

他人に期待をしすぎる人の特徴

 

自己中心的な人

相手の立場に立ち、気持ちを考えることが苦手なため、自分の思い込みが他人にも通じると考えてしまいます。

 

完璧主義な人

完璧主義な人は自分も完璧でありたいと思うように、他人にも完璧を求めてしまいます。

 

自分と同じ価値観を他人も持っているに違いない、と信じすぎてしまうためどうしても他人に期待しすぎてしまうのでしょう。

他人に期待することも大事

人は自分の将来に期待して生きています。だからこそ「将来きっとこういう事ができるだろう」と明るい未来を思い描いて日々努力ができるのです。

 

また、他人に対してもいつも私たちは期待して生きています。

 

例えば上司が部下にプロジェクトを任せるとき、「難しいかもしれないけれど、きっとやってくれる」という期待があります。

 

部下はプレッシャーを感じるかもしれませんが、大きな成長のチャンスだと思って苦労しながらも期待に応えようとするでしょう。

 

その期待に応えようとする姿勢はプロジェクトを成功に導くはずです。また、自分の期待通りに部下がプロジェクトを遂行できるように上司が助けることで、支えあう関係も生まれるでしょう。

 

自分に期待する、他人に期待する、どちらも大切な気持ちです。人は支えあって生きていくもの。期待するという気持ちはその支えの支えとなる気持ちなのです。

他人に全く期待しないと起こること

他人に期待しすぎることはストレスになりますが、一方で他人に全くしないとどうなってしまうのでしょうか。

期待されなくなる

人に期待しないと、やがて人からも期待されなくなります。誰でも、自分に期待してくれない人に期待しようとは思わないでしょう。

 

誰でも人から期待されることで、前向きに取り組めるようになるものです。期待されていないのに何かを成し遂げても、その人が自分に対して良い結果をもたらしてくれるとは思えないのです。

 

他人との距離感ができる

期待とは好意や応援を意味するコミュニケーションのひとつです。大きすぎる期待はプレッシャーとなることもありますが、応援や励ましの気持ちであることは間違いありません。

 

期待をしないということは、その人に関心がないという意味だと捉えられてしまいます。自分に関心がない人と一緒にいても楽しくないので、いつの間にか距離感ができてしまうのです。

 

このように、他人に期待を全くしないことはぎくしゃくとした人間関係を生み出す可能性があります。しかし他人に対して期待しすぎてもストレスを与えてしまうかもしれません。

 

他人に対する期待と期待しないバランスが円滑な人間関係には大切なのです。

他人に期待しすぎると起こること

他人に期待しすぎてしまうと心にどのような変化が表われるのでしょうか。

 

裏切られたと感じる

笑顔で「おはようございます」と挨拶をしたのに、何も言ってもらえなかった。ショックですよね。何か悪いことでもしたのか、と考えてしまうでしょう。

 

「挨拶をすれば挨拶を返してくれる」という期待が裏切られたことによるショックです。

 

他人のミスにイライラする

「なんでこんなミスをするの?」と思うのは「この人はそういうミスはしない」と期待しているからです。あるいはミスが発生することなんて予想もしていないことかもしれません。

 

「自分なら何度も見直しをしてミスに気づき、こういうことはしない」と思っているのでしょう。自分の中のその人のイメージや予想と異なるのでイライラしてしまうのです。

 

期待をした自分を責める

他人に期待しすぎることで、期待をしてしまった自分を責めてしまうこともあります。例えば、仕事を手伝ってあげたとき。

 

「ありがとう」が聞きたかったから手伝ったわけではないけれど、その言葉がなかったことにイライラしている自分に気づくことがあるでしょう。

 

感謝の言葉を無意識に期待した自分が嫌だと大きなストレスを感じてしまうのです。

他人に期待しすぎないメリット

他人に期待しすぎないようにできると、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

心に余裕が生まれる

良い結果だけではなく、悪い結果も想定すると心に余裕が生まれます。うまくいかなくても想定内のことなので「なんで?」とイライラしないのです。

 

心に余裕ができて相手を許すことができるでしょう。少しのミスではイライラしないあなたを信頼してくれる人も増えていきます。

傷つくことが減る

挨拶を返さない人もいるだろう」と常に挨拶を返されることを期待しなければ、無言で過ごされてもショックを受けることはありません。

 

辛い思いをする回数が減っていきます。

小さなことに感謝できる

手伝ってくれることを期待していなかった人が、もし手伝ってくれたら嬉しいですよね。期待しないことをされたとき、感謝の気持ちはとても大きくなります。

 

さらに感謝の気持ちを相手に伝えると、感謝している自分の気持ちを実感して自己肯定感が高まっていくでしょう。

自主性が芽生える

他人には期待できないので、自分に必要なことは自分でやらなければならなくなります。

 

どうしても頼まなければならない場合でも、その人が問題なく遂行できるように最善の準備をするでしょう。

 

期待しないことで自主性が芽生え、責任を持って業務に携わることができるようになります。

他人に期待しないようになる方法

他人に期待しすぎないようにする方法には次のようなものがあります。

自分が期待していることを意識する

人間関係でストレスを感じたりショックを受けたりしたとき、「今、この人に何か期待した?」と自分に問いかけてみましょう。イライラしたできごとと、イライラした気持ちを書き出すことも有効です。

 

自分に問いかける習慣をつけることで、自分が期待している内容や期待しやすい状況を客観的に捉えることができます。

 

そうすれば次に期待してしまいそうな場面になった時、自分で期待しすぎないように気をつけることができるようになるでしょう。

他人を認める

自分は他人とは違う」という前提で何事も行動しましょう。そうすると自分の予想と違う行動に疑問を抱くことがなくなり、期待しすぎないようになります。

 

その上で他人の言動の背景にあるものを想像してみましょう。自分の期待とは全く異なる行動をした人は、なぜそういう行動をとるのか、考えてみるのです。

 

もちろん自分とは育った環境もなにもかもが違う人の背景を想像することは簡単なことではありません。正しいかどうかが大切なことでもありません。

 

自分の知らない世界を想像することが大切なのです。自分とは全く違う他人が存在していると認めることが大切です。

伝えたいことは言葉にする

そんなこと、言わなくてもわかるだろう」という期待はやめましょう。態度や空気で伝わるという間接的なコミュニケーションは、個人によって受け取り方が異なります。

 

例えば急ぎの仕事であれば「これは急ぎの仕事だから」と言葉で伝えるようにして、「伝わると思ったのに」という行き違いを減らしましょう

SNSから離れる

SNSから離れて、他人の評価軸で動く習慣を断ちましょう。他人の評価ばかり気にしていると、いつのまにか他人の期待や評価に振り回されてしまいます。

 

例えば「いいね!」やコメント。自分が素敵だと思うことへの「いいね!」は他人からの評価や承認が可視化されて分かりやすく、理解してもらえたと嬉しくなります。

 

しかしこれを繰り返していると、期待よりも「いいね!」の数が少ないと自分が認められていないような気がしてしまうでしょう。自信をなくし、自分が素敵だと思ったことではなくてもより多くの「いいね!」が得られるような投稿をしてしまうかもしれません。

 

SNSへの過度な投稿をやめたり通知をOFFにしたりして、他人の評価よりもありのままの自分に集中できるような工夫をしましょう。

まとめ

他人に期待しすぎてたくさん傷ついてきたという人。他人に期待をしないことだけが解決策ではないでしょう。

 

自分を認めると同じように他人のことを認めましょう。その人が正しい、と受け入れるのではありません。自分には理解できないけれど、そういう人もいるんだと認めることです。

 

他人は他人、自分は自分。それでいいのです。

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