「息抜きが大切だとは分かっているけどやり方が分からない」「さぼっていると思われるのが怖くて上手く息抜きを取り入れられない」そんな悩みを抱える方に、息抜きの重要性と正しい息抜きの方法を紹介します。
休憩を取らず仕事をやり続けることは、心身ともに悪影響を及ぼすのです。正しい息抜きを取り入れて仕事の生産性を上げましょう。
目次
息抜きの重要性
息抜きが大切だとは分かっていても、その理由がイマイチ理解できず取り入れてない人もいるはず。しかし息抜きは、仕事をするうえでとても大切なものです。
息抜きの重要性を正確に理解して、日々のスケジュールの中に取り入れましょう。
生産性が上がる
人間の集中力は90分が限界と言われており、休みなく1つのことを続けるのは不可能です。また、それも90分間ずっと集中できるわけではなく、集中力の波は15分周期。
この周期をうまく利用してこそ、高い生産性を生み出すことができます。
休憩の時間がもったいないと思っている人もいると思いますが、どれだけ長く仕事をしても集中力は続かないので生産性は下がるだけなのです。
疲れた脳をリフレッシュさせる
息抜きには、仕事で疲れた脳をリフレッシュさせる効果があります。
どんなに楽しく仕事をしても頭を使えば脳に疲労がたまり、それに伴うストレスは風船のように大きくなります。
そして空気を抜いてあげないと風船が割れてしまうように、人間もストレスを溜めすぎると体を壊してしまうのです。
行き詰ったときに適度な息抜きをすることで、脳は柔軟性を取り戻し新しいアイデアが生まれやすくなるでしょう。
固まった身体をリラックスさせる
さらに息抜きは身体にも良い影響を与えます。肉体労働でなくデスクワークだとしても体に負担はかかるもの。
仕事中は無意識のうちに体に力が入って筋肉は硬直し、神経も緊張状態に。血の巡りも悪くなり、肩こりや頭痛を引き起こすこともあるでしょう。
休憩を取ることで緊張状態が緩和され、血の巡りが良くなります。疲れが和らぎ、集中するエネルギーがまた出てくるでしょう。
正しい息抜きの方法
では、具体的にどのような息抜きの方法が効果的なのでしょうか。正しい息抜きの方法を紹介します。
昼寝
「仕事中に昼寝なんて」と思う人もいるかもしれませんが、実は厚生労働省も推奨している息抜き方法です。
短い仮眠でも充分、頭と眼をリフレッシュさせることができます。昼寝のポイントは3つ。
①30分以内
長すぎると、人間は熟睡モードに入ってしまいます。そこで中途半端に起きてしまうと眠気が取れず、うまく仕事モードに切り替えることができなくなるのです。
②午後3時までに
遅い時間の昼寝は、体内リズムを崩します。それによって昼夜逆転の生活をまねいてしまうことも。ランチを食べた後の残りの休み時間を使うのがおススメです。
③寝れなくてもいい
ここで言う昼寝は、寝れなくても構いません。目をつぶったり、身体を横にしたりするだけで身体や頭はスッキリします。
誰もいない会議室や休憩スペースなどを活用して上手く昼寝を取り入れてみてください。カラオケ店やネットカフェなどを利用するのもいいですね。
もし周りの音が気になるのなら、イヤホンで快眠音楽を聴きながら寝るのがいいでしょう。
また「自分のデスクで寝ているとさぼっていると思われそう」「いつ誰に話しかけられるか気にしてしまって落ち着かない」と思う人は、「生産性向上のため昼寝中!」とメッセージプレートを作るのもおススメです。
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散歩
「疲れたな」と感じたら、オフィスの周辺を散歩しましょう。見ている景色が変化するだけでも頭はリフレッシュされます。また歩くことで足の裏に刺激があたえられ、血の巡りが良くなるのです。
ランチにちょっと遠いところまで歩いていくのがおススメ。甘いものを買うためにコンビニまで散歩するのもいいですね。
席から離れづらい人は、移動時にエレベーターの代わりに階段を使うだけでも効果が得られます。
運動
身体や頭が固まってきたと思ったらその場で軽くストレッチをしたり、スクワットを数回したりしてみましょう。バランスボールを社内に持ち込んで、椅子代わりに使うのもおススメです。
散歩と同様に血流が改善され、固まった筋肉がほぐれていきます。酸素が全身にいきわたり、脳も活性化していくのです。
過度な運動は余計に疲れを招く可能性があるので、業務中は適度な運動に抑えておくことがポイントです。
深呼吸
この記事を読みながらでも今すぐできるのが、深呼吸。
人は忙しいときや集中しているとき、緊張しているときは呼吸が浅くなっています。呼吸が浅くなると取り込む酸素の量が減り、身体や脳は酸素不足に。自律神経のバランスも崩れてしまうのです。
そこで深呼吸をすることで、脳に酸素が運ばれ活性化され疲れをリフレッシュすることができます。
また幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンが分泌され、気持ちが安定しリラックスできるのです。疲れを感じた時に取り入れてみてください。
甘いものを食べる
ずっと頭を働かせていると、脳のエネルギー源であるブドウ糖が体内から失われ動かなくなっていきます。そこで息抜きとしてブドウ糖を摂取すると、集中力がまた復活するのです。
ブドウ糖補給には、ナッツやドライフルーツなど自然のものがおススメ。
白砂糖を多く使ったケーキやクッキーなどのスイーツは、血糖値を急に上昇させ一時的に脳を覚醒させてくれますが、その後急激に血糖値を下げてしまうので集中力が下がってしまうのです。(参考:VOKKA 疲れた時の甘いものはNG?!集中力を高めるオススメおやつ3つ | VOKKA [ヴォッカ])
音楽を聴く
音楽には、心を整える働きがあります。音楽を聴くと副交感神経の働きが活発になり、自律神経が整いストレスが解消されるのです。血流の流れも良くなり、心身をおちつかせてくれます。
音楽を聴きながら散歩や仮眠を行うことで相乗効果も期待できます。社内全体でBGMを設定してもいいですね。
絶対NG!間違った息抜きの方法
「息抜きしているはずなのに、まったく疲れが取れない」という悩みを抱えているひともいるはず。実はあなたが息抜きのつもりで行っていた行動が、逆効果になっている可能性もあるのです。
スマホ・PC
息抜き中にスマホでSNSをチェックしたり、面白い動画を見たりしがちですが、実はそれは逆効果。多すぎる情報やブルーライトによって脳を完全に休ませることができなくなります。
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白砂糖を使ったお菓子
ケーキやクッキーなどにお菓子の多くに使われている白砂糖。白砂糖は血糖値を急上昇させ一時的に脳を覚醒させてくれますが、その後急激に血糖値を下げてしまうので集中力が続かなくなってしまう原因になります。
ブドウ糖は糖分だからといって、ただ甘いものを食べればいいというわけではないのです。
休憩をひとまとめに取る
冒頭でも述べましたが、人間の集中力は90分以上続きません。90分以上仕事を続けたいからと言って、休憩を一気にして溜めておくことはできないのです。
こまめに短い休憩をとることで生産性は向上します。タイマーなどで休憩時間を計ったり、アラームで1日の休憩時間をあらかじめ管理したりするのがおススメです。
長時間の昼寝
長すぎる昼寝は逆効果。週末に昼過ぎまで寝て、充分睡眠がとれたと思ったらかえって体が疲れていてずっと眠いなんて経験ありませんか?
30分以上睡眠をとってしまうと体は熟睡モードに入り、中途半端に起きると眠気が取れず逆に疲れを感じてしまいます。寝すぎないようにアラームをかけることを忘れないようにしましょう。
まとめ
息抜きは無駄な時間ではありません。仕事の効率をあげるためにも、自分自身の健康のためにもとても重要なこと。積極的に取り入れて気持ちよく仕事ができるようにしましょう。